北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム

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北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム
副題 鋼鉄の白衣
人理定礎値 A+
場所 北アメリカ大陸
年代 AD.1783

概要

第五特異点。西暦1776年のアメリカ合衆国独立宣言直後の、未だ微睡みに漂うアメリカ。

本来であれば1783年にアメリカ独立戦争が終結して独立が勝ち取られたはずのアメリカであるが、女王メイヴに率いられたケルト軍が突如発生して襲撃を受け、ジョージ・ワシントンを始めとするアメリカ独立の英雄たちがあらかた討ち取られてしまっている。
それに対抗して「全てのアメリカ大統領」の力を受け取ったトーマス・エジソンが大統王として残存勢力をまとめ上げ、アメリカ西部を拠点にして抗戦を続けており、南北戦争ならぬ東西戦争が発生している。
『turas realta』では「軍対軍の戦争」という側面がかなり強調されており、東軍が一定範囲を征服してしまった場合特異点が完全に成立してしまい、西軍やカルデアが敗北していなくても人理定礎復元が失敗してしまうとのこと。逆にアメリカ大陸という土地自体がある程度破壊されてしまうと特異点が成立せずに崩壊してしまう模様。

女王メイヴ率いるケルト軍は一切を滅ぼすべく市民を無差別に殺戮しているが、一方の大統王軍も無限に兵士を生み出せる女王メイヴに抵抗する為に過剰な労働や兵士の機械化による酷使、果ては反抗者への思想教育などを行っており、どちらにもついていけないメンバーによるレジスタンス勢力も少数ながら存在している。

なお、この特異点においては、北アメリカ大陸以外の世界はすべて人理焼却によって燃え尽きてしまったとのこと。このため、エジソンは聖杯を使用しての人理修復ではなく、聖杯を用いてアメリカを人類史から切り離して存続されることを目論んでいる。

「神話大戦」のタイトル通り、舞台となっているアメリカの英雄以外にもケルト神話やインド神話の英雄が多数登場しており、神話に語られた「武力を以て偉業を成した英雄」と、近代に生まれた「何かを生み出して人を幸福にした英雄」の対立も一つの軸となっている。

主要地名

ホワイトハウス
ケルト軍の拠点。史実では大統領官邸であり、首都であるワシントンD.C.に存在しているが、この時代では本来なら存在しておらず、ワシントンD.C.もない。
クー・フーリンの魔槍を模した悪趣味な装飾が飾られている。
アルカトラズ島
アメリカ大陸の西端にある島。史実では刑務所が存在していた。
特異点でも刑務所があり、シータが捕らえられている

登場人物

ベンジャミン・ラッシュ
大統王軍の軍医。史実では独立宣言にも署名した偉人。
作中ではほとんどナイチンゲールに脅し半分で医者として使い倒されていた。

用語

イ・プルーリバス・ウナム
ラテン語で「多くから一つへ」を意味する言葉。本特異点のタイトルにもなっている。
多数の州が集まって一つの国家を形成する「アメリカ合衆国」そのものを指す言葉でもある。
ケルト軍
クーフーリンをリーダーとする、アメリカを滅ぼして自分達の理想郷を築こうとする人理焼却側の勢力。合衆国東部を本拠地とする。
女王メイヴと聖杯の力によって無限に生み出されるケルト兵による圧倒的な物量によってすべてを破壊しながら侵攻している。
大統王軍
トーマス・エジソンを大統王とする、アメリカ合衆国を守らんとする抵抗勢力。合衆国西部を本拠地とする。
ケルト軍の物量に対抗する為に過酷な労働や思想教育を強制しており、ついていけないとする人間もそれなりにいる。
また、ケルト軍から奪取した聖杯の力でこの特異点を永久にアメリカとして残すことを目論んでおり、その点でもカルデアとは相いれない。
レジスタンス
ケルト軍の攻勢中に東部から西部に逃げてこれなかった人々や、エジソンの方針についていけない人間が集結して構成された第三勢力。
基本的にはケルト軍に対してのみゲリラ戦を仕掛けているが、大統王軍と足並みをそろえての行動はできていない。

メモ

  • Fate/Grand Order Arcade』でも第五特異点は登場しているが、タイトルが『北米神話侵食 イ・プルーリバス・ウナム』となっており、微妙に異なっている。
    • ストーリー自体もさらに異なっており、エジソン率いる大統王軍は影も形も存在せず、カルナアルジュナが同じケルト軍に所属しており、ラーマの代わりにシータが登場しており、終盤に介入してくるマーリンプロト版だったりと無視できない差異になっている。
  • 特異点を解決しても失われた命は戻らず、辻褄合わせが行われるわけだが、上述の通りこの北米特異点では合衆国建国の偉人が本来の寿命よりもかなり早い段階で死んでいる。さらに大雑把な記録しか残っていない遠い過去の特異点と違って時代が比較的新しく詳細な記録が残されているため、特異点発生前と比べて歴史の教科書がかなり書き換えられているのではないか、という考察がある。

脚注

注釈


出典


リンク