ヘクトール
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ランサー
- 真名:ヘクトール
- 身長:180cm / 体重:82kg
- 出典:トロイア戦争
- 地域:ギリシャ
- 属性:秩序・中庸
- 性別:男性
- CV:安井邦彦 / イラスト:BLACK
『Fate/Grand Order』に登場する「槍兵」のクラスのサーヴァント。
- 略歴
- 『兜輝くヘクトール』と讃えられたトロイアの王子であり、トロイア戦争においてトロイア防衛の総大将を務めた大英雄。軍略・武勇・政治の全てに秀でた将軍。老いた父王に代わりトロイア陣営をまとめ上げ、卓越した籠城戦を展開して圧倒的な兵力差を誇るアカイア軍を一時は敗走寸前にまで追い込んだが、アキレウスの参戦によって形勢は傾いていく。
- アキレウスを挑発しつつ時に逃げ、時に戦いを繰り返し持ちこたえていた。しかし、『宙駆ける星の穂先』を用いた一騎打ちを挑まれ、「アキレウスを倒せるかもしれない」という誘惑に負け応じてしまい、不死性を捨ててなお最強であったアキレウスに敗れ去る。彼の死後、トロイアは加速度的に崩壊していき、遂には「トロイの木馬」によって陥落した。
- 『Grand Order』メインストーリー第三章では、当初は黒髭の客将として振舞っていたが実はイアソンのサーヴァントであり、主人公らに敗れた黒髭を襲って聖杯を奪取、更にエウリュアレを拉致して(こちらはすぐに奪還されてしまうが)脱出し、アルゴノーツへ合流。仕える主がイアソンであることを愚痴りつつも、終始主人公らの敵として立ち塞がった。
- 人物
- 「オジサン」を自称する飄々とした男。その英雄然とした来歴に反してやる気のない言動が散見され真剣味がないと思われがちだが、実際はいつでも本気である(それが窺えるような台詞は少なからず見られる)。これは、政治家としての側面が本気であることを隠させているためである。
- 宝具である自分の愛槍の名前もろくに覚えておらず、本人としては武器は投げて殺せればなんでもいいと思っている節があり、かなりのリアリスト。
- 能力
- トロイア陣営最強の戦士であり、将軍であり、政治家でもある、あらゆる面に秀でた文武両道の秀才。特に防衛戦に特化しており、ありとあらゆる手練手管を駆使した籠城戦においては最強を誇る。
- サーヴァントとしてのステータスもかなりの高水準でまとまっている。クラス特性の「対魔力」もBと高め。「軍略」C+という値は、Bランクの時点で世界史屈指の名将揃いであることを踏まえれば妥当なところか。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランサー | 主人公 (Grand Order) | B | B | A | B | B | B | 対魔力:B 騎乗:B |
軍略:C+ 友誼の証明:C 仕切り直し:B |
宝具
- 不毀の極槍(ドゥリンダナ)
- ランク:A-→A
種別:対軍宝具
由来:中世の叙事詩『狂えるオルランド』において彼が使っていたとされる剣、後にローランが振るう聖剣デュランダル。「ドゥリンダナ」はイタリア語読み。 - 世界のあらゆる物を貫くと讃えられる槍。後に槍としての機能は失われ、ローランの使う絶世剣デュランダルとなる。
- ヘクトールは剣の柄を伸ばして槍として投擲することを好んだため、槍の形状をとっている。実際、穂先にあたる部分の形状は明らかに剣である。
- 真名開放の際は、投擲の構えに入ると同時に籠手を着けた右腕から噴射炎のようなものが発生し、そこから擲たれて着弾する。
- メインストーリー中での真名開放時には「ドゥリンダナ・ピルム」とルビが振られている。ピルム(pilum)は古代に存在した投槍の名なので、これが誤表記でないのであれば、真名開放による投擲技としての呼称は本来こちらが正しいのかもしれない。
登場作品と役柄
- Fate/Apocrypha
- 赤のライダーの回想にて登場。
- Fate/Grand Order
- ランサーのサーヴァントとして登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターはBLACK。第三章の実装に伴って追加。
人間関係
名台詞
- 「標的確認、方位角固定……! 『
不毀の極槍 』! 吹き飛びなぁ!!」 - 宝具使用時の台詞。演出も相まってどことなく近代兵器めいており、ファンからは「ミサイル」などと揶揄されたりもする。
- 「マスターはオジサンにとってのトロイアだ。全力で愛し、守ってみせるぜ」
- 絆レベル最大時のマイルーム台詞。主人公もローマになったりトロイアになったり忙しい。
メモ
- 御存知「アイアスの盾」の逸話に深く関わっている人物であり、アイアスとの一騎討ちにおいてヘクトールの投槍がアイアスの盾の7枚目の皮まで達したが完全に貫くことはできなかった、という逸話が「熾天覆う七つの円環」の性質のそもそもの由来と言える。
- 原典においてこの投槍とドゥリンダナ(デュランダル)は無関係だが、Fate的には同一扱いとしているものと思われる。
- ヘクトールはこの投槍の他にも剣を一振り携えており、その剣は他所の土地に流れた後に様々な聖遺物が収納されて、至高の聖遺物の一振りたるデュランダルとなった、という逸話がある。型月においては、この投槍と剣の役割と存在そのものを集約させた模様。
- ヘクトールはアキレウスの親友パトロクロスを討ったことでアキレウスに恨まれ、死後遺体を戦車で引きずり回されるという辱めを受けた。この不寛容な振る舞いがアポロンの不興を買い、アキレウスは後に謀殺されてしまう。アキレウスに敗北はしたがその死に間接的に関わる形となった。