臙条巴
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臙条 巴
- 読み:えんじょう ともえ
- 誕生日:7月10日
- CV:柿原徹也(幼少期:五十嵐裕美)
母親をその手にかけてしまった少年。
自暴自棄になっていたところを両儀式に拾われ、彼女のアパートで奇妙な共同生活を送る。
- 略歴
- 中学時代は名の知れた陸上選手だった。しかし、父親が失業、生活苦から巴自身も働かざるを得なくなり、高校入学のための学費は自分で稼ぐ。それでも陸上は辞めなかった。しかしながら、失業中の父親が事故を起こす。賠償などは母の親戚を頼ったが、生活はさらに困窮。加えて世間の風評により、陸上は辞めざるを得なくなる。
これにより巴の心はある意味で折れ、陸上と共に高校も辞める。世間・将来・家族といったものに絶望し、無気力な生活を送るようになる。
この壊れかけた家庭事情が荒耶宗蓮に目を付けられる。小川マンションに取り込まれ、後に両儀式と邂逅する。
- 人物
- 家庭事情による絶望感を「大人になった」と悟ったつもりになって誤魔化していること、及び、あれほど必死だったにもかかわらず、いつのまにか情熱を失ってしまった陸上のことなどから、自分自身が何も「本物」を持っていない――「ニセモノ」である、という思いを抱え込んでいる。それゆえに、ある種の強さを見せる式に強烈な憧れを抱くようになる。
当初は絶望感から見失っているが、黒桐幹也に導かれて幼少期を過ごした家屋を訪れ、家族への思いを取り戻す。
攻撃的でこらえ性がなく、喧嘩っ早い。
空の境界に登場する臙条巴は、本来の臙条巴本人ではなく、コルネリウスと荒耶の作った人形。巴が胸に抱えている「自分は本物ではない」という思いはこのことが本来の理由。ただ、巴はそれを知らないがゆえに、理由を陸上を辞めたことなどで代用・自分を納得させていた。
式に対する執着心も、その始まりは荒耶が与えたもの。しかし、それはニセモノのままでは終わらず、巴は式のためではなく自分自身のために荒耶と戦いその身を散らす。
- 能力
- 一般人。喧嘩には慣れている。陸上をやっていただけあり、足は速い。
アルバイトを転々としていた。その内の一つで得た技能を生かし、式のアパートの鍵を付け替える。最終的に、この鍵は黒桐幹也へと託されることになる。
荒耶曰く、起源は『無価値』。
登場作品と役柄
- 空の境界
- 小川マンションから逃げ出し、式と遭遇。式をマンションへと導く。
人間関係
- 両儀式
- 好意・憧れ・強烈に惹かれる。
- 臙条楓
- 巴の母親。
- 臙条孝之
- 巴の父親。
- 黒桐幹也
- 恋敵。だが彼に式の家の合鍵を渡して身を引く。そして……。
名台詞
空の境界
- 「――おまえの為に死んだほうが、よっぽど本物らしくていい」
- 式と共に小川マンションに戻る直前、式にナイフをつきつけられつつ。
- 「わりぃな、両儀。俺は、おまえの為に死んでやれねぇわ。
俺はさ――俺のために、この命を懸けなくちゃいけねえみてえだ」 - 家族への思いを取り戻し、荒耶との戦いに臨んで。
- 「俺は偽物か、アラヤ」
- 自身の正体を知った時の荒耶に対する抗いの言葉。巴を体言するセリフの一つ。
- 「……ああ……この螺旋が矛盾していたら良かったのに……」
- 荒耶を殺しに行く時の台詞。この章のタイトル「矛盾螺旋」を表す台詞。
「この理想が成り立たなければ良かったのに」という意味となり、臙条自身の「全てが終わったらやり直すんだ」という思いを現した言葉。
メモ
- Fateの主人公・衛宮士郎の原型となった、というファンの考察がある。理由は容姿や「ニセモノ」と「本物」への思いなどから。式や幹也、鮮花や藤乃などは後の各作品キャラへの影響が言及されているが今のところ公式に巴の士郎への影響が言及されたことはない。
- 実は猫耳属性。猫耳をつけた女性が好みなのではなく、本人が猫耳をつけているとかいないとか。
- 第4回TYPE-MOONキャラクター人気投票におけるイラストより。
- 劇場版『空の境界』の音楽を手掛けた梶浦由記氏のお気に入りのキャラクター。そのためか、物語の佳境となる第五章のテーマソングは巴の事を歌いあげた作品となっている。