バアル
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バアル
- 序列:一位
- 所属:覗覚星
- CV:杉田智和
- 略歴
- 最初の登場は終局特異点で、Ⅵの座においてキャメロットに登場したサーヴァント達と決戦を繰り広げた。
- 戦闘の中で特使五柱を代表して魔術王に英霊たちに圧されている事を報告し、打開するためにゲーティアに第三宝具の使用を懇願するも一蹴されてしまう。
- 時間神殿崩壊時には自身の中に芽生えた「主人公 (Grand Order)への復讐」という命題を解決する為に逃亡。三千年前から計画を練り続けた。
- その過程で幻霊と英霊の融合技術を生み出し、ジェームズ・モリアーティと手を組んで「幻影魔人同盟」を設立して主人公への復讐計画を練り上げ、1999年の新宿に特異点「悪性隔絶魔境 新宿」を作り出した。
- 計画実現の為にモリアーティ共々記憶を消して「悪のモリアーティ」だと自分を認識し、レイシフトしてきた主人公達と対決した。
- 最終的には自分自身を取り戻し、主人公達と直接対決するが敗北。だがそれさえも計画の一部であり、自分の勝利を確信しながら消滅していった。
- 人物
- 基本的には「独立稼働する受肉した魔術式」という存在のため、独立した人格は持たない。
- 新宿では魔神柱を人間型にしたような異様な怪人というべき姿をとる。
- 時間神殿崩壊後は上記のように主人公に対する憎悪を募らせ、その実現の為に自分の自我の危険すら容認する恐るべき執念を見せた[1]。
- その一方で他の逃亡した魔神柱と比較すると、復讐計画も含めた根本的な部分には他者への敬意が秘められている。確実性がないモリアーティの計画を受け入れた他に「主人公が途中で逃げ出さない」ことを前提としていたりと、その片鱗が伺える。
- 能力
- 魔神柱として非常に強力な(サーヴァント数騎に匹敵する)実力を持つ。
- 直接的に能力を発揮する機会は新宿での最終決戦以外では見られなかったが、幻霊と英霊の融合技術を開発する等、知識においても相当のものがあった。
- 戦闘中のスキルは「宿願の時来たれり」「瞠目」「3000年の応報」を使用する。これらはスキル名から分かるように、逃亡後に現在のようなスキルになった可能性が高い。
登場作品と役柄
Fate
- Fate/Grand Order
- 終局特異点で主人公たちと対決する。
- 時間神殿崩壊後は逃亡し、主人公への憎悪を募らせて復讐計画を練り続け、新宿に開いた特異点で再戦に挑む。
人間関係
Fate/Grand Order
- ゲーティア
- 自分達魔神柱を統括する存在。
- 終局特異点での決戦時には英霊達への脅威と死に続けることへの苦痛から第三宝具の使用を懇願するも一蹴されてしまう。
- 主人公 (Grand Order)
- 憎悪の対象。英雄でも魔王でもなく、平凡な人間である彼(彼女)に復讐する為に、3000年の時を費やし、無様に逃亡したという恥辱に耐えた程。
- ただ、その殺害プランは「主人公が途中で投げ出さず、バレルの頂上まで到達する」ということが大前提になっているように思えるため、完全な憎悪というよりはある種「宿敵に対する信頼」のようなものも含まれていた様子。
- ジェームズ・モリアーティ
- 「幻影魔人同盟」の盟友。
- それぞれの目的の為に手を組んだが、危険なプランを受け入れたり、恨み骨髄の主人公が目の前に居るのに彼の話が終わるまで待ったりと利用相手に対するもの以上の敬意を持っていた。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「これが終局の風景だ。3000年の応報を。『
終局的犯罪 』!」 - 悪のモリアーティの宝具攻撃時の台詞。このモリアーティは記憶を消したバアルが化けているものであり、台詞から伏線がはられている。
- 「完全犯罪は……成立した……!」
- 悪のモリアーティの撃破時の台詞。このモリアーティの言う「完全犯罪」の意味は……。
- 「復讐の火種だ」
- クリティカル攻撃時の台詞。主人公に対する復讐の炎は尽きることなく燃え続ける。
- 「3000年の辛苦に、今こそ報いを」
- 焼却式 バアル発動。3000年の辛苦を伴った復讐に、その起点となったカルデアのマスターに、今こそ報いを与えん。
- 「我が復讐は……成立、した……!」
- 消滅時の台詞。復讐の手筈は整い、我が身が滅びようとも止めることはできなくなった。……ただ一つの欠陥を除いて。
- 「―――はは。
―――は、は、は、はははははは!
思い出した!
思い出したぞ、すべて! 思い出した!
来たな、○○……!
憎きカルデアのマスターよ!」 - 悪のモリアーティを消滅したことで事件は解決した、かに思われた。
- しかし、それと入れ替わるように現れたのは、既に滅んだはずの魔神柱、ソロモンが指輪を天に還したことで独立した魔神バアルであった。
- 「その通りだ!
この胸を掻き毟る苦痛、じりじりと身を焦がす熱!
それは3000年の計画を台無しにされたからでもない。
英霊たちによって、人理焼却を防がれたからでもない。
まして、忌まわしきソロモンによって指輪を天に返されたからでもない。
完全な計画、完全な展開。
全てを台無しにした起点がある。
……そう、おまえだ○○!」 - 主人公への憎悪を「逆恨み」とアルトリア・オルタから指摘されるも、彼はそれすらも認めた。
- これほどまでに深い憎悪を抱いたのは、3000年の計画を完全に崩壊したからでも、英霊たちによって人理焼却を防がれたからでも、ソロモンによって指輪を天に返したからでもなく、その起点である主人公にあった。
- 「認めよう、これは逆恨み、八つ当たり。それすらも飾りだ。
……憎悪。憎悪、憎悪、憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪
憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪憎悪!
憎悪以外感じられぬ!
おまえだ、おまえが憎い○○!
おまえは何故、この惑星 に、この時代に、あの場所に辿り着いたのだ!
人を超える英雄ならば納得しよう!
人を食らう魔王であれば受け入れよう!
だが、お前のような平凡で平均、凡庸な男(女)のせいで、全てが破綻した……!
無様に逃げるという恥辱に耐えたのは、
何としてもおまえを殺すという、ただ一点のみ……!!
世界を滅ぼすためにおまえを殺すのではなく、
おまえを殺すために世界を滅ぼす―――!!」 - 主人公への憎悪。英雄でも魔王でもなく、ごく普通な人間である主人公によって人理焼却という計画が破綻してしまった。
- 最早バアルは、主人公を殺すために世界を滅亡させるまでに憎しみを抱いてしまった。
メモ
- 原典におけるバアルの権能は、「奸計に役に立つ知恵を授けてくれる」「人を透明にする」という犯罪に向いたもの。後者については実際に透明にした相手がいたが、前者についてはどちらかというと知恵を授けられた側である。
脚注
- ↑ その憎悪の感情は、明らかに「逆恨み」「八つ当たり」であり、実際にアルトリア・オルタにそれを指摘されたが、バアルはそれも肯定する形で一蹴している。