オルガマリー・アニムスフィア

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オルガマリー・アニムスフィア

  • CV:豊口めぐみ

魔術師の名門アニムスフィア家の当主であり、人理保障機関カルデアの所長を務める女性。

略歴
元々はマスター候補の一人とされていたが、3年前に父親が没したことでカルデア所長の任を引き継ぎ、その重責を背負うこととなった。
その上に異常の発生、さらにはマスター適性を持たないというスキャンダルが発覚したりと悪いことが重なりまくり、本編開始時にはすっかり追い詰められている。
カルデアを襲った謎の爆発の後、主人公やマシュとは別に冬木へのレイシフトに巻き込まれており、襲われていたところを助けられる形で合流。現地で指揮を取ってファーストオーダーを実行することとなる。
順調に事は進むものの、セイバーオルタを倒した直後にレフと遭遇。不穏な気配を漂わせているのにも気づかず彼に縋り付くが、彼が今回の事件を引き起こした張本人であること、爆弾は彼女の足元に仕掛けられていたため肉体的にはとっくに死亡しているという事実を突きつけられる。
そのことを受け入れられずにいる彼女に追い打ちをかけるように、レフによって現在カルデアがどうなっているかを見せられるが、そこには冬木での戦いの結果起こった未来予測の変化…一点の曇りもなく赤色に染まったカルデアスが映し出されていた。
「今回もまた、君のいたらなさが悲劇を呼び起こした」となじるレフに対して現実逃避を始めるも、彼によって時空を超えてカルデアスそのものの内部に放り込まれる。
ブラックホールや太陽にも例えられるソレに分子レベルまで分解され、最後まで誰にも認めてもらえなかったという無念を叫びながら、跡形もなく消滅してしまった。
もとより精神エネルギーのみで存在していた彼女にとって、カルデアへの帰還はそのまま死を意味するものではあったが…
人物
一言で言えばヘタレ。気高く高慢に振る舞っているが怪物に出くわせば悲鳴を上げ、内心は誰かに頼りたがっている。その為か、信頼するレフにはかなり依存していることが言動から見て取れる。
また、過去の経験からか「自分は認めてもらえない」という劣等感を強く抱いている。
ロマニどころか会って間もない主人公にすら「落ち着いていれば頼りになる」と評される。悪い意味でもその通りだが、実際落ち着いていられるような場面ではちゃんとしている。
能力
魔術回路は当然持っており、キャスター曰く「量も質も一流」らしいが、前述の通りマスター適性はない。そのため本来はレイシフトを行えないのだが、奇しくも死亡して肉体を失ったことで成功してしまった。
サーヴァントはともかくその他の怪物相手でも常に逃げ腰だが、キャスターからは「アンタなら(魔物に)狙われても自力で何とかできるだろ」と評されており、実際ドラマCD版では単身の魔術によってシャドウ・アーチャーを追い詰めている。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
プロローグから登場し、序章で退場。オープニングでもちらっと出るが、流れる頃にはもういない。
マンガで分かる!FGO
メインキャラ。
FGOのシステムの解説を頑張って行おうとするが、女主人公からの扱いは非常に悪い。
本編に合わせてあえなく退場したが、第2期にあたる『もっと~』で主人公にサルベージされて復活。今度は18禁スレスレな言動の対象になっていった。
ちびちゅき!
高等部所属。制服姿を恥ずかしがっているが、実年齢を考えるとそこまで壊滅的なわけでもない。

人間関係

レフ・ライノール
協力者であり、全幅の信頼を置く相手。……だったのだが、計画を無茶苦茶にされた上に2回殺されるという完膚なきまでの裏切りに遭う。彼からは主に「オルガ」と呼ばれる。
主人公 (Grand Order)
ド素人な上に早速遅刻する問題児、にも関わらず自分と世界の運命を託す羽目になる。何かにつけてこき下ろし、あちらからは何かにつけて弄られる。後にレフを「所長の仇」と言ったり、少なくともあちらは悪く思ってはいないようだ。
『マンガで分かる!FGO』では散々な扱いを受けるものの、こちらでも消滅した後で寂しがられる程度には想われていた。消滅した理由は忘れてた(スキップした)が。
マシュ・キリエライト
「悪党ではないが悪人」などと評される(「性格が悪い」という意味で)。勤続がそれなりに長いので見知った仲。
ロマニ・アーキマン
事情やその性格についてよく理解しており、気を遣われている。しかし「悪人」については同意らしい。彼からは主に「マリー(所長)」と呼ばれる。

名台詞

Fate/Grand Order

「何なの、何なのコイツら!? なんだってわたしばっかりこんな目に遭わなくちゃいけないの!?」
「もうイヤ、来て、助けてよレフ!いつだって貴方だけが助けてくれたじゃない!」
序章で主人公たちと合流した時に最初に発した、今までの彼女の苦難が滲み出る台詞。
マシュ「このポイントです、所長。レイポイントは所長の足下だと報告します。」
「うぇ!? あ……そ、そうね、そうみたい。わかってる、わかってたわよ、そんなコトは!」
合流してすぐ、ベースキャンプの作成地点を決める際の会話。早くも威厳ゼロ。
「バカ言わないで!死んでさえいなければ後でいくらでも弁明できるからに決まってるでしょう!?」
「だいたい47人分のの命なんて、私に背負えるハズがないじゃない……!」
「死なないでよ、たのむから……!……ああもう、こんな時レフがいてくれたら……!」
マシュが、犯罪行為である、本人の許諾なく凍結保存を行う事を即座に英断した事について、所長として責任を負う事より、人命を優先したと褒めた時の台詞。彼女が所長としてまだ未熟である事が伺える。
「………ふん。SOSを送ったところで、誰も助けてくれないクセに。」
最期の台詞にも繋がる、彼女の内に秘められた感情が窺える呟き。
「いや―――いや、いや、助けて、誰か助けて! わた、わたし、こんなところで死にたくない!」
「だってまだ褒められてない……! 誰も、わたしを認めてくれていないじゃない……!」
「どうして!? どうしてこんなコトばっかりなの!?」
「誰もわたしを評価してくれなかった! みんなわたしを嫌っていた!」
「やだ、やめて、いやいやいやいやいやいやいや……! だってまだ何もしていない!」
「生まれてからずっと、ただの一度も、誰にも認めてもらえなかったのに―――!」
彼女のキャラクターをこれ以上なく表す、最期の長台詞。

マンガで分かる!Fate/Grand Order

「なにがイベントよ… そんな余裕があるならメインシナリオの続きをはやく解放しなさいよ」
「どうせ限定カードがもらえたりするだけでしょ どこにでもあるありきたりなイベントに決まってるわ」
「うるさいわ!! あんたたちだけでイベントでも何でも楽しくやってればいいじゃない!! バーカバーカ!!」
終始解説役として頑張ってきたが、ここにきて説明拒否。イベントは外伝的エピソードではあるが一応本編と繋がっている扱いなので、(先に本編で何らかの音沙汰がない限り)出番は全く期待できないのである……
「ま 待って!! せめて電気消して!!」
「もっと」第一話にて、救出早々に下着姿となり魔力回路の移植を求めるぐだ子に対して狼狽する。
電気を消せば女同士でもOKとも捉えることもできうる、若干危ないコメント。
「私からは無間の歯車と私の貞操を」
「もっと」第四話にて、女主人公に対してバスタオル一枚で微笑みながらさらっととんでもないことを言う所長。
…結局、夢オチであったが。
「それにしてもFGOはおもしろいわ」
「本当に心の底からそう思っているわ」
「もっと」第九話にて、1人で唐突にFGOへの感想を呟く。とてもいいことを言っているが、重ねてまで強調する意図は不明。
「かしこいでしょう? そこまでするか普通……って思ってるならはっきり言っていいのよ?」
「もっと」第十二話にて、AP全回復の5分前にアラームを設定していることが判明。
ほんの数秒でもAP回復時間を無駄にしないためのかしこい行動だが、それを聞いたマシュの微妙そうな顔を見て、笑顔のまま詰め寄るシーン。

メモ

  • 彼女の家であるアニムスフィア家は時計塔の天体科を司るロードの一家である。父を亡くしてアニムスフィア家の当主を継いでいるが、彼女が天体科学部長の地位に就いているかは作中では言及されていない。
  • 3年前には学生だったらしいので、年齢は20歳前後と思われる。
  • ぐだぐだオーダーに登場した際には「型月の名門だからたぶんヒドイ目にあいます」とコメントされている。「個人的な印象なので信じないでほしい」ともコメントされていたが、結局事実になってしまった……
  • Web漫画『マンガで分かる!Fate/Grand Order』ではロクでもない扱いばかり受けている。
    • 『マフィア梶田の“バーサーカーでも分かる!”FGO講座』では「所長の名前ってなんか卑猥じゃない?」とあんまりなコメントをしていた。
  • 奈須氏曰く「僕の考えた最愛のお嬢様キャラ」。また、ソラウのリベンジをしたかったともインタビューで述べている。ドラマCDにおける担当声優がソラウと同じなのもそれを意識したものか。
    ……その割にはこんな扱いだが。
    • 曰く「今度こそ幸せにしてやろうと思っていたら、あんなことに……」だそうで。なんでさ。
  • 魔術回路について上記の通りキャスターからも太鼓判を押されるほどの物でありながら適性がない事を「何かの呪い」とさえ言われており、この事には他にも理由があるのでは?と推測するプレイヤーもいる。
    また、その最期も印象的かつある意味仰々しいものであったことと、レフの「生きたまま無限の死を味わいたまえ」という発言から、今後また何らかの形で再登場するのではないかと考えるプレイヤーも少なくない。

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