フラット・エスカルドス

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フラット・エスカルドス

  • スペル:Flatt Escardos
  • 誕生日:-月-日/血液型:-型
  • 身長:-cm/体重:-kg
  • イメージカラー:-
  • 特技:-
  • 好きなもの:-
  • 天敵:-
  • CV:-

時計塔に学ぶ青年。偽りの聖杯戦争において、バーサーカーのマスターとなる。

略歴
地中海に居を構える魔術師の家系、エスカルドス家の嫡男として生まれる。過去に類を見ない魔術回路と、それを制御する才能を具え、年若くして時計塔に入学。期待の神童として迎え入れられるも、その才能以外の部分、魔術師として必要欠くべからざる合理的思考を持たず、魔術師としてあるまじき気性の緩さを持ち合わせていた彼は多くの教師に胃痛を訴えさせ、時計塔内を転々とたらい回しされた末、人気講師ではあるが若輩のロード・エルメロイII世の下へ『貴方しかいない』と押しつけられた。
幸いにも、学生の隠された能力を見抜き鍛え上げることにかけては随一の名講師に指導を受け、魔術の才能という意味では他の追随を許さぬほどに成長した彼だが、肝心の性格的な問題はいっこうに改善されないため未だに時計塔を卒業することが出来ず(『strange fake』時点では最古参の弟子)、エルメロイII世を悩ませ続けている。
「ちょっと興味があったから」と魔術協会幹部の極秘会議を盗み聞いた彼はアメリカのスノーフィールドにて行われる聖杯戦争への参加を望み、エルメロイII世に厳しく制止されながらも、双方の勘違いによって貰い受けたゲーム会社の懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を手に単身渡米。首尾よく聖杯からマスターとして選ばれ、真剣に聖杯戦争に関わる者が聞いたら憤死しそうな方法でサーヴァントの召喚を果たし、契約する。
人物
一言で言えばアホの子。もう少し詳しく言えば、才能だけは異様にあり余っているのが始末に悪いアホの子。
歴史ある魔術師の家系に生まれ、飛びぬけた素質とそれを活かす才能を持ち、しかしながらその頭の中身は魔術師として、どころか一般の常識人としても大いにネジが外れている。高い能力を持つ分、心根が邪悪ではないことは僅かな救いではあるだろうか。
今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。
能力
魔術の才能は時計塔の学生でもおそらくトップレベル。
ロードや教授陣も加わっている魔術協会幹部による極秘会議の内容を、幾重にも張り巡らされた結界をものともせず、「試しにハッキングしてみたら上手くできた」と干渉したことすら悟られずに傍受するわ、自らの手に宿った令呪を少し調べただけで大体の仕組みを把握するわ、果ては聖遺物でも何でもない、玩具同然の模造品を「魔力の流れとかいろいろ弄ってたら『繋がっちゃった』」で触媒とし、白昼堂々、儀式の祭壇も呪文の詠唱も無しでサーヴァントの召喚に成功するわと、真面目に魔道を追求している者にとっては冒涜以外の何ものでもない所業をやすやすとやってのける。もはやチートと言うしかない。

登場作品と役柄

Fate/strange fake
ロード・エルメロイII世の不肖の弟子。特に深い理由も切なる願いもないままに、スノーフィールドにて行われる偽りの聖杯戦争へとお気楽に飛び込んでいく。

人間関係

バーサーカー
フラットが師から勘違いで譲り受けた懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を触媒として呼び出したサーヴァント。本来ならば血に飢えた狂気の殺人鬼として現界するはずだったが、運良く「狂戦士」のクラスの狂化補正と元からの狂気が打ち消し合った結果、正気を保った紳士的なパーソナリティを具えることとなった。
「謎の殺人鬼に関わる伝承が具現化したもの」という非常識な出自ながらも、マスターがそれに輪をかけて出鱈目な人物のため、つい真面目にツッコミサイドに回ってしまう。
ロード・エルメロイII世
時計塔の名物講師にしてフラットの恩師。数多くの教師が匙を投げた天才的問題児の面倒を根気よく見て指導を与え、とりあえず魔術の才能という面では文句なしのレベルにまで育て上げた。
フラットが『絶対領域マジシャン先生』という二つ名を奉ろうとした時は「死ね!」と一蹴。

名台詞

「ただ、ほら、何かヒーローを召喚するためのアイテムがいるんでしょう!? それ、どうやって手に入れたらいいのかわからないんですよ!
 ナポレオンの肖像画とか持っていったらナポレオン召喚できるんですか! 皇帝なら最強じゃないですか!」
エルメロイII世には「私がナポレオンの英霊なら契約する前に君を銃殺しているところだ!」と怒られる。
メタ的に言えば、肖像画程度の縁の深さでは目当ての英霊など到底呼び出せないと読者にツッコませるところなのだが、この後彼が実際にやらかした召喚と来てはもはや肖像画どころの話ではなかった。
「だって、超カッコイイじゃないですか! 聖杯なんて!
 あのヒットラーやゲッペルスが第三帝国のために追い求めて、秦の始皇帝やノブナガやゴジラも追い求めた一品ですよ!
 本当に存在するのなら、どんなのか見てみたいじゃないっすか!」
どうして聖杯を求めるのか、と師に問われて。あまりのくだらなさに、毒舌家のエルメロイII世も咄嗟には、スペル違いや時代的・文化的間違いを指摘するくらいしかリアクションが取れなかった。
「……難しい問題ですよね。他の英雄とかも凄く見てみたいし、できれば仲良くなりたいじゃないですか!
 英雄を六人も友達にできたら、これ、魔術師として凄いでしょ! 世界征服だって夢じゃないっすよ!」
他のマスターやサーヴァントと殺し合う覚悟はあるのかと聞かれた返答がこれ。さぞキツイ罵倒が返ってくるかと思いきや、「英霊を友達にして世界征服」のワードが教授の中の大切な場所にあるスイッチを押したらしく、次の言葉までにはちょっと奇妙なタイムラグがあった。
「とぼとぼ」
教授から冷たくあしらわれ、あからさまにションボリしながら時計塔内を、セルフで擬態語を呟きつつうろつく二十才手前男子。
精神年齢はたぶん小学生くらい。
「え、ええと……すいません、いろいろ魔力の流れとか弄ってるうちに……なんか、『繋がっちゃった』みたいですね。
 いや、すいません、こんな召喚の仕方で」
聖杯戦争史上、たぶん最もいい加減な英霊召喚シーン。フラットの能力のあまりの破格さと、性格のあまりのユルさが同時に表れている。
「俺は好きっすよ、貴方みたいな、正体のわからない謎の怪人って」
「だって、かっこいいじゃないですか! しかも、今はいい人みたいで良かったです!」
フラットの価値基準はかっこいいかどうかが重要らしい。己のサーヴァントが、かつて霧の都を恐怖のどん底に叩き込んだ殺人鬼であろうとも、確たる正体と言うものを持たない悪霊まがいの存在であろうとも、そんなことはどうでも良さそうなマスターの言葉に、狂気と凶気の象徴であるはずのバーサーカーも思わず言葉を失う。
「とりあえず、いい天気だから日向ぼっこしましょう。あったかくて超気持ちいいっすよ」
どっかの魔術師殺しが聞いたら羨ましさで死にそうな能力適性を示して、やる気満々のバーサーカーに、爽やかな笑顔を向けて一言。
聖杯戦争とはいったい……

メモ

  • 高い魔術の能力、歴史ある血筋、そして細かいことに一切拘らない大らかすぎる気性と、彼の師匠の若かりし頃とちょうど真逆を行くキャラクター造形であり、それはとりもなおさず、師匠がそこからの逆算によって造形されることとなったとある英霊との相似形を示す。
    実際、「地中海出身のでたらめに奔放な男」と「イギリス出身の振り回され型相棒」という組み合わせは、第四次聖杯戦争におけるライダー陣営の、マスターとサーヴァントを入れ替えたリフレインとも言える。
  • 同じく時計塔の神童と呼ばれたケイネス・エルメロイ・アーチボルト並みの魔術的資質を持つと仮定して、そこにプロフィール上では欠点として扱われる「魔術師らしからぬ気性」を持ち合わせているとなると、「魔術師らしい魔術師」ほどひどい目に遭わされる聖杯戦争のマスターとしては反則級にチートな人材ということになる。
  • 魔術で結界など他者の魔術に干渉することを「ハッキング」と呼ぶのは、フラットに限らず若い魔術師たちの間にしばしば見受けられる風潮である。教授からしてコンピューターゲームに熱中しているエルメロイ教室などは突出しすぎた例としても、時計塔の魔術師社会もわりあい俗世に染まってきているようだ。
  • 上記の名台詞にもある通り、サーヴァントに敬語で話しかける男性では珍しいマスターである。

話題まとめ

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