加藤段蔵

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アサシン
真名 加藤段蔵
読み かとう だんぞう
外国語表記 Katou Danzo / "Kite" Danzo
性別 女性
身長 165cm
体重 45kg? / 49kg(FGO Material Ⅵ)
出典 史実、『甲陽軍鑑末書結要本』『北越軍談』『伽婢子』『繪本甲越軍記』など
地域 日本
属性 中立・中庸
一人称 ワタシ/段蔵
二人称 アナタ/貴殿/○○殿/○○(呼び捨て)
三人称 彼/彼女/奴/○○殿/○○(呼び捨て)
声優 明坂聡美
デザイン 曽我誠
設定作成 桜井光
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

暗殺者」のサーヴァント

略歴
亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では生前の存在として登場する。
乱世の頃において壊れた状態でキャスター・リンボによって修復され、この瞬間に自我を取り戻したと段蔵自身は認識している。
以後、キャスター・リンボの命令に従い、アーチャー・インフェルノと共に行動するが、彼女が暴走したことによりキャスター・リンボから邪魔者である武蔵ら諸共アーチャー・インフェルノの排除を命じられつつも、但馬守から英霊剣豪と相対したときは武蔵らを助力せよと言う相反した命令を遂行している。
しかし当の武蔵たちは既に見抜かれていた上に、ぬいと田助がバーサーカー・衆合地獄とライダー・黒縄地獄に連れ去られた時に迷いが生じたまま、武蔵らと共に行動することとなる。
その後、厭離穢土城において武蔵らに妖術師の野望を止める様に述べたが、キャスター・リンボによって頭脳を壊れかけの状態にされた事を知ったうえに、術中にはまり武蔵らと戦うことになる。その後体内にある絡繰の自爆によって大破。風魔小太郎に自分と会ったことがあるのかと語りかけながら機能停止した。
人物
感情少なく、機械的なからくり忍者。からくり少女。生前の積載可能量は二百貫。
生前には自由意志を持たず、入力された命令に従うだけの機械人形である───と自己を定義していた。
英霊として人類史に刻まれ、サーヴァントとして現界するにあたり、自分もまた人間たちのように思考し、感情を抱いても良いのではないだろうか、許されるのであればそうしたいと考えている。
一方で"生前"では壊れかけの忍者であり、当人の言葉を借りれば稼働している期間の内半ば以上は壊れていたらしく、人で言えば記憶にあたる「記録」が不確かである。
その影響か製作者の名前を覚えているものの顔は覚えておらず、大切な人がいたのかどうかさえ曖昧な状態となっている。
幕間の物語「その心、人に似て」で白昼夢の誤作動を起こしていたキャスター・リンボの高密度の魔力を持つ呪詛を倒した後、破損した記憶回路の一部が修復され、幼少期の小太郎との記憶を少し思い出した[注 1]
能力
絡繰であるためか全身に武器が仕込まれており、「絡繰忍法」と呼ばれる忍術を使用する。絡繰であるためエーテルも殊更に頑丈になっている。
肘の隠し刃での回転しながらの斬り付けや腕からのワイヤーアームの射出、果ては両腕からガトリングガンを放ち、背中からミサイルを飛ばす「風魔・噴進弾」を使用する。第二算術回路が搭載されている。
また、初代風魔小太郎の編み出した忍術も数多く搭載されている。これは、彼女の製造目的の一つが「絶対に忘れない存在の口伝によって術を後世に正確に伝える事」だったためである。
カルデアのシステムと同期しており、位置情報などを取得することができる。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) D D A C B C 気配遮断:A 人造四肢(絡繰):A++
忍術:A
絡繰幻法:B+
破壊工作:C

宝具

絡繰幻法・呑牛(からくりげんぽう・どんぎゅう)
ランク:C
種別:対獣宝具
レンジ:0~20
最大捕捉:50匹
真空の刃を生み出し、対象を吸い寄せた後に圧縮粉砕する。『北越軍談』にて語られた、牛を呑み込む幻術を応用させたものである。
果心居士が手ずから組み込んだ礼装により、魔性特攻の性質を有する。
逸話通りに「物体を目の前から消す」「消した物体を再び目の前に出す」幻術として用いる事も可能だが、FGOでは基本的に使用されない。
宝具発動時にイビル・ウィンド・デス・ストームと呼ぶこともある。風魔が南蛮出身のため外来語を使うという設定は小太郎の方で語られているのだが、段蔵の場合は元の宝具名ではなく、一族の名を冠している様だ。
『Grand Order』では「敵全体に強力な〔魔性〕特攻攻撃[注 2]」という効果のBuster宝具。
妖術斬法・夕顔(ようじゅつざんぽう・ゆうがお)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:0~20
最大捕捉:1人
第二宝具。手の中に作り出した花や果実に相手の存在を投影し、それを斬ることで相手の首を落とす。仮名草子『伽婢子』では夕顔、軍学書『北越軍談』では瓠瓜を用いて行われた絶技。
本人曰く、幻術の一種であるらしい。
「風魔の技でも、ヒトの技ですらない忌み技」と嫌っており、あまりにあまりな殺人術なので本人は使いたくないらしく、決して余人の前では使わぬと誓った禁じ手。
『Fate/Grand Order』では基本的に使用されない。
幕間の物語『その心、人に似て』ではキャスター・リンボ(が段蔵の内部に残した呪詛)に使用した。

真名:加藤段蔵

江戸時代初期の仮名草子、軍学書などに名前が見える窃盗(しのび)のもの、水破(すっぱ)───すなわち、忍者。
「飛加藤」「鳶加藤」などの異名で知られ、甲斐や越後での活動が報告されるが、その出自や目的については諸説あり、謎に包まれている。
戦国時代末期に活躍した風魔の流れを汲む忍者。しかしてその正体は、妖術師・果心居士によって作られたからくり人形である。
初代・風魔小太郎の協力を元に形作られた人造の女忍者(くのいち)であり、命のある人間ではなかった。
だが、幾つもの務めを成し遂げ、後世の文献にあってもよく語られた結果、その存在は英霊として人類史に刻まれた。
一時期、風魔の里に身を寄せていた段蔵はとある赤毛の幼子の育ての親となった。
初代風魔小太郎の技を一種のデータとして内蔵した段蔵は、最高の「風魔の技の伝達者」であったのだ。
時に忍術の師として導き、時に母のように慈しんだこの幼子こそ、誰であろう───後の五代目・風魔小太郎なのである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』クリア後ガチャに追加される。

その他

ちびちゅき!
「小太郎と一緒に学園生活したい」と思い詰めた結果、ダ・ヴィンチ(小)にプログラムを弄られて小太郎の妹キャラになるという暴挙に出た。

人間関係

Fate/Grand Order

キャスター・リンボ
亜種並行世界Ⅲにて、破損していた自身を修復してくれたために仕えた主。
公儀隠密を装って主人公達についていき、隙あれば抹殺するように命令している。
柳生但馬守宗矩
亜種並行世界Ⅲにて、上記のリンボの指示で表向き公儀隠密として仕えた主。
彼の命令で、怪異討伐を行う主人公達に同行してサポートすることになる。
チャールズ・バベッジフランケンシュタインナーサリー・ライム
同じ絡繰のサーヴァントということで興味津々で、積極的に話をしたがる。
前の二人はともかく、最後の一人は無機物ととらえていいのかいささか気にはなるが。
メカエリチャン
同じメカ系のサーヴァントとして、時々オイルパーティに誘われているとか。

生前

果心居士
稀代の妖術師であり、彼女の製造に関わった生みの親。
初代風魔小太郎
製造に関わった上に自身の忍法を搭載し、体内に魔力を込めた為、もうひとりの親とも言える。
五代目風魔小太郎
自身に搭載された忍法を伝授した相手。彼の母親代わりでもあった。
長尾景虎
上述した『北越軍談』にて、彼女に士官を申し出たことがあると記されている。『絡繰幻法・呑牛』は、この際に使用した技が伝わったもの。
いわく、その力を危険視された段蔵は、絡繰人形と入れ替わり退散することで一命を取り留めたとのことだが……。当時何が起き、後世にこのように伝わったのかは今の所明らかになっていない。

名台詞

Fate/Grand Order

戦闘
「風よ集え。果心礼装起動。『絡繰幻法・呑牛』!」
「風よ集え。『イビル・ウィンド・デス・ストーム』!」
宝具発動。二つ目は何故か横文字の名前になっている。風魔は横文字英語を利用していた為、風魔所属であった彼女も使うようだ。そしてもれなくセンスは小太郎くんと同レベル。
「―――加藤段蔵。ここに起動。入力を求めます、マスター。段蔵は忍びなれば、あらゆる命令に従いまする。」
召喚時の台詞。人ならざる機械仕掛けの忍。けれど、その心は人に似て。
マイルーム
「いささか五行が足りておりませぬ。速やかに補充を求めまする。具体的に言えば、外の空気を…吸いたいな…と。」
マイルームでの会話。機械らしい物言いの後に見た目通りの少女らしいあどけない本音を漏らす。
「もしや…もしやあなたは、絡繰のサーヴァントでは!?なんという……!よ、よろしければ……あの…お話など…いかがでしょうか?」
チャールズ・バベッジフランケンシュタインナーサリー・ライム所属時の台詞。
同じ絡繰のサーヴァントがいることに感銘を受け、積極的に交流を図る。
「望月殿と言えば、武田家の忍び。武田家には、段蔵も多少の縁がございまする。このような所でお会いできようとは!
 あ、あの…望月殿、千代女殿?何故そのように目を伏せられるのか?」
望月千代女所属時の台詞。千代女も千代女で彼女に思うところがあるようで、「いずれちゃんと話をしたい」と述べていたが……?
「風魔…風魔の忍びが、いるのですか?」
「以前にお会いしたでしょうか?すみませぬ、段蔵の記録には…何も。」
風魔小太郎所属時の台詞。小太郎からは母親代わりとして慕われていたが、段蔵にはその時の記録記憶は残っていない。
「え、ええっと…ギラギラとした目で、何故段蔵を見るのです?……白獅子殿。」
トーマス・エジソン所属時の台詞。やめなさいエジソンさん。
「電力、ですか?いえ…段蔵は、雷の術はとんと。―――はい?出力が上昇する、良い手段がある?まことですか!?」
ニコラ・テスラ所属時の台詞。彼に何をオススメされるかはもう言わなくても分かるだろう。
本編
「言の葉。既に、不要なれば。」
妖術斬法ようじゅつざんぽう夕顔ゆうがお
ーーーーーーこれにて、御免ソーリー
2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』にて。宿敵キャスター・リンボへのとどめの一撃。幕間では「決して余人の前では使わぬと誓った」とまで言っていた忌み技であるが、外道などに容赦は不要と言ったところか。
イベント
「…………そして是なる奥義、忌み技にて。」
「風魔の技にあらず。ヒトの技にあらず。」
「悪鬼外道の技ゆえに封じられた我が禁じ手、決して余人の前では使わぬと誓った絶技なれど。」
「此処は我が記憶回路のうち。なれば我が夢、幻の如きもの。一度きりの過ち也。」
「マスター、どうかお許しを。」
「――――――御免ソーリー。」
「我が手に握った花を斬らば、我が敵の首たちまち落ちる。」
「―――『妖術斬法・夕顔』。」
「忌み技にて、お忘れください。」
幕間『その心、人に似て』でキャスター・リンボ(が残した幻)に放った第二宝具。
「この饅頭こそは、風魔まんじゅう・改。風魔一族がその総力を結集して作り出した逸品めいた何か。」
「それを、段蔵がさらなる工夫を凝らした改良品にございます。」
「一日を過ごすために必要な活力が全て蓄えられており、ひとつ食べれば百人力と云うものです。」
イベント『バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~』にて。主人公に渡す物について持ち合わせの無かった彼女が、チョコレートの代わりにとくれた饅頭。
かつて同様のものを小太郎がくれたが、彼女のそれは改良版。
高タンパク、ビタミン豊富、高カロリー。一つ食べれば疲れ知らず、オマケで魔力も回復するという忍者にとっても戦う魔術師にとっても素晴らしい超栄養食。ある一点を除いて。
「ただ、ひとつばかり懸念として―――――」
「もしや まずいのでは」
「という……そうなのです、段蔵は味覚がありませんので……」
同上。小太郎の際もそうであったが、彼女もそうであった。
効率的な改良により、元から(味以外)素晴らしい忍者食であった風魔まんじゅうを更に素晴らしい物へと作り変えたが、絡繰故に味覚を持たない彼女は味の改良にノータッチであった。そして主人公は気絶した。
ちなみに、饅頭を渡すまでの流れ、食べた主人公が気絶するまでの流れは小太郎との件の会話とほとんど同じ流れ・内容である。

メモ

  • 加藤段蔵には傀儡、からくり人形を操ったという伝説があるが、FGOは「段蔵本人がからくり人形であった」事実から派生した伝説であったという設定となっている。
  • とてもからくり人形とは思えない妖艶な体つきで各所から「えっちぃ」と言われている。実際に触れた主人公もふわもちな肌の質感を評価しており、やはりこの部門の日本人は昔からHENTAIと言う評価を下している。
    イラスト担当の曽我誠氏は「体中からいろんな武器出てしまうでしょう?服が多いと邪魔かなと思ったんです。仕方がなかったんです」と言っている。[1]とても合理的な判断である(棒)
  • 『Fate/Grand Order』への登場よりも前から、『氷室の天地 Fate/school life』では柳洞一成が使用する英雄史大戦のカードとして同名のキャラクターが登場していた。そちらでは「飛び加藤」の異名と太平洋戦争の際の加藤隼戦闘隊のネタか、手が戦闘機の翼で頭にプロペラがついた黒装束姿という、別の意味でカラクリ忍者のようなナリであった。

脚注

注釈

  1. 蘆屋道満が記憶を直した理由は、「最も大切な宝である小太郎を目の前で擦り潰して絶望させるため」という下衆な動機からだったが。
  2. オーバーチャージで効果UP

出典


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