概念武装

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概念武装

自然干渉的な破壊力等の効果ではなく、「意味・概念への干渉」を起こす強力な武装のこと。主に、儀式や積み重ねた歴史、語り継がれる伝承などにより付与された概念(すなわち魂魄の重み)に依って能力を発揮する。
歴史を重ねた品であることと、対吸血鬼(主に死徒)に有効な品であるため、名の知れている物は聖堂教会によって運用されている場合が多い。
吸血鬼は肉体が破損しても復元呪詛によって短時間で復元してしまうので、彼らを滅ぼすためには復元速度を上回るか、復元呪詛を無効化する外的要因が必要となる。対吸血鬼用の概念武装は後者のような神秘の類を引き起こす。
「不死」という概念に守られている吸血鬼に、例えば「死」「天寿」「昇天」といった概念を上書きすることで、その不死性を消滅させるのである。
通常の吸血鬼が相手の場合、正式な「浄化」の手順としては、その吸血鬼が人間であった頃の経歴(宗派)にそって解呪する。概念武装を持ち出す必要があるのは、よほど相手が強力か、はじめから人でない吸血種の場合。いわば奥の手。

概念武装リスト

聖堂教会由来

黒鍵
所有者:シエル言峰綺礼シロウ・コトミネ須方スナオハンザ・セルバンテス、カラボー・フランプトン
「浄化」に用いる「節理の鍵」たる概念武装。代行者たちの正式武装とされる。
刃渡り80〜90cmの投擲剣。刀身は聖書のページを精製したもので作られている。その気になれば、柄だけを大量に持ち歩き、刃はその場で作ってしまうことも可能。
シエルは刻印を刻むことで「火葬式典」や「土葬式典」などといった魔術的効果を付与して、より強力にしたものを扱うことも多い。
しかし、投擲に特化した形状ゆえに剣戟には向かず、扱いには熟練を要することから現在では敬遠される傾向にあるという。
灰錠
所有者:シスター・イルミア、アンジェロ・プラーガ
聖堂教会の代行者達が使う標準装備。黒鍵に比べればずっと扱いやすいとされ、多くの代行者に選ばれてきた装備だとされる。
手と足につけられる灰色の鎧甲。普段はただの手袋やブーツに擬態しつつ、設定された紙片を滑らせただけで本来の姿を取り戻す概念武装。
シスター・イルミアが用いた際には、鎧甲の表面から幾条もの紫電を発しており、尋常な打撃ではものともしないという骸骨兵を、鎧甲で打撃する事で復活さえできなくさせた。これは仕込まれた呪体である古い紙片の効果らしい。
正式外典「ガマリエル」
所有者:リーズバイフェ・ストリンドヴァリ
対吸血鬼用の「滅び」の概念武装。大型の弦楽器を模した盾でありパイルバンカー。
パウロの黙示録とエジプト人による福音という二つの外典によって鍛えられた銃盾兼槍鍵。音律を以てあらゆる不浄を弾く正しい秩序の具現とされている。
第七聖典
所有者:シエル
教会所蔵「転生批判外典」たる概念武装。大型のパイルバンカー。
もともとは祭礼用に使われていた一角獣の角。一角獣が臨終した際に、人身御供の少女と角に宿る動物霊を融合させた。融合して生まれたのが精霊「セブン」である。表面には「転生かっこ悪い」といった意味合いの転生批判の文句がびっしりと書き込まれていた、という儀礼用のアイテムが武器として使用されることとなり、槍やら杭となったが、近代化にあわせて銃剣に、現在はシエルの趣味でミサイルランチャー付き大型パイルバンカーに改造されている。
マルティーンの聖骸布
詳細不明。
その一部を言峰綺礼が代行者時代に入手し、冬木教会に秘蔵されていた。
衛宮士郎アーチャーの腕を移植された折、その封印に使用された、「魔力殺し」の聖骸布。ただし、「英霊の腕」を恒久的に封じるだけの強度は持ち合わせていない。
『Fate/complete material III』にて概念武装であるかとの質問に否定はされていない。

魔術協会由来

黒い銃身(ブラックバレル)
所有者:シエル、ゴドー(アトラス院における七大兵器の一つ)
『Notes.』ではジンに相克する鉱物から作られた兵器とされている。ジンを微量でも含んでいるものには天敵で、多く含んでいればいる程その攻撃力は高まる。ジンの影響下にあるなら銃身に触れることもできない。神殺しの銃(Longinus)。
逆にいえばジンの影響を受けていなければ扱えるジョーカー。ゴドーは封印区アトラシアからオリジナルとレプリカの2丁を発掘してオリジナルを愛用した。
『Character material』では六人姉妹から「天寿」の概念武装と呼ばれ、第五架空要素を自壊させる第五真説要素でできた兵器とされる。この銃から放たれた弾丸は、真エーテルで活動しているものを問答無用で傷付ける。
バレルレプリカ
所有者:シオン・エルトナム・アトラシア
ブラックバレルの模造品であり、「天寿」の概念武装。対象の寿命に比例した毒素(攻撃力)を発揮する。

そのほか

アーチャーの外套(赤原礼装)
所有者:アーチャー
『Fate/side material』で一級品の概念武装とされる。とある聖人の聖骸布から作られたマントで、外敵ではなく外界から守る。
『Fate/EXTRA』では魔力増幅機能の付いた魔術礼装とも述べられている。
全て遠き理想郷
『Fate/Zero』で一種の概念武装とされる。無傷で現存していたのはこの為。詳しくはリンク先を参照。
ヴォーパルの剣
制作者:ラニ=Ⅷ
所有者:主人公 (EXTRA)
理性のない怪物に有効な概念武装。キャスターが召喚した怪物ジャバウォックを倒すため、ラニの協力を経て錬成した。
錬成するにはマカライトが必要。所有して近づくだけで効力を発揮し、アーチャーが驚くほど即効性が高い。
遠坂凛はヴォーパルの剣を概念武装と呼び、ラニは特定対象に作用する魔術礼装と説明している。
熾天覆う七つの円環
『Fate/side material』にて投擲武器に対する絶対的な防御力を誇る概念武装として広まったとされる。詳しくはリンク先を参照。
宝石剣ゼルレッチ
Heavens feelルートにて概念武装であるとされた。詳しくはリンク先を参照。

メモ

  • Fate/EXTRA』にて、「概念武装」に対して「ロジックカンサー(恐らくは、Logic cancer=論理の悪性腫瘍)」というルビが振られた。これが『EXTRA』独自のものなのか、他の作品にも共通するものなのかは不明。

話題まとめ

  • サークル「07th Expansion」のゲーム『うみねこのなく頃に散』において「赤鍵(セキケン)」と「青鍵(セイケン)」という物が登場。ネタではなくストーリーに絡み、おまけにしっかりと概念武装と明言されている。以前のシエルのように許可をとってのオマージュかどうかは不明。

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