「槻司鳶丸」の版間の差分

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;略歴
 
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:三咲市の名家・槻司家の息子。妾腹であるために、幼少時は兄弟親戚から疎まれていた。迫害され、殺されかけたこともある。しかし祖父に気に入られたことで、槻司家の跡取り候補として扱われることに。実際に後継者として指名されたわけではなく、周囲が疑心暗鬼になっている状態。そんな家庭事情にはうんざりしており、本人には跡取りになろうという意思はない。<br />三咲高校の生徒会副会長だが、本来、選挙に当選して会長職につくはずだったのは[[蒼崎青子]]ではなく鳶丸の方。青子とひと悶着あった末、副会長になった。「しょせん会長の犬」と自嘲はするが、今のポジションには満足している。「生徒会の陰の雑務係」と周囲には哀れまれているとか。<br />転入したばかりの[[静希草十郎]]の面倒を青子から押し付けられ、友人となる。草十郎にとってはよき相談相手である。
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:三咲市の名家・槻司家の息子。妾腹であるために、幼少時は兄弟親戚から疎まれていた。迫害され、殺されかけたこともある。しかし祖父に気に入られたことで、槻司家の跡取り候補として扱われることに。実際に後継者として指名されたわけではなく、周囲が疑心暗鬼になっている状態。そんな家庭事情にはうんざりしており、本人には跡取りになろうという意思はない。<br>三咲高校の生徒会副会長だが、本来、選挙に当選して会長職につくはずだったのは[[蒼崎青子]]ではなく鳶丸の方。青子とひと悶着あった末、副会長になった。「しょせん会長の犬」と自嘲はするが、今のポジションには満足している。「生徒会の陰の雑務係」と周囲には哀れまれているとか。<br>転入したばかりの[[静希草十郎]]の面倒を青子から押し付けられ、友人となる。草十郎にとってはよき相談相手である。
  
 
;人物
 
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:整った美形だが目つきが刺々しい。長めの髪は乱暴にだが見栄え良く撫で上げられている。金持ちのお坊ちゃんだが、上流階級の人間という雰囲気はなく、口調や態度が悪くてちょっとヒネた感じ。でも性格はきめ細かく理性的で、誰とでも対等に接し、面倒見も良い。気安く付き合える人間とは見られていないが、学校内では人望を集めており、ついたあだ名は「ヤンキー殿下」。「殿下」は鳶丸が理事長の息子だからついたあだ名ではなく、鳶丸の人となりからつけられたものである。もとは手抜きが嫌いで、自分でできることは全部しないと気が済まないタイプだったが、青子に生徒会長の座を奪われたことで矯正された。青子いわく、「生徒会長になってたらヤンキー殿下じゃなくただの優等生になってた」らしい。さぼり症でめったに動かないが、本気を出せばなんだってこなす。鳶丸にとっては生徒会を利用して授業を休むのは「サボり」ではなく「特権」なのだとか。自分が親の七光りを使えるのは三年間だけしかない、と熱弁したりもするが、陰湿なところはないので周囲には不快に思われていない。<br />鳶丸の人間関係の方針は「利用できる相手は損得のために騙し合い、助け合う。利用できない相手はそも利用すべきでないと判断し、距離を置く」といったもので、ヒネくれてはいるが誠実である。だが友情に疎くはないが、友人とまで呼べる人間には恵まれてこなかった。草十郎は、益を得るタイプではないのに手を貸したくなる、という珍しい人種らしい。周囲からは、草十郎と付き合うようになって初めて、学内で男子生徒と仲良く話しているのを見た、と言われる。<br />家族との関係は複雑で、改善しようという意思はなく、ただ面倒に思っている。売られた喧嘩は買う、降りかかる火の粉は払う、という性分であると同時に、面倒事や争い事は避ける方針なので、社木の実家にはあまり居つかず、よく街中をブラブラしている。夜遊び、喫煙行為に抵抗はない。鳶丸の厭世的なところや、独特の理解の早さ、役回りを演じる客観性、如才のなさ、といった大人びた面は、家族との関係によって培われたもの。青子いわく「子供らしさが足りない」。自身はエリートでありながら、エリートはクズだと公言している。無論、この言葉は自身にも向けられている。二十歳になったら綺麗サッパリ家を棄てるつもりだが、それまでは何事も人生経験だと考えている。<br />好みのタイプは年上。
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:整った美形だが目つきが刺々しい。長めの髪は乱暴にだが見栄え良く撫で上げられている。金持ちのお坊ちゃんだが、上流階級の人間という雰囲気はなく、口調や態度が悪くてちょっとヒネた感じ。でも性格はきめ細かく理性的で、誰とでも対等に接し、面倒見も良い。<br>気安く付き合える人間とは見られていないが、学校内では人望を集めており、ついたあだ名は「ヤンキー殿下」。<br>「殿下」は鳶丸が理事長の息子だからついたあだ名ではなく、鳶丸の人となりからつけられたものである。もとは手抜きが嫌いで、自分でできることは全部しないと気が済まないタイプだったが、青子に生徒会長の座を奪われたことで矯正された。青子いわく、「生徒会長になってたらヤンキー殿下じゃなくただの優等生になってた」らしい。<br>さぼり症でめったに動かないが、本気を出せばなんだってこなす。鳶丸にとっては生徒会を利用して授業を休むのは「サボり」ではなく「特権」なのだとか。自分が親の七光りを使えるのは三年間だけしかない、と熱弁したりもするが、陰湿なところはないので周囲には不快に思われていない。<br>鳶丸の人間関係の方針は「利用できる相手は損得のために騙し合い、助け合う。利用できない相手はそも利用すべきでないと判断し、距離を置く」といったもので、ヒネくれてはいるが誠実である。だが友情に疎くはないが、友人とまで呼べる人間には恵まれてこなかった。草十郎は、益を得るタイプではないのに手を貸したくなる、という珍しい人種らしい。周囲からは、草十郎と付き合うようになって初めて、学内で男子生徒と仲良く話しているのを見た、と言われる。<br>家族との関係は複雑で、改善しようという意思はなく、ただ面倒に思っている。売られた喧嘩は買う、降りかかる火の粉は払う、という性分であると同時に、面倒事や争い事は避ける方針なので、社木の実家にはあまり居つかず、よく街中をブラブラしている。夜遊び、喫煙行為に抵抗はない。鳶丸の厭世的なところや、独特の理解の早さ、役回りを演じる客観性、如才のなさ、といった大人びた面は、家族との関係によって培われたもの。<br>青子いわく「子供らしさが足りない」。自身はエリートでありながら、エリートはクズだと公言している。無論、この言葉は自身にも向けられている。二十歳になったら綺麗サッパリ家を棄てるつもりだが、それまでは何事も人生経験だと考えている。<br>好みのタイプは年上。
  
 
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== 人間関係 ==
 
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;[[蒼崎青子]]
 
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:同級生で生徒会会長。腐れ縁で、恋人関係と噂されることもあるが、鳶丸曰く、「アレと付き合うなんて世界が滅びてもない」とのこと。
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:同級生で生徒会会長。<br>腐れ縁で、恋人関係と噂されることもあるが、鳶丸曰く、「アレと付き合うなんて世界が滅びてもない」とのこと。
 
;[[静希草十郎]]
 
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:同級生。相談役として、よく話をする。
 
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:家同士の付き合いがある、顔見知りの老人。
 
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;槻司喜実國
 
;槻司喜実國
:槻司家当主であり、鳶丸の祖父。もともと婿養子だったが、その豪腕で槻司家の実権を握った。基本的に家族全てを嫌っているが、鳶丸は例外。きみくに。
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:槻司家当主であり、鳶丸の祖父。<br>もともと婿養子だったが、その豪腕で槻司家の実権を握った。基本的に家族全てを嫌っているが、鳶丸は例外。きみくに。
 
;槻司一義
 
;槻司一義
:鳶丸の父。かつてはかろうじて唯一の庇護者だったが、現在は鳶丸が祖父に気に入られたことで関係は冷え切っている。ひとよし。
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:鳶丸の父。<br>かつてはかろうじて唯一の庇護者だったが、現在は鳶丸が祖父に気に入られたことで関係は冷え切っている。ひとよし。
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
  
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**明言はされていないが、第八.五章「カーネギー事件」では、リデルの父親らしき外資企業の白人男性が鳶丸の回想の中で登場している。
 
**明言はされていないが、第八.五章「カーネギー事件」では、リデルの父親らしき外資企業の白人男性が鳶丸の回想の中で登場している。
 
**リデルが関わったらしい「夏の騒動」の時、鳶丸は久万梨金鹿を助け、その際に腕を骨折したらしい。
 
**リデルが関わったらしい「夏の騒動」の時、鳶丸は久万梨金鹿を助け、その際に腕を骨折したらしい。
== 話題まとめ ==
 
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]

2013年9月23日 (月) 23:52時点における版

槻司鳶丸

  • 読み:つきじ とびまる
  • 誕生日:9月12日
  • 身長:177㎝/体重:63㎏
  • 好きなもの:ドライな人間関係/嫌いなもの:ウェットな人間関係
  • 趣味:町歩き/特技:独裁系リーダーシップ

三咲高校2年A組。生徒会副会長にして、理事長・槻司一義の五男。

略歴
三咲市の名家・槻司家の息子。妾腹であるために、幼少時は兄弟親戚から疎まれていた。迫害され、殺されかけたこともある。しかし祖父に気に入られたことで、槻司家の跡取り候補として扱われることに。実際に後継者として指名されたわけではなく、周囲が疑心暗鬼になっている状態。そんな家庭事情にはうんざりしており、本人には跡取りになろうという意思はない。
三咲高校の生徒会副会長だが、本来、選挙に当選して会長職につくはずだったのは蒼崎青子ではなく鳶丸の方。青子とひと悶着あった末、副会長になった。「しょせん会長の犬」と自嘲はするが、今のポジションには満足している。「生徒会の陰の雑務係」と周囲には哀れまれているとか。
転入したばかりの静希草十郎の面倒を青子から押し付けられ、友人となる。草十郎にとってはよき相談相手である。
人物
整った美形だが目つきが刺々しい。長めの髪は乱暴にだが見栄え良く撫で上げられている。金持ちのお坊ちゃんだが、上流階級の人間という雰囲気はなく、口調や態度が悪くてちょっとヒネた感じ。でも性格はきめ細かく理性的で、誰とでも対等に接し、面倒見も良い。
気安く付き合える人間とは見られていないが、学校内では人望を集めており、ついたあだ名は「ヤンキー殿下」。
「殿下」は鳶丸が理事長の息子だからついたあだ名ではなく、鳶丸の人となりからつけられたものである。もとは手抜きが嫌いで、自分でできることは全部しないと気が済まないタイプだったが、青子に生徒会長の座を奪われたことで矯正された。青子いわく、「生徒会長になってたらヤンキー殿下じゃなくただの優等生になってた」らしい。
さぼり症でめったに動かないが、本気を出せばなんだってこなす。鳶丸にとっては生徒会を利用して授業を休むのは「サボり」ではなく「特権」なのだとか。自分が親の七光りを使えるのは三年間だけしかない、と熱弁したりもするが、陰湿なところはないので周囲には不快に思われていない。
鳶丸の人間関係の方針は「利用できる相手は損得のために騙し合い、助け合う。利用できない相手はそも利用すべきでないと判断し、距離を置く」といったもので、ヒネくれてはいるが誠実である。だが友情に疎くはないが、友人とまで呼べる人間には恵まれてこなかった。草十郎は、益を得るタイプではないのに手を貸したくなる、という珍しい人種らしい。周囲からは、草十郎と付き合うようになって初めて、学内で男子生徒と仲良く話しているのを見た、と言われる。
家族との関係は複雑で、改善しようという意思はなく、ただ面倒に思っている。売られた喧嘩は買う、降りかかる火の粉は払う、という性分であると同時に、面倒事や争い事は避ける方針なので、社木の実家にはあまり居つかず、よく街中をブラブラしている。夜遊び、喫煙行為に抵抗はない。鳶丸の厭世的なところや、独特の理解の早さ、役回りを演じる客観性、如才のなさ、といった大人びた面は、家族との関係によって培われたもの。
青子いわく「子供らしさが足りない」。自身はエリートでありながら、エリートはクズだと公言している。無論、この言葉は自身にも向けられている。二十歳になったら綺麗サッパリ家を棄てるつもりだが、それまでは何事も人生経験だと考えている。
好みのタイプは年上。
能力
本人も青子に指摘されるまで自覚がなかったが、リーダーシップをとるより、そのサポートをすることに真価を発揮するタイプ(比較の話で、リーダーに向いていないというわけではない)。

登場作品

魔法使いの夜
青子や草十郎たちとともに学生生活を送る。

人間関係

蒼崎青子
同級生で生徒会会長。
腐れ縁で、恋人関係と噂されることもあるが、鳶丸曰く、「アレと付き合うなんて世界が滅びてもない」とのこと。
静希草十郎
同級生。相談役として、よく話をする。
木乃美芳助
同級生。鳶丸を「殿下」と慕って寄りついてくる。
久万梨金鹿
同級生で生徒会会計。
久遠寺有珠
お互い裕福な家同士なので、面識はある。
土桔由里彦
家同士の付き合いがある、顔見知りの老人。
槻司喜実國
槻司家当主であり、鳶丸の祖父。
もともと婿養子だったが、その豪腕で槻司家の実権を握った。基本的に家族全てを嫌っているが、鳶丸は例外。きみくに。
槻司一義
鳶丸の父。
かつてはかろうじて唯一の庇護者だったが、現在は鳶丸が祖父に気に入られたことで関係は冷え切っている。ひとよし。

名台詞

メモ

  • 槻司家は元華族で、土地の神職を任されていた地主だった。戦後に没落した結果、外から喜実國を招き、家を建て直そうとする。槻司のコネクションを求めた喜実國と、喜実國の経営手腕を求めた槻司家は利害によって結びつくが、水面下では互いを嫌っていた両者の間には暗闘があった。結果としては喜実國が家の実権を掌握することになる。喜実國は槻司の血そのものを嫌っており、家族とは不仲。例外は鳶丸だけで、囲碁の対局相手として気に入っているのだとか。
  • 槻司家は元旦に親族会議を開く慣習があり、『魔法使いの夜』作品中の時期は親族が家に集まってきている。鳶丸が夜遊びをしているのは、そういった時期的な理由もあってのこと。
  • 本編終了後から番外編「誰も寝たりしてはいいけど笑ってはならぬ」の間までに、メイ・リデル・アーシェロットが槻司家にホームステイに来ていたらしい。
    • 明言はされていないが、第八.五章「カーネギー事件」では、リデルの父親らしき外資企業の白人男性が鳶丸の回想の中で登場している。
    • リデルが関わったらしい「夏の騒動」の時、鳶丸は久万梨金鹿を助け、その際に腕を骨折したらしい。

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