魔神柱

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魔神柱

  • 読み:まじんちゅう

Fate/Grand Order』に登場する、異形の存在。

略歴
本編第二章以降、各章の終盤にて登場人物が変貌することで現れる異形の存在。
個体ごとに名前を持っており、ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団「ソロモン七十二柱」の魔神と同じ名を冠している。
レフの言葉によると彼らが『王』と呼ぶ存在から賜ることで変身能力を得られるらしく、これをレフは「我らの王の寵愛」と称している。
力を与えられた本人が変身するのではなく、聖杯の力で召喚者が他者の体を依り代に出現させることも可能である模様。
なお、戦闘開始時にはボスサーヴァント戦の「FATAL BATTLE」や「GRAND BATTLE」ではなく、赤字で後述の眼球の上に「魔神柱出現」と表示される独自の演出がある。
人物
見た目は幾筋ものどす赤い裂け目が走った巨大な黒緑色の肉の柱で、それぞれの裂け目からは奇妙な形の瞳孔が開いた異様な眼が覗いている。
根元の部分はぽっかりと開いた闇のようで、そこから斜めにそそり立つような形になっている。
これと相対した面々からは揃って醜いと評され、レフ自身も「この醜悪さがお前達を滅ぼす」とおぞましい外見であることを肯定している。
戦闘時には行動する際に形容し難い異様な鳴き声を上げる。
なお、第三章までに出現する魔神柱の外見や使用する技は全く同じだが、略歴にあるように個体毎に固有名を持っている。
第二章終盤でレフが自ら変身。彼のフルネームにも名前が入っている。作中では言及されないが、各種図鑑などで記載されている元のソロモン七十二柱の序列は六十四位。
なお、ソロモン七十二柱の序列は実力や地位の順番で割り振られたものではなく、序列の前後が強弱や権力の差に繋がるわけではない[1]
第三章最終戦にてイアソンがメディアにより変貌させられて出現。メディアによると序列は三十位。
彼女から海魔と呼ばれていたがこれはジル・ド・レェが召喚した異界の海魔を指すのではなく、フォルネウスは召喚されると海の怪物の姿で現れると伝えられていることからきた呼び名と思われる[2]
能力
外見のみならず能力面も常軌を逸しており、Dr.ロマンによるとこの姿を現した時の魔力の反応は人間でもサーヴァントでもなく、伝説上の悪魔そのものであるという。
通常攻撃として黒い波動のようなもので相手全体を攻撃する他、狙った相手に火傷と防御力低下を与える「凝視する」、宝具の威力を上げる「瞳孔を開く」といった特殊行動を取る。
宝具に相当する攻撃として「焼却式」という攻撃を使用。眼球の数を三倍にして一斉に光らせ、地面から紫色の火柱を噴き上がらせて全体攻撃しつつ宝具ゲージを減少させてくる。
サーヴァントではなくクラスは「UNKNOWN」と表記されているがタイプ相性はあり、に対して有利、バーサーカーとは互いに弱点を突き、三騎に対して不利という特殊な相性になっている。
自発的に変身したレフは魔神柱の状態でも会話をすることが出来たが、強制的に変身させられたイアソンは変身時に絶叫していたことや解除時に周囲の状況を分かっていなかったことから理性を失っていた模様。
なお、撃破されると変身が解除されて元の人物に戻ってしまうが、魔神柱状態で受けた傷が解除時にどの程度影響するかは個々で差がある模様。
レフは不利になって解除したのか戻った後も行動に支障がある様子は見られなかったが、イアソンは瀕死になっていた。
また、レフの言葉によると魔神柱の力は「神殿」と呼ばれている場所から長期間離れていると「壊死」という現象を起こし弱体化していくらしい。


登場作品と役柄

Fate/Grand Order
第二章以降、ボスキャラとして登場。
第二章ではレフ・ライノールが変身し、主人公らに襲い掛かってくる。
第三章ではメディアがイアソンを変貌させる形で出現し、彼女と共に主人公達と交戦した。

人間関係

「王」
人類史焼却を実行したレフ達の首魁であり、今回の事件の黒幕。
メディアを魔術で打ち負かして行動に制限をかけており、最高峰の魔術師である彼女をして「魔術で勝つことは不可能」と言わしめた恐るべき人物。魔神柱への変貌もこの人物の助力がないと不可能である模様。
メディアが「彼」と呼んでいるので少なくとも外見上は男性らしい(他者を依り代にする、外見を他者に偽装するといった例は多いので断定は出来ないが)。
アンデルセンからは「愛のない獣。そのくせ夢は人一倍」と人物を評された。
「神殿」と呼ばれる場所を拠点としており、上記のとおり魔神柱はここを長期間離れていると「壊死」という現象を起こして弱体化していく。
前述のような魔術の実力や魔神達の名称から、下記のソロモン王と何らかの関わりがあると目されている。
レフ・ライノール
第二章で変貌。この姿を「王の寵愛」と称して誇っている。
ロマニ・アーキマン
出現した伝承そのものの悪魔という存在にも驚くが、それ以上に魔神の名が「ソロモン七十二柱」の魔神であることに驚愕する。
ソロモン王に魔術師として憧れていたらしく、魔神の名を冠しながら伝承とあまりにかけ離れたおぞましい姿をした魔神柱や、ソロモン王が人類史焼却という悪行を行おうとしているかもしれないという事実は相当受け入れ難かった模様。
イアソン
第三章でメディアの手により魔神柱に変貌させられる。
メディア〔リリィ〕
第三章でイアソンを変貌させる形で召喚。
ソロモン王
72の魔神を始めとする幾多の悪魔や精霊を召喚・使役したとされる古代イスラエルの王。魔神の名などから何らかの形で関わっていることが予想されている。
なお、TYPE-MOONの世界では彼の死後急速に魔術が衰えていったとされ、今作のみならず世界観全体においてもターニングポイントと言える重要な人物。
父親のダビデ曰く人でなし、愚か者で正直者であり、人類史焼却も「付き合ってた愛人10人全員から振られたらやるかもしれない」などと評されていた。

メモ

  • TYPE-MOONにおいて設定は幾度か語られたことがある『悪魔』、それも魔神というより上位の存在の登場に多くのプレイヤーが驚愕した。
    • 一方、小事典にもある通りTYPE-MOONにおける悪魔は『第六架空要素。人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在。悪魔に憑かれると他の要素に異常が起き、最後には肉体も変化して異形の怪物と化す。高位の悪魔ほど「症状」が表に出づらく検知が困難で、露見するのは大惨事が約束された後になりやすい』となっており、自発的に変身していたレフの様子から見ても以前語られた悪魔とは性質の違うものである可能性が高い。

話題まとめ

脚注

  1. TYPE-MOONで言えば死徒二十七祖の階位に近いと言えば分かりやすいか
  2. 古い挿絵などでは鯨の姿で描かれることが多い