ORT〔亜種〕

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グランドフォーリナー
真名 ORT
読み オルト
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概要

略歴
南米異聞帯に眠っているとされ、異星の神がより強い依り代として求めていた極限の単独種。
南米異聞帯の歴史では汎人類史において6600万年前に地球に飛来し恐竜絶滅の原因となった隕石は3億年前に飛来しており、代わりに6600年前にはこのORTが飛来していた。地球に根付いたマィヤはそれを感知して地表の維持を放棄し、地下世界ミクトランを作って恐竜を始めとした生命をそこに移住させたが、ORTは地表を貫通してミクトラン最下層に到達した。そこで同じくミクトラン最下層に根付いていた空想樹を取り込み一体化、以降異聞帯を維持する空想樹の機能を併せ持った状態で最下層にて眠っていた。
600万年前、ミクトランの太陽が寿命を迎え消失して暗闇の世界になりディノスが休眠に入り、その間に発生した人間の国であるカーン王国がミクトラン内に繁栄していた頃、修復を終えて地表への進出を開始する。カマソッソを王とするカーン王国は全てをかけてORTから国を守ろうと立ち向かうが為す術がなく、カマソッソは最後の手段として度重なる肉体改造に加えて国民全てを生贄に自身の霊基に上乗せし不死の身体を得て、辛うじてORTの心臓を撃ち抜いて活動停止に追い込み、最下層に再び押し返した。
次に目を覚ますのは2017年、クリプターが異聞帯に訪れてから1年後。オセロトルを用いてディノス狩りを続けていたのはこのためであり、ディノスが持つ良質な魔術回路を生贄に捧げ続ける事でORTの修復を早めていた。ORT再起動の最後のキーとして異星の神から奪った心臓をその身に移植していたデイビットが自ら生贄となり、ついに再起動。ORTは周囲の景色を一瞬で空想樹に作り替えながら地上を目指して侵攻を開始した。
再起動直後は単純に地上を真っ直ぐ目指しているものと思われており、ORT討伐のタイムリミットは地上に出るまでの20時間と見積もられていた。しかし進行ルートを検証したところ、地上に真っ直ぐ向かうならば不要のはずのメヒコシティに向かっており、これによりミクトランの「太陽」がORTの心臓だったものであること、ORTはまずそれを取り戻そうとしているのだという事が判明。心臓が欠落している状態でこのような規格外の能力を持っているということは心臓を取り戻されたら絶対に勝てなくなる。つまりメヒコシティにたどり着くまでにORTを撃破しなければならないとタイムリミットの大幅修正を余儀なくされるが、ヴクブが太陽の位置を操る太陽遍歴をチチェン・イツァーに移動させようとしたこと、トラロックがオセロトルの住人の姿を見て奮起しORTの前に宝具で立ちふさがった事、そして土壇場で異星の神からの共闘の申し出があった事など数々の条件が重なり、一度はストーム・ボーダーの主砲「人理定理・未来証明(ヒュームバレル・レイプルーフ)」を宇宙嵐で逸らされて回避されてしまうアクシデントがあったものの、異星の神の全魔力をつぎ込んだ2射目がORTに直撃、細胞の一片すら残さずに蒸発した。
――と思われた直後、シバによる警告が入ると共に、ストーム・ボーダーの甲板上に謎の召喚式が起動。『生物分類:ワン・ラディアンス・シング』と定義されたそのサーヴァントはORT。ORTを撃破した直後に新しくORTがまるごと召喚されるという暴挙に主人公の心は折れかけるも、駆け付けたククルカンの手助けもあり、オルト・シバルバーも辛うじて撃破に成功。そして今度こそ終わりかと思われた所に再度シバによる警告が響き、三度ORTが出現。「自分を召喚することができる世界の捏造」「自分を召喚できる情報の登録」「自分を召喚する方法」これらを手に入れたORTは何度消滅させても召喚が繰り返され、その度に存在規模を大きく改竄しより強力な個体となって際限なく現れる。本当の意味でORTには死が訪れない状態になってしまった。
しかし完全無欠になってしまったと思われたORTにもアキレス腱は存在していた。どんなに消滅させても異聞帯が消えず、ORTが「自分が英霊認定された世界」を構築して自分自身を何度でも召喚できる理由はただ一つ。ORTのパーツが残っているからである。カマソッソに奪われた心臓はその後ミクトランの太陽として使われて現存している。そしてORTはまだその心臓を取り戻していない。ミクトランの太陽が残っている限りORTの存在は逆説的に証明され続けてしまう。その事実を認識すると共に、自らの異聞帯を維持する事よりもORTという惑星の脅威を討滅する事を選んだ「太陽の教え」ククルカンにより、ミクトランの太陽そのものを犠牲にする大熱量攻撃によりORTはミクトランの太陽共々蒸発し消滅した。
人物
およそあらゆるコミュニケーションが成立せず、ただ本能に従って惑星を破壊していくだけの存在。地球上の生物で言う所の人格のようなものは認められない。
ただし素のままではORT自身はそこまで明確な目的を持っている訳ではなく(このため汎人類史のORTに比べると攻撃性で劣ると言われる)、確実に地球を破壊させるならば、そういう明確な目的の意志を持つ存在を心臓として捧げる必要がある。作中では生贄として考えられていたイスカリは直前で疑問を持ってしまい不適切とされたため、異星の神の心臓を奪って持っていたデイビット自身が生贄になった。
能力
人類の理解が及ばない領域の能力を持つ。
人間などの通常の生物であれば、身体の一部を失う怪我を負っても移植などをする事で回復できるが、一定以上を一度に失ったら死んでしまう。そして一度死んでしまったら、その後身体を修復し生前と寸分たがわぬ状態に戻しても二度と再起動しないのが生物である。しかしORTにはそれが無く、心臓であろうと脳であろうとORTにとっては替えの効くパーツに過ぎず、ここまで・ここを失ったら死ぬというラインが存在しない。そして身体のどの部分でも僅かでも残ればそこから全身を修復する能力を持ち、修復が終わればどんな状態からでも再起動する。故に「死なない」。
規格外の耐久力以外にも「周囲を自身に適した環境に作り替える」能力を持ち、これが空想樹と同化した事で変質したのか、周囲を無差別に空想樹に作り替える能力を持つ。またサーヴァントを捕食する事ができ、捕食されたサーヴァントは英霊の差とのリンクを破壊された上で取り込まれるため、ORTに捕食された英霊は退去する事ができず、英霊の座から再び召喚する事もできなくなる。
このような無法とも言える規格外の能力を有するが、これらの能力を発揮していた「ORTだと思われていたもの」、蜘蛛のように見える刺々しい見た目の生物はORTの本体ではなく、人間で言うならば老廃物として体外に排出された皮膚角質程度の存在。本体は背後に存在する円盤のような浮遊物である。
極めつけには高度な学習・自己進化能力をも備えており、その身に纏う宇宙嵐を止めるためにその発生器官を特定され破壊されたものの、修復するどころか僅かな時間でそれまであった器官を新たに設計・新造してしまう。自身の細胞が一片もなくなるほどに焼き尽くされた際は、英霊の座へ干渉する能力と空想樹の能力、そして主人公が見せていたカルデア式の召喚術を模倣し、自身が英霊として認定された仮想の未来を構築し、自身を触媒に自分自身をサーヴァントとして召喚するというどんでん返しまでやってのけた。

バリエーション

オルト・シバルバー

ORTが撃破される直前、自身が英霊として認定された未来を仮想構築し自分で自分を召喚した姿。
クラスはシバとトリスメギストスIIの解析によれば「グランドフォーリナー」。ゲーム中のバトルではこの形態は「ORT」から「オルト・シバルバー」に変わるが、シナリオパートではどちらも一貫して「ORT」と呼称されている。
なお、人理を守護するための人類史最高峰の英霊に与えられるグランドクラスを、人類の脅威である外敵のORTが獲得している理由は謎。一説によれば、そもそもがORTが召喚した英霊オルト・シバルバーそのものが、「3億年の活動実績、英霊に認定された経緯、守るべき人類の定義」などの全てがORTを基準に仮想構築された世界でのものなので、グランドクラスの認定基準もその世界のものによるものだからではないか、と言われている。


登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
第二部第六章まででも何度か名前は出ていたが、第七章『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』にて本格的に登場。
シナリオ前編ラストでテスカトリポカが権能を使って引き寄せた未来にて、地中より現れ惑星を食い尽くして滅ぼす。その際に絶望的なまでのHP量とゲージ数を見せ、ユーザーに絶望を与えた。
シナリオ後編終盤で本格的に対決する事となり、サーヴァント総力戦として、蜘蛛形態11ゲージ+円盤形態6ゲージの合計17本にもおよぶ長大なブレイクゲージを削る戦いが開幕する。この戦いは1度使用したサーヴァントは戦闘の結果に関わらずORTに捕食されDATA LOSTになって使用できなくなる。[注 1]
その代わりに、削った体力は回復しないため、次々にサーヴァントを投入してORTの体力を削っていく戦いになる。ORTのHPを削り切る前に手持ちのサーヴァントが全てDATA LOSTになってしまうとゲームオーバーだが、こうなった後・なる前にいつでも、「やり直す」事によってゲージ1本目に戻る事が可能なので、詰んでしまう事はない。なお、ゲージを破壊する度に主人公の表情がどんどん険しいものに変化していく他、戦闘時には進撃するORTの姿が写し出されるなど、総力戦の激しさや緊迫感が伝わる演出となっている。
総力戦を戦い抜いた後に対決する「オルト・シバルバー」も7ゲージもあるが、こちらは総力戦ではなく1回の戦闘で7本のゲージをブレイクする必要がある。

人間関係

カマソッソ
600万年前に一度再起動した際、撃退されミクトラン最下層に押し戻された相手。
本編ではORTは心臓を取り戻していない状態で完全には程遠い強さしか発揮できておらずカルデアによる攻略が成った訳だが、そもそもそれは600万年前にカマソッソが全てを犠牲にしてORTの心臓を奪っていたからである。そのためユーザーの間では「ORT討伐の真のMVPはカマソッソ」等と言われている。
ククルカン
ミクトラン世界における、汎人類史で言う所の「神」に相当する存在。
その正体はORTの心臓を再利用して作られた「太陽」から生まれたモノ。つまり元を辿ればORTと同種の存在であり、彼女が存命する限りORTも逆説的証明により死は訪れない。
紅閻魔オルタ
“山の翁”から借りた「天使の奥義」により、ORT(円盤)に死の概念を付与した。これによって不死のORTを「殺す」ことが可能になった。

メモ

  • 「ORT」の名が何の略であるかは長年の疑問であり、「水星ではなく彗星のアルテミット・ワンではないか」という考察からオールトの雲から飛来している事の暗喩ではないか?という考察はあった。『Grand Order』にてオールトの雲より飛来した存在であるとは明言されたため、オールトをそのまま表記したものだという一応の決着がつく事になったが、「黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン」シナリオ終盤にて「ワン・ラディアンス・シング」という生物分類名が言及された事で、こちらも含めたダブルミーニングであったことが判明。
    ワン・ラディアンス・シングとは「One Radiance Thing」と表記し、直訳すると「輝ける唯一の存在」であり、転じて「究極の一(アルテミット・ワン)」ということだろう。

話題まとめ

リンク

  1. ただし蜘蛛形態の最後のHPゲージを倒されずに削った場合は、使用したサーヴァントは取り込まれないため、その後も使用できる。