テスカトリポカ

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グランドアサシン
真名 テスカトリポカ
外国語表記 Tezcatlipoca
異名 黒のテスカトリポカ
夜の風ヨワリ・エエカトル
我らは彼の奴隷ティトラカワン
山の心臓テペヨロトル
性別 男性
身長 180cm
体重 80kg
好きな物 武器オモチャ(第一再臨)
戦士(第二再臨以降)
苦手な物 なし[注 1](第一再臨)
血を流す気のない者、傷付かぬ者(第二再臨以降)
出典 アステカ神話
地域 中南米
属性 混沌・善
副属性
一人称 オレ
声優 三上哲
デザイン 田島昭宇
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

暗殺者」のサーヴァント。

略歴
Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』においてデイビット・ゼム・ヴォイドのサーヴァントとして登場。この時、カルデア側は瘴気が濃すぎ実体が観測できず、かろうじて輪郭だけから規模を観測したところ、「冠位」のサーヴァントと観測される。
Lostbelt No.7『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』では、とある者の襲撃によってストーム・ボーダーから転落し、死者の世界にきた主人公の前に現れる。生者の世界へ戻ることを希望する主人公に取引を持ちかけ、主人公から令呪を受け取り、その対価として髑髏の砂糖菓子カラベラ・デ・アスカルを譲渡すると共に生者の世界へ帰した。この時の令呪はカマソッソに譲渡したがマスター権は譲渡していない。また、デイビットの指示で、同じく落着してきた異星の神を奇襲しその心臓を生きたまま奪い取り、デイビットに移植させる。
その後、落下したストーム・ボーダーのもとへ赴き、シオンカドックダ・ヴィンチゴルドルフムニエルらに買取を提案したがムニエルに拒否されたため彼を撃ち、強奪しようとイスカリやオセロトルに包囲させる。これに伴って、艦のエンジニアとしてカドック、シオン、ネモ、ダ・ヴィンチをメヒコシティに連行させる。その後、カルデアと合流し四人の救出に現れた主人公と対峙。「事象交差」の能力を使いその場にいた全員に「ORTによってもたらされる未来」を見せた後その場を去る。
後編では、ディノスの街をイスカリやオセロトルらと共に襲撃し主人公達と再び対峙。その最中、主人公らに加勢する形で現れたU-オルガマリーがメヒコシティですでに記憶を取り戻していると見破り、それを拒絶している彼女自身に打ち明け退かせると、イスカリが恐竜王を殺害した鐘を聞き届け姿を消す。その後、デイビットとイスカリら共にORTの眠る第九層に目指し、イスカリと共に辿り着き彼を生贄にORTを目覚めせようとする中、カルデアに追いつかれ、また、イスカリが生贄となることを拒否したため彼を銃殺。カルデアと対峙するもU-オルガマリーの乱入により敗北。残ったデイビットに後を託し消滅する。
終盤ではミクトランパにてデイビットと共に主人公を待ち構え、デイビットがマスター同士の戦闘を提案し、「マスター権」と「やり直し」を賭けて戦闘するも敗北。主人公にマスター権を返上し、ミクトランパから追放する。
人物
現代物の衣服にサングラスをかけた、金髪の青年。この姿は現界するにあたり自身で用意した「器」。
外交的・行動的。完璧主義で、やや皮肉屋。戦の神のためか交戦的。他人に厳しく、自分に寛容[注 2]。冷淡・冷酷な性格で根が悲観主義のため周囲の空気を重くし、より厳しい状況を呼び込むため死神扱いされる。その一方で、語り癖と相手にとって必要なことや欠けていることを雑談として忠告する癖がある面から人を好きやすく、好かれやすい。
「戦いの種」を探しては、それが育ち、芽吹くことを楽しみにしている。その在り方は、二つの都市国家に武器を与え、いずれ起きる戦争を待ち望む武器商人にも見えるが、そこに悪心はない。テスカトリポカにとっては生存競争こそ秩序であり世界を安定させて回す善と捉えている。
生存競争で戦うことそれ自体を良い事・すべき事と考えているため、「戦士である者」を好み、戦おうとしないものを嫌う。自ら武器を取って戦う戦士ならばそれが勝者であろうと敗者であろうと等しく重宝し、前に出て戦わず傷を負わない者を嫌う。
十九世紀~二十一世紀の戦争を気に入っており、2017年までの近代兵器や個人兵装を「いいオモチャ」として愛でている。これは銃器が「手に持つだけで誰でも戦士になれるから」である。
なお、基本は改造拳銃片手に現代かぶれの服装で過ごすが、本気で戦う際には鋭い爪の付いたボディスーツを身に纏う「ジャガーマン」や、槍を携え民族風の戦装束に派手な羽飾りを頭に着けた姿となる。
能力
現代の近代兵器や個人兵装を気に入っており、特に第一再臨では改造銃を好んで使用しているが、その腕前は自他共に認めるほどド下手。最終的には野蛮な手斧、ジャガー化した爪、超自然現象を武器にしている。
「決められたルールの中でならばあらゆる事象を入れ替える事が可能」という権能を持ち、因果律や時間さえも操る事ができるが、疑似サーヴァントとして現界している状態では、マスターの令呪によるブーストが無ければあまり大規模な権能行使はできない。作中ではデイビットの令呪のブーストを得て「起こり得る未来と今を入れ替える」という権能を見せた他、南米異聞帯での戦闘では「事象交差」のスキルにより、バトル開始時にこちらのサーヴァントの前衛と控えが全て入れ替わってしまう。
また、能力ではなく一種の本人の才能だが、商人としての才にも秀でる。オセロトル達に武器を広めた事はもちろんのこと、イベントでも「自分が保有するカカオを利用して大量にチョコを作る工場を建造する」「サバフェス会場に企業参加を行い、射幸心を煽る宣伝と豊富な限定品で瞬時に参加者のほとんどを自分のブースへ引き込む」と、「物を売る」という事に関しては他の商人サーヴァント達に負けない程の実力を誇る。

別クラス/バリエーション[編集 | ソースを編集]

恐竜王[編集 | ソースを編集]

南米異聞帯においてディノスたちの王として登場した「青のテスカトリポカ」。テスカトリポカをそのまま少年にしたような姿をしている。
黒のテスカトリポカがデイビットに召喚されると同時に召喚され、ディノスたちに乗って遊んでいたところをククルカンに見つかって異聞帯の王代理に任命された。
その後はチチェン・イツァーに王として君臨し、やってきたカルデアと交流するなどして活動していたが、オセロトルによる襲撃時にイスカリによって銃撃されてしまう。
しかし銃撃を受けても殺しきれておらず、ORTが復活してチチェン・イツァーに迫る中で復活し終え、ディノスたちに発破をかけて決断を後押しし、彼らを率いて先陣を切りORTへと突撃していった。
最期はククルカンに最後の言葉を残して消滅した。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ルーラー デイビット・ゼム・ヴォイド
アサシン 主人公 (Grand Order) A A A A C B 対魔力:A
陣地作成:A
神性:C
全能の知恵:A
戦士の司:A
闘争のカリスマ:A
黒い太陽:EX
山の心臓:A

宝具[編集 | ソースを編集]

第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)
ランク:B
種別:対界宝具
レンジ:0〜999
最大捕捉:999人
本来は「ナウイ・オセロトル」あるいは「ミクトラン・シバルバー」と呼ばれるもの[注 3]
マヤ神話の冥界シバルバーと同一視される地下冥界ミクトラン、休息の楽園ミクトランパの支配者たるテスカトリポカの権能を、彼が太陽として天空にあった第一の太陽の時代ナウイ・オセロトルの力と融合させたもの。
地上のあらゆる物理法則を支配し、万物を自身の定めた摂理に従わせるが、自身もその摂理の影響下に縛られてしまう。
すでに滅び去った巨人たちが闊歩する第一の太陽の時代は、冥界にその痕跡を残すのみであるため、その力を取り戻す、または地上に現出させるということは、必然的に冥界そのものを地上に出現させるに等しい。
『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&宝具威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]+味方全体のNPを少し増やす」という効果のArts宝具。

真名:テスカトリポカ[編集 | ソースを編集]

テスカトリポカ。アステカ世界の地球上において最も有力な神。
戦いと魔術、美と不和、夜と支配、嵐と疫病、犯罪とルール、幸運と不運、摂理と対立する二者、そして、その衝動から生まれる躍動を司る。
アステカ世界の地上において全能神として定義され、ある意味では北欧のオーディンとギリシャのゼウス、仏教における第六天魔王マーラやキリスト教のサタンルシファーがミックスされたような存在である。これらの神・魔性がいずれも物理世界では並ぶ者のない存在だが、運命より霊的な世界においては無敵などではなく、全能ではあれど限界がある点でも、よく似ている。
日本では名前だけが先行しているが、実際、テスカトリポカの神話エピソードは驚くほど少なく、ギリシャ神話のように「人間的な」性格もなければ、日本神話のように「その後の人間社会に続く痕跡」すらない。
テスカトリポカはどちらかというとシステム的な存在であり、この世のいずれの場所にも存在して争いを引き起こし、その争いの結果を定めることができる神とされる。
ただしその結果を定める基準は明確ではなく、テスカトリポカ自身もその決定には関与しないと思われる。あくまでもダイスをふるだけ。
これは多くの神話に登場する運命神が、運命そのものを自らの意志でコントロールできないことに似ている。
自らが力を認めた者であればどれだけでも援助するが、力の程度を試すべく只人であれば死に至ることすら幸運と思えるような苛烈な試練を課すこともある。逆に力を欲する者が自分に挑戦する機会を与えるため、夜闇の中を護衛も連れずに歩くことがあり、この時にテスカトリポカに挑んで勝った者は、その無上の援助を得られたという。
──しかもこの時、テスカトリポカは自分であることがよく分かるように王のまとうような豪華な軍装で出歩き、戦いを挑まれたなら武器を使わず組み打ちのみで勝負を行ってくれるという。そしてテスカトリポカがその時、どのような人格であろうとも約束を破ることはない。

関連[編集 | ソースを編集]

黒のテスカトリポカ
まったく相手の意見を聞き入れない、残忍で冷酷な戦いの神。
カルデアに召喚されたのはこの黒のテスカトリポカで、特に第二再臨ではそれが顕著になっている。
赤のテスカトリポカ
シペ・トテックともされ、戦う意志ある者であれば誰であれ対等に話をする炎と未来の神。
青のテスカトリポカ
ウィツィロポチトリともされ、都市を守護し、休息を認め、ケツァル・コアトルをからかうのが大好きな楽園の神。
白のテスカトリポカ
ケツァル・コアトルともされる神。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』にて正体を隠しデイビットと共に登場。
Lostbelt No.7『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』後編配信後に期間限定サーヴァントとして実装された。

Fate関連作品[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order フロム ロストベルト
27話で主役として登場。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

デイビット・ゼム・ヴォイド
南米異聞帯におけるマスター。
彼の目的に賛同し共に準備を進めており、その関係は良好。また、戦士として認めているようで、彼をミクトランパに迎える。
主人公 (Grand Order)
南米異聞帯では敵対した相手だが、戦士に対しては平等である神として、ストーム・ボーダーから落下して死亡した主人公を助けている。
また、誰も殺さず傷つけない戦いを是とする主人公の考えを好んでいないが、それで人理焼却と6つの異聞帯を乗り越えてきた事実は認めざるを得ない、とも考えている。
ネモ
青年の彼とは知り合いで、カルデアでは異聞帯同様商談の話を持ちかけるが邪険にされている。
ジェームズ・モリアーティ
「教授」と呼び、カルデアに経営顧問がいることから彼を自分の経営顧問として目をつけている。
ククルカン
南米異聞帯の王にして第五の太陽。異聞帯での活躍を賞賛し認めている。
バレンタインでは彼女の「スケールの大きさ・躊躇の無さ」が悪い意味で炸裂し、正規に許可を取ってちゃんと運営していたチョコレート工場を彼女にぶっ壊されてしまった。
イスカリ
南米異聞帯で、オセロトルの王兼ORTへの生贄として生み出した存在。
最終的には彼からの拒絶を受け入れ、その命を奪い取った。
“山の翁”
冠位仲間。
山繋がりで冠位を襲名した件を貸しにしている模様。
光のコヤンスカヤ
異聞帯では武器を仕入れ、あっさりノウハウを奪い取った商売敵。カルデアではその代金をカカオで支払おうと提案したが拒否された。
一方で戦闘になると非常に相性が悪い相手らしく、南米異聞帯で光のコヤンスカヤが足止めのために立ちはだかってきた時は、「オレでは勝ち筋が見えん」と最初から戦いを拒否する程。
闇のコヤンスカヤ
「愛玩の獣」だったモノ。こちらの彼女はある意味同族のため、豹耳を推奨している。
フォウ
「比較の獣」だったモノ。彼が他人に同情し慰めを言うのは、ククルカンにヤヤウキ工場を破壊されてしまった時のような不運極まったよほどの時に限られるらしい。
オジマンディアスニトクリス
Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』にて、グランピングをしていた際に天気を晴れにされたために妹分と共に天気を無理やりいじり返していた。

生前[編集 | ソースを編集]

ケツァル・コアトル
兄弟かつ敵対した因縁の相手。白のテスカトリポカとも呼ばれている。
テスカトリポカからは割と気さくに話しかけているようだが、あちらからは蛇蝎の如く嫌われている。
ジャガーマン
自身の眷属のような存在。
彼女のフリーダムさを見ても人選を誤ったとは言わないが、自分ではなくカルデアの彼女がケツァル・コアトルの眷属のようになっているのには引っかかる模様。
ウィツィロポチトリ
妹分。一説では青のテスカトリポカとも言われる[注 4]
南米異聞帯では自身の陣営として召喚し、メヒコシティの神殿においては兄として妹分の意見を取り入れている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘時 [編集 | ソースを編集]

「──チッ!当たらねぇ!」
Artsカードによる攻撃時(第一再臨)。常に持ち歩いている改造拳銃を敵に向けて連射。
……が、知っての通り彼は銃器を使うのがド下手。放った弾丸のほとんどが敵の横を掠め、辛うじて当たったのはたったの1発。
苛立った彼は自らの得意とする近接格闘に切り替え、拳銃についた手斧で敵を斬り裂く事にしたのであった。

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「対価なしに望みをかなえる、ねぇ? 何とも都合のいい話だ。奴らの考えそうな事ですよ、まったく。」
マイルーム会話「聖杯について」。
現代かぶれの神としてのコメント。聖杯という存在に対して、非常に不満そうな反応。
公平さを重視し願いに吊り合う代償を求める神としては、何もせず願うだけで何でも叶える願望器にはいい顔をしない。
「語るな! 時間の無駄だ。元より空の器、何を得ようと空虚に過ぎん……!」
マイルーム会話(第二再臨)「聖杯について」。
雄々しき戦の神としてのコメント。こちらでは開口一番にバッサリと切り捨てる。
結果を勝ち取る為の努力をせず、恩恵を得るための犠牲を捧げぬのであれば、ただ授けられただけの結果も恩恵も空虚な張りぼてでしかない。
とてもシビアだが、アステカの神らしく一本芯が通った答えと言えよう。
「ジャガー、別に人選を誤ったとは思ってない。お前はそれでいい、恐らく。……しかし、何故ケツァル・コアトルとツーカーの仲に? まさか奴の眷属になったのか?」
「ジャガーは中南米において最も強く、賢く、神聖な獣だ。故にオレは、ジャガーの化身とされる。――分かるな? 賢さを意識しろよ。」
マイルーム会話「ジャガーマン」。上が第一再臨および第三再臨以降、下が第二再臨でのコメント。
現代かぶれの神としては「そのままでいい」と彼女のフリーダムさに若干引きつつも、ありのままを許している。その反面、戦の神としてはオレ(テスカトリポカ)と同じ神として「賢くあれ」と釘を刺す。
どちらが本心なのかと言えば、おそらくどちらも本心なのだろう。別に彼女が好きにやるのは許すが、自分と同じ起源の神だからこそ、度が過ぎる愚行や奇行は許さない。
要するに「そこまでにしておけよジャガーマン」ってテスカトリポカ思うワケ。

本編 [編集 | ソースを編集]

「まあいい、ここに来た・・・・・のならお仲間だ。
 座れよ。疲れているんだろう?」
ナウイ・ミクトラン第2節にて。ボーダーから落下して死んでしまった主人公のことを気さくに迎える。この時点では『男』としか表示されておらず正体不明である。
二次創作では略して「まあ座れよ」という構文として使われることが多い。
また、後にこの台詞が使われた『テスカトリポカの「座れよ。疲れているんだろう?」チェア』がグッズとして販売されている。
「いまオレに意見をしたのか?」
「家族と言えど序列はあり、王の行いを止めるモノは、善き助言であろうと命を捧げねばならない。
 絶対性はそうして保たれる。王は善悪を超越した存在でなくてはならない。」
ナウイ・ミクトラン断章(Ⅰ)で、ニトクリスの心臓を取ろうとしてトラロックに止められたところ、こう言い放って彼女に発砲した。一見すると勘気で撃ったようにも見えるがそうではなく、「自分に意見をするなら命が代償」という、テスカトリポカ神のルールを守ったにすぎない。
二次創作では良く「意見か?」と縮められて使われることが多い。
「ヒュウ、やるなデイビット!
 こんなドラテクどこで覚えた? ハリウッドか!?」
第17節。それにしてもこの全能神、現代に馴染み過ぎである。
「生命と機械の境界ってヤツは、『天然と人工』、『知能のありなし』の問題じゃなく、
『一度死ねばそれきりであるかどうか』なんじゃないかと、テスカトリポカ思うワケ。」
ORTという存在が不死である事の理由を解説している、至って真面目なシーンである。
だが最後の1文がアステカ神話の万能神らしからぬ気の抜けた言い回しなので、二次創作では彼に何か喋らせる時に多用されている。通称テスカトリポカ構文
「オレはすべての『戦士』を歓迎する。
 アステカでは勝利した戦士のみが栄光を手に入れる。オレもそれを推奨する。しかし。
 戦いには勝者と敗者が存在する。敗者の努力。勇気。決断が顧みられる事はない。
 それがオレには看過できん。戦いで死ぬ者は、等しく報われるべきだからだ。」
第23節にて。なぜ彼の領域が敗者を迎えるのか、戦神はその信念を語る。

イベント[編集 | ソースを編集]

「ほう。いい礼賛だ。気に入った。どうしても欲しい、というならレートを変えてもいい。
 物質には物質だ。いい臓器販売を紹介してやらんでもない。」
『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』にて、魅力的な商品を並べて現金のみでの売却を宣言しながら。
普段の言動や外見と相まってメキシコマフィアか何かのような物言いである。
なお、この「臓器販売」とは実は焼き鳥の屋台の手伝いの事であったが、こんな発言を女の子に飛ばした結果円卓の騎士たちの怒りを買ってしまうことに……

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 2部4章では「冠位」のサーヴァントと観測されているが、異聞帯の戦闘ではルーラー、カルデアではアサシンとして現界している。
    • ファミ通のFGO5周年一問一答によると、「グランドアサシン」クラスは“山の翁”限定のクラスで、1部7章において空席となった。しかし、マイルームのテスカトリポカ曰く、彼の本来のクラスは「ルーラー」と「バーサーカー」だが、無理やりアサシンになった理由は「山繋がり」であるらしい。そしてその件について、初代ハサンと何かの借りができたとのこと。これは、テスカトリポカはかなり古い存在で山の心臓テペヨロトルでもあるため、山の翁グランドアサシンと繋がりがあったためではないかと推察される。またアサシンは本来のクラスと言及されていないため、カルデアにはグランドアサシンの霊基で召喚されているものだと思われる。
      • ファミ通のFGO8周年の奈須きのこ氏へのインタビューによると、テスカトリポカは元々グランドバーサーカーであり、空席となったグランドアサシンには「俺がなるしかないな」と、やれやれと引き受けたとのこと。
        • ロムルス=クィリヌスのプロフィール曰く、クィリヌスのような大例外でないと神はグランドクラスになれないが、上記の8周年インタビューでは「基本神霊はグランドにはなれないが、テスカトリポカは人間体ベースなのでグランドクラスになることができた」と語られた。
    • 異聞帯でU-オルガマリーが交戦した7騎のグランドサーヴァントのうち、グランドバーサーカーのみ影で登場しており、テスカトリポカの第二再臨の姿に酷似していた。
    • 異聞帯で主人公たちが初めてテスカトリポカの第二再臨を見るシーンでは、「今の霊基が違う」という発言があるため、おそらく第二再臨に変身することでグランドの霊基からルーラークラスに変わったものと思われる。
  • 第一再臨で愛用しているスライド部分に斧の刃、バレル部分に斧用の持ち手を設けた近接攻撃用の機能を併せ持った魔改造拳銃であるが、銃の形状と最終再臨で確認出来るスライドの「P-38TH」という刻印から、恐らく1938年にドイツ国防軍で軍用自動式拳銃として採用されたカール・ワルサー社製「ワルサーP38」と思われる。
    • なお、実際にこのような改造をして切り付けた場合は構造上スライド部分にズレが生じ排莢に支障が出たり最悪の場合はスライド自体の破損、細いバレル部分に持ち手が直結しているために力学的にもバレルが曲がる(=銃弾が真っ直ぐ発射されない、または暴発の)恐れがあるなど、銃器としての機能を損なうデメリットが多いものである。その為、現実の銃剣は平常時は短刀として携行し、必要に応じてバレルの下側に取り付けて使用するのが定番の運用法となる。更に言えば、「斬る」には拳銃の持ち方では無理があり、むしろ小銃(ライフル)に装着し槍として「突く」用法が合理的である。
      • そのため、同じく刃を取り付けた魔改造拳銃を用いるエミヤ〔オルタ〕の場合でも、やはり刃はバレルの下部に設けられている。また、拳銃の持ち方のまま「斬る」事を前提にしているためか、銃自体もバレルを含め全体的に重厚な造りとなっている他に、トリガーガード部分からグリップ下部までに至るナックルガードのようなパーツも設けられている。
    • その出自的にナチスのイメージが強く、映画等でもヴィラン側の使用ギアとして使われる事の多いP38だが、それが恐らく初めて覆ったのが1964年(日本では1965年)スタートのアメリカのTVドラマ『0011ナポレオン・ソロ』における、主人公コンビのギアとしての採用。そして日本での人気が決定的となったのが、モンキー・パンチ氏の漫画『ルパン三世』における主人公のギアとしての採用であろう。アニメ化第1シリーズのED曲歌詞においてもその名が明示されており、視聴者の記憶に強く刷り込まれる事となった。
  • 南米異聞帯ではジングル・アベル・ムニエルの頭部と心臓を銃で撃ち抜いているが、その際心臓に当たった際は頭を、頭に当たった際は心臓を狙うつもりだったと言っている。
    • 当初は「急所に弾を当て、わざと狙いを外したように言う」という悪辣なジョークかと思われたが、後にカルデアに召喚された際に「銃の扱いがド下手」であることが判明したために、言葉通りの意味だった可能性が浮上した。
  • 第三再臨時に「黒きテスカトリポカは終わりだ」と口にするが、ケツァル・コアトル(白のテスカトリポカと呼ばれる事もある)や恐竜王(青のテスカトリポカ)の存在も考慮すれば、第三再臨以降の姿こそが「赤のテスカトリポカ」ではないかと思われる。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

ポカポカシステム
自前のテスカトリポカとフレンドのテスカトリポカを組ませたチーム編成のこと。テスカトリポカが2人だからポカポカと呼ばれる。
テスカトリポカ同士の相性が良いのもさることながら、特筆すべきはテスカトリポカ1人につき味方にNP40を供給できるということ(スキル2Lv10+宝具)。2人ならNP80を供給できるため、残りの1人のアペンド2のをLv10にしておけば「1w目をポカAの宝具で一掃、2w目をポカBの宝具で一掃」という手順の後、3w目はNP100になった3人目の味方の宝具で突破できる。他のシステムと違い、NPチャージスキルが無いサーヴァントに自由な概念礼装を装備させても宝具が撃てるという点が長所である。テスカトリポカ自身のアペンド2を10にしておけば完全礼装フリーで宝具3連射ができるようになる。
ただしテスカトリポカはスキル育成に大量の新素材(当時)を必要とするいわゆる"216族"であり、システム可能にするには素材集めのため相当な数の周回をこなさなければならない。(宝具3連射だけを考えるなら、スキル2だけを10にする必要があるので、最低でも72個必要になる)またフレンドサポートのアサシン枠には汎用性の高い光のコヤンスカヤを登録しているプレイヤーが多く、フレンドのテスカトリポカを確保するのも一苦労。便利なシステムではあるが、そのためにはプレイヤーの時間という重い「生贄」が必要なのであった。
クソエイムなポカニキ
2023年1月31日の『ナウイ・ミクトラン』後半配信と同時に実装されたテスカトリポカだが、南米異聞帯でトラロックの兄として振る舞っていたこと、さらにカルデアでも兄貴肌な振る舞いをしていたことから早速「ポカニキ」「テスカニキ」などというあだ名をマスターたちから付けられることに。
さらに「第一再臨の遠距離Arts攻撃で銃弾が一発しか当たらない上に、自身も弾が当たらないと発言する」「プロフィールで銃の扱いがド下手と直球の言及をされる」といった扱いから、マスターたちからは銃の腕前に対し「クソエイム」と呼ばれ、現在ではクソエイムがすっかりテスカトリポカの代名詞になっている[注 5]
テキヤトリポカとテキヤカナザワさん
『FGO Fes.2023』では、リヨ氏描き下ろしイラストのテスカトリポカがまるで的屋のおっちゃんのような服装をしていたことから、イラスト発表後すぐ「テキヤトリポカ」と呼ばれて話題にされていた。なお、フェス本番では実際に「テスカトリの射撃訓練場」という射的屋を経営していた。
さらにフェス本番で開催された「藤丸立香はわからない グランドフィナーレ」のステージでは『藤丸立香はわからない』作者の槌田氏直々にシルエットクイズが出題されたのだが、二問目の答えはなんとテキヤトリポカに扮したアニプレックスの金沢利幸氏[注 6]
答えの斜め上さと奇抜さからか、答えが出たすぐ後からネット上では「テキヤカナザワさん」と名付けられてこちらも話題になった。

注脚[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 気に入らないならぶっ放せば無くなるという考えから。
  2. 性質がその場で変わるため。
  3. 現代かぶれした彼の意向が強い。
  4. 南米異聞帯で登場した青のテスカトリポカ恐竜王とは別存在。
  5. 「エイム」とは元々「狙いをつける、狙う」という意味の単語だが、FPSゲームなどでは「照準を合わせる」という意味で用いられており、テスカトリポカの腕前に対して呼ばれているのも後者の意味である。
  6. 金沢利幸氏はこのステージの司会進行を務めたアニプレックスの宣伝担当スタッフであり、『Grand Order』の配信番組でもほぼ毎回のように登場している人物である。

出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]