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| ; 能力 | | ; 能力 |
| : 三振りの宝剣を保有し、それらを用いた三刀流の剣術を操る。一振りは手に持って直接攻撃に使い、残りの二振りはセイバーの周囲で宙に浮いて展開され独立して攻撃や防御を行うという、間合いを問わずに手数で相手を追い立てていく戦闘スタイルをとる。<br>ただしキャスター曰く剣術としては雑らしく、防戦一方とはいえステータスが低いキャスターでもある程度凌げるレベル。<br>それ以外にも変化能力や魅了の[[魔眼]]など多彩な能力を持つが、魔眼は「フツーの[[ウィザード]]なら抵抗できて当然」と本人に評される程度の効果で、好んでいない。 | | : 三振りの宝剣を保有し、それらを用いた三刀流の剣術を操る。一振りは手に持って直接攻撃に使い、残りの二振りはセイバーの周囲で宙に浮いて展開され独立して攻撃や防御を行うという、間合いを問わずに手数で相手を追い立てていく戦闘スタイルをとる。<br>ただしキャスター曰く剣術としては雑らしく、防戦一方とはいえステータスが低いキャスターでもある程度凌げるレベル。<br>それ以外にも変化能力や魅了の[[魔眼]]など多彩な能力を持つが、魔眼は「フツーの[[ウィザード]]なら抵抗できて当然」と本人に評される程度の効果で、好んでいない。 |
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| + | == ステータス == |
| + | {| class="wikitable" style="text-align:center" |
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| + | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 |
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| + | | [[クラス (セイバー)|セイバー]] || [[坂神一人]] || ? || ? || ? || ? || ? || ? || ? || ? || style="text-align:left"| |
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| ==[[宝具]] == | | ==[[宝具]] == |
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| == 話題まとめ == | | == 話題まとめ == |
| ; 三振りの宝剣 | | ; 三振りの宝剣 |
− | : 鈴鹿御前の三振りの宝剣である『大通連』、『小通連』、『顕明連』は御伽話や奥浄瑠璃などに登場する架空の刀であるため実在はしないが、伝承や写本の違いなどにより表記や由来は様々である。 | + | : 鈴鹿御前の三振りの宝剣である'''大通連'''、'''小通連'''、'''顕明連'''は御伽草子や奥浄瑠璃などに登場する架空の刀であるため実在はしないが、伝承や写本の違いなどにより表記や由来は様々である。 |
− | : 『鈴鹿の草子』『田村の草子』では三振りの剣は天竺の阿修羅王が大嶽丸に贈ったが、坂上田村麻呂に味方した鈴鹿御前の策略により『大通連』と『小通連』は奪取され田村麻呂の勝利に導いたものの、もう一振りの『顕明連』は大嶽丸が天竺の叔父に預けており、その神通力を持って大嶽丸の復活を許してしまう。 | + | : 『鈴鹿の草子』『田村の草子』では三振りの宝剣は天竺真方国の阿修羅王が大嶽丸に贈ったものだが、坂上田村麻呂に味方した鈴鹿御前の謀略により'''大通連'''と'''小通連'''は奪取に成功し坂上田村麻呂を勝利に導いた。しかしもう一振りの'''顕明連'''は大嶽丸が天竺の叔父に預けており、その神通力を持って大嶽丸の復活を許してしまう事になる。 |
− | : 『田村三大記』では始めから鈴鹿御前が所持している描写が多く、『大通連』は文殊菩薩の化身または文殊菩薩の打った智慧の剣、『小通連』は普賢菩薩の化身または普賢菩薩の打った慈悲の剣とされる。『顕明連』は近江の湖に棲む蛇の尾より取れた剣とされ、旭日に当てれば三千大千世界を見渡すことができる。釈迦如来の脇侍である文殊菩薩と普賢菩薩や、顕明の意味と三千大千世界を見渡す等から三振りの剣に仏教の影響も見受けられる。 | + | : 『田村三代記』では始めから鈴鹿御前が所持していた描写が多く'''大通連'''は文殊菩薩の化身(または文殊菩薩の打った智慧の剣)とされ、'''小通連'''は普賢菩薩の化身(または普賢菩薩の打った慈悲の剣)とされる。'''顕明連'''は近江の湖に棲む蛇の尾より取れた剣とされ、旭日に当てれば三千大千世界を見渡すことができるという。釈迦如来とその二脇侍である文殊菩薩と普賢菩薩が宝剣のモチーフであり、「顕明」や「三千大千世界」など三振りの宝剣に仏教の影響が見受けられる。 |
− | : これらの違いは盗賊、第四天魔王の娘、天女と変化していく過程で、物語中の鈴鹿御前の役割の変化に併せるように、三振りの宝剣の役割も変っていったものと思われる。もっとも彼女を祀る鈴鹿峠の片山神社には「鈴鹿流薙刀術発祥之地」の碑が建ち、祇園祭の鈴鹿山の御神体も大長刀を手にしていることから刀剣より薙刀を使う印象が強く浸透していたりする。 | + | : これらの違いは盗賊、第四天魔王の娘、天女と変化していく過程で物語中の鈴鹿御前の役割の変化に併せるように、三振りの宝剣の役割も変っていったものと思われる。もっとも彼女を祀る鈴鹿峠の片山神社には「鈴鹿流薙刀術発祥之地」の碑が建ち、祇園祭の鈴鹿山の御神体も大長刀を手にしていることから、信仰の上では刀剣より薙刀を振るう印象が強く浸透している。 |
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| ; 坂上田村麻呂との剣合 | | ; 坂上田村麻呂との剣合 |
− | : 鈴鹿御前が坂上田村麻呂と剣合したシーンは実際に室町時代前期の『太平記』や『酒呑童子』に記載されている。『酒呑童子絵巻』では、彼女との剣合の時に坂上田村麻呂が用いた刀が『血吸』であり、伊勢神宮に奉納した『血吸』を後に源頼光が手にして酒呑童子を切ったという、言わば源頼光の振るう刀の由緒を高めるための一エピソードでしかなかった。彼女が坂上田村麻呂と互いに助け合いながら英雄としての功績を紡いでいくのは室町時代後期に『鈴鹿の草子』『田村の草子』など鈴鹿御前が軸になる御伽草子が成立してからだが。 | + | : 原作の回想同様に鈴鹿御前が坂上田村麻呂と剣合したシーンは、室町時代前期の『太平記』や『酒呑童子絵巻』にも記載されている。『酒呑童子絵巻』では、彼女との剣合の際に坂上田村麻呂が用いた刀が'''血吸'''であり、剣合の後に伊勢神宮に奉納した'''血吸'''が源頼光に渡って酒呑童子を斬ったという、言わば源頼光の振るう刀の'''童子切安綱'''自体の由緒を高めるための脇役エピソードでしかなかった。彼女が坂上田村麻呂と互いに助け合いながら数々の鬼神を退治し英雄としての功績を紡いでいくのは、室町時代後期に『鈴鹿の草子』『田村の草子』など鈴鹿御前と坂上田村麻呂が中心の御伽草子が成立してからになる。 |
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