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| : 一見すると地球を囲む光の輪だが、その実態は幾億もの光の線の集合体であり、『Grand Order』で各特異点の上空に浮かぶ光帯そのもの。 | | : 一見すると地球を囲む光の輪だが、その実態は幾億もの光の線の集合体であり、『Grand Order』で各特異点の上空に浮かぶ光帯そのもの。 |
| : 線の一本一本が高ランク宝具である『[[アルトリア・ペンドラゴン|エクスカリバー]]』に匹敵する極大ダメージを持つ。 | | : 線の一本一本が高ランク宝具である『[[アルトリア・ペンドラゴン|エクスカリバー]]』に匹敵する極大ダメージを持つ。 |
− | : 残念ながら、この宝具の熱量を上回るものは地球上には存在しない<!--が、あの光帯の本質は、地球上の全エネルギーを集め、人類史全てを熱量に変換したもので、これを何億と集め・加速・収束させる事で膨大な年月の時間逆行も可能になる。 | + | <!-- |
− | : 人理定礎を破壊し、人類史の強度を無にし、ソロモンや魔神柱の凝視で火を放ち、炎は地表を覆ってあらゆる生命と文明を焼き尽くし、残留霊子として摘出される。 | + | : 人理定礎を破壊し、人類史の強度を無にし、ソロモンや魔神柱の凝視で火を放ち、炎は地表を覆ってあらゆる生命と文明を焼き尽くし、残留霊子として摘出される。この光帯を以てすれば地球の表層を焼き払うことができる。--> |
| + | : 残念ながら、この宝具の熱量を上回るものは地球上には存在しない<!--が、あの光帯の本質は人類史すべてを熱量に変換したもの。 |
| + | : 地球上においてその一瞬、一秒に発生した人類のあらゆる営みの熱量を未来から過去に遡りながら3000年分回収し、これを何億と集め・加速・収束させる事で膨大な年月の時間逆行も可能になる。 |
| : また、魔力を束ねる力を失えばリング状ではなく大気に満ちるマナとして拡散し、超新星の如き爆発に匹敵する威力で領域を跡形もなく失ってしまう。 | | : また、魔力を束ねる力を失えばリング状ではなく大気に満ちるマナとして拡散し、超新星の如き爆発に匹敵する威力で領域を跡形もなく失ってしまう。 |
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| : しかしこの空間は人類悪と言われた災害の獣「ビースト」の霊基に満ちており、ビーストの眷属である魔神柱が蠢いている。 | | : しかしこの空間は人類悪と言われた災害の獣「ビースト」の霊基に満ちており、ビーストの眷属である魔神柱が蠢いている。 |
| : 敵領域は一つの生命であり、末端から中心にエネルギーを送り込むことで、魔術王の玉座には計測不可能なほどの魔力が渦巻いている他、特異点の中心であり心臓部にあたる玉座へと繋がるルートを塞いでいる。 | | : 敵領域は一つの生命であり、末端から中心にエネルギーを送り込むことで、魔術王の玉座には計測不可能なほどの魔力が渦巻いている他、特異点の中心であり心臓部にあたる玉座へと繋がるルートを塞いでいる。 |
− | : 玉座に乗り込むには末端である敵領域を破壊する必要があるが、魔神柱一体を倒すには複数のサーヴァントを必要としており、魔神柱が倒されていても新たに誕生するため、七十二の魔神柱すべてを殺し尽くさなければならない。 | + | : 玉座に乗り込むには末端である敵領域を破壊する必要があるが、魔神柱一体を倒すには複数のサーヴァントを必要としており、魔神柱が倒されていても新たに誕生するため、七十二の魔神柱すべてを殺し尽くさない限り、突破は不可能である。 |
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| ; 光帯収束環(アルス・ノヴァ) | | ; 光帯収束環(アルス・ノヴァ) |
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| ==ゲーティア== | | ==ゲーティア== |
| :魔神王ゲーティア。人理焼却を引き起こした実行犯であり、魔術王ソロモンを騙る者。 | | :魔神王ゲーティア。人理焼却を引き起こした実行犯であり、魔術王ソロモンを騙る者。 |
− | :その実態はソロモン七十二柱の魔神の集合体。 生前に召喚した悪魔とその術式、生前の後悔が一つの個体として具現化した概念存在。 | + | :その実態はソロモン七十二柱の魔神の集合体。生前に召喚した悪魔とその術式、生前の後悔が一つの個体として具現化した概念存在。 |
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− | :ソロモン王死後、その骸の内側に封じられた魔神達は独自の思想に目覚め、彼の名義を騙って人類総エネルギー化事業に乗り出した。 | + | :ソロモン王の死後、その内側に潜んで生き続けた召喚式という魔術そのものが、意思を持って受肉し、彼の名義を騙って人類総エネルギー化事業に乗り出した。 |
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− | : ゲーティアの目的は極点に至る事、この星において唯一の存在になる事だった。 | + | : 彼ら魔神は肉体を必要としない高度の知性体。千里眼を持つソロモンの守護英霊として過去と未来、あらゆる世界を見た。 |
− | :ソロモンは人間の救われなさ、醜さを知ったうえでこれを正す事なく死を受け入れた。 | + | : ソロモン王は受け入れたものの、しかし多くの悲しみ、裏切り、略奪を目の当たりにした魔神たちは、人間と未来に価値はないと結論し、消滅という結果を恐れた。 |
− | :しかし魔神たちはこれを良しとせず、人間と未来に価値はないと結論し、消滅という結果を恐れた。 | + | : 自己の消滅はもとより、あらゆるものは消滅する、という結末を嫌悪したのだ。そして、「終わりある命」を前提とした地球の在り方を。 |
− | :自己の消滅はもとより、あらゆるものは消滅する、という結末を嫌悪したのだ。
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− | :かくしてゲーティアはソロモン王の亡骸を巣にする事で活動を再開したが、その在り方には大きなジレンマがあった。 | + | : かくしてゲーティアはソロモン王の亡骸を内側に潜むことで受肉し、活動を再開したがその在り方には大きなジレンマがあった。 |
− | :人間に価値はないと断言しながら、魔神である彼らは人間に使役されなければ存在できない。高次元の生命でありながら、この宇宙唯一にして最大の『無駄遣い』である人間の下にいなくてはならない恥辱。 | + | : 人間に価値はないと断言しながら、魔神である彼らは人間に使役されなければ存在できない。人間以上の能力を設定された高次元の生命でありながら、この宇宙唯一にして最大の『無駄遣い』である人間の下にいなくてはならない恥辱。 |
− | :ゲーティアはその矛盾と不誠実さに良しとせず、自己変革に乗り出した。人間に仕えるという目的の再設定。この星で最高の存在であることの絶対証明。 | + | : ゲーティアはその矛盾と不誠実さに良しとせず、自己変革に乗り出した。人間に仕えるという目的の再設定。この星において唯一で最高の存在であることの絶対証明。 |
− | :ソロモンにもなし得なかった極点への到達。すなわち、神に至る大事業の始まりである。 | + | : ソロモンにもなし得なかった極点への到達。魔神王ゲーティアは神に至る大事業を始めたのだ。 |
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| + | : 彼は歴史を狂わせる特異点として聖杯を造り、自分がデザインし、遺伝子に魔神柱の寄り代となる呪いを刻み、ゲーティアの意思で魔神へと変貌する魔術師たちを子孫として、担当の時代まで存続し続けるように人類史にちりばめ、七つの起爆点を作り出した。 |
| + | : それが各年代における人理定礎崩壊の原因であり、その企みが成立した段階で、2015年に人理焼却は実行され、人類から2016年以降の未来は消滅した。 |
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− | :かくして魔神王ゲーティアの事業は始まった。 | + | : だが人類焼却こそゲーティアの真の目的ではない。何せ星一つ焼き尽くしたところで得られる燃料はたかが知れているのだから。 |
− | :彼は歴史を狂わせる特異点として聖杯を造り、自分がデザインし、遺伝子に魔神柱の寄り代となる呪いを刻み、ゲーティアの意思で魔神へと変貌する魔術師たちを子孫として、担当の時代まで存続し続けるように人類史にちりばめ、七つの起爆点を作り出した。 | + | : 人類のあらゆる営みの熱量を未来から過去に遡りながら光帯を3000年分回収し、紀元前1000年から西暦2016年までの人類史を魔力に変換する必要があるのだ。 |
− | :それが各年代における人理定礎崩壊の原因であり、その企みが成立した段階で、2015年に人理焼却は実行され、人類から2016年以降の未来は消滅した。 | + | : 46億年の過去に遡り、この領域に天体が生まれる瞬間に立会い、その全てのエネルギーを取り込み、自らが星そのものとなること。 |
| + | : 創世記をやり直し、死の概念のない惑星を作り上げる大偉業には膨大な魔力が必要とする。彼は人類が憎いからではなく、「必要」があったから滅ぼしたのだ。 |
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− | :以上の功績をもって彼のクラスは決定された。グランドキャスターなぞ偽りの冠位。 | + | : 以上の功績をもって彼のクラスは決定された。グランドキャスターなぞ偽りの冠位。 |
− | :其は人間が生み出した、人類史をもっとも有効に悪用した大災害。 | + | : 其は人間が生み出した、人類史をもっとも有効に悪用した大災害。 |
− | :その名をビーストI。七つの人類悪のひとつ、『憐憫』の理を持つ獣である。 | + | : その名をビーストI。七つの人類悪のひとつ、『憐憫』の理を持つ獣である。 |
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− | :人が人を哀れみ失望するという奢り。それこそがゲーティアの獣性である。 | + | : 人が人を哀れみ失望するという奢り。それこそがゲーティアの獣性である。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |