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− *魔術回路・本数:二十七本/特異性:通常の神経が魔術回路となっている。<br>また、師事した[[遠坂凛|凛]]に注意されるまで、「魔術回路を毎回作り直す」という命の危険を伴う行為を魔術行使の度に行っていた(本来、魔術回路は一度作れば何度でも魔術行使に利用できる)。
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− *彼の使う[[魔術]]の特異性について、彼に魔術を教えた切嗣、指導を行った凛の両名ともにその異常性に気づきはしたものの、どう指導して良いかわからなかった。
− *魔術の鍛錬はほぼ完全に独学。凛に教わるまで、一度構築してしまえばそのまま使い続けることのできる魔術回路を、鍛錬のたびに一から作るという真似をしていた。
− **この鍛錬法については切嗣が健在の頃から続けていたため全くの独学というわけではない。が、鍛錬としては落第以前の問題なことには変わりない。切嗣がこのような鍛錬を教えた理由については原作では語られていないがzeroドラマCDでは士郎に魔術を諦めさせたかったらしいことが語られている(SNでも士郎から頼まれても二年の間魔術を教えることを断り続けるなど切嗣は士郎が魔術師になることを嫌がっていた描写がある)。
− *聖杯戦争開始まで士郎が毎晩行っていた魔術の鍛錬は、内部に張り巡らした集中をミリ単位でもズラせば、それだけで中身が吹き飛ぶという、蟲倉による魔術鍛錬という拷問じみた魔術鍛錬を経験してきた桜から見ても「先輩が自分で自分の喉を突き刺しているように見えました」と怖れるほど危険な代物。<br>これを切嗣が死んでから五年間、進歩も成長も楽しみもなくともひたすら続けていた、という点は士郎の精神的な異常性の一つである。もっとも完全に無意味だったわけでもなく、この極度の集中を繰り返した結果矢を射る腕前は百発百中になったらしい。
− *魔術回路の数は27。代続きしていない魔術師としては多め。
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− *属性と起源が「剣」にも拘わらず、剣の才は人並み程度。しかし、弓の才はセイバーと戦闘中のバーサーカーのこめかみに当てる程。
− **百発百中で矢を射ることが出来る腕前だが、本人が称するところではそれは弓の腕ではなく、毎夜日課になっている魔術の鍛錬の成果でイメージ通りに矢を的中させられるだけとのこと。<br>この辺り、分かる人には分かるらしく、 美綴からは「弓を持たなくても会心に入れるんだから、むしろ弓なんて邪魔じゃないってムカついた」「そもそも弓を持つ、なんて事がアンタには余分」と言われている。
− **なお、現実の弓道において的中させること自体非常に難しく、八段のみならず教士や錬士の称号を持っている人でさえ、百射引いてその的中率が高かったとしてもまともに真ん中である星や正鵠を射抜けるのは半分くらいのものである。これは和弓が素材などの変更はあるものの、造り自体は少なくとも500年ほど前から変わっておらず、弓よりも射手が稽古する以上に上達は無い為である。そのため、いかに士郎の的中率が異次元レベルに到達しているかは弓道を嗜むプレイヤーならばわかるだろう。
編集の要約なし
*好きなもの:家庭料理/苦手なもの:梅昆布茶
*好きなもの:家庭料理/苦手なもの:梅昆布茶
*天敵:言峰綺礼
*天敵:言峰綺礼
*CV:杉山紀彰(幼少期:野田順子)
*CV:杉山紀彰(幼少期:野田順子)
;人物
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:切嗣の影響で、全てを分け隔てなく救う「正義の味方」になることを本気で志している。<br>それはもともと切嗣が諦めた理想であり、その遺志を継ぐという考えと、「十年前の大災害で唯一生き残ってしまった」自分は人の為に生きねばならない、という強迫観念に似た義務感のため培われた理想である。余談だが、「生き残ったことに罪悪感を覚える」症状は現実にも存在し、「サバイバーズ・ギルト」という名称で呼ばれている。<br>日常生活においては「主夫」。家庭料理をはじめとする家事一般に長け、一家を支えている。学園内ではさまざまな要望に応じて各所に赴き、機械の修理や頼まれごとを引き受けていることから、「穂群原のブラウニー」「偽用務員」「ばかスパナ」といった二つ名を持つ。「魔術師は等価交換で動くもの」と幾度か凛に指摘されているのだが、前述の義務感とあいまって、「頼まれごとを引き受けること」がその対価そのものに等しい。<br>「人助けが生きがい」であり、それ以外に興味がない・興味の持てない性格で、遊びごとなどには無縁で人生に余裕がない。人生における優先順位が公私の「公」に偏重していて、感情の機微に疎く、他人の好意にも悪意にも鈍感。「命を救われた」ことが切嗣から受けた正義の行いであるため、彼の「他人を救う」という目的は「命を救う」という方面に偏っている。<br>だが、「心を救う」という行為もまた正義の行いであり、それを無自覚に実践しているにも関らず、そのことの価値に気付いていない。<br>養父からの『借り物の理想』を追いかけて正義の味方を目指し、人助けのためなら自らを省みないその生き方は、奈須氏によれば「一生懸命人間のふりをしているロボット」あるいは「人間になろうとしているロボット」。<br>[[言峰綺礼]]が先天的な破綻者であるとすれば、彼は冬木大火災が元で人生が狂った後天的異常者である。
:切嗣の影響で、全てを分け隔てなく救う「正義の味方」になることを本気で志している。<br>それはもともと切嗣が諦めた理想であり、その遺志を継ぐという考えと、「十年前の大災害で唯一生き残ってしまった」自分は人の為に生きねばならない、という強迫観念に似た義務感のため培われた理想である。余談だが、「生き残ったことに罪悪感を覚える」症状は現実にも存在し、「サバイバーズ・ギルト」という名称で呼ばれている。<br>日常生活においては「主夫」。家庭料理をはじめとする家事一般に長け、一家を支えている。学園内ではさまざまな要望に応じて各所に赴き、機械の修理や頼まれごとを引き受けていることから、「穂群原のブラウニー」「偽用務員」「ばかスパナ」といった二つ名を持つ。「魔術師は等価交換で動くもの」と幾度か凛に指摘されているのだが、前述の義務感とあいまって、「頼まれごとを引き受けること」がその対価であると士郎は考えている。<br>「人助けが生きがい」であり、それ以外に興味がない・興味の持てない性格で、遊びごとなどには無縁で人生に余裕がない。人生における優先順位が公私の「公」に偏重していて、感情の機微に疎く、他人の好意にも悪意にも鈍感。「命を救われた」ことが切嗣から受けた正義の行いであるため、彼の「他人を救う」という目的は「命を救う」という方面に偏っている。<br>だが、「心を救う」という行為もまた正義の行いであり、それを無自覚に実践しているにも関らず、そのことの価値に気付いていない。<br>養父からの『借り物の理想』を追いかけて正義の味方を目指し、人助けのためなら自らを省みないその生き方は、奈須氏によれば「一生懸命人間のふりをしているロボット」あるいは「人間になろうとしているロボット」。<br>[[言峰綺礼]]が先天的な破綻者であるとすれば、彼は冬木大火災が元で人生が狂った後天的異常者である。
;能力
;能力
:魔術の腕は知識・技量ともに半人前もいいところで凜からは「へっぽこ」と称される。作中で開始時点でまともに使える魔術は基礎中の基礎の構造把握を非効率にこなせる程度で、実践的な魔術である「強化」は成功率はほぼゼロ、「投影」はガワしか作れないという有り様だったが、聖杯戦争を通じて成長や自分の特性を開花させていく。<br>その本質は、起源・魔術属性共に「剣」と、一点特化した魔術であり、魔法に近いと評される大魔術である『[[固有結界]]』「無限の剣製」を展開できる稀有な才能の持ち主。いつまでたっても消失しない投影品や、構造把握能力に長ける、といった彼の特技もすべてはこの固有結界に起因している。<br>だが、未熟であるため物語開始時点で自ら固有結界を起動させることはできない。<br>幼少期から[[藤村雷画]]の勧めで弓道を始め、その腕前の伸びは藤村大河も認めるところ。弓道部に所属する頃には部長・[[美綴綾子]]の知る限り、彼が矢を的に外したのは射る前から外れると分かっていた上で射た場合を除いてゼロ。文字通り百発百中の腕前になっている。<br>10年前の災害で大怪我を負っていた彼を救うために、発見者である衛宮切嗣がその体内に、治癒能力を持つ聖剣の鞘「全て遠き理想郷」を埋め込んだ。このため、本来の持ち主であるセイバーが現界している間は鞘の加護を受けていかなる損傷からも回復できる。<br>ちなみに、「全て遠き理想郷」は副作用として持ち主の魔術特性を「剣」に変えてしまう特性を持っていたため、士郎の魔術特性を「剣」に変えてしまい、それが遠因となって前述の特異な才能を目覚めさせることとなってしまった。
:魔術師ではあるが、根源への到達を目指していないため正しくは「魔術使い」。士郎にとって魔術は手段であって目的ではない。<br>魔術回路の数は27で、代続きしていない魔術師としては多め。しかし魔術の腕は知識・技量ともに半人前もいいところで、凜からは「へっぽこ」と称される。物語開始時点でまともに使える魔術は基礎中の基礎の構造把握を非効率にこなせる程度で、実践的な魔術である「強化」は成功率はほぼゼロ、「投影」はガワしか作れないという有り様だったが、聖杯戦争を通じて成長や自分の特性を開花させていく。<br>その本質は、起源・魔術属性共に「剣」と、一点特化した魔術であり、[[魔法]]に近いと評される大魔術である[[固有結界]]、「無限の剣製」を展開できる稀有な才能の持ち主(詳細は「[[アーチャー]]」の頁にて)。いつまでたっても消失しない投影品や、構造把握能力に長ける、といった彼の特技もすべてはこの固有結界に起因している。だが、未熟であるため物語開始時点で自ら固有結界を起動させることはできない。<br>士郎が未熟であるのはこのあまりに異質な魔術特性にも一因がある。彼に魔術を教えた切嗣、指導を行った凛の両名ともに、その異常性に気づきはしたもののどう指導して良いかわからなかった(切嗣の方はむしろ士郎が魔術師になることを嫌がっていたため、当初は教導自体を断っていた)。最初の師である切嗣が指導の半ばで死去したことも伴い、魔術の鍛錬はほぼ完全に独学。凛に教わるまで、一度構築してしまえばそのまま使い続けることのできる魔術回路を、鍛錬のたびに一から作るという真似をしていた。聖杯戦争開始まで毎晩行っていたこの鍛錬は、内部に張り巡らした集中をミリ単位でもズラせば、それだけで中身が吹き飛ぶという、自身も過酷な魔術鍛錬を強要されていた[[間桐桜]]から見ても「先輩が自分で自分の喉を突き刺しているように見えました」と怖れるほど危険な代物(この鍛錬法は切嗣が健在の頃から続けていたらしいが、何故こうも危険な方法を切嗣がとったのかは不明。切嗣が半端に教えたことを士郎が勘違いしたまま切嗣が死去した、などの可能性はいくつか考えられるが、正確なところは語られていない)。これを切嗣が死んでから五年間、進歩も成長も楽しみもなくともひたすら続けていた、という点は士郎の精神的な異常性の一つである。
:10年前の災害で大怪我を負っていた彼を救うために、発見者である衛宮切嗣がその体内に、治癒能力を持つ聖剣の鞘「全て遠き理想郷」を埋め込んだ。このため、本来の持ち主であるセイバーが現界している間は鞘の加護を受けていかなる損傷からも回復できる。<br>「全て遠き理想郷」は副作用として持ち主の魔術特性を「剣」に変えてしまう特性を持っていたため、士郎の魔術特性を「剣」に変えてしまい、それが遠因となって前述の特異な才能を目覚めさせることとなってしまった。
:属性と起源が「剣」にも拘わらず、剣の才は人並み程度。しかし、弓の腕は神がかっているといっても過言ではない。セイバーと戦闘中の[[バーサーカー]]のこめかみに矢を当てる程。<br>幼少期から[[藤村雷画]]の勧めで弓道を始め、その腕前の伸びは[[藤村大河]]も認めるところ。弓道部に所属する頃には部長・[[美綴綾子]]の知る限り、彼が矢を的に外したのは射る前から外れると分かっていた上で射た場合を除いてゼロ。文字通り百発百中の腕前になっている。<br>ただ、本人が称するところではそれは弓の腕ではなく、毎夜日課になっている魔術の鍛錬の成果でイメージ通りに矢を的中させられるだけとのこと。この辺り、分かる人には分かるらしく、 美綴からは「弓を持たなくても会心に入れるんだから、むしろ弓なんて邪魔じゃないってムカついた」「そもそも弓を持つ、なんて事がアンタには余分」と言われている。
===武器 ===
===武器 ===
*アーチャーは彼の未来の一つだが、遠坂凛が士郎の傍にいる限りその未来にたどり着く可能性はないとか。つまり、3つのルート全てで凛が生き残る『Fate/stay night』という物語は、彼にとって紛れも無く救いの物語であったということである。
*アーチャーは彼の未来の一つだが、遠坂凛が士郎の傍にいる限りその未来にたどり着く可能性はないとか。つまり、3つのルート全てで凛が生き残る『Fate/stay night』という物語は、彼にとって紛れも無く救いの物語であったということである。
**凛ルート後はともかく、他ルートならばエンド後に凛と全く別の道を歩む可能性もありえるのでは? という疑問には、complete material IIIでの奈須きのこによる一問一答により、「どのルートでもならないし、どのルートでも可能性がある、とだけ言っておきます。基本、限りなくゼロですが。」と回答されている。
**凛ルート後はともかく、他ルートならばエンド後に凛と全く別の道を歩む可能性もありえるのでは? という疑問には、complete material IIIでの奈須きのこによる一問一答により、「どのルートでもならないし、どのルートでも可能性がある、とだけ言っておきます。基本、限りなくゼロですが。」と回答されている。
*魔術師としての相対評価は、奈須氏によれば、シエルを100として凛を70〜100とするなら、彼は10で状況によっては40とのこと。
*魔術師としての相対評価は、奈須氏によれば、シエルを100として凛を70〜100とするなら、彼は10で状況によっては40とのこと。
*本来なら武具以外の複製は出来ない「無限の剣製」だが、訓練次第で美術品などにも応用が利く。hollowでは、アーチャーが釣竿を投影していたり、士郎が凛のためにおまるを投影しようとして殴られた。
*本来なら武具以外の複製は出来ない「無限の剣製」だが、訓練次第で美術品などにも応用が利く。hollowでは、アーチャーが釣竿を投影していたり、士郎が凛のためにおまるを投影しようとして殴られた。
*HFルートTRUEエンドのエピローグでは、名高い人形師の残していった素体を士郎の新しい体として使ったとあるが、この人形師と[[蒼崎橙子]]が同一人物かは不明。
*HFルートTRUEエンドのエピローグでは、名高い人形師の残していった素体を士郎の新しい体として使ったとあるが、この人形師と[[蒼崎橙子]]が同一人物かは不明。
**棒高跳びのエピソードで、凛に「あんた陸上部だっけ?」と問われた点で、原型とされる臙条がスプリンターであった事が連想させられる。
**棒高跳びのエピソードで、凛に「あんた陸上部だっけ?」と問われた点で、原型とされる臙条がスプリンターであった事が連想させられる。
*自分の部屋には机と座布団しかない。hollowにおいて、新しく購入した本棚を強調しているほど。
*自分の部屋には机と座布団しかない。hollowにおいて、新しく購入した本棚を強調しているほど。
*あまり深く触れられていない部分だが弓を始めたのは弓道部入部以前から。大河によると相撲で負け続きにもかかわらずを勝つまでやめたがらない士郎に雷画が違う競技を勧めて弓を持たせたとのこと。<br>具体的な年齢や時期については不明だが「だいたいな、何年前の話してんだよ藤ねえはっ!」という士郎の反応や「あははは、そっかそうだ。士郎、子供の頃はちっちゃかったから~」という大河の反応的にそれなりに昔、士郎が幼少期の頃であると思われる。
*あまり深く触れられていない部分だが弓を始めたのは弓道部入部以前から。大河によると相撲で負け続きにもかかわらずを勝つまでやめたがらない士郎に雷画が違う競技を勧めて弓を持たせたとのこと。<br>具体的な年齢や時期については不明だが「だいたいな、何年前の話してんだよ藤ねえはっ!」という士郎の反応や「あははは、そっかそうだ。士郎、子供の頃はちっちゃかったから~」という大河の反応的にそれなりに昔、士郎が幼少期の頃であると思われる。
*冬木大災害に遭う前の生活や、実名(苗字)、実の家族について語られることは一切無く、今後もおそらく語られることは無いだろう。これは「衛宮士郎」の人生は大災害から始まり、それ以前の人生とは別物であることを印象付けるためだと思われる。<br>また、設定の面では「全て遠き理想郷」を埋め込まれたことで起源(=魂の性質)が変化したため、「生まれ変わった」とも言えるかもしれない。
*冬木大災害に遭う前の生活や、実名(苗字)、実の家族について語られることは一切無く、今後もおそらく語られることは無いだろう。これは「衛宮士郎」の人生は大災害から始まり、それ以前の人生とは別物であることを印象付けるためだと思われる。<br>また、設定の面では「全て遠き理想郷」を埋め込まれたことで起源(=魂の性質)が変化したため、「生まれ変わった」とも言えるかもしれない。