差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
1,611 バイト追加 、 2021年11月26日 (金) 10:25
→‎真名:カーマ: 真名に経緯を追記、修正。
107行目: 107行目:     
== 真名:カーマ ==
 
== 真名:カーマ ==
:カーマ。カーマデーヴァとも呼ばれる、インド神話における愛の神。
+
:'''カーマ'''。カーマデーヴァとも呼ばれる、インド神話における愛の神。
:別名マーラと呼ばれ、同一存在の別側面であるとされる。カーマ/マーラとして一括りに語られることも。
+
:ひたすら修行に集中していたシヴァ神に対して、その妻である女神の想いを気付かせるために矢を射(させられ)た逸話が有名。
 +
:かつてターラカという魔神が神々を苦しめていた。それを倒せるのはシヴァとパールヴァティーの子だけであると知った神々だったが、そのときシヴァは修行に集中するあまり、パールヴァティーにまったく目を向けていない状態であった。
 +
:これに困った神々はカーマを派遣し、シヴァに情欲の矢を撃つことで夫婦の愛を取り戻させようとした。
 +
:だがカーマの行為にシヴァは激怒し、第三の目を開いてカーマを焼き殺してしまったという。
 +
:万物を、すなわち宇宙を破壊する神であるシヴァの力を直接その身に受け、灰とされてしまった。
 +
 
 +
:シヴァは『宇宙の破壊』を司るものだとされる。
 +
:その第三の目、『宇宙を焼く存在』としての力を直接に受けて灰=無=身体無き者となってしまったカーマは、逆説的に 宇宙たる資格を得た。
 +
:『そうである力』によって、自分自身のかたちが同種の無と化してしまったことによる、無辺際の領域との概念的同化。すなわち『身体無き者』としてのカーマは宇宙という概念と繋がり、『シヴァの宇宙』そのものとなった。
 +
 
 +
 
 +
:カーマは別名'''マーラ'''と呼ばれ、同一存在の別側面であるとされる。'''カーマ/マーラ'''として一括りに語られることも。
 
:マーラの語源は「殺すもの」とされており、「魔」「魔羅」「魔王」などと訳される。
 
:マーラの語源は「殺すもの」とされており、「魔」「魔羅」「魔王」などと訳される。
 
:仏教においては六欲天の第六天、他化自在天に住まう「第六天魔王波旬」である。
 
:仏教においては六欲天の第六天、他化自在天に住まう「第六天魔王波旬」である。
   
:マーラは釈迦が菩提樹の下で悟りを開こうとした際、様々な邪魔を行なってそれを阻止しようとした。
 
:マーラは釈迦が菩提樹の下で悟りを開こうとした際、様々な邪魔を行なってそれを阻止しようとした。
 
:美しい三人の娘を送り込む(自身が変じたとも)、火の円盤を投げつける、岩石や武器を降らせる、怪物達に襲わせる、豪雨や嵐……
 
:美しい三人の娘を送り込む(自身が変じたとも)、火の円盤を投げつける、岩石や武器を降らせる、怪物達に襲わせる、豪雨や嵐……
 
:しかし釈迦は投げられた円盤や武器を花に変じてしまい、悟りの阻止はできなかった。
 
:しかし釈迦は投げられた円盤や武器を花に変じてしまい、悟りの阻止はできなかった。
:シヴァの邪魔をするカーマ、釈迦の邪魔をするマーラとして示されるように、「修行者を邪魔するもの」としての位置づけである。
+
 
 +
 
 +
:シヴァの邪魔をするカーマ、釈迦の邪魔をするマーラとして示されるように、'''「修行者を邪魔するもの」'''としての位置づけである。
 
:カーマ/マーラは愛という概念の良否を同時に表している神だとも言えるのかもしれない。
 
:カーマ/マーラは愛という概念の良否を同時に表している神だとも言えるのかもしれない。
   −
:ひたすら修行に集中していたシヴァ神に対して、その妻である女神の想いを気付かせるために矢を射(させられ)た逸話が有名。
  −
:かつてターラカという魔神が神々を苦しめていた。それを倒せるのはシヴァとパールヴァティーの子だけであると知った神々だったが、そのときシヴァは修行に集中するあまり、パールヴァティーにまったく目を向けていない状態であった。
  −
:これに困った神々はカーマを派遣し、シヴァに情欲の矢を撃つことで夫婦の愛を取り戻させようとした。
  −
:だがカーマの行為にシヴァは激怒し、第三の目を開いてカーマを焼き殺してしまったという。
     −
:万物を、すなわち宇宙を破壊する神であるシヴァの力を直接その身に受け、灰とされてしまった神性の末路とは───
+
:'''マーラ'''はFateにおいては'''「愛神カーマと同一視される別の神性」'''という扱いである。
 +
:この悪魔はシヴァ達が基本的に監視しており容易に表に出られない、影響を強めることが出来ない神性とのこと。
 +
:しかしインド異聞帯にてマハーバーラタの時代で[[アルジュナ〔オルタ〕|アルジュナ]]がシヴァを含めた一帯の神々を全て吸収してしまう。
 +
 
 +
 
 +
:神霊パールヴァティーは間桐桜の光の部分を依代として受け入れ疑似サーヴァントとして成立させるがその過程で桜の悪側面は切除されてしまった。
 +
:神霊カーマ/マーラにあるのは"人間を堕落させる方向性"としての権能だけである。
 +
:残った桜の闇の部分にそのほんの一端の分霊が惹かれ一体化、疑似サーヴァントとして成立する。
 +
:もとより存在が不安定であったカーマ/マーラだが彼女の運命性と一致する事で強固な霊基を獲得することになった。
 +
 
 +
 
 +
:カーマは宇宙の肉体を得たが、それは同一存在の魔王であるマーラが無辺際の領域 (宇宙) の力を手に入れたことに等しい。
 +
:『宇宙と繋がった欲望の魔王』が、『宇宙と繋がった愛の神』に等しいという最悪・災厄。カーマは『愛と欲望の宇宙的氾濫』という災害を内包する存在となり人を滅ぼす獣の幼体となる資格を獲得する。
 +
:七つの人類悪の一つ、『愛欲』の獣、ビーストⅢ/R(殺生院キアラ)は既に顕現した。それに連鎖するように。『自分にすべての愛を向けさせる』その獣とは方向性が真逆な、しかし同じ愛欲の、『自分がすべてに愛を与える───即ち、すべての (本来、愛しい人に向けられる)愛を奪う』獣の幼体として、カーマ/マーラは顕現する。
 +
 
 +
 
 +
:彼女は基本的にはカーマ寄りの経歴であるが釈迦を邪魔をした事などマーラとして経歴も部分的に持っている。
 +
:また間桐桜としての経歴は基本的に持っていないがパールヴァティーに悪側面として切り捨てられた記憶は実感として持っており善性のみで構成された[[パールヴァティー|「光に満ちた自分《わたし》」]]に嫌悪感を抱いている。
   −
:シヴァは『宇宙の破壊』を司るものだとされる。
  −
:その第三の目、『宇宙を焼く存在』としての力を直接に受けて灰=無=身体無き者となってしまったカーマは、逆説的に 宇宙たる資格を得た。
  −
:『そうである力』によって、自分自身のかたちが同種の無と化してしまったことによる、無辺際の領域との概念的同化。すなわち『身体無き者』としてのカーマは宇宙という概念と繋がり、『シヴァの宇宙』そのものとなった。
     −
:マーラは魔神の類でありシヴァ達が基本的に監視しており容易に表に出られない、影響を強めることが出来ない神性である。
+
:本来のカーマは愛された神であるが大元のほんの一側面でしかない疑似サーヴァントのカーマ/マーラは'''愛されなかった神'''である。
:しかしインド異聞帯のマハーバーラタの時代にて[[アルジュナ〔オルタ〕|アルジュナ]]が一帯の神々を全て吸収してしまう。その中にシヴァも含まれていた。
+
:'''地上に愛が少ないのは全て愛の神《おまえ》が、魔王《おまえ》が悪い'''と決めつけられ、報われない愛の取り持ちに使われ失敗した責任を負わされる。
:これにより表に出た神霊マーラのほんの一端の分霊が人間の形を借り疑似サーヴァントの女神として顕現する。
+
:そして最期には灰にされて殺された。
 +
:これより彼女は
 +
:カルデアに勝利し敗北したビーストⅢ/Rにマウントを取る。
 +
:ビーストⅢ/Lとして完全に羽化をし無限の愛を与え全力でみんなに仕返しをする。(大嫌いな人間たちを上から目線で、踏み躙るように、無限無尽に愛する)
 +
:以上を目的として世界に顕現した。
   −
:別側面としてのカーマは宇宙の肉体を得たが、それは同一存在の魔王であるマーラが無辺際の領域 (宇宙) の力を手に入れたことに等しい。
  −
:『宇宙と繋がった欲望の魔王』が、『宇宙と繋がった愛の神』に等しいという最悪・災厄。カーマは『愛と欲望の宇宙的氾濫』という災害を内包する存在となった。
  −
:よって人を滅ぼす獣の幼体となる資格を獲得する。七つの人類悪の一つ、『愛欲』の獣、ビーストⅢ/R(殺生院キアラ)は既に顕現した。
  −
:それに連鎖するように。『自分にすべての愛を向けさせる』その獣とは方向性が真逆な、しかし同じ愛欲の、『自分がすべてに愛を与える───即ち、すべての (本来、愛しい人に向けられる)愛を奪う』獣の幼体として、彼女はここに顕現した。
  −
:カーマはビーストⅢ/Lとして完全に羽化するため、そしてカルデアに勝利し敗北したビーストⅢ/Rにマウントを取るためにカルデアを襲う。
      
:やがてその計画は失敗に終わり春日局、パールヴァティーによって空の彼方まで飛ばされる。
 
:やがてその計画は失敗に終わり春日局、パールヴァティーによって空の彼方まで飛ばされる。
18

回編集

案内メニュー