222行目: |
222行目: |
| | | |
| === 本編 === | | === 本編 === |
− | ;「君たちがここに来たのは『巡礼の鐘』を鳴らすため?<br>それなら帰った方がいいよ。ここにはもう何もない。」
| |
− | ;「あるのは骨も残らず燃えつきた―――――<br>きゃあああああああああああああああ!?」
| |
− | :Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編にて。主人公達と会話中、目の前に<ruby><rb>妖精亡主</rb><rt>ナイトコール</rt></ruby>を見つけての台詞。
| |
− | :鐘を鳴らしに湖水地方にやって来たと思った主人公達に向かって、ここにはもう何もないからただの骨折り損だと冷静かつ淡々と忠言していた最中に、'''突如として女性らしく甲高い悲鳴をあげてしまう'''なんともカワイイ失態をやらかし、さっきまでのカッコ良さを台無しにしてしまった。<del>そんなとこまで彼と似なくても……</del>
| |
− | ;「―――――――なんて?」
| |
− | :終編にて、モルガンとノクナレアの死を切っ掛けに破滅が確定した妖精國。
| |
− | :次々とモース化していく住民、滅びの中邪悪な本性を露わにしていく者たち、ついに目覚めてしまった災神、自分を含めた悪しき妖精を殺戮する為に暴れ狂う[[妖精騎士ガウェイン|"獣の厄災"]]。
| |
− | :そんな終わってしまった世界より、せめて愛する主だけは助けたいと[[オーロラ]]の下へ急行し、美しいまま幕を引く為に心中を提案しようとした。
| |
− | :その前にオーロラより返された言葉は「私を連れてこの国を捨てましょう」「醜く、弱い人間だらけの外の世界なら、今までと同じようにみんな私を愛してくれるから楽しく生きられるはず」というもの。
| |
− | :その言葉を聞いた彼女は、今までに見たことのないような絶望の表情を浮かべ問い返した。
| |
| | | |
− | ;「……オーロラ。僕はきみを愛している。」
| |
− | ;「きみが信じていなくても、きみにとってどうでもいいとしても、愛している。」
| |
− | ;「……たとえ、どれほど君が邪悪でも。きみの望みは、すべて叶える。」
| |
− | :同上。オーロラより聞かされた理由、それはあまりにも身勝手で、あまりにも害悪で、そのくせあまりにも純粋なものであった。
| |
− | :ソレは何も考えていない。否、「妖精という存在」を体現する本質故、どう足掻いてもそうすることしか出来ない傾国の姫君。だからこそ忠義の騎士は、絶望の中でも主を『助ける』事を選ぶ。
| |
− | :たとえ、愛されていないとしても、自分の想いや恩が一方通行なものだとしても。
| |
− |
| |
− | ;「……わけないだろう。」
| |
− | ;「……そんなわけ、ないだろう……。」
| |
− | ;「そんなわけ、ないんだよ……!」
| |
− | ;「きみが外の世界で愛されるコトなんて、ないんだ……!ここでしか、きみはいちばんになれないんだから……!」
| |
− | :同上。メリュジーヌがオーロラを助ける手立ては'''その剣で胸を貫く介錯'''であった。
| |
− | :オーロラという存在はあくまで妖精の国だからこそ認められ、愛されていた。しかし人類の世界では、きっと簡単にその本性を見抜かれ、害悪であると知られることだろう。
| |
− | :美しさしか取り柄のないソレは、愛されなくなることで美しさすら失うことになり、翅は朽ち顔も色褪せていく中、自分すら愛せなくなってしまった果てに、死ぬことも出来ず醜く変じた自分に苦しみながら生きる事しか出来なくなる。
| |
− | :だからこそたった一人、本当の意味でオーロラを愛していたメリュジーヌは涙ながらに彼女を殺めた。美しいままで終わらせられるように。
| |
− | :まもなく、愛を失った美しき騎士は本当の姿を現す。境界の竜、原初の存在、そして―――'''妖精國を焼き尽くす"炎の厄災"として。'''
| |
− |
| |
− | ;「私の名は、メリュジーヌ───妖精騎士、メリュジーヌ!」<br>「飛びなさい……!おまえは、たとえ残骸であろうとも……!」
| |
− | :同上。自分をすくいあげ形作ってくれた彼女の世界を守るため、そしてその希望を救うため、かつて厄災であった騎士は、傷だらけの翼をはためかせ、黄昏の空を翔る。
| |
| | | |
| ===イベント === | | ===イベント === |