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汎人類史との分岐点は1万4千年前、[[セファール]]の襲来時。本来の歴史では6翅の亜鈴の妖精<ref group="注">ここにおける「亜鈴」とは『星の内海』から使命を受けて地表に降り立った妖精を表す異聞帯特有の呼び名で、同時に妖精國ブリテンにおける風・牙・土・翅・鏡・雨の6つの氏族の祖先となる「はじまりのろくにん」の事を指す。</ref>が切り札となる神造兵器・[[聖剣]]を鋳造し、これを持った人間が最終的にセファールを撃退したために多くの神々が死に絶え文明も破壊されたものの、本当に壊滅的な被害になる前に防ぐ事ができた。しかしこの異聞帯ではこの聖剣の鍛造を怠けてサボったため、地上では外敵を撃退する手段が無いまま蹂躙しつくされ、地球全土が『無の海』と化してしまう。
 
汎人類史との分岐点は1万4千年前、[[セファール]]の襲来時。本来の歴史では6翅の亜鈴の妖精<ref group="注">ここにおける「亜鈴」とは『星の内海』から使命を受けて地表に降り立った妖精を表す異聞帯特有の呼び名で、同時に妖精國ブリテンにおける風・牙・土・翅・鏡・雨の6つの氏族の祖先となる「はじまりのろくにん」の事を指す。</ref>が切り札となる神造兵器・[[聖剣]]を鋳造し、これを持った人間が最終的にセファールを撃退したために多くの神々が死に絶え文明も破壊されたものの、本当に壊滅的な被害になる前に防ぐ事ができた。しかしこの異聞帯ではこの聖剣の鍛造を怠けてサボったため、地上では外敵を撃退する手段が無いまま蹂躙しつくされ、地球全土が『無の海』と化してしまう。
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そこへ唯一喪失を逃れていた獣神「[[ケルヌンノス]]」と、その巫女たる人間が残った妖精達を諌めるべく楽園からの使者としてやって来る。最初は上手く共存していたが、いつまでたっても現状は変わらず、さらにケルヌンノスと巫女の度重なる口出しに嫌気がさしていったのもあり、6翅は'''『こうなったのは全部あの神様が悪い』'''という考えにより結託、獣神の為の祭事と称した宴を開き毒酒を飲ませて殺害する。そしてその屍体を大地の代わりとして使用し、残された巫女は魔力で生きたまま解体して自分達の道具や嗜好品として使役する為のコピー人間を造り、これらを元手に端末であり子孫にあたる「森の仔」、「石の仔」を生み出しつつ発展をとげてきた。<br>それから100年間、謎の死を遂げゆく妖精たちの骸が積もることで大地は広がり、 “次代” が生まれるシステムにより住民も数を増やし、使役する人間によって文明も栄えるが、ここまで来てもなお妖精達の原因不明の死は止まらず、ようやくこれがケルヌンノスの怒りによる呪いだと6翅の亜鈴は気付くも、反省するどころかその罪を隠匿するかの如く死骸の山により形成されたブリテン島へ逃げると屍体が浮かぶ海を急速に埋め立て、干上がった海の残滓は『大穴』として残り続ける事になる。こうして6翅およびその仔達は『星の内海』から締め出されてしまい、その上屍体の陸地に降り積もった呪いは「生まれた目的」を失ったり魂そのものが傷付いたりして無意味化した妖精の個々の姿形を奪い、黒い霧の固まりに変えてしまう『モース』と呼ばれる猛毒と、1000年事に島そのものを滅ぼす毎回異なった『大厄災』<ref group="注">この他にも100年毎に小規模の『厄災』が発生しているが、此方はどちらかと云うと妖精の好奇心からくる不注意が引き起こした'''人災'''によるものが多い。</ref>となって定期的に陸上を襲う事になり、以後の妖精達はいつどんな形で起きるか分からない「呪い」を無意識に恐れ、不安と苦しみに苛まれながらブリテンで生きる事になる。そして亜鈴は妖精暦7000年の時点で全員が消滅し、代わりに「氏族」と名乗るようになった亜鈴の仔と、最初の6翅と同等の力を持つ妖精『亜鈴返り』がブリテンに残される。翌年の6000年に大地が汎人類史におけるスコットランドまで到達すると、そこで暮らしていた北部の妖精が合流し、今度は氏族間に加えて北と南の妖精の間でも領地を巡る争いが勃発してしまう。<br>そんな中妖精暦4000年に、ブリテンと妖精を正し、この世界に聖剣をもたらすべく、星の内海から最初の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』ヴィヴィアンが派遣されてくる。しかし「(過ちを)叱られたくなかった<ref group ="出" name="『TYPE-MOONエースVOL.14』" />」理由から、鏡の氏族を除く他の妖精達によって罪と一緒に彼女を受け入れた雨の氏族共々皆殺しにされてしまい、その年の大厄災に為す術なく、ブリテン異聞帯と妖精は事実上完全消滅してしまったのである。
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そこへ唯一喪失を逃れていた獣神「[[ケルヌンノス]]」と、その巫女たる人間が残った妖精達を諌めるべく楽園からの使者としてやって来る。最初は上手く共存していたが、いつまでたっても現状は変わらず、さらにケルヌンノスと巫女の度重なる口出しに嫌気がさしていったのもあり、6翅は'''『こうなったのは全部あの神様が悪い』'''という考えの下結託、獣神の為の祭事と称した宴を開き毒酒を飲ませて殺害する。そしてその屍体を大地の代わりとして使用し、残された巫女は魔力で生きたまま解体して自分達の道具や嗜好品として使役する為のコピー人間を造り、これらを元手に端末であり子孫にあたる「森の仔」、「石の仔」を生み出しつつ発展をとげてきた。<br>それから100年間、謎の死を遂げゆく妖精たちの骸が積もることで大地は広がり、 “次代” が生まれるシステムにより住民も数を増やし、使役する人間によって文明も栄えるが、ここまで来てもなお妖精達の原因不明の死は止まらず、ようやくこれがケルヌンノスの怒りによる呪いだと6翅の亜鈴は気付くも、反省するどころかその罪を隠匿するかの如く死骸の山により形成されたブリテン島へ逃げると屍体が浮かぶ海を急速に埋め立て、干上がった海の残滓は『大穴』として残り続ける事になる。こうして6翅およびその仔達は『星の内海』から締め出されてしまい、その上屍体の陸地に降り積もった呪いは「生まれた目的」を失ったり魂そのものが傷付いたりして無意味化した妖精の個々の姿形を奪い、黒い霧の固まりに変えてしまう『モース』と呼ばれる猛毒と、1000年事に島そのものを滅ぼす毎回異なった『大厄災』<ref group="注">この他にも100年毎に小規模の『厄災』が発生しているが、此方はどちらかと云うと妖精の好奇心からくる不注意が引き起こした'''人災'''によるものが多い。</ref>となって定期的に陸上を襲う事になり、以後の妖精達はいつどんな形で起きるか分からない「呪い」を無意識に恐れ、不安と苦しみに苛まれながらブリテンで生きる事になる。そうして亜鈴は妖精暦7000年の時点で全員が消滅し、代わりに「氏族」と名乗るようになった亜鈴の仔と、最初の6翅と同等の力を持つ妖精『亜鈴返り』がブリテンに残される。翌年の6000年に大地が汎人類史におけるスコットランドまで到達すると、そこで暮らしていた北部の妖精が合流し、今度は氏族間に加えて北と南の妖精の間でも領地を巡る争いが勃発してしまう。<br>そんな中、妖精暦4000年にブリテンと妖精を正し、この世界に聖剣をもたらすべく、星の内海から最初の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』ヴィヴィアンが派遣されてくる。しかし「(過ちを)叱られたくなかった<ref group ="出" name="『TYPE-MOONエースVOL.14』" />」理由から、鏡の氏族を除く他の妖精達によって罪と一緒に彼女を受け入れた雨の氏族共々皆殺しにされてしまい、その年の大厄災に為す術なく、ブリテン異聞帯と妖精は事実上完全消滅してしまったのである。
    
これだけでも十分な剪定事象の理由と云える状態だが、そこへブリテン異聞帯のクリプターとなったベリルが、'''『汎人類史のモルガン』をサーヴァントとして召喚した'''事により更に歪みが生じていく。
 
これだけでも十分な剪定事象の理由と云える状態だが、そこへブリテン異聞帯のクリプターとなったベリルが、'''『汎人類史のモルガン』をサーヴァントとして召喚した'''事により更に歪みが生じていく。
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