388行目: |
388行目: |
| ==話題まとめ== | | ==話題まとめ== |
| ;ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ | | ;ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ |
− | :元ネタは『ギルガメシュ叙事詩』に登場する。物語における「世界最古のサイドキック(相棒)」と評される英雄だが、相違点が幾つか存在する。 | + | :元ネタは『ギルガメシュ叙事詩』に登場する。物語における「世界最古のパートナー」と評される英雄だが、相違点が幾つか存在する。 |
| :叙事詩では『エンキドゥ』と記載されており、TYPE-MOON世界のエルキドゥとは読み方が異なっている。ただしTYPE-MOON世界においてもエルキドゥの名前のスペルはEnkiduとなっている。名前はシュメール語の知恵の神エンキが由来であり、エンキはアッカド語でエアと呼ばれる。 | | :叙事詩では『エンキドゥ』と記載されており、TYPE-MOON世界のエルキドゥとは読み方が異なっている。ただしTYPE-MOON世界においてもエルキドゥの名前のスペルはEnkiduとなっている。名前はシュメール語の知恵の神エンキが由来であり、エンキはアッカド語でエアと呼ばれる。 |
| :天空神アヌが命じ、創造の女神アルルが粘土をこねて作り、戦神ニヌルタが強い力を授けたという。エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。 | | :天空神アヌが命じ、創造の女神アルルが粘土をこねて作り、戦神ニヌルタが強い力を授けたという。エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。 |
395行目: |
395行目: |
| :「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。全体的にFGOのエルキドゥと比べると感情豊かで人間臭い。また、エンキドゥは女のように長い髪を持ち、ギルガメシュよりも小柄であったとされるので、この辺はfateに取り入れられているかもしれない。 | | :「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。全体的にFGOのエルキドゥと比べると感情豊かで人間臭い。また、エンキドゥは女のように長い髪を持ち、ギルガメシュよりも小柄であったとされるので、この辺はfateに取り入れられているかもしれない。 |
| :エンキドゥはフワワ討伐に涙を流して'''強く反対する'''が、周囲のプレッシャーに負けて、渋々ながらギルガメシュに同行する。エンキドゥは気勢を上げる一方で道中不吉な予知夢に悩まされるギルガメシュを励ますうちに、自らがギルガメシュの代わりに罰を受けることを承知の上で、自分の手を汚す覚悟を決めたようである。フワワとの戦いのあと、命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、止めを指すように忠告しているなど、エンキドゥは親しい者に対する情とそのために何かを犠牲にする覚悟をも持ち合わせている。エンキドゥの死をギルガメシュは気が触れたように悲しみ、不眠症のようになったとされる。 | | :エンキドゥはフワワ討伐に涙を流して'''強く反対する'''が、周囲のプレッシャーに負けて、渋々ながらギルガメシュに同行する。エンキドゥは気勢を上げる一方で道中不吉な予知夢に悩まされるギルガメシュを励ますうちに、自らがギルガメシュの代わりに罰を受けることを承知の上で、自分の手を汚す覚悟を決めたようである。フワワとの戦いのあと、命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、止めを指すように忠告しているなど、エンキドゥは親しい者に対する情とそのために何かを犠牲にする覚悟をも持ち合わせている。エンキドゥの死をギルガメシュは気が触れたように悲しみ、不眠症のようになったとされる。 |
− | :エンキドゥは世界最古のサイドキック(相棒)とされ、主人公のライバル、親友、恋人、従者、家族、双神の片割れなどの複数の属性を持つ。ギルガメシュとの恋愛関係を表す記述もあるが(エルキドゥを斧に例えるのもその一つである)、当時のメソポタミア文明において同性愛のタブーはまだなかった。 | + | :エンキドゥは「世界最古のパートナー」とされ、主人公のライバル、親友、恋人、従者、家族、双神の片割れなどの複数の属性を持つ。ギルガメシュとの恋愛関係を表す記述もあるが(エルキドゥを斧に例えるのもその一貫である)、当時のメソポタミア文明において同性愛のタブーはまだなかった。 |
| :ギルガメシュは実在したかもしれない歴史的資料があるが、エンキドゥは定かではない。fateのギルガメッシュの出典が「メソポタミア文明、ギルガメシュ叙事詩」であるのに対し、エルキドゥの出典が「ギルガメシュ叙事詩」のみなのはこれが原因かもしれない。 | | :ギルガメシュは実在したかもしれない歴史的資料があるが、エンキドゥは定かではない。fateのギルガメッシュの出典が「メソポタミア文明、ギルガメシュ叙事詩」であるのに対し、エルキドゥの出典が「ギルガメシュ叙事詩」のみなのはこれが原因かもしれない。 |
| | | |
| ;怪物フワワとの関係性 | | ;怪物フワワとの関係性 |
| :エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。 | | :エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。 |
− | :これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥがお互いを知っていたことが判明した。フワワは幼い頃ののエンキドゥを遠くで見たことがあるが喰い殺さず、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた(ただし、ギルガメシュと共に森に入った時点がエンキドゥとフワワのほぼ初対面であり、自然物としての同族意識はあれど過去に親しかったと解釈できる記述はない)。 | + | :これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥがお互いを知っていたことが判明した。フワワは幼い頃ののエンキドゥを遠くで見たことがあり、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた。しかし、ギルガメシュと共に森に入った時点がエンキドゥとフワワの初対面であり、彼らに自然物としての同族意識はあれど過去に親しかったと解釈できる記述はない。 |
| :フワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点がある。 | | :フワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点がある。 |
− | :新文書はFGOユーザー間で「フワワはエルキドゥの幼馴染」「エンキドゥは野人の暴力性をもって幼馴染を残虐に殺した」と曖昧に誇張された情報が切り貼りされて拡散され、このページにもそのように記載されていたが、それば一部だけを誇張した表現である。 | + | :新文書はFGOユーザー間で「フワワはエルキドゥの幼馴染である」「エンキドゥは野人の暴力性をもって幼馴染を残虐に殺した」と曖昧に誇張された情報が切り貼りされて拡散され、このページにもそのように記載されていたが、それば歪曲された表現である。 |
| :新文書のあらすじは「フワワとエンキドゥはお互いを知っていた(幼馴染や友達などの親しい関係ではない)」「ギルガメシュは、そのフワワとエンキドゥの関係を知った上で、エルキドゥにフワワを殺すよう指示した」というもの。 | | :新文書のあらすじは「フワワとエンキドゥはお互いを知っていた(幼馴染や友達などの親しい関係ではない)」「ギルガメシュは、そのフワワとエンキドゥの関係を知った上で、エルキドゥにフワワを殺すよう指示した」というもの。 |
| :この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中の設定が変更される可能性もある。 | | :この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中の設定が変更される可能性もある。 |