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== 概要 ==
 
== 概要 ==
自然の触覚であり、魔術では成し得ない神秘を基盤とする。[[精霊種|精霊]]より規模が小さく、基本的に人間には知覚されない。但し人間の想像図を外殻に生まれる妖精も稀に存在する。<ref group="出">「空の境界設定用語集-妖精」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref><br>
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自然の触覚であり、魔術では成し得ない神秘を基盤とする。[[精霊種|精霊]]より規模が小さく、基本的に人間には知覚されない。但し人間の想像図を外殻に生まれる妖精も稀に存在する<ref group="出">「空の境界設定用語集-妖精」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref><br>
 
自然の妖精は[[幻想種]]であり、小鬼や赤帽子はある意味純粋な妖精である。<br>
 
自然の妖精は[[幻想種]]であり、小鬼や赤帽子はある意味純粋な妖精である。<br>
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純正な妖精は星の内海に発生した「大父」「大母」のみで、「[[神霊|神]]の格から落ちた」「人間や動物の怨念、魂の削り滓が集まった」「行き場のない想念が人間の噂話をカラにして新生した」といった人間社会由来の要因で発生する妖精もいるが、厳密にいうとこれらは純正のものではない<ref group="出">『Fate/Grand Order』Lostbelt No.6「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」 第4節「グロスター(Ⅰ)」</ref>。<br>
 
フィクションでは「羽の生えた愛らしい小人」として描写されることも多いが、この世界において基本的に妖精はそのような姿をしていない。そのような姿をしている場合「最初からそういう形に作られた[[使い魔]]」であるか「何らかの悪意を持って擬態している」かのどちらかである。<br>
 
フィクションでは「羽の生えた愛らしい小人」として描写されることも多いが、この世界において基本的に妖精はそのような姿をしていない。そのような姿をしている場合「最初からそういう形に作られた[[使い魔]]」であるか「何らかの悪意を持って擬態している」かのどちらかである。<br>
悪戯好きだったり人間に好意があったりと性質は様々だが、基本的には好奇心旺盛で純粋無垢がままに善も悪も関係なく楽しむという人間とはかけ離れた価値観を持っているため、一度関係を持つと人間側にとっては不都合なことになる場合が多く、『[[Fate/Grand Order]]』で汎人類史の妖精についてよく知っている[[フィン・マックール]]がその危険性をたびたび言及している事と、同じく[[トリスタン]]がブリテン異聞帯で妖精たちの宴会に招かれてさえ武器を手元から絶対に手放さなかった様子からそれが伺える。
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悪戯好きだったり人間に好意があったりと性質は様々だが、基本的には好奇心旺盛で純粋無垢がままに善も悪も関係なく楽しむという人間とはかけ離れた価値観を持っているため、一度関係を持つと人間側にとっては不都合なことになる場合が多い。『[[Fate/Grand Order]]』でも、汎人類史の妖精についてよく知っている[[フィン・マックール]]がその危険性をたびたび言及している事と、同じく[[トリスタン]]が[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ|ブリテン異聞帯]]で妖精たちの宴会に招かれてさえ武器を手元から絶対に手放さなかった様子から、それが伺える。
    
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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:グラムサイト。[[魔眼]]の一種。
 
:グラムサイト。[[魔眼]]の一種。
 
:妖精や精霊の存在を知覚したり、それらの存在が実体を成すところを捕捉することが可能だったりする。また、妖精同士では互いの心の中がわかる機能もある。
 
:妖精や精霊の存在を知覚したり、それらの存在が実体を成すところを捕捉することが可能だったりする。また、妖精同士では互いの心の中がわかる機能もある。
:汎人類史の妖精は生まれつき持っており『世界を切り替える』機能を備え、高位の妖精が持つ妖精眼は、あらゆる嘘を見抜き、真実を映す眼である。
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:汎人類史の妖精は生まれつき持っており『世界を切り替える』機能を備えている。高位の妖精が持つ妖精眼は、あらゆる嘘を見抜き、真実を映す眼である。
    
;大父、大母
 
;大父、大母
:妖精の中でも、星の内海で生まれた特別な存在。
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:妖精の中でも、星の内海で生まれた純正の妖精。
:権能レベルの能力を行使することができ、最上位の精霊や真祖にも匹敵する実力となる。
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:[[権能]]レベルの能力を行使することができ、最上位の精霊や真祖にも匹敵する実力となる。
    
;妖精騎士
 
;妖精騎士
 
:妖精女王から騎士として任命された存在。
 
:妖精女王から騎士として任命された存在。
:下記のアヴァロン・ル・フェでは妖精女王モルガンから「ガウェイン」「トリスタン」「ランスロット」の名前を拝領した妖精騎士が登場している。
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:下記のアヴァロン・ル・フェでは[[モルガン (Grand Order)|妖精女王モルガン]]から「ガウェイン」「トリスタン」「ランスロット」の名前を拝領した妖精騎士が登場している。
:伝承のタム・リンにあるように、妖精鄉に流された人間やハーフであっても妖精騎士になることもあり<ref group="注">この伝説を踏まえてなのか、北米版における妖精騎士達は全員「Tam Lin〜」名義になっている。</ref>、アヴァロン・ル・フェでは記憶を失った[[マシュ・キリエライト]]が「ギャラハッド」の名前を拝領してるほか、汎人類史でも妖精女王グロリアーナから「ブリトマートの娘」が先代にして母と同じ「ブリトマート」の名前を拝領している。
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:伝承のタム・リンにあるように、妖精鄉に流された人間やハーフであっても妖精騎士になることもあり<ref group="注">この伝説を踏まえてなのか、北米版における妖精騎士達は全員「Tam Lin~」名義になっている。</ref>、アヴァロン・ル・フェでは記憶を失った[[マシュ・キリエライト]]が「ギャラハッド」の名前を拝領しているほか、汎人類史でも妖精女王グロリアーナから「[[ブリトマート|ブリトマートの娘]]」が先代にして母と同じ「ブリトマート」の名前を拝領している。
    
;[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]
 
;[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]
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:異聞帯であると同時に異聞世界としての側面も持ち、妖精郷同様に汎人類史から何かが紛れ込むこともある。
 
:異聞帯であると同時に異聞世界としての側面も持ち、妖精郷同様に汎人類史から何かが紛れ込むこともある。
 
:;亜鈴
 
:;亜鈴
::『Fate/Grand Order』のブリテン異聞帯にのみ存在する呼び名で、上記の大父・大母のうち何らかの意図や使命を帯びて地上に出てきた者たち。自然界を構成する元素でもある。作中で言及される「はじまりのろくにん」という六翅の亜鈴の妖精は「本来の使命が[[聖剣]]鋳造であった」とされる。
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::『Fate/Grand Order』のブリテン異聞帯にのみ存在する呼び名で、上記の大父・大母のうち何かの間違いや使命を帯びて地上に出てきた者たち。また、それらが"自分の意思"を持ってしまったもの。
::妖精暦に妖精國に住まう妖精はほぼ全てが亜鈴から生まれた派生である'''「亜鈴の仔」'''だったが、祖先である「はじまりのろくにん」のせいで『原罪』を背負っており星の内海に還ることが出来なくなっている。なお、この『原罪』を背負っているのは女王暦以降に[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]によって召喚され蘇生した妖精たちも同じ。
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::自然界を構成する元素でもある。作中で言及される「はじまりのろくにん」という六翅の亜鈴の妖精は「本来の使命が[[聖剣]]鋳造であった」とされる。
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::存在するだけで端末とも言える「子孫」を増やし、これらの子孫は「森の仔」「石の仔」と呼ばれる。
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::妖精暦に妖精國に住まう妖精も、ほぼ全てが亜鈴から生まれた派生である「亜鈴の仔」だったが、祖先である「はじまりのろくにん」のせいで『原罪』を背負っており、星の内海に還ることが出来なくなっている。なお、この『原罪』を背負っているのは女王暦以降に[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]によって召喚され蘇生した妖精たちも同じ。
 
::亜鈴の仔は死んでも次代が発生するが、亜鈴は唯一無二の存在であるため次代は発生しない。しかし、稀に「亜鈴返り」という亜鈴ほどの力を持った先祖返りが発生することがある。
 
::亜鈴の仔は死んでも次代が発生するが、亜鈴は唯一無二の存在であるため次代は発生しない。しかし、稀に「亜鈴返り」という亜鈴ほどの力を持った先祖返りが発生することがある。
 
::汎人類史では、例えばアルトリアに聖剣を授けた「湖の乙女」がこれにあたる存在であるとされている。また、汎人類史では「亜麗」と呼ばれるものである。
 
::汎人類史では、例えばアルトリアに聖剣を授けた「湖の乙女」がこれにあたる存在であるとされている。また、汎人類史では「亜麗」と呼ばれるものである。
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;悪妖精
 
;悪妖精
:アンシリーコート。一般的には悪意ある言動を主な目的としている妖精全般を指す用語''(逆に善意的な言動を目的とする妖精はシリーコートと呼ばれる)''だが、ブリテン異聞帯においては、暴力的な雰囲気に感化されて凶暴化したり、生まれた目的に熱中し過ぎて周りが見えなくなった妖精が変質する姿を指す。
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:アンシリーコート。一般的には悪意ある言動を主な目的としている妖精全般を指す用語(逆に善意的な言動を目的とする妖精はシリーコートと呼ばれる)。
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:ブリテン異聞帯においては、暴力的な雰囲気に感化されて凶暴化したり、生まれた目的に熱中し過ぎて周りが見えなくなった妖精が変質する姿を指す。
 
:魔力を過剰に生成し続けるため、次第に形も自己も保てなくなり、最終的には欲望に歯止めが利かなくなって周囲の誰も彼をも巻き込んだ挙句、死ぬまで他者と殺しあう。
 
:魔力を過剰に生成し続けるため、次第に形も自己も保てなくなり、最終的には欲望に歯止めが利かなくなって周囲の誰も彼をも巻き込んだ挙句、死ぬまで他者と殺しあう。
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:妖精暦11900年以前は目的を失っても平気だったようだが、その年にはじめての「厄災」(といっても、村一つが消えただけの小規模なもの)によって「死」が流行した結果、目的の喪失による死が発生するようになった。
 
:妖精暦11900年以前は目的を失っても平気だったようだが、その年にはじめての「厄災」(といっても、村一つが消えただけの小規模なもの)によって「死」が流行した結果、目的の喪失による死が発生するようになった。
 
:人間がそばにいると精神的に充足するため、彼らの間では人間を保有することが一種のステータスとなっている。また、その上で人間の創造力を土台として文明を創り繁栄した。一方で、加工した鉄の武器はかぶれ毒となってしまうため忌避される。しかし武器以外であれば無害なため、日用品や建物には普通に鉄を使う。
 
:人間がそばにいると精神的に充足するため、彼らの間では人間を保有することが一種のステータスとなっている。また、その上で人間の創造力を土台として文明を創り繁栄した。一方で、加工した鉄の武器はかぶれ毒となってしまうため忌避される。しかし武器以外であれば無害なため、日用品や建物には普通に鉄を使う。
:妖精なら本来普通に持っている筈の妖精眼は、『原罪』蓄積および時間経過によって劣化し失われている。
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:妖精なら本来普通に持っている筈の妖精眼は、『原罪』の蓄積および時間経過によって劣化し失われている。
 
:魔力でありとあらゆる物を出力する事が出来るがただの模倣でしかなく、例えばパンなら "出力した妖精が味わったパン" の特徴しか持たない。
 
:魔力でありとあらゆる物を出力する事が出来るがただの模倣でしかなく、例えばパンなら "出力した妖精が味わったパン" の特徴しか持たない。
 
:妖精暦の大厄災にて一度その全て(マヴなど一部の北方妖精を除く)が滅亡しているが、モルガンが召喚という形で復活させており、女王暦以降の妖精は死んだ場合再召喚されて復活する。
 
:妖精暦の大厄災にて一度その全て(マヴなど一部の北方妖精を除く)が滅亡しているが、モルガンが召喚という形で復活させており、女王暦以降の妖精は死んだ場合再召喚されて復活する。
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;[[アルトリア・キャスター]]
 
;[[アルトリア・キャスター]]
 
:ブリテン異聞帯における星の内海で発生した、「聖剣を作るための集積装置」である楽園の妖精。
 
:ブリテン異聞帯における星の内海で発生した、「聖剣を作るための集積装置」である楽園の妖精。
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;[[救世主トネリコ]]
 +
:上記のアルトリア・キャスターの先代にあたる、楽園の妖精。
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:異聞帯のブリテンを糾すために地上へ派遣されたが、やがて[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]と名前を変え、ブリテンを治める王となった。
    
;ヴィヴィアン
 
;ヴィヴィアン
 
:アーサー王に聖剣を授けた湖の妖精。
 
:アーサー王に聖剣を授けた湖の妖精。
:原典およびブリテン異聞帯では、[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]の妖精としての名前である。
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:原典では[[モルガン]]の妖精としての名前であり、ブリテン異聞帯においては上記のトネリコこと、異聞帯の王モルガンの妖精としての名前。
    
;はじまりのろくにん
 
;はじまりのろくにん
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:後に[[ノクナレア・ヤラアーンドゥ]]として水着霊基でカルデアに召喚される。
 
:後に[[ノクナレア・ヤラアーンドゥ]]として水着霊基でカルデアに召喚される。
   −
;[[ガレス #ガレス〔ブリテン異聞帯〕|ガレス]](ブリテン異聞帯)
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;[[ガレス #ガレス〔ブリテン異聞帯〕|ガレス (ブリテン異聞帯)]]
 
:ブリテン異聞帯に暮らしていた妖精。
 
:ブリテン異聞帯に暮らしていた妖精。
 
:その正体は、「鏡の氏族」の氏族長であるエインセルだった。
 
:その正体は、「鏡の氏族」の氏族長であるエインセルだった。
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*妖精は「妖精眼」の特質から基本的には人間社会へ干渉する事は少なく、鉢合わせが発生するのは両者の好奇心または偶然による些細な接触がきっかけである事が大半だったりする。だが、ほとんどの場合人間側が必要最低限の境界線を保ち敬意を払って接する事を心掛けていれば、余程のことがない限り問題は起きないとされている。
 
*妖精は「妖精眼」の特質から基本的には人間社会へ干渉する事は少なく、鉢合わせが発生するのは両者の好奇心または偶然による些細な接触がきっかけである事が大半だったりする。だが、ほとんどの場合人間側が必要最低限の境界線を保ち敬意を払って接する事を心掛けていれば、余程のことがない限り問題は起きないとされている。
 
**妖精側も人間が「善意ある行動」を取っているとみなせば大概が興味をなくして何もする事はなく、時と場合によっては手厚くもてなしてくれる上に協力関係となり、<del>それがもたらすのが相手にとって幸か不幸となるかは気にも止めず</del>「贈り物」や「知識」といった形で恩恵を授ける事さえある。<br>逆に妖精社会に人間が過干渉し、秩序や自分達そのものを害するような行為に及んだ場合は容赦なく鉄槌を下す。
 
**妖精側も人間が「善意ある行動」を取っているとみなせば大概が興味をなくして何もする事はなく、時と場合によっては手厚くもてなしてくれる上に協力関係となり、<del>それがもたらすのが相手にとって幸か不幸となるかは気にも止めず</del>「贈り物」や「知識」といった形で恩恵を授ける事さえある。<br>逆に妖精社会に人間が過干渉し、秩序や自分達そのものを害するような行為に及んだ場合は容赦なく鉄槌を下す。
*反対に妖精が人間社会にくい込み過ぎた顕著な例がブリテン異聞帯もとい妖精國ブリテンである。<br>このケースに限っては、始祖である「はじまりのろくにん」が[[聖剣]]作成を怠けて『地球全域の消滅』という大失態を犯した前提もあるのだが、それを戒めに来た[[ケルヌンノス|祭神]]にその責任を転嫁して殺害したことに加え、自分達が楽をしたいからという理由でその巫女を解体・コピーした人間のクローンを造り出している。
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*反対に、妖精が人間社会に食い込み過ぎた顕著な例がブリテン異聞帯もとい妖精國ブリテンである。<br>このケースに限っては、始祖である「はじまりのろくにん」が[[聖剣]]作成を怠けて『地球全域の消滅』という大失態を犯した前提もあるのだが、それを戒めに来た[[ケルヌンノス|祭神]]にその責任を転嫁して殺害したことに加え、自分達が楽をしたいからという理由でその巫女を解体・コピーした人間のクローンを造り出している。
**そこから人間社会の文明や技術、果てには思想や感情までも「ただ面白いから」と云う理由だけで『本質や意味』を知ろうとせずに模倣した事により、元々の気まぐれで刹那主義な負の側面に人間の悪辣さが上乗せされて<ruby><rb>自我</rb><rt>エゴ</rt></ruby>の増幅を招いた結果、妖精達の大半が'''自分一人が楽しむ為だけにその場を面白おかしくしようと、それが悪い事だと自覚が無いまま残虐な行為も平気で行う善悪の区別が全くない子供<ref group="注">「目的のためなら大勢の命が失われても何とも思わない」という部分は、奇しくも型月世界における[[魔術師]]の概念に近い。</ref>'''を連想させる倫理観と秩序が完全に決壊した存在と化していた。<br>特に後編から崩壊編にかけては、[[ムリアン|一部の]][[オーロラ|氏族長]]が後先考えず本能のままに引き起こした行動が原因で[[モルガン (Grand Order)|為]][[ノクナレア|政]][[妖精騎士ガウェイン|者]]はそれぞれ「悪意なき嘘と思い込み」によって裏切られ、妖精國ブリテンを存続させるための頼みの綱も尽く断ち切られ、その結果発生した『大厄災』による崩壊が迫り来る中、生き残っていた国民も種族同士や人間相手に一方的な争いという名の殺戮を繰り返した事で完全に思考が悪逆非道に染まりきってしまい<ref group="注">妖精の中には自分達を「悪魔」と称する者達もいたが、[[魔神柱]]を見ても分かるように悪魔は余程のことがない限り、少なくとも向こうから一方的に契約を破棄するような事はしない。</ref>、最後はもはや'''[[ラフム|『妖精』という概念に当てはまらない凶暴で害悪な<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>となってしまっていた]]'''。
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**そこから人間社会の文明や技術、果てには思想や感情までも「ただ面白いから」と云う理由だけで『本質や意味』を知ろうとせずに模倣した事により、元々の気まぐれで刹那主義な負の側面に人間の悪辣さが上乗せされて<ruby><rb>自我</rb><rt>エゴ</rt></ruby>の増幅を招いた結果、妖精達の大半が自分一人が楽しむ為だけにその場を面白おかしくしようと、それが悪い事だと自覚が無いまま残虐な行為も平気で行う善悪の区別が全くない子供<ref group="注">「目的のためなら大勢の命が失われても何とも思わない」という部分は、奇しくも型月世界における[[魔術師]]の概念に近い。</ref>を連想させる倫理観と秩序が完全に決壊した存在と化していた。<br>特に後編から崩壊編にかけては、[[ムリアン|一部の]][[オーロラ|氏族長]]が後先考えず本能のままに引き起こした行動が原因で[[モルガン (Grand Order)|為]][[ノクナレア|政]][[妖精騎士ガウェイン|者]]はそれぞれ「悪意なき嘘と思い込み」によって裏切られ、妖精國ブリテンを存続させるための頼みの綱も尽く断ち切られてしまい、その結果発生した『大厄災』による崩壊が迫り来る中、生き残っていた国民も種族同士や人間相手に一方的な争いという名の殺戮を繰り返した事で完全に思考が悪逆非道に染まりきってしまい<ref group="注">妖精の中には自分達を「悪魔」と称する者達もいたが、[[魔神柱]]を見ても分かるように悪魔は余程のことがない限り、少なくとも向こうから一方的に契約を破棄するような事はしない。</ref>、最後はもはや『妖精』という概念に当てはまらない[[ラフム|凶暴で害悪な<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>]]となってしまっていた。
**「妖精特有の本質に伴う価値観なのだから仕方がない」と見ているプレイヤーも多いが、汎人類史における妖精は、本来なら人間と同じく仲間と故郷を思う意識と、価値観の異なる種族が在住しているという認識の強さから、統治者の下で独自のルールと制約を敷いて生活をしている筈の、集団的秩序と統括が正しくとれた存在である。だが、そのどちらも持ち合わせていない妖精國ブリテンにおける妖精はそれらさえも、'''自己の気まぐれと勝手な都合によって「邪魔だからもう要らない」と看做せば平気で破る上に簡単に壊してしまう'''連中ばかりであった。<br>その証拠として、途中から合流した[[ノクナレア]]達「王の氏族」の始祖にあたる「北の妖精」も、元を正せば同じ様に'''聖剣作成とは別口の、だがとても重要な何らかの目的を持って『星の内海』から派遣された存在'''と捉える事が出来、同時に此方はケルヌンノスの介入対象となってない事も踏まえると、元凶たる「はじまりのろくにん」と違って目的をちゃんと遂行しており、合流時点ではそれを果たし終える間際だったと考えられる。
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**「妖精特有の本質に伴う価値観なのだから仕方がない」と見る事もできるが、汎人類史における妖精は本来なら人間と同じく仲間と故郷を思う意識と、価値観の異なる種族が在住しているという認識の強さから、統治者の下で独自のルールと制約を敷いて生活をしている筈の、集団的秩序と統括が正しくとれた存在である。だが、そのどちらも持ち合わせていない妖精國ブリテンにおける妖精はそれらさえも自己の気まぐれと勝手な都合によって「邪魔だからもう要らない」と看做せば平気で破る上に簡単に壊してしまう連中ばかりであった。<br>その証拠として、途中から合流した[[ノクナレア]]達「王の氏族」の始祖にあたる「北の妖精」も、元を正せば同じ様に聖剣作成とは別口の、だがとても重要な何らかの目的を持って『星の内海』から派遣された存在と捉える事ができ、同時にこちらはケルヌンノスの介入対象となってない事も踏まえると、元凶たる「はじまりのろくにん」と違って目的をちゃんと遂行しており、合流時点ではそれを果たし終える間際だったと考えられる。
**カルデアの一行にはブリテン異聞帯の特異点化に伴い汎人類史に移住可能になった妖精達を保護するため、彼らをストーム・ボーダーに乗せてカルデアと同行させることも考えにあった。<br>だがそれが一定以上の規模で実現していた場合、主人公とスタッフを含めた数少ない人間を誰が独占するかで周囲を巻き込み争うか、そこでの生活に飽きた<ref group="注">そもそも妖精國ブリテンで妖精達が働いているのは、大概がモルガンによる定期的に行う莫大な魔力搾取から生き延びる必要に迫られての結果であり、必ずしも労働≠生まれた目的や役割とは限らず、性質上の点から考えても'''元から『働く』という概念自体が要らない'''。それがカルデアに行くとなれば一切必要なくなるので、何もせずにただ遊んでばかりいる者達が続出するのは火を見るより明らかであった。</ref>事を発端に『人理修復』が終わらない=外の世界に出られない原因と責任を一方的に彼処へ押し付けて全員を虐殺し、カルデアという組織そのものを完全崩壊させてしまうか、妖精の邪悪な本性を看破していたサーヴァント達が叛逆のたびに粛清と制裁を執り行った<ref group="注">マスターたる主人公が善悪の判断と基準を英霊側にほとんど委ねている事と、その中にはサーヴァントとして召喚された[[神霊]]や[[ビースト]]、更には[[フォーリナー|外]][[サーヴァントユニヴァース|宇宙]]の存在など、妖精を遥かに上回る神秘を持つ勢力が出揃っている事を考えれば、この結末が最有力といえよう。</ref>結果全員がいなくなり、救出そのものが無駄に終わるといったいずれかの結末を迎えていた事は想像に難くない。
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**カルデアの一行にはブリテン異聞帯の特異点化に伴い汎人類史に移住可能になった妖精達を保護するため、彼らを[[次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー|ストーム・ボーダー]]に乗せてカルデアと同行させることも考えにあった。<br>だがそれが一定以上の規模で実現していた場合、主人公とスタッフを含めた数少ない人間を誰が独占するかで周囲を巻き込み争うか、そこでの生活に飽きた<ref group="注">そもそも妖精國ブリテンで妖精達が働いているのは、大概がモルガンによる定期的に行う莫大な魔力搾取から生き延びる必要に迫られての結果であり、必ずしも労働≠生まれた目的や役割とは限らず、性質上の点から考えても元から『働く』という概念自体が要らない。それがカルデアに行くとなれば一切必要なくなるので、何もせずにただ遊んでばかりいる者達が続出するのは火を見るより明らかである。</ref>事を発端に『人理修復』が終わらない=外の世界に出られない原因と責任を一方的にカルデアへ押し付けて全員を虐殺し、カルデアという組織そのものを完全崩壊させてしまうか、妖精の邪悪な本性を看破したサーヴァント達が凶暴化した彼らを倒した<ref group="注">マスターたる[[主人公 (Grand Order)|主人公]]が善悪の判断と基準をサーヴァント側にほとんど委ねている事と、その中にはサーヴァントとして召喚された[[神霊]]や[[ビースト]]、更には[[フォーリナー|外]][[サーヴァントユニヴァース|宇宙]]の存在など、妖精を遥かに上回る神秘を持つ勢力が揃っている事を考えれば、この結末が最有力といえよう。</ref>結果全員がいなくなり、救出そのものが無駄に終わるといったいずれかの結末を迎えていた事は想像に難くない。
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
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