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| キーワードに「聖杯探索」を掲げるだけあって、多数の聖杯が登場している。出自によって、いくつかの種類に分けることができる。 | | キーワードに「聖杯探索」を掲げるだけあって、多数の聖杯が登場している。出自によって、いくつかの種類に分けることができる。 |
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− | 1つ目は、各時代において特異点を形成する原因となっている聖杯。アートグラフ。主に[[ゲーティア|黒幕]]によって、人理定礎崩壊のために各特異点を形成したものであり、各特異点に1つずつ配置されている。<br>
| + | 1つ目は、各時代において[[特異点]]を形成する原因となっている聖杯。アートグラフ。主に[[ゲーティア|黒幕]]によって、人理定礎崩壊のために各特異点を形成したものであり、各特異点に1つずつ配置されている。<br> |
− | また、期間限定イベントの舞台となる小規模特異点も、聖杯を原因とする異変が発生している。多くの場合、この聖杯を回収することにより特異点を正常化させるのが、カルデアの作戦目的となり、特異点を1つクリアするごとに1つ獲得することができる。<br>
| + | また、期間限定イベントの舞台となる小規模特異点も、聖杯を原因とする異変が発生している。多くの場合、この聖杯を回収することにより特異点を正常化させるのがカルデアの作戦目的となり、特異点を1つクリアするごとに1つ獲得することができる。<br> |
| 聖杯は聖杯戦争の最後の勝者が手にする物だが、特異点では勝敗が決まる前に所有者がいる状態になる。この矛盾を正すため、聖杯によってマスターを持たないはぐれサーヴァントが召喚されている。<br> | | 聖杯は聖杯戦争の最後の勝者が手にする物だが、特異点では勝敗が決まる前に所有者がいる状態になる。この矛盾を正すため、聖杯によってマスターを持たないはぐれサーヴァントが召喚されている。<br> |
− | 主に異聞帯が舞台となる第2部においても章クリア報酬で聖杯を入手することができ、6章以降は2個以上貰えるパターンも登場した。
| + | 主に[[異聞帯]]が舞台となる第2部においても章クリア報酬で聖杯を入手することができ、第6章の『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』以降は2個以上貰えるパターンも登場した。 |
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| [[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ウィンチちゃん]]によると、聖杯は空間における魔力の使用方法を決める<ruby><rb>法</rb><rt>のり</rt></ruby>であり、世界のルールとも言え本来カタチの無いものだとか。しかし何故か[[レフ・ライノール]]は聖杯を結晶化して所持していた。 | | [[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ウィンチちゃん]]によると、聖杯は空間における魔力の使用方法を決める<ruby><rb>法</rb><rt>のり</rt></ruby>であり、世界のルールとも言え本来カタチの無いものだとか。しかし何故か[[レフ・ライノール]]は聖杯を結晶化して所持していた。 |
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− | 2つ目は、その世界に元から存在した「特異点発生とは関わりのない聖杯」。『封鎖終局四海 オケアノス』で[[フランシス・ドレイク]]がポセイドンをしばいてぶん取った正真正銘の聖杯。生前のドレイクはこれを持つためにサーヴァントとも戦える戦闘能力を持っていた。『絶対魔獣戦線バビロニア』では、[[ギルガメッシュ]]が保有する宝物として『ウルクの大杯』が登場しており、最終的に主人公に譲渡された。
| + | 2つ目は、その世界に元から存在した「特異点発生とは関わりのない聖杯」。『[[封鎖終局四海 オケアノス]]』で[[フランシス・ドレイク]]が[[ポセイドン]]をしばいてぶん取った正真正銘の聖杯。生前のドレイクはこれを持つためにサーヴァントとも戦える戦闘能力を持っていた。『[[絶対魔獣戦線 バビロニア]]』では、[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|ギルガメッシュ]]が保有する宝物として『ウルクの大杯』が登場しており、最終的に主人公に譲渡された。 |
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| 3つ目は、巨大な魔力リソースを結晶化したもの。『雀のお宿活動日誌~閻魔亭繁盛記』では、閻魔亭に蓄積されたリソースが、[[紅閻魔]]により聖杯として結晶化され、事件解決の報酬としてカルデア一行に手渡されている。<br> | | 3つ目は、巨大な魔力リソースを結晶化したもの。『雀のお宿活動日誌~閻魔亭繁盛記』では、閻魔亭に蓄積されたリソースが、[[紅閻魔]]により聖杯として結晶化され、事件解決の報酬としてカルデア一行に手渡されている。<br> |
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| さながら聖杯の大盤振る舞いであるが、カルデアが回収した後はあくまで巨大な魔力リソースとしてしか使用できず、願望機としての役割は持っていないとされる。<br> | | さながら聖杯の大盤振る舞いであるが、カルデアが回収した後はあくまで巨大な魔力リソースとしてしか使用できず、願望機としての役割は持っていないとされる。<br> |
− | 一方で、カルデアが回収する以前であれば、願いを叶える為に使用されたケースが多く存在する。 | + | 一方で、カルデアが回収する以前であれば、願いを叶える為に使用されたケースが多く存在する。<br> |
| + | カルデアに回収された後の聖杯は格納されて保管されるものの、カルデア内で起こったトラブルが原因で何らかの異常事態を引き起こす事も。 |
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| ゲーム上では、サーヴァントのレベル限界をレアリティ規定以上に引き上げる「聖杯転臨」の素材として消費する、完全有限のアイテムとして扱われている。期間限定イベントは復刻開催されることがあるが、前回の開催時に聖杯を獲得していた場合は別のアイテム(同じく完全有限素材である伝承結晶)に置き換わるようになっている。<br> | | ゲーム上では、サーヴァントのレベル限界をレアリティ規定以上に引き上げる「聖杯転臨」の素材として消費する、完全有限のアイテムとして扱われている。期間限定イベントは復刻開催されることがあるが、前回の開催時に聖杯を獲得していた場合は別のアイテム(同じく完全有限素材である伝承結晶)に置き換わるようになっている。<br> |
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| 2022年1月1日に新規実装されたシステム『聖杯鋳造』により、カルデア内で人為的に聖杯を生み出す事が可能になっている。 | | 2022年1月1日に新規実装されたシステム『聖杯鋳造』により、カルデア内で人為的に聖杯を生み出す事が可能になっている。 |
− | 『非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ』のクリア<ref group="注">ツングースカ・サンクチュアリは期間限定イベントだが、プロローグとエピローグの部分のみ常設ストーリーになっているため、イベント期間に参加できなかったプレイヤーでも同様の解放条件で解放される</ref>で利用可能になるシステムで、どのサーヴァントのものでも良いのでサーヴァントコインを合計2000枚つぎ込むごとに1個、1か月に2個までの聖杯を手に入れる事ができる。 | + | 『非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ』のエピローグクリア<ref group="注">『ツングースカ・サンクチュアリ』は期間限定イベントだったが、初開催直後からプロローグとエピローグのみは常設化されていたので、イベントに参加できずとも条件は達成できるようになっていた。</ref>で利用可能になるシステムで、どのサーヴァントのものでも良いのでサーヴァントコインを合計2000枚つぎ込むごとに1個、1か月に2個までの聖杯を手に入れる事ができる。 |
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| 『Grand Order』の世界にも「冬木の聖杯」は存在している。2004年の聖杯戦争がこの世界における最初の聖杯戦争であり、[[アンリマユ]]による汚染も発生していない。聖杯戦争に勝利した[[マリスビリー・アニムスフィア]]がアインツベルンの大聖杯による根源到達を目的としていなかったために、小聖杯の願望器としての機能のみが利用された。<br> | | 『Grand Order』の世界にも「冬木の聖杯」は存在している。2004年の聖杯戦争がこの世界における最初の聖杯戦争であり、[[アンリマユ]]による汚染も発生していない。聖杯戦争に勝利した[[マリスビリー・アニムスフィア]]がアインツベルンの大聖杯による根源到達を目的としていなかったために、小聖杯の願望器としての機能のみが利用された。<br> |
| 根源到達を目的として7騎のサーヴァント全ての魂を使うならば最後に残った勝者もサーヴァントを自害させるなりする必要があり、サーヴァントにとって願いを叶えるという報酬は空手形になる可能性があったのはこの世界の聖杯戦争でも同じだったのだが、マリスビリーの願いが根源到達ではなく6騎分の魂で叶えられるものだったため、彼のサーヴァントである[[キャスター|ソロモン]]も生き残り願いを叶える権利を手にした。<br> | | 根源到達を目的として7騎のサーヴァント全ての魂を使うならば最後に残った勝者もサーヴァントを自害させるなりする必要があり、サーヴァントにとって願いを叶えるという報酬は空手形になる可能性があったのはこの世界の聖杯戦争でも同じだったのだが、マリスビリーの願いが根源到達ではなく6騎分の魂で叶えられるものだったため、彼のサーヴァントである[[キャスター|ソロモン]]も生き残り願いを叶える権利を手にした。<br> |
− | マリスビリーはカルデアスを完成させるための資金を願い、キャスターは自分の時代になかった「ロマン」に関心を持ち「[[ロマニ・アーキマン|人間]]として受肉する」という願いを叶えた。なお、このくだりは『冠位時間神殿 ソロモン』におけるロマ二の回想のみで語られており、[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]や[[マシュ・キリエライト]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が両者の願いを知っているかどうかは不明。 | + | マリスビリーはカルデアスを完成させるための資金を願い、キャスターは自分の時代になかった「ロマン」に関心を持ち「[[ロマニ・アーキマン|人間]]として受肉する」という願いを叶えた。なお、このくだりは『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』におけるロマ二の回想のみで語られており、[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]や[[マシュ・キリエライト]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が両者の願いを知っているかどうかは不明。 |
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| なお対外的には、その後の活動に支障が出る可能性を嫌ったマリスビリーによって、この聖杯戦争では「セイバーとそのマスターが勝利した」という情報操作が行われている。 | | なお対外的には、その後の活動に支障が出る可能性を嫌ったマリスビリーによって、この聖杯戦争では「セイバーとそのマスターが勝利した」という情報操作が行われている。 |
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− | [[ラーマ]]の幕間の物語では、普通の聖杯戦争ならば「[[シータ]]が攫われなかった過去に変えてほしい」という過去を変える願いも叶えられるかもしれないが、後から手を加えれば、シータは攫われずとも呪いは解けないまま、あるいは救われた分の反動が[[ラーマ]]の国を違うものにしてしまうかもしれないなど、色々な歪みが生まれる可能性があることを[[ロマニ・アーキマン]]が語っている。 | + | [[ラーマ]]の幕間の物語では、普通の聖杯戦争ならば「[[シータ]]が攫われなかった過去に変えてほしい」という過去を変える願いも叶えられるかもしれないが、後から手を加えれば、シータは攫われずとも呪いは解けないまま、あるいは救われた分の反動がラーマの国を違うものにしてしまうかもしれないなど、色々な歪みが生まれる可能性があることを[[ロマニ・アーキマン]]が語っている。 |
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| その他に特筆すべき聖杯としては、期間限定イベント『ワンジナ・ワールドツアー!』にて'''足の生えた聖杯'''が登場。<br> | | その他に特筆すべき聖杯としては、期間限定イベント『ワンジナ・ワールドツアー!』にて'''足の生えた聖杯'''が登場。<br> |
| 聖杯を回収しようとするカルデア一行から足を使って逃げるのに留まらず、足からのジェット噴射で空を飛んだり、魔力を用いてワープするなどしてカルデアを翻弄した。<br> | | 聖杯を回収しようとするカルデア一行から足を使って逃げるのに留まらず、足からのジェット噴射で空を飛んだり、魔力を用いてワープするなどしてカルデアを翻弄した。<br> |
− | ただし逃げていたのは聖杯に意志があったからではなく、特異点を作った[[ワンジナ|黒幕]]の意図に依るものであった。
| + | ただし逃げていたのは聖杯に意志があったからではなく、[[ワンジナ|特異点の主]]の意図に依るものであった。 |
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| ==盈月== | | ==盈月== |