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;黎明期の諸問題
 
;黎明期の諸問題
 
*Fateシリーズでは初のオンラインゲーム、スマートフォン向けゲームの本作であるが、開発に携わっている会社のいずれもがこの手のゲームを開発したことが一度もなかった(特に開発の主軸となったディライトワークスは'''本作が会社としての初事業'''と、最早ゲーム開発の経験どころの話ではなかった)ためその手のノウハウに乏しく、サービス開始初期からかなりの期間、様々な問題が相次いだ。
 
*Fateシリーズでは初のオンラインゲーム、スマートフォン向けゲームの本作であるが、開発に携わっている会社のいずれもがこの手のゲームを開発したことが一度もなかった(特に開発の主軸となったディライトワークスは'''本作が会社としての初事業'''と、最早ゲーム開発の経験どころの話ではなかった)ためその手のノウハウに乏しく、サービス開始初期からかなりの期間、様々な問題が相次いだ。
**;突発的な臨時メンテナンスの頻発<br/>:本作は当初予定していたプレイヤー数よりも多くの数が集まってしまったからなのか(開発陣のとある人物からは「[[沖田総司|事前登録50万行くわけねーだろとタカを括っていたら]][[織田信長|100万越えてしまった(意訳)]]」という証言も出たらしい)通信回線が貧弱の一言に尽き、臨時のメンテナンスを乱発することで悪い意味で有名だった。その程度はと言うと、'''何もない平素の時ですら頻繁にサーバーが落ち'''、'''イベントを開催した日にはメンテ乱発で中断し過ぎて数回に渡る期間延長'''、挙句'''メンテが明けたと思ったら五分と経たずにまたメンテを開始'''など、黎明期のメンテナンス頻度は最早伝説として語り継がれている。
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**'''突発的な臨時メンテナンスの頻発'''<br> 本作は当初予定していたプレイヤー数よりも多くの数が集まってしまったからなのか(開発陣のとある人物からは「[[沖田総司|事前登録50万行くわけねーだろとタカを括っていたら]][[織田信長|100万越えてしまった(意訳)]]」という証言も出たらしい)通信回線が貧弱の一言に尽き、臨時のメンテナンスを乱発することで悪い意味で有名だった。その程度はと言うと、'''何もない平素の時ですら頻繁にサーバーが落ち'''、'''イベントを開催した日にはメンテ乱発で中断し過ぎて数回に渡る期間延長'''、挙句'''メンテが明けたと思ったら五分と経たずにまたメンテを開始'''など、黎明期のメンテナンス頻度は最早伝説として語り継がれている。
 
***当初はその頻度の多さに批判が殺到したが、あまりに性懲りもなく何度も繰り返されるため'''ユーザー側がこれらをネタにして遊び始める'''という珍事が発生。'''「メンテが明けるとどうなる?」「知らんのか? メンテが始まる」'''といった有名作品のコラや、「無限の剣製」の詠唱を改変したパロディネタ等がTwitterを始めとするSNS上に氾濫。ついには'''公式の手で作品内外でネタにされ始める'''等混迷を極めた。
 
***当初はその頻度の多さに批判が殺到したが、あまりに性懲りもなく何度も繰り返されるため'''ユーザー側がこれらをネタにして遊び始める'''という珍事が発生。'''「メンテが明けるとどうなる?」「知らんのか? メンテが始まる」'''といった有名作品のコラや、「無限の剣製」の詠唱を改変したパロディネタ等がTwitterを始めとするSNS上に氾濫。ついには'''公式の手で作品内外でネタにされ始める'''等混迷を極めた。
 
***現在では数度のサーバー増強や定期メンテナンスの導入などを経て、突発的な長時間メンテナンスの頻発という悪夢のような環境からは脱却に成功している。が、時たまメンテナンスが延長すると「詫び石はよ」という要求が飛び交う等、その爪痕というか痕跡は定番のネタとしてしっかりと残ってしまっている。
 
***現在では数度のサーバー増強や定期メンテナンスの導入などを経て、突発的な長時間メンテナンスの頻発という悪夢のような環境からは脱却に成功している。が、時たまメンテナンスが延長すると「詫び石はよ」という要求が飛び交う等、その爪痕というか痕跡は定番のネタとしてしっかりと残ってしまっている。
**;長時間ロード<br/>:上記サーバーの貧弱さと根を同じくする問題。'''「[[佐々木小次郎|フォウ君が右下で走るのをずっと眺めているだけのゲーム]]」'''と揶揄されたことすらあった程にロードが長く、酷いケースになると秒や分ではなく時間単位でログインできない者もいた。
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**'''長時間ロード'''<br>上記サーバーの貧弱さと根を同じくする問題。'''「[[佐々木小次郎|フォウ君が右下で走るのをずっと眺めているだけのゲーム]]」'''と揶揄されたことすらあった程にロードが長く、酷いケースになると秒や分ではなく時間単位でログインできない者もいた。
 
***上記臨時メンテナンスの頻発と併せてまともにログインできない期間が長く続き、一週間単位でユーザーのログインを封鎖して集中メンテナンスを行い状況改善を図ったことすらあった。……見事に改善されなかったというオチ等も含めてこれも伝説と化している。
 
***上記臨時メンテナンスの頻発と併せてまともにログインできない期間が長く続き、一週間単位でユーザーのログインを封鎖して集中メンテナンスを行い状況改善を図ったことすらあった。……見事に改善されなかったというオチ等も含めてこれも伝説と化している。
**;渋すぎたガチャ<br/>:この手のスマホゲームはゲーム内クレジットで行える所謂「無料ガチャ」と課金することで入手できるクレジットで行える(当該クレジットは一応ほぼ有限ながらゲーム内でも無料で入手可能ではあるが)「課金ガチャ」の二種類に分かれており、本作もこの例に漏れない(「フレンドポイント召喚」と「聖晶石召喚」)。が、サービス開始初期はどちらのガチャも確立設定が異常なまでに渋く、'''サーヴァントを育てて戦うゲームなのに肝心のサーヴァントがレアリティの高低問わずさっぱり入手できない'''というゲームコンセプトをぶち壊すような惨状が展開していた。
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**'''渋すぎたガチャ'''<br>この手のスマホゲームはゲーム内クレジットで行える所謂「無料ガチャ」と課金することで入手できるクレジットで行える(当該クレジットは一応ほぼ有限ながらゲーム内でも無料で入手可能ではあるが)「課金ガチャ」の二種類に分かれており、本作もこの例に漏れない(「フレンドポイント召喚」と「聖晶石召喚」)。が、サービス開始初期はどちらのガチャも確立設定が異常なまでに渋く、'''サーヴァントを育てて戦うゲームなのに肝心のサーヴァントがレアリティの高低問わずさっぱり入手できない'''というゲームコンセプトをぶち壊すような惨状が展開していた。
 
***例としてサービス最初期の段階で、聖晶石召喚のサーヴァントと概念礼装(サーヴァントの装備・強化パーツ)の当選確率比が数値にして約1:3(恐ろしいことにコレ'''全てのレア度の合算'''である)。このため、所謂十連ガチャをすると'''十個全部礼装'''といった現象も'''全く珍しくなくむしろよく見かけた'''程であり、「キャラクターを売りにしているゲームなのにキャラが全く出ないとは何事だ」という批判が殺到した。
 
***例としてサービス最初期の段階で、聖晶石召喚のサーヴァントと概念礼装(サーヴァントの装備・強化パーツ)の当選確率比が数値にして約1:3(恐ろしいことにコレ'''全てのレア度の合算'''である)。このため、所謂十連ガチャをすると'''十個全部礼装'''といった現象も'''全く珍しくなくむしろよく見かけた'''程であり、「キャラクターを売りにしているゲームなのにキャラが全く出ないとは何事だ」という批判が殺到した。
 
****運営も流石にマズイと思ったのか、クエストをクリアすることで無料ガチャから排出される低レアサーヴァントを入手可能なイベントの開催、高レアサーヴァント一体の無料配布キャンペーンの実施、年末年始及びアニバーサリー(要するに約半年周期)で最高レアリティサーヴァントを一体確定入手可能な'''有料'''ガチャの開催などの催し物でテコ入れが行われた。
 
****運営も流石にマズイと思ったのか、クエストをクリアすることで無料ガチャから排出される低レアサーヴァントを入手可能なイベントの開催、高レアサーヴァント一体の無料配布キャンペーンの実施、年末年始及びアニバーサリー(要するに約半年周期)で最高レアリティサーヴァントを一体確定入手可能な'''有料'''ガチャの開催などの催し物でテコ入れが行われた。
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****現在はどのガチャでも十連を行えばレアリティ問わず確定でサーヴァント1騎が排出される設定が加えられ、なおかつレア度☆3のみ排出比率が礼装、サーヴァント共に30%へ変更された(あくまで☆3だけの話なので、高レアサーヴァントの入手には一切影響はないのだが)。また、星4以上(概念礼装かサーヴァント)が確定で排出もされる。
 
****現在はどのガチャでも十連を行えばレアリティ問わず確定でサーヴァント1騎が排出される設定が加えられ、なおかつレア度☆3のみ排出比率が礼装、サーヴァント共に30%へ変更された(あくまで☆3だけの話なので、高レアサーヴァントの入手には一切影響はないのだが)。また、星4以上(概念礼装かサーヴァント)が確定で排出もされる。
 
****もっとも、攻略的観点に限って言えば概念礼装が一概に「ハズレ」というわけではなく、物によっては高レアサーヴァント1騎よりよっぽど戦力の向上に貢献する場合もある。ただしこれは(レアリティは問わず)サーヴァントの頭数がある程度揃った上での話でもあるので、サービス初期に強く問題視されたのも宜なる。
 
****もっとも、攻略的観点に限って言えば概念礼装が一概に「ハズレ」というわけではなく、物によっては高レアサーヴァント1騎よりよっぽど戦力の向上に貢献する場合もある。ただしこれは(レアリティは問わず)サーヴァントの頭数がある程度揃った上での話でもあるので、サービス初期に強く問題視されたのも宜なる。
**;サーヴァントのクラス毎の入手難度<br/>:メモの項にて先述しているが本作は所謂相性ゲーであり、各基本クラスのサーヴァントの頭数を揃えてからが本番と言って良いゲームバランスである。が、当初はサーヴァントのクラス毎に明らかな入手難度の格差が存在しており、上記サーヴァントそのものの入手難度と相まって戦力拡充に喘ぐユーザーが続出した。特に酷かったのはアーチャークラスとセイバークラスである。
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**'''サーヴァントのクラス毎の入手難度'''<br> メモの項にて先述しているが本作は所謂相性ゲーであり、各基本クラスのサーヴァントの頭数を揃えてからが本番と言って良いゲームバランスである。が、当初はサーヴァントのクラス毎に明らかな入手難度の格差が存在しており、上記サーヴァントそのものの入手難度と相まって戦力拡充に喘ぐユーザーが続出した。特に酷かったのはアーチャークラスとセイバークラスである。
 
***アーチャークラスとしてサービス開始時点で実装されていたのは'''全3騎'''(次いで少ないランサーが5騎)。しかも内2騎はそれぞれ☆3(R)と☆4(SR)とレア度が高い故ガチャの渋さと相まって入手が非常に難しく、トドメに残る1騎の☆1(C)はサーヴァントの入手も育成も困難なサービス開始初期の環境では真価をまるで活かせない'''自爆宝具持ち'''と非常に始末が悪かった。
 
***アーチャークラスとしてサービス開始時点で実装されていたのは'''全3騎'''(次いで少ないランサーが5騎)。しかも内2騎はそれぞれ☆3(R)と☆4(SR)とレア度が高い故ガチャの渋さと相まって入手が非常に難しく、トドメに残る1騎の☆1(C)はサーヴァントの入手も育成も困難なサービス開始初期の環境では真価をまるで活かせない'''自爆宝具持ち'''と非常に始末が悪かった。
 
****現在ではアーチャー全体の数は入手が現実的な☆3を中心に増加し、[[ダビデ|ストーリーの確定入手]]もあるため、比較的揃えにくいクラスという位置は変わらないがサービス当初よりは落ち着いている。
 
****現在ではアーチャー全体の数は入手が現実的な☆3を中心に増加し、[[ダビデ|ストーリーの確定入手]]もあるため、比較的揃えにくいクラスという位置は変わらないがサービス当初よりは落ち着いている。
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:これらの声明により事態にある程度の収束は見られたものの、ユーザーとの信頼関係などに甚大な瑕疵が生じたのは確かかと思われる。
 
:これらの声明により事態にある程度の収束は見られたものの、ユーザーとの信頼関係などに甚大な瑕疵が生じたのは確かかと思われる。
 
:また、カノウヨシキ氏が以前に「週刊ファミ通 2022年8月18・25日合併号」のインタビューで「サーヴァントコインを用いた育成をさらに発展させる構想があり、それに伴ってコインの獲得難易度を調整する必要があるかもしれない」と言っていたのにも関わらず、今回の施策では獲得手段を増やすなどの調整がなかった事も批判されたが、先のディレクターレター発表後は矢面に立つ氏を労う声も少なからずネット上で見られた。
 
:また、カノウヨシキ氏が以前に「週刊ファミ通 2022年8月18・25日合併号」のインタビューで「サーヴァントコインを用いた育成をさらに発展させる構想があり、それに伴ってコインの獲得難易度を調整する必要があるかもしれない」と言っていたのにも関わらず、今回の施策では獲得手段を増やすなどの調整がなかった事も批判されたが、先のディレクターレター発表後は矢面に立つ氏を労う声も少なからずネット上で見られた。
:こちらの騒動については最終的に、ディレクターレターにて発表された各施策の実施が同年12月18日をもってすべて完了し、ひとまずの収束を見せた。……も束の間、翌日未明に発生した不具合対応後の発表により、再度批判を集めることとなった。
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:こちらの騒動については最終的に、ディレクターレターにて発表された各施策の実施が同年12月18日をもってすべて完了し、ひとまずの収束を見せた。……のも束の間、翌日未明に発生した不具合対応後の発表により、再度批判を集めることとなった。
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;2024年12月の騒動
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:上記の9周年で追加されたアペンドスキルに関しての対応が完了した矢先、イベント『ポホヨラのクリスマス・イブ』開催中に起こった炎上騒動。
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:2024年12月11日にイベント自体はつつがなく開始されたものの、翌日未明より「受け取り済みのマスターミッションが再度受け取れてしまう」という不具合が発生。それに対応するための緊急メンテナンスがすぐに開始され、当日中に完了した。
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:しかし前述した不具合で獲得できた報酬のうち、'''アイテムの所持数が0以下になった場合は不足分を回収しない'''という声明を公式が出したために批判が集まり<ref group="注">対応に対して「アイテムを使った者勝ちになってしまうのではないか」といった意見や、今後同じような不具合が起こった際にそれを利用してしまうユーザーが増えるのでは、と危惧する意見も存在していた。</ref>、やがて炎上へと発展した。
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:イベントがアイテム入手効率のいいボックス形式なのに緊急メンテナンスが行われたり、また元々別でイベント期間中にメンテナンスが予定されていた事もあってかユーザーの不満はかなり大きく、さらに不具合で獲得できたアイテムの中には聖杯や伝承結晶並びにトーチ系のアイテムなど、獲得数の限られるものが存在していた事も火に油を注ぐ結果となってしまった。
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:これを受けてか、同日中に公式からアイテムの回収について「一部の方への対応が不完全であったと判明した」との報告があり、対応を検討するとの告知がされた。
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:翌日13日にはこの件について、またもFGO第2部開発ディレクターであるカノウヨシキ氏からディレクターレターが公開された。内容としては「使用済みのアイテムについても、今後調査を行って回収し、ユーザー間で不平等がないようにする」「今回の不具合を明らかな悪質行為に利用していたユーザーには、アカウント凍結を含めた判断を検討する」といったもので、この発表を以て批判の声はある程度収まる形となった。
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:また、緊急メンテナンスの影響で長時間イベントがプレイできない状況も発生していたために、イベントフリークエストのスケジュールに調整が入るなどといった対応も行われた。緊急メンテナンスのお詫びとしては聖晶石や黄金の果実が配布され、後に「不具合対応の方針変更に関するお詫び」として追加で聖晶石が配布された。
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:この件に関して、ネット上では二度に渡ってディレクターレターを出す事になってしまったカノウ氏を心配する声が見られた他、初期の運営の対応について「9年目のソーシャルゲーム運営がとる対応とは思えない」といった意見も少なからず見受けられた。
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:2024年内には結果として二つも炎上騒動が起こってしまい、FGOユーザーの心はさぞ大きく揺れ動かされたことだろう。せめて、メインストーリー第2部の終章が控える翌2025年には、何も起こらない事をただ祈るばかりである。
    
==スペック・公開情報==
 
==スペック・公開情報==
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