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| :物語(宝具)の最後は「───という、お話だったのです」という言葉で締められる。 | | :物語(宝具)の最後は「───という、お話だったのです」という言葉で締められる。 |
| :亜種特異点Ⅱでは千夜一夜物語にあったとされる地下世界の話に加え、明らかに千夜一夜物語には含まれていないであろうイース、不夜城、エルドラド、桃源郷、竜宮城といったお話も具現化させたが、これらは現実世界の侵食ではなく現実を作り変えるにも等しいものとすら言えるほどの規模と強度を誇っている。 | | :亜種特異点Ⅱでは千夜一夜物語にあったとされる地下世界の話に加え、明らかに千夜一夜物語には含まれていないであろうイース、不夜城、エルドラド、桃源郷、竜宮城といったお話も具現化させたが、これらは現実世界の侵食ではなく現実を作り変えるにも等しいものとすら言えるほどの規模と強度を誇っている。 |
− | :新宿のように[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]が作った物語の登場人物が敵として現れたというレベルではなく、'''『亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』自体が物語そのもの'''と言っても過言ではないのである。ここまでの捕捉規模を実現できたのは、ひとえに魔神フェニクスの存在故である。 | + | :新宿のように[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]が作った物語の登場人物が敵として現れたというレベルではなく、'''亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』自体が物語そのもの'''と言っても過言ではないのである。ここまでの捕捉規模を実現できたのは、ひとえに魔神フェニクスの存在故である。 |
| :ただし、ここで彼女によって召喚されたサーヴァント達全員は“真正ではない歪み”を被せられており、[[クリストファー・コロンブス|コロンブス]]は記憶喪失、[[ヘラクレス]]は[[ヘラクレス・メガロス|肥大化した巨英雄]]として在り絶対的な暴走無制御状態、[[フランシス・ドレイク|ドレイク]]はサーヴァントとして召喚できない存在である[[ダユー]]の殻として利用されることとなった。 | | :ただし、ここで彼女によって召喚されたサーヴァント達全員は“真正ではない歪み”を被せられており、[[クリストファー・コロンブス|コロンブス]]は記憶喪失、[[ヘラクレス]]は[[ヘラクレス・メガロス|肥大化した巨英雄]]として在り絶対的な暴走無制御状態、[[フランシス・ドレイク|ドレイク]]はサーヴァントとして召喚できない存在である[[ダユー]]の殻として利用されることとなった。 |
| :『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(1ターン)+敵全体に強力な〔王〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のArts宝具。 | | :『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(1ターン)+敵全体に強力な〔王〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のArts宝具。 |
| :強化クエストクリアでランクはそのままに強化され、宝具威力倍率の上昇に加え「敵全体の弱体耐性を大ダウン(1回・3ターン)」という効果が追加される。 | | :強化クエストクリアでランクはそのままに強化され、宝具威力倍率の上昇に加え「敵全体の弱体耐性を大ダウン(1回・3ターン)」という効果が追加される。 |
− | :;'''幻想空中都市 ラピュタ''' | + | :;幻想空中都市 ラピュタ |
| ::天に昇り、地を睥睨したアガルタの一部。 | | ::天に昇り、地を睥睨したアガルタの一部。 |
| ::内包した他の物語、さらには召喚したサーヴァントという物語が絡み合い・闘争した末に消滅したことにより、「アガルタ」という物語は徐々に結実し、魔神フェニクスの力も加わることで、最後にふさわしいカタチとなって真に具象化した。 | | ::内包した他の物語、さらには召喚したサーヴァントという物語が絡み合い・闘争した末に消滅したことにより、「アガルタ」という物語は徐々に結実し、魔神フェニクスの力も加わることで、最後にふさわしいカタチとなって真に具象化した。 |
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| | | |
| ==真名:シェヘラザード== | | ==真名:シェヘラザード== |
− | :シェヘラザード。千夜一夜物語、その入れ子構造の物語群の最外枠、全体の語り部の役割である。 | + | :千夜一夜物語、その入れ子構造の物語群の最外枠、全体の語り部の役割である。 |
| | | |
| :処女を一夜の妻とし、そして翌朝に必ず殺すという凶行を繰り返したシャフリヤール王を止めるために、大臣の娘であったシェヘラザードはその悪行を止めるために自ら王と結婚する。 | | :処女を一夜の妻とし、そして翌朝に必ず殺すという凶行を繰り返したシャフリヤール王を止めるために、大臣の娘であったシェヘラザードはその悪行を止めるために自ら王と結婚する。 |
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| ===Fateシリーズ=== | | ===Fateシリーズ=== |
| ;[[Fate/Grand Order]] | | ;[[Fate/Grand Order]] |
− | :亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開幕に際して真名を伏せる形で実装。期間限定イベントでは主に「語り部のキャスター」と表記されている。 | + | :亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開幕に際して真名を伏せる形で実装。 |
| | | |
| ===その他=== | | ===その他=== |
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| :『伝承地底世界 アガルタ』にて言及。 | | :『伝承地底世界 アガルタ』にて言及。 |
| :フェニクスから教えられた話から彼について「羨ましい」と発言してしまい、主人公らの怒りを買う事に。 | | :フェニクスから教えられた話から彼について「羨ましい」と発言してしまい、主人公らの怒りを買う事に。 |
− | :その事が再召喚されてからも気になっていたようで、彼女の幕間の物語では主人公らの話からロマニが見守ってきた旅路を追体験することになる。 | + | :その事が再召喚されてからも気になっていたようで、自身の[[幕間の物語]]「千と一の夜を超えても」では主人公らの話からロマニが見守ってきた旅路を追体験することになる。 |
| | | |
| ;[[アーラシュ]] | | ;[[アーラシュ]] |
| :勇者として語り継がれる彼の物語も寝物語で知っており、カルデアで本人を見かけた時は思わず感嘆を漏らしていた。 | | :勇者として語り継がれる彼の物語も寝物語で知っており、カルデアで本人を見かけた時は思わず感嘆を漏らしていた。 |
| + | :自分が語ることによって出てきた訳ではない物語の登場人物(本物)を目にするのは新鮮な気分らしく、少しばかり緊張する模様。 |
| | | |
| ;[[チャールズ・バベッジ]] | | ;[[チャールズ・バベッジ]] |
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| :期間限定イベント『デッドヒート・サマーレース』でタッグを組んだ相手。 | | :期間限定イベント『デッドヒート・サマーレース』でタッグを組んだ相手。 |
| :彼女も引っ込み思案なため、死を恐れつつも死なない為に背中を押していくポジションに収まっている。 | | :彼女も引っ込み思案なため、死を恐れつつも死なない為に背中を押していくポジションに収まっている。 |
− | :レースを経て親しくなりイベントの後も、一緒にお茶を楽しんでいるらしかったり、温泉に仲良く入ったりと、何かと仲の良い様子が見られる。 | + | :レースを経て親しくなりイベントの後も、一緒にお茶を楽しんでいるらしかったり、温泉に仲良く入ったりと、何かと仲の良い様子が見られる。また、彼女のことは善き王だとしている。 |
| :期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』でもサークル「千夜一夜供物団」としてタッグを組んでおり、彼女の話をニトクリスがコミカライズするという形で本にしている(ただし元々は彼女一人のサークルで、ニトクリスは後から参入した模様)。 | | :期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』でもサークル「千夜一夜供物団」としてタッグを組んでおり、彼女の話をニトクリスがコミカライズするという形で本にしている(ただし元々は彼女一人のサークルで、ニトクリスは後から参入した模様)。 |
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| ;[[シバの女王]] | | ;[[シバの女王]] |
| :期間限定イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』で共演した相手。 | | :期間限定イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』で共演した相手。 |
− | :「ここを湯とお話の一大テーマパークに」と労働契約を持ちかけられるが、温泉で朗読し続けるブラックな労働なので断った。…死にそうなブラック労働は生前のトラウマなのでやむなし。 | + | :「ここを湯とお話の一大テーマパークに」と労働契約を持ちかけられるが、温泉で朗読し続けるブラックな労働なので断った。……死にそうなブラック労働は生前のトラウマなのでやむなし。 |
| :この件で彼女に対して苦手意識が付いてしまったのか、その後も彼女の言動についてはやや警戒気味。 | | :この件で彼女に対して苦手意識が付いてしまったのか、その後も彼女の言動についてはやや警戒気味。 |
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| ;[[サロメ]] | | ;[[サロメ]] |
| :王が苦手という共通点から同情される。 | | :王が苦手という共通点から同情される。 |
− | :バレンタインイベントで、彼女と友人になった事が明かされている。 | + | :彼女のバレンタインシナリオで、友人になった事が明かされている。 |
− | :彼女の幕間の物語では、彼女がずっと我慢していることに気づき、気にかけていた。 | + | :彼女の幕間の物語「耐え難きを耐えた果て」では、彼女がずっと我慢していることに気づき、気にかけていた。 |
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| ;[[ラクシュミー・バーイー]] | | ;[[ラクシュミー・バーイー]] |
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| :マイルーム会話「絆Lv2」。いきなり何を言っているのだろうか。そもそも、[[シドゥリ|通じない時は通じない]]と思うのだが。 | | :マイルーム会話「絆Lv2」。いきなり何を言っているのだろうか。そもそも、[[シドゥリ|通じない時は通じない]]と思うのだが。 |
| :なお「頭を下げる」という行為は「首を差し出す」という意味もあるため、本来は命乞いどころか「命を差し出してでも謝りたい(頼みたい)」場合の作法である。 | | :なお「頭を下げる」という行為は「首を差し出す」という意味もあるため、本来は命乞いどころか「命を差し出してでも謝りたい(頼みたい)」場合の作法である。 |
− | :ちなみにこの土下座練習は後に役に立つ事になり、見事な土下座によりハロウィンの回避に成功している。 | + | :ちなみにこの土下座練習は後に役に立つ事になり、『ハロウィン・ストライク!』では見事な土下座によりハロウィンの回避に成功している。 |
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| ====本編==== | | ====本編==== |
− | ;「どのような物語をご所望でしょうか。<br> 悲劇、喜劇、ここにはありとあらゆる物語がございます。中には今なお続いているものも。<br> たとえばこちら―――世界を救った少年の後日譚。今宵はそんなお話に致しましょうか」 | + | ;「どのような物語をご所望でしょうか。<br> 悲劇、喜劇、ここにはありとあらゆる物語がございます。中には今なお続いているものも。<br> たとえばこちら───世界を救った少年の後日譚。今宵はそんなお話に致しましょうか」 |
| :漫画版『伝承地底世界 アガルタ』冒頭。彼女の前置きから物語が紐解かれる。 | | :漫画版『伝承地底世界 アガルタ』冒頭。彼女の前置きから物語が紐解かれる。 |
| :ゲーム本編でも亜種特異点Ⅱは語り口調で締められており、漫画版では「シェヘラザードが語った物語」という解釈になっているようである。 | | :ゲーム本編でも亜種特異点Ⅱは語り口調で締められており、漫画版では「シェヘラザードが語った物語」という解釈になっているようである。 |
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− | ;「<ruby><rb>彼</rb><rt>・</RT></RUBY>から聞きました。<br> ただ一人、[[ソロモン|自らの意思で座より消失した英霊]]がいると。<br> <ruby><rb>ああ、なんて羨ましい</rb><rt>・・・・・・・・・・</RT></RUBY>。<br> <ruby><rb>私もそんなことができれば、話は簡単だったのに</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>――」 | + | ;「<ruby><rb>彼</rb><rt>・</RT></RUBY>から聞きました。<br> ただ一人、[[ソロモン|自らの意思で座より消失した英霊]]がいると。<br> <ruby><rb>ああ、なんて羨ましい</rb><rt>・・・・・・・・・・</RT></RUBY>。<br> <ruby><rb>私もそんなことができれば、話は簡単だったのに</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>──」 |
| :『伝承地底世界 アガルタ』第16節より。死にたくないが、英霊として呼ばれればいずれ死ぬことが決定される彼女にとって、輪廻もなく、語られることもなく、必要とされることもない、[[ソロモン|完璧な無に行ってしまった者]]を彼女は羨んだ。 | | :『伝承地底世界 アガルタ』第16節より。死にたくないが、英霊として呼ばれればいずれ死ぬことが決定される彼女にとって、輪廻もなく、語られることもなく、必要とされることもない、[[ソロモン|完璧な無に行ってしまった者]]を彼女は羨んだ。 |
| :だがこの発言は、そんな[[ロマニ・アーキマン|彼]]の消滅を見届けた主人公やマシュの逆鱗に触れることになる。それがどれほどの偉業であり、そしてどれほど悲しき意味を持つのかを知らずに言ったからだ。 | | :だがこの発言は、そんな[[ロマニ・アーキマン|彼]]の消滅を見届けた主人公やマシュの逆鱗に触れることになる。それがどれほどの偉業であり、そしてどれほど悲しき意味を持つのかを知らずに言ったからだ。 |
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| :またそもそも、'''王の逆鱗に触れないように千夜一夜を語り続けた'''シェヘラザードが、'''主人公やマシュの逆鱗に触れる言葉を口にする'''と言うのもかなり不自然。こちらも漫画版では、悪役として憎まれるためわざと挑発した、と言う理由が追加されている。 | | :またそもそも、'''王の逆鱗に触れないように千夜一夜を語り続けた'''シェヘラザードが、'''主人公やマシュの逆鱗に触れる言葉を口にする'''と言うのもかなり不自然。こちらも漫画版では、悪役として憎まれるためわざと挑発した、と言う理由が追加されている。 |
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− | ;「きっと私は変わりません。この仮初めの生が潰え、次の私がどこかで始まっても。<br> 私はまた、死にたくないという顔で陰気に溜め息をついているのでしょう。<br> ……それでもね、フェニクス。<br> 今の貴方は――少しばかり、見苦しい。」 | + | ;「きっと私は変わりません。この仮初めの生が潰え、次の私がどこかで始まっても。<br> 私はまた、死にたくないという顔で陰気に溜め息をついているのでしょう。<br> ……それでもね、フェニクス。<br> 今の貴方は──少しばかり、見苦しい。」 |
| :『伝承地底世界 アガルタ』第16節より。死を恐れるシェヘラザードが死に様に拘泥するのは道理。 | | :『伝承地底世界 アガルタ』第16節より。死を恐れるシェヘラザードが死に様に拘泥するのは道理。 |
| :愛した者に、生きた意味に見守られて死ぬのと、自分をただの材料として利用しようとする、<ruby><rb>見苦しいもの</rb><rt>フェニクス</RT></RUBY>の一部となって死ぬ。選べるとしたら、どちらを選べるのか。 | | :愛した者に、生きた意味に見守られて死ぬのと、自分をただの材料として利用しようとする、<ruby><rb>見苦しいもの</rb><rt>フェニクス</RT></RUBY>の一部となって死ぬ。選べるとしたら、どちらを選べるのか。 |
| :少なくとも見苦しいものに、今回の自分の死を与えたくないと思い、語り部の女はフェニクスを見限った。ただそれだけの、おはなしなのである。 | | :少なくとも見苦しいものに、今回の自分の死を与えたくないと思い、語り部の女はフェニクスを見限った。ただそれだけの、おはなしなのである。 |
| | | |
− | ;「だって私は、まだ。<br> 死にたくないですから――」 | + | ;「だって私は、まだ。<br> 死にたくないですから──」 |
| :『伝承地底世界 アガルタ』解決後、フェルグスを避けながらの台詞。字面こそ以前と同じものだが、頬を赤らめ、表情には穏やかな微笑みさえ浮かんでおり、その心境は以前とは全く違う様子。 | | :『伝承地底世界 アガルタ』解決後、フェルグスを避けながらの台詞。字面こそ以前と同じものだが、頬を赤らめ、表情には穏やかな微笑みさえ浮かんでおり、その心境は以前とは全く違う様子。 |
| :フェルグスの決死のエールが彼女に届いた事、そして彼女がほんの少しずつでも「ただ死を恐れるだけの女」から抜けだそうとしていることを伺わせる。 | | :フェルグスの決死のエールが彼女に届いた事、そして彼女がほんの少しずつでも「ただ死を恐れるだけの女」から抜けだそうとしていることを伺わせる。 |
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| :こちらではゲーム版からは一変して、最期まで良好な関係を保ち続けた。 | | :こちらではゲーム版からは一変して、最期まで良好な関係を保ち続けた。 |
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− | ;「そうですね…。まず王が改心する所までは良しとしましょう。<br> 改心した王は自らの罪の重さを自覚し、贖罪の旅に出ます――。」 | + | ;「そうですね…。まず王が改心する所までは良しとしましょう。<br> 改心した王は自らの罪の重さを自覚し、贖罪の旅に出ます──。」 |
| :漫画版クライマックス。ラピュータが崩れ去る中フェルグスとの最期の語らいで、「千夜一夜物語のようにお前も変わってゆけるはずだ」と言われて。 | | :漫画版クライマックス。ラピュータが崩れ去る中フェルグスとの最期の語らいで、「千夜一夜物語のようにお前も変わってゆけるはずだ」と言われて。 |
| :「千夜一夜物語」のラストで語られるようなご都合主義の結末ではない、「本当にふさわしい結末とはどのようなものか」を考え、フェルグスへと語ってゆく。 | | :「千夜一夜物語」のラストで語られるようなご都合主義の結末ではない、「本当にふさわしい結末とはどのようなものか」を考え、フェルグスへと語ってゆく。 |
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| | | |
| ====イベント==== | | ====イベント==== |
− | ;「ワルダンという男の物語をご存知でしょうか?」<br>「簡単に言えば、ワルダンという店主が毎回不審な買い物をする女を怪しみ、尾行したところ――<br> その女の家の地下室で思いもよらぬものを見てしまった、というお話です。本当に、思いもよらぬものを……」<br>「それはですね……女が……地下室で飼われていた熊と……(モニョモニョ)」<br>「つまり――熊の獣欲というのは危険なものだ、というお話でした。ご参考までに。」 | + | ;「ワルダンという男の物語をご存知でしょうか?」<br>「簡単に言えば、ワルダンという店主が毎回不審な買い物をする女を怪しみ、尾行したところ──<br> その女の家の地下室で思いもよらぬものを見てしまった、というお話です。本当に、思いもよらぬものを……」<br>「それはですね……女が……地下室で飼われていた熊と……(モニョモニョ)」<br>「つまり──熊の獣欲というのは危険なものだ、というお話でした。ご参考までに。」 |
| :『デッドヒートサマーレース』のA谷において、増殖したオリオンへの対処に困っているニトクリスへと投げかけた助言(?)。 | | :『デッドヒートサマーレース』のA谷において、増殖したオリオンへの対処に困っているニトクリスへと投げかけた助言(?)。 |
| :いかにも意味ありげで巧みな語り出しに、ニトクリスも思わず「なんですか、それは?」と興味津々に食いつくが、オチはまさかの'''猥談'''。しかもとんでもなくアブノーマル。 | | :いかにも意味ありげで巧みな語り出しに、ニトクリスも思わず「なんですか、それは?」と興味津々に食いつくが、オチはまさかの'''猥談'''。しかもとんでもなくアブノーマル。 |
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| :…ちなみに肉屋ワルダーンのお話は千夜一夜物語の中に本当に編まれている話である<ref group = "注">ただし実際の内容はどちらかといえば「”男”というものを知った女が己の強い肉欲を我慢できず獣をあてがってもらっていた」というもの。つまり'''熊の方はむしろ被害者である。'''まあ「女に振り回される」という意味でもオリオンへの喩えは間違いではないのだが……。</ref>。 | | :…ちなみに肉屋ワルダーンのお話は千夜一夜物語の中に本当に編まれている話である<ref group = "注">ただし実際の内容はどちらかといえば「”男”というものを知った女が己の強い肉欲を我慢できず獣をあてがってもらっていた」というもの。つまり'''熊の方はむしろ被害者である。'''まあ「女に振り回される」という意味でもオリオンへの喩えは間違いではないのだが……。</ref>。 |
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− | ;「誰かの想いに応えるために戦う王。<br> ただ自らの成長を求めて戦う王。<br> 王という立場の尊厳を守るために戦う王。<br> それは―――私にしてみれば、ひどく立派な王にしか思えないのですが。<br> 違いますか?」 | + | ;「誰かの想いに応えるために戦う王。<br> ただ自らの成長を求めて戦う王。<br> 王という立場の尊厳を守るために戦う王。<br> それは───私にしてみれば、ひどく立派な王にしか思えないのですが。<br> 違いますか?」 |
| :『デスジェイル・サマーエスケイプ』にて。ラストスパート、自分を卑下するニトクリスに向けての言葉。生前、毎夜死に怯えながら悪しき王に仕え続けていた彼女の目には、ニトクリスの在り方はただ真っ当で立派な王として映っていた。 | | :『デスジェイル・サマーエスケイプ』にて。ラストスパート、自分を卑下するニトクリスに向けての言葉。生前、毎夜死に怯えながら悪しき王に仕え続けていた彼女の目には、ニトクリスの在り方はただ真っ当で立派な王として映っていた。 |
| : この瞬間彼女はニトクリスにとって、ただの「語り部」から「相棒」へと変わっていく。 | | : この瞬間彼女はニトクリスにとって、ただの「語り部」から「相棒」へと変わっていく。 |
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| ;「留守です。」 | | ;「留守です。」 |
− | :期間限定イベント『姫路城大決戦』にて、ハロウィンを迎えたカルデアでレイシフトを依頼しようとした瞬間の反応。 | + | :期間限定イベント『ハロウィン・ストライク!』にて、ハロウィンを迎えたカルデアで[[燕青|新宿のアサシン]]が[[レイシフト]]を依頼しようとした瞬間の反応。 |
− | :ハロウィンは今年が初めてだろうに、持ち前の能力で[[エリザベート=バートリー|危険]]を察知したようである。なお、あまりに堂に入った土下座だったため[[燕青|今回のパートナー]]はそれ以上何も言えなかったそうな。 | + | :ハロウィンは今年が初めてだろうに、持ち前の能力で[[エリザベート=バートリー|危険]]を察知したようである。なお、あまりに堂に入った土下座だったためアサシンはそれ以上何も言えなかったそうな。 |
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| ;「どうして、でしょうね。<br> なんとなく……“今の私”ではない私なら、怯えて、膝を抱えて、縮こまっているばかりだと思うのですが。<br> 今は……知っている、気がするのです。<br> 死んでしまうことは、とても辛くて、怖くて、恐ろしいことだけれど。<br> それ以外の……思いや、願いや、自分にとっての、大事なもの。<br> それらを失ってしまうことも、同じように…… 怖くて、取り返しの付かないものなのだと。」 | | ;「どうして、でしょうね。<br> なんとなく……“今の私”ではない私なら、怯えて、膝を抱えて、縮こまっているばかりだと思うのですが。<br> 今は……知っている、気がするのです。<br> 死んでしまうことは、とても辛くて、怖くて、恐ろしいことだけれど。<br> それ以外の……思いや、願いや、自分にとっての、大事なもの。<br> それらを失ってしまうことも、同じように…… 怖くて、取り返しの付かないものなのだと。」 |
| ;「だから……そうですね。今の私は、きっと。」 | | ;「だから……そうですね。今の私は、きっと。」 |
− | ; 「<ruby><rb>私の周りごと</rb><rt>・・・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>今の私を包んでいるものごと</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<ruby><rb>死にたくない</rb><rt>・・・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>と思っているだけなのでしょう</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>―――」''' | + | ; 「<ruby><rb>私の周りごと</rb><rt>・・・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>今の私を包んでいるものごと</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<ruby><rb>死にたくない</rb><rt>・・・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>と思っているだけなのでしょう</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>───」 |
| :『徳川廻転迷宮 大奥』にて。最深部に降りる直前、大切な人たちを絶対に取り戻す、と発言し、[[主人公 (Grand Order)|マスター]]より「怖くないのか」と問われての言葉。 | | :『徳川廻転迷宮 大奥』にて。最深部に降りる直前、大切な人たちを絶対に取り戻す、と発言し、[[主人公 (Grand Order)|マスター]]より「怖くないのか」と問われての言葉。 |
| : かつて死を望んでいた彼女自身もまた、カルデアに来て大きく変わる。 | | : かつて死を望んでいた彼女自身もまた、カルデアに来て大きく変わる。 |
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| ====幕間の物語==== | | ====幕間の物語==== |
− | ;「物語とは―――想像する力。そして、共感する力です。」<br>「その語り手なのに、私は、想像も共感もないままの物語を……」<br>「誰かに教えられただけの物語を誤読し、言葉を紡いでしまった。」<br>「他人の言葉を鵜呑みにして、自分の願望の形に当て嵌め、一方的に羨んだ―――」<br>「そんなものは、けっして、正しい物語のかたちではありません。」<br>「誰の考えでもない、"自分でもそう思う"という自らの<ruby><rb>物語</rb><rt>共感</RT></RUBY>を通して、はっきりとそれがわかったからこそ。」<br>「だから―――こうしています。」 | + | ;「物語とは───想像する力。そして、共感する力です。」<br>「その語り手なのに、私は、想像も共感もないままの物語を……」<br>「誰かに教えられただけの物語を誤読し、言葉を紡いでしまった。」<br>「他人の言葉を鵜呑みにして、自分の願望の形に当て嵌め、一方的に羨んだ───」<br>「そんなものは、けっして、正しい物語のかたちではありません。」<br>「誰の考えでもない、"自分でもそう思う"という自らの<ruby><rb>物語</rb><rt>共感</RT></RUBY>を通して、はっきりとそれがわかったからこそ。」<br>「だから───こうしています。」 |
| :自身の幕間『千と一の夜を超えても』で、主人公とマシュの物語を体感した直後、土下座した理由について。 | | :自身の幕間『千と一の夜を超えても』で、主人公とマシュの物語を体感した直後、土下座した理由について。 |
| :今の自分とは異なる自分が言ってしまった[[ロマニ・アーキマン|彼]]への言葉から、この土下座には「二度と顔を上げない」という覚悟すら込められた『首をさし出す』行為である。 | | :今の自分とは異なる自分が言ってしまった[[ロマニ・アーキマン|彼]]への言葉から、この土下座には「二度と顔を上げない」という覚悟すら込められた『首をさし出す』行為である。 |
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− | ;『自分に向けられる、マスターの笑顔で。<br> 大事なことを思い出したような気がする。<br> 今まで私は『自分が死なないために』物語を使ってきた。<br> そうする必要があったから。そうしなければ死んでいたから。<br> でも、それは物語としては間違った使い方。<br> 本当はやっぱり―――<br> 物語は、誰かを楽しませるものでなくてはならない。<br> 自分ではなく、誰かのためのものでなくてはならない。<br> 子供のころ、読みふけっていた本の事を思い出す。<br> あれも、誰かのために書かれたから自分に届いた。<br> 同じことを、自分もしていいのだ。すべきなのだ。<br> 自分に、できるだろうか?<br> わからない。でもやってみよう。』<br>「(少なくとも……この王のもとでは)」<br>「(私は、物語を、『殺されないための道具』として使う必要はなさそうですから―――)」 | + | ;『自分に向けられる、マスターの笑顔で。<br> 大事なことを思い出したような気がする。<br> 今まで私は『自分が死なないために』物語を使ってきた。<br> そうする必要があったから。そうしなければ死んでいたから。<br> でも、それは物語としては間違った使い方。<br> 本当はやっぱり───<br> 物語は、誰かを楽しませるものでなくてはならない。<br> 自分ではなく、誰かのためのものでなくてはならない。<br> 子供のころ、読みふけっていた本の事を思い出す。<br> あれも、誰かのために書かれたから自分に届いた。<br> 同じことを、自分もしていいのだ。すべきなのだ。<br> 自分に、できるだろうか?<br> わからない。でもやってみよう。』<br>「(少なくとも……この王のもとでは)」<br>「(私は、物語を、『殺されないための道具』として使う必要はなさそうですから───)」 |
| :あの旅の事を"彼の物語"として語ってほしいという主人公の対しての独白。 | | :あの旅の事を"彼の物語"として語ってほしいという主人公の対しての独白。 |
| :この世で最も新しい、人が世界を救った物語を、自分だけは、千と一の夜を超えた先でもきっと語っていると、主人公とマシュに約束した。 | | :この世で最も新しい、人が世界を救った物語を、自分だけは、千と一の夜を超えた先でもきっと語っていると、主人公とマシュに約束した。 |
276行目: |
277行目: |
| *座に登録された人物で久しぶりに登場した'''座からの消滅'''を目的とする英霊。最も彼女のやろうとした消滅へのプロセスは[[エミヤ]]の八つ当たりよりも遥かに大規模だったが。 | | *座に登録された人物で久しぶりに登場した'''座からの消滅'''を目的とする英霊。最も彼女のやろうとした消滅へのプロセスは[[エミヤ]]の八つ当たりよりも遥かに大規模だったが。 |
| **「登録や召喚を拒否すればよかったのでは?」という疑問もあるが、召喚の拒否は基本的に不可能であり、登録の拒否はそもそも事例自体が少ないため、生前ただの語り部であった彼女の力量に余る事態である。 | | **「登録や召喚を拒否すればよかったのでは?」という疑問もあるが、召喚の拒否は基本的に不可能であり、登録の拒否はそもそも事例自体が少ないため、生前ただの語り部であった彼女の力量に余る事態である。 |
− | ***召喚拒否が難しい事例として、冬木式の英霊召喚では触媒によって特定の英霊を召喚できるのだが、これには英霊側の意思が尊重されにくい(あるいは尊重されない)という欠点がある。[[ネフェルタリ|妻]]の遺品を触媒として召喚された[[オジマンディアス]]が分かりやすい例である。このため触媒次第では、シェヘラザードも半ば強制的に召喚される可能性がある。<br>英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚できるカルデア式召喚でも、人類そのものを憎悪しているはずの[[ヘシアン・ロボ|狼王ロボ]]が召喚されるなど、あくまで冬木式より介入しやすいだけで、実質的には強制に近い。そもそも召喚されたくないシェヘラザードが('''亜種特異点の☆5キーキャラで唯一恒常として''')召喚されうる時点で、召喚拒否は不可能であろうことが察せられる。<br />にも関わらず「召喚を拒否できるのでは?」と言う誤解が出るのは、ムーンセル式召喚との混同によるものだろう。この召喚方法では英霊側の決定権が強く、[[主人公 (EXTRA)]]が現れるまで召喚を拒み続けた[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]や、英霊の座にありながら一度として人間からの召喚に応じなかった[[アルキメデス]]などの事例が存在する。だが、こうした事例はEXTRAシリーズにしかないため、ムーンセル式のみの事象と考えるべきだろう。<br/>漫画版のアガルタでは、カルデア式の召喚方式ならば拒否できるが、聖杯戦争式の召喚方式の場合は「聖杯にかけるべき願いがある」という時点で召喚を拒否できないとされている。このため、'''「二度と死にたくないという切望が聖杯にかける願いと認識されているため、聖杯戦争への召喚を拒否できない」'''という事態になってしまっている。 | + | ***召喚拒否が難しい事例として、冬木式の英霊召喚では触媒によって特定の英霊を召喚できるのだが、これには英霊側の意思が尊重されにくい(あるいは尊重されない)という欠点がある。[[ネフェルタリ|妻]]の遺品を触媒として召喚された[[オジマンディアス]]が分かりやすい例である。このため触媒次第では、シェヘラザードも半ば強制的に召喚される可能性がある。<br>英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚できるカルデア式召喚でも、人類そのものを憎悪しているはずの[[ヘシアン・ロボ|狼王ロボ]]が召喚されるなど、あくまで冬木式より介入しやすいだけで、実質的には強制に近い。そもそも召喚されたくないシェヘラザードが('''亜種特異点の☆5キーキャラで唯一恒常として''')召喚されうる時点で、召喚拒否は不可能であろうことが察せられる。<br>にも関わらず「召喚を拒否できるのでは?」と言う誤解が出るのは、ムーンセル式召喚との混同によるものだろう。この召喚方法では英霊側の決定権が強く、[[主人公 (EXTRA)]]が現れるまで召喚を拒み続けた[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]や、英霊の座にありながら一度として人間からの召喚に応じなかった[[アルキメデス]]などの事例が存在する。だが、こうした事例はEXTRAシリーズにしかないため、ムーンセル式のみの事象と考えるべきだろう。<br>漫画版のアガルタでは、カルデア式の召喚方式ならば拒否できるが、聖杯戦争式の召喚方式の場合は「聖杯にかけるべき願いがある」という時点で召喚を拒否できないとされている。このため、'''「二度と死にたくないという切望が聖杯にかける願いと認識されているため、聖杯戦争への召喚を拒否できない」'''という事態になってしまっている。 |
− | **元々の正義感や崇高な目的意識が歪んでしまい、死の回避――座の消滅という別の目的にすり替わるというあたりは[[間桐臓硯]]と通じるものがあるが、『伝承地底世界 アガルタ』では「死にたくない」といった「歪みなき願い」を叶えるためにその過程で多くの死者を生み出そうとする、座から消滅したソロモンを羨む発言をして主人公やマシュから「その渇望が間違っている」と否定された。 | + | ***『Grand Order material Ⅴ』では、双方合意の下で成立するカルデア式で召喚されているのは彼女が「命を危険に晒してでも、そこでしか得られない何か」がある可能性を魂の奥底でまだ信じているのだろう、とされている。 |
| + | **元々の正義感や崇高な目的意識が歪んでしまい、死の回避──座の消滅という別の目的にすり替わるというあたりは[[間桐臓硯]]と通じるものがあるが、『伝承地底世界 アガルタ』では「死にたくない」といった「歪みなき願い」を叶えるためにその過程で多くの死者を生み出そうとする、座から消滅したソロモンを羨む発言をして主人公やマシュから「その渇望が間違っている」と否定された。 |
| ***一方プレイヤーからは、犠牲者を出した行動自体はともかくとして、その動機と目的については賛否両論。「死にたくないから座から消えたい」と言う'''望み自体は間違っていない'''のでは、という意見も多く、それを一方的に否定する主人公やマシュの言動についても疑問視する声が多い。と言うよりそもそも、このシナリオではここに限らず主人公やマシュが普段より攻撃的な態度を取っているため、その点も含めて批判が激しい。公式側もある程度その批判は把握しているのか、コミカライズ版では大きく改変されており、シェヘラザードの目的にある程度理解が示されたり、ホームズのフォローが入ったりしている。 | | ***一方プレイヤーからは、犠牲者を出した行動自体はともかくとして、その動機と目的については賛否両論。「死にたくないから座から消えたい」と言う'''望み自体は間違っていない'''のでは、という意見も多く、それを一方的に否定する主人公やマシュの言動についても疑問視する声が多い。と言うよりそもそも、このシナリオではここに限らず主人公やマシュが普段より攻撃的な態度を取っているため、その点も含めて批判が激しい。公式側もある程度その批判は把握しているのか、コミカライズ版では大きく改変されており、シェヘラザードの目的にある程度理解が示されたり、ホームズのフォローが入ったりしている。 |
− | ***『伝承地底世界 アガルタ』最終盤でも「例え今の仮初めの生が終わっても、次の自分は死の恐怖に纏わり付く(意訳)」と述べているように、カルデアで召喚された時でもエリザの歌を聴くハメになるハロウィンイベントを土下座で辞退したりと、そのスタンスに変化はないが、レースや戦闘に参加したりと「死の恐怖」と戦おうとしている。そして、幕間の物語では理解しないまま件の発言を発したことを悔やんだ事が明らかとなった。 | + | ***『伝承地底世界 アガルタ』最終盤でも「例え今の仮初めの生が終わっても、次の自分は死の恐怖に纏わり付く(意訳)」と述べているように、カルデアで召喚された時でもエリザの歌を聴くハメになるハロウィンイベント『ハロウィン・ストライク!』でレイシフトを土下座で辞退したりと、そのスタンスに変化はないが、レースや戦闘に参加したりと「死の恐怖」と戦おうとしている。そして、彼女の幕間の物語「千と一の夜を超えても」では理解しないまま件の発言を発したことを悔やんだ事が明らかとなった。 |
| *褐色で肉感的な肢体、特に紐で縛られたように衣装の食い込んだ太ももから、ユーザー間で付けられたあだ名が'''ハム'''。この為記念キャンペーンの福袋等のランダムでやってきた場合の彼女は'''お中元のハム'''等とも呼ばれる。<br>ただし'''蔑称としての意味合いが強い'''ので、使用する場面には注意が必要。 | | *褐色で肉感的な肢体、特に紐で縛られたように衣装の食い込んだ太ももから、ユーザー間で付けられたあだ名が'''ハム'''。この為記念キャンペーンの福袋等のランダムでやってきた場合の彼女は'''お中元のハム'''等とも呼ばれる。<br>ただし'''蔑称としての意味合いが強い'''ので、使用する場面には注意が必要。 |
| **なおこの蔑称は、星5サーヴァントとしてワーストクラス(実装当時)の性能ゆえにハズレ扱いされていた事も理由の一つ。詳しくは後述。 | | **なおこの蔑称は、星5サーヴァントとしてワーストクラス(実装当時)の性能ゆえにハズレ扱いされていた事も理由の一つ。詳しくは後述。 |
| *「ラピュタ」と言えば現代日本ではスタジオジブリの映画『天空の城ラピュタ』が最も有名だが、空中に浮上したアガルタの由来となったのはおそらく映画のタイトルの由来(物語としての原作ではない)となった『ガリバー旅行記』の舞台の一つである「空飛ぶ島ラピュータ」。ただし、最終的に主人公たちの手で黒幕の野望とともに崩壊するシチュエーションは天空の城の方を想起させるものではある。 | | *「ラピュタ」と言えば現代日本ではスタジオジブリの映画『天空の城ラピュタ』が最も有名だが、空中に浮上したアガルタの由来となったのはおそらく映画のタイトルの由来(物語としての原作ではない)となった『ガリバー旅行記』の舞台の一つである「空飛ぶ島ラピュータ」。ただし、最終的に主人公たちの手で黒幕の野望とともに崩壊するシチュエーションは天空の城の方を想起させるものではある。 |
− | *HPが全サーヴァント中2位である反面、ATKの値は星5サーヴァントワーストであり、クラス補正でもさらに攻撃力は下がるため、素の攻撃力は星5としてはかなり低い。しかし後に実装された強化クエストで宝具が強化され、全体攻撃宝具のキャスターとして十分な火力が出るようになったばかりか、ダメージ最大3倍というFGO屈指の特攻倍率により、特攻対象には全キャスター中でもトップクラスのダメージが与えられるようになっている。 | + | *HPが実装当時の全サーヴァント中2位である反面、ATKの値は当時の星5サーヴァントワーストであり、クラス補正でもさらに攻撃力は下がるため、素の攻撃力は星5としてはかなり低い。しかし後に実装された強化クエストで宝具が強化され、全体攻撃宝具のキャスターとして十分な火力が出るようになったばかりか、ダメージ最大3倍というFGO屈指の特攻倍率により、特攻対象には全キャスター中でもトップクラスのダメージが与えられるようになっている。 |
| **なおこの強化クエスト実装初日、ステータスに未強化の宝具強化マークが表示されていたことから、宝具の強化が早い段階から予測されていた。 | | **なおこの強化クエスト実装初日、ステータスに未強化の宝具強化マークが表示されていたことから、宝具の強化が早い段階から予測されていた。 |
| **と言うか未強化でも王が相手ならば必殺の威力を叩き出すため、意外と多い王特性のサーヴァントにちょくちょく猛威を振るう。場合によっては種類が多く、サーヴァント集団に混ざってくることも多いライダーの王にすら押し勝つ事もある。例として『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』での高難易度クエスト「おまけ入りチョコ祭」では王特性持ちが多く出現し、その中にライダーである[[女王メイヴ]]も混じっていたが、特攻倍率の暴力で吹っ飛ばせた方も多いとか。<del>「死にたくないので相手を殴り殺す」</del> | | **と言うか未強化でも王が相手ならば必殺の威力を叩き出すため、意外と多い王特性のサーヴァントにちょくちょく猛威を振るう。場合によっては種類が多く、サーヴァント集団に混ざってくることも多いライダーの王にすら押し勝つ事もある。例として『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』での高難易度クエスト「おまけ入りチョコ祭」では王特性持ちが多く出現し、その中にライダーである[[女王メイヴ]]も混じっていたが、特攻倍率の暴力で吹っ飛ばせた方も多いとか。<del>「死にたくないので相手を殴り殺す」</del> |
| ***当然、アサシン+王のサーヴァントに対しては非常に相性がいいため、[[ニトクリス〔アサシン〕|自身の友人]]を倒す時には最適解になり得る。非情な現実である。 | | ***当然、アサシン+王のサーヴァントに対しては非常に相性がいいため、[[ニトクリス〔アサシン〕|自身の友人]]を倒す時には最適解になり得る。非情な現実である。 |
− | ***一方で、特攻対象以外に対しては星5としては平々凡々な性能でしかない(特に未強化だとどうしようもない)上に、王であっても単体出現だと全体宝具が噛み合わない、などの問題も抱える。そもそも、「シェヘラザード程ではないが王相手にも相応の火力が出るし、王以外にも火力が出る」と言うサーヴァントも多く、大抵はそちらの方が使いやすい。こうした点から、性能面においてはハズレ扱いされる事が多く(特に強化前)、不遇気味である。とはいえ、「王属性複数相手の長期戦」と言う彼女が最も得意とするシチュエーションなら、十分以上に輝く事が可能。また、Arts宝具の性能を一律で跳ね上げた[[アルトリア・キャスター]]と組ませれば、普通の戦闘であればさほどの不足はない(他のArts系サーヴァントより優先出来るかというと、シチュエーションによるとしか言えないが)。 | + | ***一方で、特攻対象以外に対しては星5としては平々凡々な性能でしかない(特に未強化だとどうしようもない)上に、王であっても単体出現だと全体宝具が噛み合わない、などの問題も抱える。そもそも、「シェヘラザード程ではないが王相手にも相応の火力が出るし、王以外にも火力が出る」と言うサーヴァントも多く、大抵はそちらの方が使いやすい。こうした点から、性能面においてはハズレ扱いされる事が多く(特に強化前)、不遇気味である。とはいえ、「王特性複数相手の長期戦」と言う彼女が最も得意とするシチュエーションなら、十分以上に輝く事が可能。また、Arts宝具の性能を一律で跳ね上げた[[アルトリア・キャスター]]と組ませれば、普通の戦闘であればさほどの不足はない(他のArts系サーヴァントより優先出来るかというと、シチュエーションによるとしか言えないが)。 |
| + | *実装直後は、真名のネタバレ防止のためか期間限定イベントでは主に「語り部のキャスター」と表記されていた。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |