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;略歴
 
;略歴
:[[星間都市山脈 オリュンポス|大西洋異聞帯]]において[[キリシュタリア・ヴォーダイム]]と契約した異聞帯サーヴァントとして初登場。
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:Lostbelt No.5『[[神代巨神海洋 アトランティス]]』及び『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』にて、[[キリシュタリア・ヴォーダイム]]と契約した[[異聞帯]]のサーヴァントとして登場。
 
:カルデアの前に強敵として立ち塞がるオリュンポスの神々の一員。
 
:カルデアの前に強敵として立ち塞がるオリュンポスの神々の一員。
 
;人物
 
;人物
 
:兄カストロと妹ポルクスの2人組のサーヴァント。2者で1箇の英霊。
 
:兄カストロと妹ポルクスの2人組のサーヴァント。2者で1箇の英霊。
:本来は古き神霊であったが、後にオリュンポスの[[ゼウス]]の神話体系に組み込まれた。それに伴い、後世の伝説では純粋な人間のカストロと半神半人のポルクスの兄妹とされた。実際にその伝承の影響を受けて神核スキルのランクが低下している。
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:本来は古き[[神霊]]であったが、後にオリュンポスの[[ゼウス]]の神話体系に組み込まれた。それに伴い、後世の伝説では純粋な人間のカストロと半神半人のポルクスの兄妹とされた。実際にその伝承の影響を受けて神核スキルのランクが低下している。
 
:サーヴァントとしては、ギリシャ神話の双子座の英雄ではなく、本来の双子神の神霊としての側面が強い。
 
:サーヴァントとしては、ギリシャ神話の双子座の英雄ではなく、本来の双子神の神霊としての側面が強い。
 
:カストロはサーヴァントとしては神霊での召喚が行われているものの、元々神であった自身を後付けの伝承で人へと零落させた人間たち、ひいては神々を含めた世界のすべてへ強い怒りを抱いている。そのため常に尊大で不機嫌そうにしており、人間であるマスターを信用せず、対応も辛辣。ただしそれはポルクスを他人から護ろうとするために攻撃的になっている<del>はた迷惑なブラコン振り</del>感が強く、一人でいるときは割と対応が柔らかくて大人しい。また、カルデアでは「妹と一緒に現界しているため、怒りのすべてを解き放ってはならない」という理由で自分を戒めている。
 
:カストロはサーヴァントとしては神霊での召喚が行われているものの、元々神であった自身を後付けの伝承で人へと零落させた人間たち、ひいては神々を含めた世界のすべてへ強い怒りを抱いている。そのため常に尊大で不機嫌そうにしており、人間であるマスターを信用せず、対応も辛辣。ただしそれはポルクスを他人から護ろうとするために攻撃的になっている<del>はた迷惑なブラコン振り</del>感が強く、一人でいるときは割と対応が柔らかくて大人しい。また、カルデアでは「妹と一緒に現界しているため、怒りのすべてを解き放ってはならない」という理由で自分を戒めている。
:一方のポルクスは穏やかな常識人。彼女が気難しい兄をたしなめるストッパー役を果たしているため、マスターとの関係はさほど問題になることはない。兄が零落し一時期人間となっていたこともあり、人間を守護の対象としている。反面、ディオスクロイの幕間にてボイジャー曰く、「きんいろで、まぶしくて、でもちょっぴりつめたい」。神としての側面はカストロよりも強く、兄に関する事柄以外だと平等ゆえのドライさがある。作中では描写されていないものの、狂化スキルの影響で兄カストロを深く傷つけられると狂乱し、意思疎通が困難な攻撃性の塊となってしまう。
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:一方のポルクスは穏やかな常識人。彼女が気難しい兄をたしなめるストッパー役を果たしているため、マスターとの関係はさほど問題になることはない。兄が零落し一時期人間となっていたこともあり、人間を守護の対象としている。反面、彼らの[[幕間の物語]]「導きの星を探して」にて[[ボイジャー (Grand Order)|ボイジャー]]曰く、「きんいろで、まぶしくて、でもちょっぴりつめたい」。神としての側面はカストロよりも強く、兄に関する事柄以外だと平等ゆえのドライさがある。作中では描写されていないものの、狂化スキルの影響で兄カストロを深く傷つけられると狂乱し、意思疎通が困難な攻撃性の塊となってしまう。
 
;能力
 
;能力
 
:同一の存在でありながら二つの肉体に異なるクラスの性質を宿す特殊なサーヴァント。ある種のダブルクラスとも言える。
 
:同一の存在でありながら二つの肉体に異なるクラスの性質を宿す特殊なサーヴァント。ある種のダブルクラスとも言える。
:カストロは神から人へと零落させられた屈辱を怨念に変えたアヴェンジャー、ポルクスは傷付くことなき肉体と凄絶な剣技を以て戦うセイバーとしての性質を持つ。
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:カストロは神から人へと零落させられた屈辱を怨念に変えた[[アヴェンジャー]]、ポルクスは傷付くことなき肉体と凄絶な剣技を以て戦うセイバーとしての性質を持つ。
 
:主武装としてはカストロは円盤、ポルクスは剣を用いている。
 
:主武装としてはカストロは円盤、ポルクスは剣を用いている。
 
:ポルクスは「主神ゼウスの血を引く」という理由で不死身と伝わっているため、その伝承が最高ランクの耐久ステータスという形で反映されている。
 
:ポルクスは「主神ゼウスの血を引く」という理由で不死身と伝わっているため、その伝承が最高ランクの耐久ステータスという形で反映されている。
:両者ともに常に寄り添っており離れることはなく、基本的に数メートル以上は離れない。彼らの[[幕間の物語]]においては[[スカサハ]]と[[スカサハ=スカディ]]の[[ルーン魔術]]によって単独行動ができていたが、その場合霊基が不全になるので戦力としては期待できなくなる。
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:両者ともに常に寄り添っており離れることはなく、基本的に数メートル以上は離れない。彼らの幕間の物語「導きの星を探して」においては[[スカサハ]]と[[スカサハ=スカディ]]の[[ルーン魔術]]によって単独行動ができていたが、その場合霊基が不全になるので戦力としては期待できなくなる。
    
==バリエーション==
 
==バリエーション==
 
===ディオスクロイ〔大西洋異聞帯〕===
 
===ディオスクロイ〔大西洋異聞帯〕===
:『Fate/Grand Order』の大西洋異聞帯に登場したディオスクロイ。
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:『Fate/Grand Order』の『星間都市山脈 オリュンポス』にて、大西洋異聞帯に登場したディオスクロイ。
 
:元はギガントマキア以前に発生した神性であり、ゼウス・クリロノミア(ゼウスの血)を受けた事で神話体系に組み込まれた旧き神。キリシュタリアに殺されるまでは真正の神として存在していた。
 
:元はギガントマキア以前に発生した神性であり、ゼウス・クリロノミア(ゼウスの血)を受けた事で神話体系に組み込まれた旧き神。キリシュタリアに殺されるまでは真正の神として存在していた。
 
:その後、キリシュタリアと契約し神霊サーヴァントに零落した際に「汎人類史における自分たち」の伝説を知り、兄妹ともに自らと愛する兄妹を貶めた人間への深い憎悪を抱くに至る。
 
:その後、キリシュタリアと契約し神霊サーヴァントに零落した際に「汎人類史における自分たち」の伝説を知り、兄妹ともに自らと愛する兄妹を貶めた人間への深い憎悪を抱くに至る。
 
:零落の影響かお互いの考えている事がわかった時期すら朧気になっており、愛する兄妹と一心同体でなくなりつつあった。その事を不安がりつつも、相手への愛を確かなものとしているのが独白で語られる。
 
:零落の影響かお互いの考えている事がわかった時期すら朧気になっており、愛する兄妹と一心同体でなくなりつつあった。その事を不安がりつつも、相手への愛を確かなものとしているのが独白で語られる。
 
:汎人類史とは異なり、ポルクスもまたカストロ同様に兄を貶めた人間を敵視している。
 
:汎人類史とは異なり、ポルクスもまたカストロ同様に兄を貶めた人間を敵視している。
:兄妹共に人間を激しく嫌悪しているが、一方で命令が下らない限りは殺戮を行わない、命令系統を絶対とする面もある。また、ヘラと同化したエウロペ相手にカストロが礼を欠いた際にはポルクスが窘めるシーンもあり、人間相手であれば問答無用に辛辣な態度というわけではない。
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:兄妹共に人間を激しく嫌悪しているが、一方で命令が下らない限りは殺戮を行わない、命令系統を絶対とする面もある。また、ヘラと同化した[[エウロペ]]相手にカストロが礼を欠いた際にはポルクスが窘めるシーンもあり、人間相手であれば問答無用に辛辣な態度というわけではない。
    
==ステータス==
 
==ステータス==
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| rowspan="4" |[[セイバー]]||[[キリシュタリア・ヴォーダイム]]||?||?||?||?||?||?||?||?|| style="text-align:left" |
 
| rowspan="4" |[[セイバー]]||[[キリシュタリア・ヴォーダイム]]||?||?||?||?||?||?||?||?|| style="text-align:left" |
 
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| rowspan="3" | [[主人公 (Grand Order)]] || rowspan="3" |A|| rowspan="3" |A++|| rowspan="3" |B|| rowspan="3" |C|| rowspan="3" |C|| rowspan="3" |B|| '''ポルクス'''<br>対魔力:A<br>騎乗:B<br>狂化:B- || rowspan="3" | 主神の星:A<br>航海の守護者:B<br>魔力放出(光/古):A→A+ || style="text-align:left" rowspan="3" |強化クエストクリアで「魔力放出(光/古)」がA+にランクアップ
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| rowspan="3" | [[主人公 (Grand Order)]] || rowspan="3" |A|| rowspan="3" |A++|| rowspan="3" |B|| rowspan="3" |C|| rowspan="3" |C|| rowspan="3" |B|| '''ポルクス'''<br>対魔力:A<br>騎乗:B<br>狂化:B- || rowspan="3" | 主神の星:A<br>航海の守護者:B<br>魔力放出(光/古):A→A+ || style="text-align:left" rowspan="3" |強化クエストクリアで「魔力放出(光/古)」がA+ランクに上昇。
 
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| '''カストロ'''<br>復讐者:B<br>忘却補正:C<br>自己回復(魔力):D
 
| '''カストロ'''<br>復讐者:B<br>忘却補正:C<br>自己回復(魔力):D
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==[[宝具]]==
 
==[[宝具]]==
 
;双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)
 
;双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)
:ランク:B<br />種別:対人宝具<br />レンジ:0~3<br>最大捕捉:1人
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:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:0~3<br>最大捕捉:1人
 
:剣の達人だったというポルクスの技と神から零落したことへの憤りを持つカストロの力。天にて寄り添い続けた兄妹が放つ、完全・完璧なコンビネーション攻撃。
 
:剣の達人だったというポルクスの技と神から零落したことへの憤りを持つカストロの力。天にて寄り添い続けた兄妹が放つ、完全・完璧なコンビネーション攻撃。
 
:絶大なまでの信頼が生み出す連携技は宝具の域にまで昇華されている。
 
:絶大なまでの信頼が生み出す連携技は宝具の域にまで昇華されている。
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;星の光盾、星の光剣(アルファカストロ・ベータポルクス)
 
;星の光盾、星の光剣(アルファカストロ・ベータポルクス)
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br />レンジ:0~3<br />最大捕捉:1人
+
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:0~3<br>最大捕捉:1人
 
:カストロとポルクスが使用する盾と剣。星の光と輝きを武装へと変えたもの。
 
:カストロとポルクスが使用する盾と剣。星の光と輝きを武装へと変えたもの。
 
:真名解放によって盾は概念防御の効果を発揮するが、『Fate/Grand Order』では基本的に使用されない。
 
:真名解放によって盾は概念防御の効果を発揮するが、『Fate/Grand Order』では基本的に使用されない。
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===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
;[[Fate/Grand Order]]
 
;[[Fate/Grand Order]]
:Lostbelt No.5前編「[[神代巨神海洋 アトランティス]]」にて異聞帯サーヴァントとして初登場。
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:Lostbelt No.5前編「[[神代巨神海洋 アトランティス]]」にて異聞帯のサーヴァントとして初登場。
:後編の「[[星間都市山脈 オリュンポス]]」配信に合わせて恒常実装。
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:後編の「[[星間都市山脈 オリュンポス]]」開幕に伴い、サーヴァントとして実装。
    
===Fate関連作品===
 
===Fate関連作品===
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:ポルクスがボクシングの達人ということもあり頻繁に勝負を挑まれているようだが、その度にカストロが割って入るため1ラウンドもまともに戦えていないとのこと。
 
:ポルクスがボクシングの達人ということもあり頻繁に勝負を挑まれているようだが、その度にカストロが割って入るため1ラウンドもまともに戦えていないとのこと。
   −
;[[ジャック・ザ・リッパー(Apocrypha)|ジャック・ザ・リッパー]]、[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ]]
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;[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック・ザ・リッパー]]、[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ]]
 
:カルデアのちびっこ達。
 
:カルデアのちびっこ達。
 
:ハロウィンにてトリック・オア・トリートされた際に、兄妹揃ってノリノリでお菓子を渡していた。
 
:ハロウィンにてトリック・オア・トリートされた際に、兄妹揃ってノリノリでお菓子を渡していた。
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:同じくセイバークラスで姉妹(きょうだい)のサーヴァント。妹の徴弐はカストロと性格がそっくりである。
 
:同じくセイバークラスで姉妹(きょうだい)のサーヴァント。妹の徴弐はカストロと性格がそっくりである。
   −
;海賊系英霊たち
+
;[[海賊]]系英霊たち
 
:カストロは彼らを守護する事に否定的な態度だが、ポルクスは「兄も元は人間であり、同じ人間が死ぬのは悲しい」という理由で守護しようとしている。
 
:カストロは彼らを守護する事に否定的な態度だが、ポルクスは「兄も元は人間であり、同じ人間が死ぬのは悲しい」という理由で守護しようとしている。
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===生前===
 
===生前===
 
;[[イアソン]]、[[メディア]]、[[ヘラクレス]]、[[アタランテ]]、[[アスクレピオス]]、[[カイニス]]
 
;[[イアソン]]、[[メディア]]、[[ヘラクレス]]、[[アタランテ]]、[[アスクレピオス]]、[[カイニス]]
:アルゴノーツ。共に冒険したかつての仲間。
+
:[[アルゴナウタイ|アルゴノーツ]]のメンバー。共に冒険したかつての仲間。
 
:そのうちイアソン、ヘラクレス、アスクレピオスはケイローンの門下生だった頃の兄弟弟子でもある。
 
:そのうちイアソン、ヘラクレス、アスクレピオスはケイローンの門下生だった頃の兄弟弟子でもある。
 
:イアソンは、生前のカストロを「口数の少ない精強の戦士」「船乗りとしても優秀で、頼りになる奴だった」「とかく迷うことが無かった」と評している。
 
:イアソンは、生前のカストロを「口数の少ない精強の戦士」「船乗りとしても優秀で、頼りになる奴だった」「とかく迷うことが無かった」と評している。
196行目: 196行目:     
;カストロ「人理、人類史……成程、消え果てたか。はは、ざまあないな! 人の世など滅ぶがままにさせておけ」<br>ポルクス「いけません。滅ぼさせませんよ」<br>カストロ「む、むう……」
 
;カストロ「人理、人類史……成程、消え果てたか。はは、ざまあないな! 人の世など滅ぶがままにさせておけ」<br>ポルクス「いけません。滅ぼさせませんよ」<br>カストロ「む、むう……」
:絆レベル1。
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:マイルーム会話「絆Lv1」。
 
:まだそれほど仲良くなっていないから当然かもしれないが、人理修復には協力的なサーヴァントが多い中、ここまで人理を罵倒しているサーヴァントも珍しい。
 
:まだそれほど仲良くなっていないから当然かもしれないが、人理修復には協力的なサーヴァントが多い中、ここまで人理を罵倒しているサーヴァントも珍しい。
    
;カストロ「妹よ、我らはかの船で冒険した事もあったな」<br>ポルクス「ええ、兄様。あったわ。ヘラクレスは、実に良き戦士でありました」<br>カストロ「全くだ。……いや待て、妹よ。お前まさか、俺の知らぬ間にヘラクレスと……!」<br>ポルクス「違います。殺しますよ兄様」
 
;カストロ「妹よ、我らはかの船で冒険した事もあったな」<br>ポルクス「ええ、兄様。あったわ。ヘラクレスは、実に良き戦士でありました」<br>カストロ「全くだ。……いや待て、妹よ。お前まさか、俺の知らぬ間にヘラクレスと……!」<br>ポルクス「違います。殺しますよ兄様」
:アルゴー号メンバーがいる場合。
+
:マイルーム会話「アルゴノーツのサーヴァント」。
 
:彼らにとってもアルゴー号の思い出は大切なようである。そしてカストロのシスコンっぷりが酷い。普段はフォローするポルクスも怒っている。
 
:彼らにとってもアルゴー号の思い出は大切なようである。そしてカストロのシスコンっぷりが酷い。普段はフォローするポルクスも怒っている。
    
;カストロ「人間なぞ守護してたまるか」<br>ポルクス「いいえ、守護します。彼らは我々の護りを必要としていますし…」<br>カストロ「人間がどうなろうと構わん」<br>ポルクス「守護します」<br>カストロ「人間がどうなろうと…」<br>ポルクス「私は、人間が死ぬのは悲しいですよ」<br>カストロ「何故だ」<br>ポルクス「兄様も、一度は人間であったからです」<br>カストロ「……」
 
;カストロ「人間なぞ守護してたまるか」<br>ポルクス「いいえ、守護します。彼らは我々の護りを必要としていますし…」<br>カストロ「人間がどうなろうと構わん」<br>ポルクス「守護します」<br>カストロ「人間がどうなろうと…」<br>ポルクス「私は、人間が死ぬのは悲しいですよ」<br>カストロ「何故だ」<br>ポルクス「兄様も、一度は人間であったからです」<br>カストロ「……」
:船乗りのサーヴァントがいる場合。
+
:マイルーム会話「船乗りのサーヴァント」。
 
:汎人類史と異聞帯、最大の違い。愛する兄が人間に零落するという経験を越えて、ポルクスは人間を守護するという考えに至る。
 
:汎人類史と異聞帯、最大の違い。愛する兄が人間に零落するという経験を越えて、ポルクスは人間を守護するという考えに至る。
    
====本編====
 
====本編====
;――私と/俺と、あなた/おまえ。<br>生まれた時からずっと共に在るもの。<br>かけがえのないもので、代わりなんて存在しないもの。<br>相手が何を考えているか……手に取るように、分かっていた頃もあったと想う。<br>ずっとずっと遠い昔の事。<br>今は……正直なところ、もう、何を考えているかまでは分からない。<br>こういう事かな、と予想が当たる事はある。<br>外れてしまう事もある。<br>でも――<br>信じている。<br>愛している。<br>誰よりも。<br>地上の、いいえ……過去現在未来のすべての何よりも、何よりも。
+
;──私と/俺と、あなた/おまえ。<br>生まれた時からずっと共に在るもの。<br>かけがえのないもので、代わりなんて存在しないもの。<br>相手が何を考えているか……手に取るように、分かっていた頃もあったと想う。<br>ずっとずっと遠い昔の事。<br>今は……正直なところ、もう、何を考えているかまでは分からない。<br>こういう事かな、と予想が当たる事はある。<br>外れてしまう事もある。<br>でも──<br>信じている。<br>愛している。<br>誰よりも。<br>地上の、いいえ……過去現在未来のすべての何よりも、何よりも。
 +
:Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』にて。
 
:お互いの考える事が手に取るようにわかった頃を思う。しかしわからなくなっても尚、相手への信頼と愛情は確かなもの。
 
:お互いの考える事が手に取るようにわかった頃を思う。しかしわからなくなっても尚、相手への信頼と愛情は確かなもの。
   −
;カストロ「貴様らはそこまでか弱くありながら、神たる我らを、時の悠久の中で変質させてゆく! おお、信仰! ヒトの想い! 汎人類史にて、俺は人へ零落したという!<br>     そして…我が愛しき妹もまた、半神へと堕とされた。」<br>ポルクス「兄様――」
+
;カストロ「貴様らはそこまでか弱くありながら、神たる我らを、時の悠久の中で変質させてゆく! おお、信仰! ヒトの想い! 汎人類史にて、俺は人へ零落したという!<br>     そして…我が愛しき妹もまた、半神へと堕とされた。」<br>ポルクス「兄様──」
:愛の深さはそのまま、自らと共に愛する者を堕とされた怒りとなる。
+
:同上。愛の深さはそのまま、自らと共に愛する者を堕とされた怒りとなる。
 
:神から神霊に零落するという経験。汎人類史でカストロは人に、ポルクスは半神に堕とされた事実。これらを得た彼らの人間そのものに対する認識は、神という永遠を長い時の中で変質させる、忌々しい存在となっていた。
 
:神から神霊に零落するという経験。汎人類史でカストロは人に、ポルクスは半神に堕とされた事実。これらを得た彼らの人間そのものに対する認識は、神という永遠を長い時の中で変質させる、忌々しい存在となっていた。
 
:この時、怒り狂うカストロを見るポルクスの表情は、悲しそうなものである。
 
:この時、怒り狂うカストロを見るポルクスの表情は、悲しそうなものである。
    
;カストロ「ならば挑み続けるがいい。せいぜい、絶望の待ち受ける明日を拓くがいい!」
 
;カストロ「ならば挑み続けるがいい。せいぜい、絶望の待ち受ける明日を拓くがいい!」
:消滅する直前。破神同盟の言う明日とは死である事を指摘した際、それでも今とは違う明日が欲しいと返されて。
+
:同上、消滅する直前。破神同盟の言う明日とは死である事を指摘した際、それでも今とは違う明日が欲しいと返されて。
 
:言葉は傲慢ではあるが、導きの星としてカストロなりの激励である。その横で、ポルクスは最期まで兄の消滅をひたすら気にかけていた。
 
:言葉は傲慢ではあるが、導きの星としてカストロなりの激励である。その横で、ポルクスは最期まで兄の消滅をひたすら気にかけていた。
   −
====イベント====
+
====幕間の物語====
 
;ポルクス「そういう訳にはいきません! 私たちは、あなたのサーヴァントなのですから。ですよね?兄様」<br>カストロ「命令系統は保たれるべきだ。しかし……。人間に伺いを立てる必要などあるまい! ポルクス!」<br>ポルクス「……もう、兄様。」
 
;ポルクス「そういう訳にはいきません! 私たちは、あなたのサーヴァントなのですから。ですよね?兄様」<br>カストロ「命令系統は保たれるべきだ。しかし……。人間に伺いを立てる必要などあるまい! ポルクス!」<br>ポルクス「……もう、兄様。」
:赤兎馬の幕間より。図書館を利用するためマスターの許可を取ろうとし、逐一許可を取る必要はないと言われた際の反応。
+
:[[赤兎馬]]の幕間「もう一人の呂布の正体、それは…」より。図書館を利用するためマスターの許可を取ろうとし、逐一許可を取る必要はないと言われた際の反応。
 
:兄妹揃って非常に生真面目な面を見せる。それはそれとしてカストロの人間嫌いは健在。
 
:兄妹揃って非常に生真面目な面を見せる。それはそれとしてカストロの人間嫌いは健在。
   −
;カストロ「妹を探している。図書館を荒らすつもりはないが――何らかの荒事も起こりかねん。ゆえにあらかじめ伝えておく。<br>     有り得ぬことを実現させる手段は幾つかあれど、カルデアには複数の聖杯があると聞く。欠片であろうと願望器だ。多くの場合、あの類は面倒を呼ぶ。<br>     …そうなった時は、すまない。<br>     被害は極力抑えるが、覚悟はしてほしい。」
+
;カストロ「妹を探している。図書館を荒らすつもりはないが──何らかの荒事も起こりかねん。ゆえにあらかじめ伝えておく。<br>     有り得ぬことを実現させる手段は幾つかあれど、カルデアには複数の聖杯があると聞く。欠片であろうと願望器だ。多くの場合、あの類は面倒を呼ぶ。<br>     …そうなった時は、すまない。<br>     被害は極力抑えるが、覚悟はしてほしい。」
:幕間「導きの星をさがして」より。妹が側にいない時のカストロは非常に常識的。人間である紫式部にもしっかりと対応する。
+
:自身らの幕間「導きの星をさがして」より。妹が側にいない時のカストロは非常に常識的。人間である紫式部にもしっかりと対応する。
   −
;カストロ「俺とポルクスは空の輝き、二人で一人、二騎で一騎、揃ってこその導きの星。<br>     仲違いなどするものか。ポルクスの行いのすべては、俺の喜びだ――」
+
;カストロ「俺とポルクスは空の輝き、二人で一人、二騎で一騎、揃ってこその導きの星。<br>     仲違いなどするものか。ポルクスの行いのすべては、俺の喜びだ──」
 
:ボイジャーに兄妹仲を褒められ、盛大に惚気る。ポルクスも照れはするものの否定はしない。
 
:ボイジャーに兄妹仲を褒められ、盛大に惚気る。ポルクスも照れはするものの否定はしない。
   −
;カストロ「闇夜。」<br>ポルクス「暗黒。」<br>カストロ「人間たちを迷わせる恐怖の具現。我らが在れば、まったくもって恐るるに足らず!」<br>ポルクス「たとえ千里万里の無明の闇が広がろうとも、我らが導きとなりましょう!」<br>カストロ「我らは輝き!我らは導く!」<br>ポルクス「英雄よ、人よ、人の生み出せしモノよ!――汝、闇を恐れることなかれ!」
+
;カストロ「闇夜。」<br>ポルクス「暗黒。」<br>カストロ「人間たちを迷わせる恐怖の具現。我らが在れば、まったくもって恐るるに足らず!」<br>ポルクス「たとえ千里万里の無明の闇が広がろうとも、我らが導きとなりましょう!」<br>カストロ「我らは輝き!我らは導く!」<br>ポルクス「英雄よ、人よ、人の生み出せしモノよ!──汝、闇を恐れることなかれ!」
 
:闇夜の具現である冥界の巨人を前にして。ディオスクロイは導きの星、双子神としての自覚が非常に強い。
 
:闇夜の具現である冥界の巨人を前にして。ディオスクロイは導きの星、双子神としての自覚が非常に強い。
   237行目: 238行目:  
:非常に傲慢な口調ではあるが、カストロなりに褒めている。人間嫌いの神ではあるが、彼なりに周りの人々を思っている。
 
:非常に傲慢な口調ではあるが、カストロなりに褒めている。人間嫌いの神ではあるが、彼なりに周りの人々を思っている。
   −
;カストロ「――導きの光! 航海、旅、冒険! ――それらと寄り添う者に加護を与えし神である!<br>     つまり、だ。<br>     我らのもたらす光は、おまえにこそ相応しい。<br>     ずっと航海をして、旅をして、ずっとずっと冒険をし続けている、おまえ。<br>     この光を忘れるな。」
+
====イベント====
:バレンタイン、カストロのお返しではセントエルモの火を贈られる。航海の守護者として、航海の安全・冒険の成就を約束するもの。主人公だけに贈られた、特別な加護である。
+
;カストロ「──導きの光! 航海、旅、冒険! ──それらと寄り添う者に加護を与えし神である!<br>     つまり、だ。<br>     我らのもたらす光は、おまえにこそ相応しい。<br>     ずっと航海をして、旅をして、ずっとずっと冒険をし続けている、おまえ。<br>     この光を忘れるな。」
 +
:カストロのバレンタインシナリオにて。
 +
:彼のお返しではセントエルモの火を贈られる。航海の守護者として、航海の安全・冒険の成就を約束するもの。主人公だけに贈られた、特別な加護である。
 
:初対面では塩対応だったカストロだが、時間をかければ旅路を祝福してくれる。
 
:初対面では塩対応だったカストロだが、時間をかければ旅路を祝福してくれる。
 
:尚、ポルクスからは内心「チョコ貰っただけでコレっていうのは、いくら何でも、ちょっとばかり重すぎるのでは」と思われていた。
 
:尚、ポルクスからは内心「チョコ貰っただけでコレっていうのは、いくら何でも、ちょっとばかり重すぎるのでは」と思われていた。
255行目: 258行目:  
*原典ではポルクスは男性で弟。FGOシナリオ内でも登場前には「兄弟」と記述されている箇所があったが、本格登場に伴い「兄妹」へと変更されたりもしている。
 
*原典ではポルクスは男性で弟。FGOシナリオ内でも登場前には「兄弟」と記述されている箇所があったが、本格登場に伴い「兄妹」へと変更されたりもしている。
 
**タロットカードの流派によっては「太陽」のモデルとされる事があり、中でも1889年に制作された「アルカネス・デュ・タロット・カバリスティク」(通称「ヴィルト版」)においてベースとなった「マルセイユ版」における「兄弟」から「兄妹」への変更が行われた。これがFGO内での設定に反映されたのだろうか。
 
**タロットカードの流派によっては「太陽」のモデルとされる事があり、中でも1889年に制作された「アルカネス・デュ・タロット・カバリスティク」(通称「ヴィルト版」)においてベースとなった「マルセイユ版」における「兄弟」から「兄妹」への変更が行われた。これがFGO内での設定に反映されたのだろうか。
*第2部第5章の情報初公開時にて、登場するサーヴァントとして[[オデュッセウス|仮面のサーヴァント]]たちと共に紹介されたのだが、その際には'''カストロのみ'''の立ち絵が公開された。
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*FGO4周年Fesにおける第2部第5章の情報初公開時にて、登場するサーヴァントとして[[オデュッセウス|仮面のサーヴァント]]たちと共に紹介されたのだが、その際には'''カストロのみ'''の立ち絵が公開された。
 
**それもあってか恒例の真名当ては難航し、同じくアルゴナウタイの一員であるオルフェウスや、月桂冠から[[アポロン]]を予想するプレイヤーもいた。一方で、情報公開と同じタイミングで実装されたイアソンのマテリアルにて彼の名が挙げられていたこともあり、予想が的中していたプレイヤーもいた様子。
 
**それもあってか恒例の真名当ては難航し、同じくアルゴナウタイの一員であるオルフェウスや、月桂冠から[[アポロン]]を予想するプレイヤーもいた。一方で、情報公開と同じタイミングで実装されたイアソンのマテリアルにて彼の名が挙げられていたこともあり、予想が的中していたプレイヤーもいた様子。
 
*マテリアルではカストロのみがケイローンの弟子と記述されているが、この表記は日本国内で多く、西欧など海外圏ではポルクスもケイローンの弟子とする説が多い。
 
*マテリアルではカストロのみがケイローンの弟子と記述されているが、この表記は日本国内で多く、西欧など海外圏ではポルクスもケイローンの弟子とする説が多い。
*セイバーとアヴェンジャーのダブルクラスであるため、奏章Ⅱでは「未練の[[巌窟王 エドモン・ダンテス|巌窟王]]」を通したアヴェンジャーの呼び込みで特異点に現れることができた。
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*セイバーとアヴェンジャーのダブルクラスであるため、奏章Ⅱ『[[不可逆廃棄孔 イド]]』では「[[巌窟王 モンテ・クリスト#関連|未練の巌窟王]]」を通したアヴェンジャーの呼び込みで特異点に現れることができた。
    
==話題まとめ==
 
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