差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
1行目: 1行目:  
{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| 読み =  
 
| 読み =  
| 外国語表記 =Atrum Galliasta
+
| 外国語表記 = Atrum Galliasta
 
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]](UBWアニメ版)
 
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]](UBWアニメ版)
 
| 声優 = 福島潤  
 
| 声優 = 福島潤  
27行目: 27行目:  
}}
 
}}
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
+
『Fate/stay night』に登場する[[魔術師]]。<br>TVアニメ版「Unlimited Blade Works」にキャスターのマスターとして参加する。
[[Fate/stay night]]に登場する[[魔術師]]。<br>TVアニメ版「Unlimited Blade Works」にキャスターのマスターとして参加する。
      
;略歴
 
;略歴
 
:中東に居を構える魔術師一族のトップ。石油王としての側面もあり、金銭的には何不自由ない生活を送っている。
 
:中東に居を構える魔術師一族のトップ。石油王としての側面もあり、金銭的には何不自由ない生活を送っている。
:その財力ゆえに家格はあるが、さらに箔を付ける為の実績を欲して聖杯戦争に参加しようとする。
+
:その財力ゆえに家格はあるが、さらに箔を付ける為の実績を欲して[[聖杯戦争]]に参加しようとする。
 
:だが、召喚した[[メディア|キャスター]]が「竜を行使する宝具」ではなく「契約を破棄する宝具」を持っていたことから失望。更には魔術師としての格の違いを見せつけられた事で自尊心をも砕かれてしまった。
 
:だが、召喚した[[メディア|キャスター]]が「竜を行使する宝具」ではなく「契約を破棄する宝具」を持っていたことから失望。更には魔術師としての格の違いを見せつけられた事で自尊心をも砕かれてしまった。
 
:ついには彼女を謀殺して新たなサーヴァントを召喚しようと画策するも、その前にキャスターに見限られて契約を破棄され、殺害された。
 
:ついには彼女を謀殺して新たなサーヴァントを召喚しようと画策するも、その前にキャスターに見限られて契約を破棄され、殺害された。
 
;人物
 
;人物
 
:石油王の息子。西欧とアラブ系の混血で、年齢は二十代中盤。外見はさわやかな印象を与える金髪の中東風美青年。
 
:石油王の息子。西欧とアラブ系の混血で、年齢は二十代中盤。外見はさわやかな印象を与える金髪の中東風美青年。
:一見すると気さくで人当たりがいいが、その性根は小心で冷酷。生きた子供を平気で実験材料にするような一般的な魔術師特有の倫理観の無さに加え、召喚したサーヴァントに不満を抱いて当たり散らしたりするような身勝手さ、自分の力を過信して自分より格上の魔術師を馬鹿にしたり、「魔術師のサーヴァント」に魔術の腕で勝負できると本気で思い込む自惚れの強さ等、問題だらけな性格をしている。
+
:一見すると気さくで人当たりがいいが、その性根は小心で冷酷。生きた子供を平気で実験材料にするような一般的な魔術師特有の倫理観の無さに加え、召喚したサーヴァントに不満を抱いて当たり散らしたりするような身勝手さ、自分の力を過信して自分より格上の魔術師を馬鹿にしたり、「[[キャスター|魔術師のサーヴァント]]」に[[魔術]]の腕で勝負できると本気で思い込む自惚れの強さ等、問題だらけな性格をしている。
 
:魔術の技量は二流(キャスターの評価では代償魔術は「三流のする事」)とされるが、原始電池を使用した戦闘用の魔術の完成度は一流。特に目の付け所は悪くなかったようで、彼の構築したシステムは後に[[スクラディオ・ファミリー|別の魔術師]]に改善を施された上で利用されている。
 
:魔術の技量は二流(キャスターの評価では代償魔術は「三流のする事」)とされるが、原始電池を使用した戦闘用の魔術の完成度は一流。特に目の付け所は悪くなかったようで、彼の構築したシステムは後に[[スクラディオ・ファミリー|別の魔術師]]に改善を施された上で利用されている。
 
:とはいえ、そのやり方は「魔術師」よりも「魔術使い」に近い。一方で魔術使い呼ばわりされたことに激怒するようなプライドの高さもあり(一応激怒したのは罠のつもりだった)、魔術師としての精神性は完成しているとされる。
 
:とはいえ、そのやり方は「魔術師」よりも「魔術使い」に近い。一方で魔術使い呼ばわりされたことに激怒するようなプライドの高さもあり(一応激怒したのは罠のつもりだった)、魔術師としての精神性は完成しているとされる。
46行目: 45行目:  
:科学技術にも理解があるようで、魔術工房には科学設備がいくつも導入されており、第五次聖杯戦争当時(2004年頃)にはまだ珍しかったタブレットなども使われている。
 
:科学技術にも理解があるようで、魔術工房には科学設備がいくつも導入されており、第五次聖杯戦争当時(2004年頃)にはまだ珍しかったタブレットなども使われている。
 
:より現代的かつ効率のよいシステムにすべく本人が全霊をかけて設計した錬成工房は、本来なら三日三晩の詠唱を含め一ヶ月かかるマナの結晶の精製を、6人の子供を生贄に一瞬で行った。しかし神代の魔術師であるキャスターから見れば「三流のすること」「命の無駄遣い」「収支の合わない工房」という言葉で表される非効率的な仕掛けに過ぎず、アトラムから見れば何も無い場所から無詠唱でアトラムの作った結晶より大きな結晶を生み出して見せた彼女に使用中止を求められてしまった。
 
:より現代的かつ効率のよいシステムにすべく本人が全霊をかけて設計した錬成工房は、本来なら三日三晩の詠唱を含め一ヶ月かかるマナの結晶の精製を、6人の子供を生贄に一瞬で行った。しかし神代の魔術師であるキャスターから見れば「三流のすること」「命の無駄遣い」「収支の合わない工房」という言葉で表される非効率的な仕掛けに過ぎず、アトラムから見れば何も無い場所から無詠唱でアトラムの作った結晶より大きな結晶を生み出して見せた彼女に使用中止を求められてしまった。
:魔術師としてのレベルは、ケイネスやアルバが100、凛が20~30、士郎が10~20として、アトラムは20程度とのこと。
+
:魔術師としてのレベルは、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]や[[コルネリウス・アルバ|アルバ]]が100、[[遠坂凛|凛]]が20~30、[[衛宮士郎|士郎]]が10~20として、アトラムは20程度とのこと。
    
==バリエーション==
 
==バリエーション==
 
=== EXTELLA/Zero ===
 
=== EXTELLA/Zero ===
   
[[聖杯戦争|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[玉藻の前|キャスター]]のマスターとなる[[ウィザード]]。<br>通常の『EXTRA』では登場しないキャラであったが、『EXTELLA』の世界線においては、本編開始前に行われた月の聖杯戦争にて主人公の四回戦の対戦相手として登場していたことが「竹箒日記」にて語られた<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201611.html 竹箒日記2016/11/12]</ref>。
 
[[聖杯戦争|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[玉藻の前|キャスター]]のマスターとなる[[ウィザード]]。<br>通常の『EXTRA』では登場しないキャラであったが、『EXTELLA』の世界線においては、本編開始前に行われた月の聖杯戦争にて主人公の四回戦の対戦相手として登場していたことが「竹箒日記」にて語られた<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201611.html 竹箒日記2016/11/12]</ref>。
   65行目: 63行目:     
===Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ===
 
===Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ===
美遊世界で行われた聖杯戦争での[[キャスター]]の[[クラスカード]]の使用者。
+
美遊世界で行われた聖杯戦争での[[メディア|キャスター]]の[[クラスカード]]の使用者。
    
;略歴
 
;略歴
 
:「神秘では劣っていても技術で補えるだろう」と彼女に匹敵するつもりで自惚れてキャスターを夢幻召喚した結果、次元違いとさえ言えるレベル差に絶望。
 
:「神秘では劣っていても技術で補えるだろう」と彼女に匹敵するつもりで自惚れてキャスターを夢幻召喚した結果、次元違いとさえ言えるレベル差に絶望。
:その絶望を払拭できないまま第四次聖杯戦争で死亡してジュリアンによって人形に人格を置換され、第五次聖杯戦争で士郎に対する刺客として立ちはだかっている。
+
:その絶望を払拭できないまま第四次聖杯戦争で死亡して[[ジュリアン・エインズワース|ジュリアン]]によって人形に人格を置換され、第五次聖杯戦争で[[衛宮士郎 (美遊世界)|士郎]]に対する刺客として立ちはだかっている。
 
;人物
 
;人物
:第四次聖杯戦争での死亡時の精神的失調とエインズワース家の概念置換で人格も歪んだ結果、'''「自分は魔女メディアであり、アトラムの姿は呪いによって貶められた姿であり、夢幻召喚している間のみ本当の姿に戻れる」'''という妄想を抱き、「本来の自分」を取り戻すべく第五次聖杯戦争に挑んでゆくというFate本編以上に悲惨なことになってしまった。
+
:第四次聖杯戦争での死亡時の精神的失調と[[エインズワース家]]の概念置換で人格も歪んだ結果、'''「自分は魔女メディアであり、アトラムの姿は呪いによって貶められた姿であり、夢幻召喚している間のみ本当の姿に戻れる」'''という妄想を抱き、「本来の自分」を取り戻すべく第五次聖杯戦争に挑んでゆくというFate本編以上に悲惨なことになってしまった。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
82行目: 80行目:  
:アニメ版4話では写真のみでの登場。
 
:アニメ版4話では写真のみでの登場。
 
;[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]
 
;[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]
:劇場版アニメにて登場。[[メディア|キャスター]]の[[クラスカード]]を夢幻召喚して衛宮士郎と戦っていた。
+
:劇場版アニメ『雪下の誓い』にて登場。[[メディア|キャスター]]の[[クラスカード]]を夢幻召喚して[[衛宮士郎 (美遊世界)|衛宮士郎]]と戦っていた。
    
===その他===
 
===その他===
131行目: 129行目:  
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
===Fate/stay night [Unlimited Blade Works]===
 
===Fate/stay night [Unlimited Blade Works]===
;「僕の家は協会ではまだまだ新参でね。今回聖杯戦争に参加したのは箔をつけるためでもある」<br/>「前回のエルメロイは遊び半分だったけど、僕は違う。真剣に勝ちに行くよ」<br/>「何しろ投資した額が違うからね」
+
;「僕の家は協会ではまだまだ新参でね。今回聖杯戦争に参加したのは箔をつけるためでもある」<br>「前回のエルメロイは遊び半分だったけど、僕は違う。真剣に勝ちに行くよ」<br>「何しろ投資した額が違うからね」
 
: キャスターに自分が聖杯戦争に参加する動機と心構えを説明する。優雅に愛人の女魔術師達を侍らす、正に古い時代の中東の王といわんばかりの振るまい。
 
: キャスターに自分が聖杯戦争に参加する動機と心構えを説明する。優雅に愛人の女魔術師達を侍らす、正に古い時代の中東の王といわんばかりの振るまい。
 
: 前回、自分の経歴に「武勇」を付け足そうという軽薄な動機で参加した[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|エルメロイ]]と自分は違うとアピールしていた。しかし、当の本人も新参である自身の家系に箔をつけるという根本的な動機が全く同じという有様。[[ウェイバー・ベルベット|現在のエルメロイ]]もその点は同じだが、切実さという意味でもやはり彼とは雲泥の差。
 
: 前回、自分の経歴に「武勇」を付け足そうという軽薄な動機で参加した[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|エルメロイ]]と自分は違うとアピールしていた。しかし、当の本人も新参である自身の家系に箔をつけるという根本的な動機が全く同じという有様。[[ウェイバー・ベルベット|現在のエルメロイ]]もその点は同じだが、切実さという意味でもやはり彼とは雲泥の差。
176行目: 174行目:  
**原作とのキャラの違いについては竹箒日記で触れられており<br>#14のアトラムは監督に「五分だけの追加でキャスターのマスターの話をいれたい」と振られたので<br>'''「よーし、パパ一からアレンジしちゃうぞー。なに、ゲーム版では中肉中背の中年とか書かれていた?<br> うん、それはきっと幻なんだ。気にしてはいけない。キミ、啓蒙をもっと高めたまえよ……脳内に瞳を作りたまえよ……そう……一緒にヤーナムで交信しなさいよ……」'''<br>とばかりに調子にのったら、その、なんだ。見ての通りの惨状になってしまってな……。<br>とのこと。
 
**原作とのキャラの違いについては竹箒日記で触れられており<br>#14のアトラムは監督に「五分だけの追加でキャスターのマスターの話をいれたい」と振られたので<br>'''「よーし、パパ一からアレンジしちゃうぞー。なに、ゲーム版では中肉中背の中年とか書かれていた?<br> うん、それはきっと幻なんだ。気にしてはいけない。キミ、啓蒙をもっと高めたまえよ……脳内に瞳を作りたまえよ……そう……一緒にヤーナムで交信しなさいよ……」'''<br>とばかりに調子にのったら、その、なんだ。見ての通りの惨状になってしまってな……。<br>とのこと。
 
**ちなみに奈須氏自身は担当声優の福島氏の演技も気に入っている様で、竹箒日記では「'''福島さん演技のアトラムがすごくいいんだ……一話でコロコロするには惜しいぐらいにさ'''」と語っている。
 
**ちなみに奈須氏自身は担当声優の福島氏の演技も気に入っている様で、竹箒日記では「'''福島さん演技のアトラムがすごくいいんだ……一話でコロコロするには惜しいぐらいにさ'''」と語っている。
*ファンからの通称は「石油王」。〇〇王ということで語呂が良かったからだろうか。なんだか[[コルネリウス・アルバ|どこぞの赤ザコ]]の「工場長」と似たような響きを感じる。
+
*ファンからの通称は「石油王」。○○王ということで語呂が良かったからだろうか。なんだか[[コルネリウス・アルバ|どこぞの赤ザコ]]の「工場長」と似たような響きを感じる。
 
*マナの塊を精製するという魔術を自慢しているが、『[[Fate/Labyrinth]]』では力をかなり制限された状態の[[沙条愛歌]]が特に道具や生贄を使わずにやってのけている。まあ、これは愛歌が規格外なだけ、とも言えるが。
 
*マナの塊を精製するという魔術を自慢しているが、『[[Fate/Labyrinth]]』では力をかなり制限された状態の[[沙条愛歌]]が特に道具や生贄を使わずにやってのけている。まあ、これは愛歌が規格外なだけ、とも言えるが。
 
**目の付け所自体は悪くなかったようで、『[[Fate/strange Fake]]』では彼が組んだシステムは[[スクラディオ・ファミリー]]の手に渡って効率を改善され、最終的に'''25,000人弱'''の人間を生け贄に使った結果、魔力消費が極めて激しい[[アルケイデス]]を数ヶ月連続で全力稼働させられる程の膨大な量の魔力結晶を作る事に成功した。
 
**目の付け所自体は悪くなかったようで、『[[Fate/strange Fake]]』では彼が組んだシステムは[[スクラディオ・ファミリー]]の手に渡って効率を改善され、最終的に'''25,000人弱'''の人間を生け贄に使った結果、魔力消費が極めて激しい[[アルケイデス]]を数ヶ月連続で全力稼働させられる程の膨大な量の魔力結晶を作る事に成功した。
 
***この時の説明によると、この魔力結晶は魔力を蓄えた電池のようなものであり、魔術を行使する際に、その魔力を外部から加えるという形で利用するものであるとのこと。通常の使い方では魔術師やサーヴァントの体内魔力を底上げしたり、急回復させたりするようなことはできないらしい。
 
***この時の説明によると、この魔力結晶は魔力を蓄えた電池のようなものであり、魔術を行使する際に、その魔力を外部から加えるという形で利用するものであるとのこと。通常の使い方では魔術師やサーヴァントの体内魔力を底上げしたり、急回復させたりするようなことはできないらしい。
*アニメに突然登場した一話限りのチョイ役……と思いきや、『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』や『EXTELLA』の前日談『EXTELLA/zero』への出演、『[[Fate/Grand Order]]』のカード柄に登場するなど、それ以降も露出が続いている。
+
*アニメに突然登場した一話限りのチョイ役……と思いきや、『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』や『EXTELLA』の前日談『EXTELLA/zero』への出演、『[[Fate/Grand Order]]』の[[概念礼装]]に登場するなど、それ以降も露出が続いている。
 
**出自が出自だけに噛ませ役・不遇役が多い中で、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に限っては割と良い所を見せており、その死を悼まれている。
 
**出自が出自だけに噛ませ役・不遇役が多い中で、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に限っては割と良い所を見せており、その死を悼まれている。
 
**『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の作者である三田によると、アトラムの台詞は全面的に奈須きのこ氏の監修のもとに執筆しており、(橙子は一発でOKだったのに対し)実に細やかな直しが大量に入っていた事をTwitterで明かした<ref group = "出">[https://twitter.com/makoto_sanda/status/686894476950810625 三田誠Twitter2016年1月12日21:56]</ref>。
 
**『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の作者である三田によると、アトラムの台詞は全面的に奈須きのこ氏の監修のもとに執筆しており、(橙子は一発でOKだったのに対し)実に細やかな直しが大量に入っていた事をTwitterで明かした<ref group = "出">[https://twitter.com/makoto_sanda/status/686894476950810625 三田誠Twitter2016年1月12日21:56]</ref>。
7,523

回編集

案内メニュー