差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
28 バイト追加 、 2015年10月30日 (金) 00:10
編集の要約なし
15行目: 15行目:     
;能力
 
;能力
:三本の宝剣を保有し、それらを用いた三刀流の剣術を操る。一本は手に持って直接攻撃に使い、残りの二本はセイバーの周囲の宙に浮いて展開され独立して攻撃を行うという、間合いを問わずに手数で相手を追い立てていく戦闘スタイルをとる。<br>ただしキャスター曰く剣術としては雑らしく、防戦一方とはいえステータスが低いキャスターでもある程度凌げるレベル。<br>それ以外にも変化能力や魅了の[[魔眼]]など多彩な能力を持つが、魔眼は「フツーの[[ウィザード]]なら抵抗できて当然」と本人に評される程度の効果で、好んでいない。
+
:三振りの宝剣を保有し、それらを用いた三刀流の剣術を操る。一本は手に持って直接攻撃に使い、残りの二本はセイバーの周囲の宙に浮いて展開され独立して攻撃を行うという、間合いを問わずに手数で相手を追い立てていく戦闘スタイルをとる。<br>ただしキャスター曰く剣術としては雑らしく、防戦一方とはいえステータスが低いキャスターでもある程度凌げるレベル。<br>それ以外にも変化能力や魅了の[[魔眼]]など多彩な能力を持つが、魔眼は「フツーの[[ウィザード]]なら抵抗できて当然」と本人に評される程度の効果で、好んでいない。
    
==[[宝具]] ==
 
==[[宝具]] ==
 
;文殊智剣大神通恋愛発破天鬼雨(もんじゅちけんだいしんとう れんあいはっぱてんきあめ)
 
;文殊智剣大神通恋愛発破天鬼雨(もんじゅちけんだいしんとう れんあいはっぱてんきあめ)
:セイバーが保有する三振りの宝剣のうち、黄金色の一本。<br>普段は武装として使っているが真名解放すると、数え切れないほどの宝剣が上空に螺旋状に展開され、剣の豪雨を降らせる。<br>名前の由来は文殊菩薩の智剣・大通連。
+
:セイバーが保有する三振りの宝剣のうち、黄金色の一本。<br>普段は武装として使っているが真名解放すると、数え切れないほどの宝剣が上空に同心円状に展開され、剣の豪雨を降らせる。<br>名前の由来は文殊菩薩の智慧の剣・大通連。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
98行目: 98行目:  
; 三振りの宝剣
 
; 三振りの宝剣
 
: 鈴鹿御前の三振りの宝剣である『大通連』、『小通連』、『顕明連』は御伽話などに登場する架空の刀であるため実在はしないが、伝承や写本の違いなどにより表記や由来は様々である。
 
: 鈴鹿御前の三振りの宝剣である『大通連』、『小通連』、『顕明連』は御伽話などに登場する架空の刀であるため実在はしないが、伝承や写本の違いなどにより表記や由来は様々である。
: 『鈴鹿の草子』『田村の草子』では天竺の阿修羅王が大嶽丸にに贈ったが、坂上田村麻呂に味方した鈴鹿御前の策略により『大通連』と『小通連』の奪取に成功し勝利に導いたものの、もう一振りの『顕明連』は大嶽丸が天竺の叔父に預けてあり、その神通力を持って大嶽丸の復活を許してしまう。
+
: 『鈴鹿の草子』『田村の草子』では天竺の阿修羅王が大嶽丸に贈ったが、坂上田村麻呂に味方した鈴鹿御前の策略により『大通連』と『小通連』の奪取に成功し勝利に導いたものの、もう一振りの『顕明連』は大嶽丸が天竺の叔父に預けてあり、その神通力を持って大嶽丸の復活を許してしまう。
: 『田村三大記』では始めから鈴鹿御前が所持している描写が多く、『大通連』は文殊菩薩の化身または文殊菩薩の打った剣、『小通連』は普賢菩薩の化身または普賢菩薩の打った剣とされる。『顕明連』は近江の湖に棲む蛇の尾より取れた剣とされ、旭日に当てれば三千大千世界を見渡すことができる。
+
: 『田村三大記』では始めから鈴鹿御前が所持している描写が多く、『大通連』は文殊菩薩の化身または文殊菩薩の打った智慧の剣、『小通連』は普賢菩薩の化身または普賢菩薩の打った慈悲の剣とされる。『顕明連』は近江の湖に棲む蛇の尾より取れた剣とされ、旭日に当てれば三千大千世界を見渡すことができる。
 
: これらの違いは盗賊、第四天魔王の娘、天女と変化していく過程で、物語中の鈴鹿御前の役割の変化に併せるように三振りの宝剣の役割も変っている。もっとも彼女を祀る神社には「鈴鹿流薙刀術発祥之地」の碑が建ち、祇園祭の鈴鹿山も大長刀を手にしていることから刀剣より薙刀使いの一面が強く浸透していたりする。
 
: これらの違いは盗賊、第四天魔王の娘、天女と変化していく過程で、物語中の鈴鹿御前の役割の変化に併せるように三振りの宝剣の役割も変っている。もっとも彼女を祀る神社には「鈴鹿流薙刀術発祥之地」の碑が建ち、祇園祭の鈴鹿山も大長刀を手にしていることから刀剣より薙刀使いの一面が強く浸透していたりする。
 +
 
; 坂上田村麻呂との剣合
 
; 坂上田村麻呂との剣合
 
: 鈴鹿御前が坂上田村麻呂と剣合したシーンは実際に室町時代前期の『太平記』や『酒呑童子』に記載されている。『酒呑童子絵巻』では、彼女との剣合の時に坂上田村麻呂が用いた刀が『血吸』であり、伊勢神宮に奉納した『血吸』を後に源頼光が手にして酒呑童子を切ったという、言わば源頼光の振るう刀の由緒を高めるための一エピソードでしかなかった。彼女が坂上田村麻呂と互いに助け合いながら英雄としての功績を紡いでいくのは室町時代後期に『鈴鹿の草子』『田村の草子』など鈴鹿御前が軸になる御伽草子が成立してからである。
 
: 鈴鹿御前が坂上田村麻呂と剣合したシーンは実際に室町時代前期の『太平記』や『酒呑童子』に記載されている。『酒呑童子絵巻』では、彼女との剣合の時に坂上田村麻呂が用いた刀が『血吸』であり、伊勢神宮に奉納した『血吸』を後に源頼光が手にして酒呑童子を切ったという、言わば源頼光の振るう刀の由緒を高めるための一エピソードでしかなかった。彼女が坂上田村麻呂と互いに助け合いながら英雄としての功績を紡いでいくのは室町時代後期に『鈴鹿の草子』『田村の草子』など鈴鹿御前が軸になる御伽草子が成立してからである。
匿名利用者

案内メニュー