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− | == セイバー(Apocrypha・黒) == | + | == セイバー (Apocrypha・黒) == |
| *真名:ジークフリート | | *真名:ジークフリート |
| *身長:190cm/体重:80kg | | *身長:190cm/体重:80kg |
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| == [[宝具]] == | | == [[宝具]] == |
− | ;幻想大剣・天魔失墜(バルムンク) | + | ; 幻想大剣・天魔失墜(バルムンク) |
− | :柄に青い宝玉が埋め込まれた黄金の大剣。聖剣のカテゴリーに属する。真名を解放することで、大剣を中心とした半円状に拡散する黄昏の波を放つ。 | + | : 柄に青い宝玉が埋め込まれた黄金の大剣。聖剣のカテゴリーに属する。真名を解放することで、大剣を中心とした半円状に拡散する黄昏の波を放つ。 |
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− | ;悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール) | + | ; 悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール) |
| :竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。Bランク以下の攻撃を完全に無効化し、更にAランクの攻撃でもその威力を減少させ、赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済む頑強な肉体を誇る。<br />但し、伝承の通り背中のみその効力は発揮しない。 | | :竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。Bランク以下の攻撃を完全に無効化し、更にAランクの攻撃でもその威力を減少させ、赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済む頑強な肉体を誇る。<br />但し、伝承の通り背中のみその効力は発揮しない。 |
| <!-- 220Pに「スキル」という記述がありますが、312Pに宝具であるという記述があり、またこれまでの例から考えても、これだけ長いルビが振るわれたものがスキルであるというのも不自然な話なので、宝具の項目に記載させて頂きました。--> | | <!-- 220Pに「スキル」という記述がありますが、312Pに宝具であるという記述があり、またこれまでの例から考えても、これだけ長いルビが振るわれたものがスキルであるというのも不自然な話なので、宝具の項目に記載させて頂きました。--> |
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| :彼をすぐに救わず、見捨てようとした事を恥じ、贖罪のために自らの心臓を与える。この行為によってホムンクルスの少年は蘇生したが、彼の肉体は変化を遂げ、永い錬金術の歴史上にも例を見ない存在が生まれた。 | | :彼をすぐに救わず、見捨てようとした事を恥じ、贖罪のために自らの心臓を与える。この行為によってホムンクルスの少年は蘇生したが、彼の肉体は変化を遂げ、永い錬金術の歴史上にも例を見ない存在が生まれた。 |
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− | ;[[ランサー (Apocrypha・黒)]] | + | ;[[ランサー (Apocrypha・黒)|黒のランサー]] |
| :彼から絶大な信頼と評価を受けており、「考え得る限り、もっとも素晴らしい勇者」と絶賛されていた。<br />……それだけにセイバーが消滅した事実に対する彼の反応が恐ろしい。 | | :彼から絶大な信頼と評価を受けており、「考え得る限り、もっとも素晴らしい勇者」と絶賛されていた。<br />……それだけにセイバーが消滅した事実に対する彼の反応が恐ろしい。 |
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− | ;[[ライダー (Apocrypha・黒)]] | + | ;[[ライダー (Apocrypha・黒)|黒のライダー]] |
| :彼に糾され、「英雄」としての誇りを取り戻す。 | | :彼に糾され、「英雄」としての誇りを取り戻す。 |
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− | ;[[ランサー (Apocrypha・赤)]] | + | ;[[ランサー (Apocrypha・赤)|赤のランサー]] |
| :鎬を削りあう好敵手。<br />生前でも経験のない程の実力に、心から敬服する。 | | :鎬を削りあう好敵手。<br />生前でも経験のない程の実力に、心から敬服する。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
| *キャラクターデザイン原案はKN。設定制作を担当したのはTYPE MOON。 | | *キャラクターデザイン原案はKN。設定制作を担当したのはTYPE MOON。 |
− | *北欧神話の大英雄シグルズが彼のモデルという説と、同一人物という説がある。<br />シグルズの持つ魔剣グラムはバルムンクの別名という設定があることと([[ギルガメッシュ]]の項を参照)、『EXTRA CCC』のブリュンヒルデの説明にて「シグルズ(ジークフリート)」と表記され同一視されている。また、作中における彼の経歴はジークフリートとシグルトの伝承がごちゃ混ぜであり、これらの点からTYPE-MOON世界では後者の説を採用していると思われる。<br />但し、グラムは魔剣とされているのに対し、バルムンクは聖剣とされており、形状も大きく異なっている点など、「stay night」の設定と辻褄が合わない所があるが詳細は不明。 | + | *北欧神話の大英雄シグルズが彼のモデルという説と、同一人物という説がある。<br />シグルズの持つ魔剣グラムはバルムンクの別名という設定があることと([[ギルガメッシュ]]の項を参照)、『CCC』のブリュンヒルデの説明にて「シグルズ(ジークフリート)」と表記され同一視されている。また、作中における彼の経歴はジークフリートとシグルトの伝承がごちゃ混ぜであり、これらの点からTYPE-MOON世界では後者の説を採用していると思われる。<br />但し、グラムは魔剣とされているのに対し、バルムンクは聖剣とされているなど、多少辻褄があわないところもある。<!-- 形状に関してはSNとEXでゲイボルクの形が違ったりするんですし、どうでもいいことだと思います --> |
| *マスターであるゴルドは、彼の真名に関して、過剰に警戒しすぎていたと言わざるを得ない。確かに聖杯戦争において真名の秘匿は基本中の基本であり、セイバーの背中の弱点には十分に留意する必要が有った。<br />だが無防備な背後から攻撃を受けるのは、特殊な防御能力を持たない限り、どのような大英雄でも敗北必至の危機的状況であり、彼の弱点も所詮は「'''当たり前の事'''」に過ぎなかった。<br />真名の秘匿のみを重視し、サーヴァントとまともにコミュニケーションを取ろうともしなかったゴルドの失点は余りに大きい。 | | *マスターであるゴルドは、彼の真名に関して、過剰に警戒しすぎていたと言わざるを得ない。確かに聖杯戦争において真名の秘匿は基本中の基本であり、セイバーの背中の弱点には十分に留意する必要が有った。<br />だが無防備な背後から攻撃を受けるのは、特殊な防御能力を持たない限り、どのような大英雄でも敗北必至の危機的状況であり、彼の弱点も所詮は「'''当たり前の事'''」に過ぎなかった。<br />真名の秘匿のみを重視し、サーヴァントとまともにコミュニケーションを取ろうともしなかったゴルドの失点は余りに大きい。 |
| **尤もそれはその関係を良しとしたセイバー自身にも非があると言える事でもある。互いにコミュニケーションを取っていれば、あの結末を回避出来た可能性がある事が示唆されている。 | | **尤もそれはその関係を良しとしたセイバー自身にも非があると言える事でもある。互いにコミュニケーションを取っていれば、あの結末を回避出来た可能性がある事が示唆されている。 |
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| {| class="wikitable" | | {| class="wikitable" |
| |- | | |- |
− | | || 筋力 || 耐久 || 敏捷 || 魔力 || 幸運 || 宝具 || 備考 | + | | マスター || 筋力 || 耐久 || 敏捷 || 魔力 || 幸運 || 宝具 || 備考 |
| |- | | |- |
− | | セイバー || B+ || A || B || C || E || A | + | | 不定 || B+ || A || B || C || E || A || 企画段階 |
| |} | | |} |
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| == 話題まとめ == | | == 話題まとめ == |
| ;バルムンク | | ;バルムンク |
− | :彼の愛剣「バルムンク」は作中で『聖剣』と呼ばれているが、その来歴は血塗られている。<br />バルムンクは元々ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクが、彼に財宝の分配を依頼した際に贈る品だった。だが分配に不平を漏らすものがおり、彼はその依頼を果たすことは出来なかった。怒った二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちに襲われたために反撃(ジークフリートが怒って勇者達を斬り殺したと言われることもあるが、古くからある写本にはそのように書かれていないため、近代の創作である。)、結果としてバルムンクを初めとする彼らの宝を手に入れることになった。<br />要するに'''持ち主を殺して奪い取った宝具'''である。<br />尤も、これはニーベルンゲンの財宝の呪いのようなものでもあり、この後に財宝を狙うハーゲンによって彼は暗殺され、バルムンクも奪われる。<br />そして「彼がくれた贈り物」として財宝を奪い返そうとするクリームヒルトによって財宝と復讐の争いがおき、最後にはクリームヒルトが動けないハーゲンを奪い返したバルムンクで斬首。そして彼女もハーゲンの旧友ヒルデブラントに切り殺された。<br />しかし、そのような呪いを孕んだ剣を、果たして『聖剣』と称してよいものだろうか。 | + | :彼の愛剣「バルムンク」は作中で『聖剣』と呼ばれているが、その来歴は血塗られている。<br />バルムンクは元々ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクが、彼に財宝の分配を依頼した際に贈る品だった。だが分配に不平を漏らすものがおり、彼はその依頼を果たすことは出来なかった。怒った二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちに襲われたために反撃(ジークフリートが怒って勇者達を斬り殺したと言われることもあるが、古くからある写本にはそのように書かれていないため、近代の創作である)、結果としてバルムンクを初めとする彼らの宝を手に入れることになった。<br />要するに'''持ち主を殺して奪い取った宝具'''である。<br />尤も、これはニーベルンゲンの財宝の呪いのようなものでもあり、この後に財宝を狙うハーゲンによって彼は暗殺され、バルムンクも奪われる。<br />そして「彼がくれた贈り物」として財宝を奪い返そうとするクリームヒルトによって財宝と復讐の争いがおき、最後にはクリームヒルトが動けないハーゲンを奪い返したバルムンクで斬首。そして彼女もハーゲンの旧友ヒルデブラントに切り殺された。<br />しかし、そのような呪いを孕んだ剣を、果たして『聖剣』と称してよいものだろうか。 |
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| ;英雄ジークフリートの性格 | | ;英雄ジークフリートの性格 |
− | :上記のような経緯に限らず、彼には英雄と呼ぶには粗暴な振る舞いも多く、「ニーベルングの指環」でブリュンヒルデを娶った際に眠っている彼女の鎧や服を引っぺがしており、ブリュンヒルデは羞恥の余り泣き崩れてしまった。<br />しかし「ニーベルングの指環」においては、実はブリュンヒルデは自分がジークフリートによって目覚めさせられるよう彼が生まれる前から定めており、彼女からすればある意味願ったりな展開でもある(泣き崩れたのは、あくまで初めて女性として扱われたことに戸惑っただけとされる)。<br />また、ジークフリート自身、鎧を剥がすまで相手が女性であることに気が付かなかった。 <br />「ニーベルンゲンの歌」においては、彼は徹頭徹尾クリームヒルトに一途な愛を誓っており、ブリュンヒルデとは面識があった程度で、むしろ彼は高慢なブリュンヒルトから見下されていた節もある。<br />このように彼の伝承は時代・地域ごとに様々な作品が存在し、性格に統一性が見られない(なにせジークフリート伝説は5・6世紀頃に成立し、その後各地域に拡散して1,000年以上に渡って様々な作品が作られている上に、著作権が無いので現代の編者が自己解釈で改変を加えることもある)ため、あながち作中の高潔な性格は伝承と相違ないとも言える。<br />というか粗暴なふるまいをするのは精々作中初期(まだ年若い頃)の時代の話であり、精神的成長を果たしている中盤以降では落ち着いた誠実な人間である。<br />このような「粗暴な振る舞いが多いにも関わらず、Fate作品内では紳士的な人物として描かれた英雄」は彼の他に(虎聖杯の影響を受けている可能性もあるが)[[バーサーカー|ヘラクレス]]が挙げられる。 | + | :上記のような経緯に限らず、彼には英雄と呼ぶには粗暴な振る舞いも多く、「ニーベルングの指環」でブリュンヒルデを娶った際に眠っている彼女の鎧や服を引っぺがしており、ブリュンヒルデは羞恥の余り泣き崩れてしまった。<br />しかし「ニーベルングの指環」においては、実はブリュンヒルデは自分がジークフリートによって目覚めさせられるよう彼が生まれる前から定めており、彼女からすればある意味願ったりな展開でもある(泣き崩れたのは、あくまで初めて女性として扱われたことに戸惑っただけとされる)。<br />また、ジークフリート自身、鎧を剥がすまで相手が女性であることに気が付かなかった。 <br />「ニーベルンゲンの歌」においては、彼は徹頭徹尾クリームヒルトに一途な愛を誓っており、ブリュンヒルデとは面識があった程度で、むしろ彼は高慢なブリュンヒルトから見下されていた節もある。<br />このように彼の伝承は時代・地域ごとに様々な作品が存在し、性格に統一性が見られない(なにせジークフリート伝説は5・6世紀頃に成立し、その後各地域に拡散して1,000年以上に渡って様々な作品が作られている上に、著作権が無いので現代の編者が自己解釈で改変を加えることもある)ため、あながち作中の高潔な性格は伝承と相違ないとも言える。<br />というか粗暴なふるまいをするのは精々作中初期(まだ年若い頃)の時代の話であり、精神的成長を果たしている中盤以降では落ち着いた誠実な人間である。<br />このような「粗暴な振る舞いが多いにも関わらず、Fate作品内では紳士的な人物として描かれた英雄」は彼の他に(虎聖杯の影響を受けている可能性もあるが)[[バーサーカー|ヘラクレス]]が挙げられる。 |
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