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282 バイト追加 、 2017年3月27日 (月) 22:57
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: その英雄然とした来歴に反して終始お気楽なノリとやる気のない言動が散見され真剣味がないと思われがちだが、実際はいつでも本気であり、それが窺えるような台詞は少なからず見られる。
 
: その英雄然とした来歴に反して終始お気楽なノリとやる気のない言動が散見され真剣味がないと思われがちだが、実際はいつでも本気であり、それが窺えるような台詞は少なからず見られる。
 
: これは、政治家としての側面が本気であることを隠している事に加え、生前における絶望的な籠城戦を戦い抜き勝利するために鍛えた才覚であり、敵への挑発もまた天才的。エミヤの見立てでは「口ぶりで軽く見せているが、油断すれば鋭く重い槍の一撃を食らってしまう」とヘクトールを分析している。
 
: これは、政治家としての側面が本気であることを隠している事に加え、生前における絶望的な籠城戦を戦い抜き勝利するために鍛えた才覚であり、敵への挑発もまた天才的。エミヤの見立てでは「口ぶりで軽く見せているが、油断すれば鋭く重い槍の一撃を食らってしまう」とヘクトールを分析している。
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: 名だたる英雄たちを前にして一歩も惹かないわけではなく、二歩も三歩も退いて油断したところで殴りつけてはまた逃げ、遠くにいると思ったら泥をぶつける、と、籠城戦にかけては最強を誇った。
 
: また分析眼も鋭く、生前では絶命する寸前にアキレウスの肉体の秘密を見抜いて間接的に討ち取る切欠を作った。
 
: また分析眼も鋭く、生前では絶命する寸前にアキレウスの肉体の秘密を見抜いて間接的に討ち取る切欠を作った。
 
: 一方、宝具である自分の愛槍の名前はろくに覚えておらず、本人としては武器は投げて殺せればなんでもいいと思っている節があり、かなりのリアリスト。
 
: 一方、宝具である自分の愛槍の名前はろくに覚えておらず、本人としては武器は投げて殺せればなんでもいいと思っている節があり、かなりのリアリスト。
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:老いた父王に代わりトロイア陣営をまとめ上げ、卓越した籠城戦を展開して神の予測を裏切り、圧倒的な兵力差を誇るアカイア軍を一時は敗走寸前にまで追い込んだが、神に愛された英雄[[アキレウス]]の参戦によって徐々に形勢は傾いていく。
 
:老いた父王に代わりトロイア陣営をまとめ上げ、卓越した籠城戦を展開して神の予測を裏切り、圧倒的な兵力差を誇るアカイア軍を一時は敗走寸前にまで追い込んだが、神に愛された英雄[[アキレウス]]の参戦によって徐々に形勢は傾いていく。
:アキレウスを挑発しつつ、逃走と戦いを繰り返すことで持ちこたえていたが、『宙駆ける星の穂先』によって半強制的に一騎打ちを迫られ、「アキレウスを倒せるかもしれない」という誘惑に負けて応じてしまう。<br>無論、不死性を捨てても白兵戦では超一級の強さを持つアキレウスが相手になった時点で命運尽きたと覚悟し、ヘクトールは討たれてしまった。
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:アキレウスを挑発しつつ、逃走と戦いを繰り返すことで持ちこたえていたが、『宙駆ける星の穂先』によって半強制的に一騎打ちを迫られ、「アキレウスを倒せるかもしれない」という誘惑に負けて応じてしまう。<br>無論、不死性を捨てても白兵戦では超一級の強さを持つアキレウスが相手になった時点で命運尽きたと覚悟し、紙一重でヘクトールは討たれてしまった。
    
:死ぬ寸前、ヘクトールはアキレウスの肉体の秘密を見抜き、自身の肉体にメッセージを刻んでパリスに伝え、太陽神の助けを借りてアキレウスの踵を射抜くことに成功。<br>しかし、ヘクトールの死後、トロイアは加速度的に崩壊する一方であり、遂には「トロイの木馬」によって陥落し、滅亡してしまった。
 
:死ぬ寸前、ヘクトールはアキレウスの肉体の秘密を見抜き、自身の肉体にメッセージを刻んでパリスに伝え、太陽神の助けを借りてアキレウスの踵を射抜くことに成功。<br>しかし、ヘクトールの死後、トロイアは加速度的に崩壊する一方であり、遂には「トロイの木馬」によって陥落し、滅亡してしまった。
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*一城塞都市に過ぎないトロイアがアカイア(ギリシャ)の有力諸国家連合軍との戦争に突入するという、あからさまに勝ち目の少ない状況で神話に語られるほど戦況が膠着したのは、やはり老齢の父王に代わって指揮を執ったヘクトールの働きによる部分が多いと思われる。
 
*一城塞都市に過ぎないトロイアがアカイア(ギリシャ)の有力諸国家連合軍との戦争に突入するという、あからさまに勝ち目の少ない状況で神話に語られるほど戦況が膠着したのは、やはり老齢の父王に代わって指揮を執ったヘクトールの働きによる部分が多いと思われる。
 
**なお、現代的な感覚からするとそもそもの原因であるヘレネーを返却し、犯人としてパリスの首を差し出せばどうにか政治的に丸く収められそうな印象も受けるのだが、この戦争の真の発端は大神ゼウスが「そろそろ人間増えすぎだから減らしたいし、どうせならパーッと戦争させて楽しみたい」と思い立ち、諍いの女神エリスに命じて紛争の火種を撒かせたことにあるので実はどうにもならない。オリュンポスの神々はギリシャ陣営側とトロイア側に分かれてスポーツ競技のサポーターのごとく勇士たちの戦いを応援し、時には露骨な干渉もしつつ戦争ドラマを堪能した。
 
**なお、現代的な感覚からするとそもそもの原因であるヘレネーを返却し、犯人としてパリスの首を差し出せばどうにか政治的に丸く収められそうな印象も受けるのだが、この戦争の真の発端は大神ゼウスが「そろそろ人間増えすぎだから減らしたいし、どうせならパーッと戦争させて楽しみたい」と思い立ち、諍いの女神エリスに命じて紛争の火種を撒かせたことにあるので実はどうにもならない。オリュンポスの神々はギリシャ陣営側とトロイア側に分かれてスポーツ競技のサポーターのごとく勇士たちの戦いを応援し、時には露骨な干渉もしつつ戦争ドラマを堪能した。
**なお、ヘレネ―返却がなされなかった理由への合理的な説も存在する。「パリス一行がスパルタからの帰路で寄港したエジプトにおいて、誘拐が発覚したためヘレネーはエジプトに留まらされた。トロイ側は当然スパルタ王メネラオスにこれを伝えたが、彼は終戦後までそれを信じなかった」というもの。
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**なお、ヘレネー返却がなされなかった理由への合理的な説も存在する。「パリス一行がスパルタからの帰路で寄港したエジプトにおいて、誘拐が発覚したためヘレネーはエジプトに留まらされた。トロイ側は当然スパルタ王メネラオスにこれを伝えたが、彼は終戦後までそれを信じなかった」というもの。
    
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