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64 バイト追加 、 2017年5月14日 (日) 20:40
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;「この世に人は私だけ。<br> 私以外の人間はすべてケダモノ。<br> 私はそのように育てられました。<br> そのような世界で生きたのです。<br> 私を悪と断じたのはごく少数の希少種だけ。<br> ですが、そういうヒトに限って―――<br> あのように、人間社会から逸脱した罪人とされました。<br> 私のような悪を処断しようと努めた者を、<br> 自分たちの利益にならないからと排斥する―――<br> そのようなケダモノ達が人間だとでも?<br> それでは無銘の英雄たちが、あまりにも報われません」
 
;「この世に人は私だけ。<br> 私以外の人間はすべてケダモノ。<br> 私はそのように育てられました。<br> そのような世界で生きたのです。<br> 私を悪と断じたのはごく少数の希少種だけ。<br> ですが、そういうヒトに限って―――<br> あのように、人間社会から逸脱した罪人とされました。<br> 私のような悪を処断しようと努めた者を、<br> 自分たちの利益にならないからと排斥する―――<br> そのようなケダモノ達が人間だとでも?<br> それでは無銘の英雄たちが、あまりにも報われません」
 
:パッションリップから悍ましい自己愛の怪物と糾弾されるも、それを肯定した。
 
:パッションリップから悍ましい自己愛の怪物と糾弾されるも、それを肯定した。
:彼女の世界において、人間はキアラ自信だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、自分のような悪を処断しようとした無名の英雄を排斥した人々たちをケダモノと嘲笑った。
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:彼女の世界において、人間はキアラ自信だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、[[エミヤ〔オルタ〕|自分のような悪を処断しようとした無名の英雄]]を排斥した人々たちをケダモノと嘲笑った。
:だが、その言葉を聞き流すわけにはいかないと、死に果てたはずの男は立ち上がった。自分を虚仮にしたからではなく、無銘の英雄を排斥した人々――彼が本当に守ろうとした者たちを虚仮にしたのだから。
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:だが、その言葉を聞き流すわけにはいかないと、'''[[エミヤ〔オルタ〕|死に果てたはずの男]]'''は立ち上がった。自分を虚仮にしたからではなく、無銘の英雄を排斥した人々――彼が本当に守ろうとした者たちを虚仮にしたのだから。
 
;(……でも、愉しかったのは紛れもなく<br> 何が違ったのでしょう―――<br> 私と彼女。快楽に沈んだ<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>と、<br> 快楽の湖面から翔んだ、あの―――<br> ……ああ、そうですね<br> その疑問こそ、私に与えられた罰ならば……<br> 彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、<br> 有り得るのかもしれませんね―――)
 
;(……でも、愉しかったのは紛れもなく<br> 何が違ったのでしょう―――<br> 私と彼女。快楽に沈んだ<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>と、<br> 快楽の湖面から翔んだ、あの―――<br> ……ああ、そうですね<br> その疑問こそ、私に与えられた罰ならば……<br> 彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、<br> 有り得るのかもしれませんね―――)
 
:間際。自己愛で人類悪に変生した女は、恋に羽ばたいた少女の一撃と、正義の味方――否、悪の敵である男の妨害によって海底に沈んだのであった。
 
:間際。自己愛で人類悪に変生した女は、恋に羽ばたいた少女の一撃と、正義の味方――否、悪の敵である男の妨害によって海底に沈んだのであった。
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