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;略歴
 
;略歴
:『二代目はオルタちゃん』にて[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]がサンタ役の乗っ取りを企て、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕#サンタオルタ|サンタオルタ]]からプレゼント袋を盗むために[[子ギル]]から透明になる水薬を借りたが、「うっかり」薬を間違えてソレを飲むことにより誕生し、サンタを目指すことなった。
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:『Grand Order』2016年クリスマスイベント『二代目はオルタちゃん』にて登場。
:しかし彼女は性格に加えて生まれた状況が特殊であるため、サンタとしてのあり方はとサンタの本質とかけ離れており、行く先にプレゼントを楽しみにしていたサーヴァントたちから不評を買ってしまう。
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:[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]が宿敵[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕#サンタオルタ|セイバーオルタ]]からサンタ役を乗っ取ってしまおうと企み、サンタオルタからプレゼント袋を盗むために[[子ギル]]から透明になる水薬を借りたが、渡された薬が「透明になる水薬」ではなく「若返りの秘薬」であったため幼児化。最終的にサンタオルタから譲られるという形でサンタになるという目的こそ達成したものの、若返り前の自分の行動を「度し難い」と斬って捨て、独自のサンタ論に基づいてサンタとして行動を開始する。
:そして[[ジャック・ザ・リッパー]]と[[ナーサリー・ライム]]にプレゼントを渡したが逃げ出してしまい、それに見かねたふたりに返却され、代わりに行ったことのない海に行く約束をする事となった。
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:しかし彼女は性格に加えて生まれた状況が特殊であるため、彼女の想定していたサンタとしてのあり方はサンタの本質とかけ離れたただの善意の押し売りと化しており、行く先々でプレゼントを楽しみにしていたサーヴァントたちから不評を買ってしまう。
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:そして幾度かの騒動を経て[[ジャック・ザ・リッパー]]と[[ナーサリー・ライム]]にプレゼントを渡すが、流石に幼女相手では強硬な態度も取れず、ここで自分の用意したプレゼントが場にそぐわないものであることをはっきりと自覚。いたたまれなくなってその場から逃走するも、それを見かねた二人からプレゼントを返却され、その代わりとして行ったことのない海に行く約束をする事となった。
 
;人物
 
;人物
 
:白いサンタ服を着た幼い少女。
 
:白いサンタ服を着た幼い少女。
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:本人としては大人になった[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]は、そのやさぐれっぷりが見ていて恥ずかしいようであるが、当人もまたマスターにどう甘えたいのにどうやって甘えればいいのか分からない。
 
:本人としては大人になった[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]は、そのやさぐれっぷりが見ていて恥ずかしいようであるが、当人もまたマスターにどう甘えたいのにどうやって甘えればいいのか分からない。
 
:一方で、有用性と有益性が彼女を構成する全てと考えるほど論理的なものを好み、逆に無駄なものを好まない。頑固であることに加え、辛いことがあっても強がっている。
 
:一方で、有用性と有益性が彼女を構成する全てと考えるほど論理的なものを好み、逆に無駄なものを好まない。頑固であることに加え、辛いことがあっても強がっている。
:誰かの喜びが解らないが故に、プレゼントを贈ることに「喜びを感じておらず」、益の有無に拘るのも、何を贈れば喜ぶのかが分からない。そもそも生まれついて欲がない彼女には贈り物が分からず、自分がプレゼントを貰えることすらも分かっていなかった。
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:誰かの喜びが解らないが故にプレゼントを贈ることに「喜びを感じておらず」、贈り物の実益の有無に拘るのも「何を贈れば喜ぶのかが分からない」から。そもそも生まれついて欲がない彼女には贈り物が分からず、自分がクリスマスにプレゼントを貰う側であることすらも分かっていなかった。
:「プレゼントは贈ったものが贈ったこと自体を喜んでいるだけの自己満足」「役に立たなければプレゼントなど意味はない」と考えており、喜ばれるものよりも役に立つものをプレゼントする事を重視し、贈られた側が喜ばれなくとも実用一点張りという押しつけに等しい形で顕れている。
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:「プレゼントは贈ったものが贈ったこと自体を喜んでいるだけの自己満足」「役に立たなければプレゼントなど意味はない」と考えており、この考えは喜ばれるものよりも役に立つものをプレゼントする事を重視し、贈られた側が喜ばれなくとも実用一点張りという形で顕れている。
:願いを叶える者でありながら願いから逃避し、他者の「願いを叶える」という自身の願いを持ち、これをカタチにするサンタとしての本質を理解していない事の証左でもある。
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:これは願いを叶える者でありながら願いから逃避し、「他者の「願いを叶える」という自身の願いを持ち、これをカタチにする」というサンタとしての本質を理解していない事の証左でもある。
 
;能力
 
;能力
 
:赤と緑のリボンをあしらった槍を振り回している他、青い炎による攻撃を行っている。
 
:赤と緑のリボンをあしらった槍を振り回している他、青い炎による攻撃を行っている。
:EXアタックでは両腕に赤と緑のエネルギーを収束し敵に投射させて敵を巻き込ませる「[[天草四郎時貞|ツインアーム・リトルクランチ]]」を披露している。
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:EXアタックでは両腕に赤と緑のエネルギーを収束し敵に投射して吹き飛ばすというどこかで見たような技「[[天草四郎時貞|ツインアーム・リトルクランチ]]」を披露している。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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==真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ==
 
==真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ==
:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。ジャンヌ・オルタが英雄王ギルガメッシュの胡散臭い薬を飲み、彼女がサンタを目指すことにより誕生した。
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:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。ジャンヌ・オルタが英雄王ギルガメッシュの若返りの秘薬を飲み、若返った彼女がサンタを目指すことにより誕生した。
    
:ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。
 
:ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。
:ジャンヌ・オルタは本来存在しない、ジャンヌ・ダルクの黒化した存在だが、ジル・ド・レェが聖杯に願うことにより、生まれ落ちた。
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:ジャンヌ・オルタは本来存在しないジャンヌ・ダルクの黒化した存在だが、ジル・ド・レェが聖杯に願うことによりその概念が誕生。
:世界的に高い知名度が成せた反則技と、その悲劇的な最期から大衆からジャンヌの暗黒面を容認するという土台によって、「復讐者」のサーヴァントとして現界した。
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:そして世界的に高い知名度と、その悲劇的な最期から存在した「大衆がジャンヌの暗黒面を容認する」という事実に寄り土台とすることで「復讐者」のサーヴァントとして現界し得た。
    
:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはその存在しない少女の、幼い頃の姿。[[ジャンヌ・ダルク|フランスを救った聖人]]ではなく、かといって[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|フランスを滅ぼそうとした竜の魔女]]でもなく、ただ日常を謳歌する子供。
 
:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはその存在しない少女の、幼い頃の姿。[[ジャンヌ・ダルク|フランスを救った聖人]]ではなく、かといって[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|フランスを滅ぼそうとした竜の魔女]]でもなく、ただ日常を謳歌する子供。
 
:だが「元から有り得ない存在」であるジャンヌ・オルタの「本来存在しない者の幼少期」と化した姿であるが故に、自身の願いや希望は持っていない。
 
:だが「元から有り得ない存在」であるジャンヌ・オルタの「本来存在しない者の幼少期」と化した姿であるが故に、自身の願いや希望は持っていない。
 
:彼女は通常の英霊と違い、誰にも信仰されておらず、世界は彼女の存在を知らない。いかなる時間軸にも彼女の如き存在があった記録はなく、人理が不安定なために、かろうじてその存在を許されていた。
 
:彼女は通常の英霊と違い、誰にも信仰されておらず、世界は彼女の存在を知らない。いかなる時間軸にも彼女の如き存在があった記録はなく、人理が不安定なために、かろうじてその存在を許されていた。
:それを悟った彼女はサーヴァントとして現界し続ける為に『何か』になる必要があり、彼女は己が希望ではなく、他者の希望を叶えるサンタクロースになろうとした。
+
:それを悟った彼女はサーヴァントとして現界し続ける為に『何か』になる必要があり、そこで彼女は己が希望ではなく、他者の希望を叶えるサンタクロースになろうとした。
 
:プレゼントを誰よりも欲する側である子供が、公平無私に愛とプレゼントを贈る側であるサンタクロースになってしまった。己の有用性を証明するために。
 
:プレゼントを誰よりも欲する側である子供が、公平無私に愛とプレゼントを贈る側であるサンタクロースになってしまった。己の有用性を証明するために。
:本当はその必要こそなかった。彼女はプレゼントを待つだけで良かった。傍にいる誰かが、必ず贈り物を届けてくれたが、彼女はそれを知らなかった。
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:本当はその必要こそなかった。彼女はプレゼントを待つだけで良かった。傍にいる誰かが必ず贈り物を届けてくれたはずだったが、彼女はそれを知らなかった。
    
:このままクリスマスが終われば、サンタの役目も終わり、そうなれば彼女は存在理由も自我も「消滅」してしまう。そこで、サンタクロースとしての活動を通して、彼女を救うことにした。
 
:このままクリスマスが終われば、サンタの役目も終わり、そうなれば彼女は存在理由も自我も「消滅」してしまう。そこで、サンタクロースとしての活動を通して、彼女を救うことにした。
:この旅こそは、サンタ・リリィが「子供に公平無私にプレゼントを贈るサンタクロース」となる旅ではなく、「サンタクロースに願いを求める子供」であること、そして子供が持つ「小さな願い」を思い起こす為のモノだったのだ。
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:彼女の旅は、サンタ・リリィが「子供に公平無私にプレゼントを贈るサンタクロース」となる旅ではなく、「サンタクロースに願いを求める子供」であること、そして子供が持つ「小さな願い」を思い起こす為のモノだったのだ。
:道中で立ちはだかったサーヴァントも、彼女が試練を乗り越えるための壁であり、それを仕組んだのも、[[主人公 (Grand Order)|サーヴァントを一番把握している者]]。
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:道中で立ちはだかったサーヴァントも彼女が試練を乗り越えるための壁であり、それを仕組んだのは[[主人公 (Grand Order)|誰より多くのサーヴァントを把握する者]]。
:どんな辛いことがたくさんあっても、大切な友達と共に乗り越えた先は――――――。
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:どんな辛いことがたくさんあっても、大切な友達と共に乗り越えた先に彼女が見た物は――――――。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:後にカルデアで仮面を被っていない彼と再会した際も「世間には秘密なのですね」と変な形で納得した。
 
:後にカルデアで仮面を被っていない彼と再会した際も「世間には秘密なのですね」と変な形で納得した。
 
;[[風魔小太郎]]
 
;[[風魔小太郎]]
:宝具名を正しい文法にするようにと和英辞典をプレゼント。
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:二代目サンタ活動当初の押し売りの被害者。宝具名を正しい文法にするようにと和英辞典をプレゼント。
 
:当然本人は拒否したものの、戦闘で敗北。結局「宝具名になにか追加するため」ということで受け取ることに……。
 
:当然本人は拒否したものの、戦闘で敗北。結局「宝具名になにか追加するため」ということで受け取ることに……。
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;「お説教のお時間です! ツインアーム・リトルクランチ!」
 
;「お説教のお時間です! ツインアーム・リトルクランチ!」
 
: エクストラアタックでの台詞。師匠[[天草四郎時貞|サンタアイランド仮面]]の宝具<RUBY><RB>『双腕・零次集束』</RB><RT>ツインアーム・ビッグクランチ</RT></RUBY>を模倣した技である。いつどんな経緯で習得したかは不明。
 
: エクストラアタックでの台詞。師匠[[天草四郎時貞|サンタアイランド仮面]]の宝具<RUBY><RB>『双腕・零次集束』</RB><RT>ツインアーム・ビッグクランチ</RT></RUBY>を模倣した技である。いつどんな経緯で習得したかは不明。
:リトルと称されている通り、本家ほどの範囲・威力はないが連続攻撃の締めに放っていることから、発動までの時間の短さは優れている。
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:リトルと称されている通り本家ほどの範囲・威力はないが発動までの時間の短さは優れており、連続攻撃の締めに使われている。
    
;「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!<br> え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?<br> ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」
 
;「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!<br> え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?<br> ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」
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:[[荊軻]]と[[牛若丸]]と[[マタ・ハリ]]に酒を飲んだらダメージを受ける効果を持つ「断酒薬」をプレゼントした際。聖人である[[マルタ]]から「贈り物が良いかではなくいかに喜びを与えられるかが重要なのか」と諭されるも……。
 
:[[荊軻]]と[[牛若丸]]と[[マタ・ハリ]]に酒を飲んだらダメージを受ける効果を持つ「断酒薬」をプレゼントした際。聖人である[[マルタ]]から「贈り物が良いかではなくいかに喜びを与えられるかが重要なのか」と諭されるも……。
 
:サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いた[[マルタ]]は、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。
 
:サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いた[[マルタ]]は、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。
:ちなみにその薬を作ったのは[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|白い服を着た髪の長いキャスター]]である為、酒を飲めなくなった三人は殺しに向かったそうな……。
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:ちなみにその薬を作ったのは[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|某P氏]]であった為、酒を飲めなくなった三人は腹いせに彼を殺しに向かったそうな……。
    
;「<ruby><rb>阿欄若</rb><rt>あらんにゃ</rt></ruby>とはお坊さんが修行する物静かな場所のことで……。<br> ……お、お二人が静かな場所で、遊ぶだけでなく勉学に励めるように、と……。<br> ジャックさんも……ナーサリーさんも……お勉強は大切だと……。<br> その……。ええと……。<br> お二人のためになる……ならないですよね……。ご、ごめんなさい!!」
 
;「<ruby><rb>阿欄若</rb><rt>あらんにゃ</rt></ruby>とはお坊さんが修行する物静かな場所のことで……。<br> ……お、お二人が静かな場所で、遊ぶだけでなく勉学に励めるように、と……。<br> ジャックさんも……ナーサリーさんも……お勉強は大切だと……。<br> その……。ええと……。<br> お二人のためになる……ならないですよね……。ご、ごめんなさい!!」
:遊びがちな[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック]]と[[ナーサリー・ライム|ナーサリー]]にプレゼントするも、「ためにならない」と悟った彼女は耐え切れず、その場から飛び出してしまう。
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:遊びがちな[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック]]と[[ナーサリー・ライム|ナーサリー]]に勉学に役立つものをとプレゼントするも、「ためにならない」と悟った彼女は耐え切れずその場から飛び出してしまう。
:しかし追いついた二人に投げ返されるという形でクーリングオフされ、代わりに行ったことのない海を一緒に見に行くという形で約束した。
+
:しかし追いついた二人に投げ返されるという形でクーリングオフされ、プレゼントの代わりに行ったことのない海を一緒に見に行くという形で約束した。
    
;サンタとは、聖人とは程遠い存在だ―――と、サンタアイランド仮面は言った。<br>そんなことはない、と反論したかった。<br>サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、<ruby><rb>だからこそ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>私もサンタを選んだのだと。<br>でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。<br>……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。<br><ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。<br>―――私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか?
 
;サンタとは、聖人とは程遠い存在だ―――と、サンタアイランド仮面は言った。<br>そんなことはない、と反論したかった。<br>サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、<ruby><rb>だからこそ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>私もサンタを選んだのだと。<br>でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。<br>……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。<br><ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。<br>―――私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか?
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;「ここをキャンプ地とします!」
 
;「ここをキャンプ地とします!」
:同上。トナカイとジャックとナーサリーはここで野宿することとなった。
+
:同上。海を目指す一行は野宿することとなった。
:元ネタは「水曜どうでしょう」で飯を急いだ結果、ロケ地であるドイツで宿が取れず、寒い所で野宿する羽目になった際の台詞から。
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:元ネタはテレビ番組「水曜どうでしょう」で、ロケ地であるドイツで宿をとるより飯を食うことを優先した結果、案の定宿が取れず寒い所で野宿する羽目になった際の台詞から。
    
;「あの二人が興奮して、ワクワクするほど海は面白いものなのでしょうか?<br> ……実のところ、私は海を見たことがありません。成長した私、ではないもう一人の……。<br> 本来のジャンヌ・ダルクさんは海を見たことがあるはずですけど……。<br> 私には、海の記憶も記録もないのです。<br> それに……私の知識が正しければ、本来、海に行くべき季節は夏ですよね?<br> 冬の海なんて、見るだけで泳げないでしょうから、ますます行く必要性が見当たりません。」<br>主人公「きっと、気に入ると思うよ」<br>「私が海を気に入る……ですか? ちょっと想像もできません。<br> 私は、あの二人とは違って大人ですから! ふふん!<br> わ、ほっぺたつままないでください! こらー、やめてー!」
 
;「あの二人が興奮して、ワクワクするほど海は面白いものなのでしょうか?<br> ……実のところ、私は海を見たことがありません。成長した私、ではないもう一人の……。<br> 本来のジャンヌ・ダルクさんは海を見たことがあるはずですけど……。<br> 私には、海の記憶も記録もないのです。<br> それに……私の知識が正しければ、本来、海に行くべき季節は夏ですよね?<br> 冬の海なんて、見るだけで泳げないでしょうから、ますます行く必要性が見当たりません。」<br>主人公「きっと、気に入ると思うよ」<br>「私が海を気に入る……ですか? ちょっと想像もできません。<br> 私は、あの二人とは違って大人ですから! ふふん!<br> わ、ほっぺたつままないでください! こらー、やめてー!」
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;「……渡しません」<br>「<ruby><rb>イヤです</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、絶対に渡しません!<br> 子供の言うことをバカにするあなたに、この袋を渡せません!」
 
;「……渡しません」<br>「<ruby><rb>イヤです</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、絶対に渡しません!<br> 子供の言うことをバカにするあなたに、この袋を渡せません!」
 
:同上。今まで味方であったサンタアイランド仮面と対峙して。
 
:同上。今まで味方であったサンタアイランド仮面と対峙して。
:眼前の相手は、プレゼントの袋を奪おうとし、「サンタである」彼女に我欲など必要ないと嘯き、そして屈しかけた自分を励ました大切な友達を愚弄した男。
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:眼前の相手はプレゼントの袋を奪おうとし、「サンタである」彼女に我欲など必要ないと嘯き、そして屈しかけた自分を励ました大切な友達を愚弄した男。
:その男にだけは負けるわけにはいかない。二人の夢と、「まだ気づかぬ」自分の夢を叶えるために。
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:そんな男にだけは負けるわけにはいかない。二人の夢と、「まだ気づかぬ」自分の夢を叶えるために。
    
;「あ、ああ……あああ……。<br> ……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。<br> <ruby><rb>これは</rb><rt>・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>わたしの</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>夢なんだ</rb><rt>・・・・</rt></ruby>……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!<br> 見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!<br> うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」
 
;「あ、ああ……あああ……。<br> ……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。<br> <ruby><rb>これは</rb><rt>・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>わたしの</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>夢なんだ</rb><rt>・・・・</rt></ruby>……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!<br> 見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!<br> うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」
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:同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。
 
:同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。
 
:自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。
 
:自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。
:そして、辛いことがたくさんあって、それでも大切な友達と海を見に行けた記憶がある限り、彼女はサーヴァントとして有り続ける。
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:辛いことがたくさんあって、それでも大切な友達と海を見に行けた記憶がある限り、彼女はサーヴァントとして有り続ける。
    
;『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』
 
;『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』
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==メモ==
 
==メモ==
 
*とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。
 
*とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。
**前回のクリスマスイベントで「リリィまであるかもしれんぞ」とのサンタオルタの茶々入れや、サンタオルタ自身の絆礼装「ラムレイ2号」のフレーバーテキスト「サンタが一人とは誰が言った」というように、伏線は張られていた。
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**前回のクリスマスイベントの時点で「リリィまであるかもしれんぞ」とのサンタオルタの茶々入れや、サンタオルタ自身の絆礼装「ラムレイ2号」のフレーバーテキスト「サンタが一人とは誰が言った」というように、伏線は張られていたりする。
*そのブッチギリで過去最長の<del>馬鹿みたいに</del>長い名前から、関係各所では略称に苦心する姿がそこかしこで見られた。現在でもユーザー間では略称の統一が見られず、呼ばれている略称は「ジャンタ」「サンタリリィ」「ダリィ」「邪リィ(ジャリィ)」「ジャダオサリ(全ての部分の頭文字)」「スパム(スパムリリィ)」等々多岐に渡る。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」。
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*そのブッチギリで過去最長の<del>馬鹿みたいに</del>長い名前から、関係各所では略称に苦心する姿がそこかしこで見られた。現在でもユーザー間では略称の統一が見られず、呼ばれている略称は「ジャンタ」「サンタリリィ」「ダリィ」「邪リィ(ジャリィ)」「ジャダオサリ(全ての部分の頭文字)」「スパム(スパムリリィ)」等々多岐に渡る。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」だが……予備知識があっても一瞬誰のことだか判らなくなる略称として有名。
 
**「スパム(スパムリリィ)」に関してはナーサリーライムとジャックからジョークで「'''ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム'''」ともっと長い名前にされた事が由来。<br />ここでのスパムとはイギリスのポークランチョンミート(塩漬け豚肉固形化ハム)の缶詰食品のことであるが、この食品は戦時中足りない肉の配給代わりに''飽きるほど''民間で食べられた経緯がある。
 
**「スパム(スパムリリィ)」に関してはナーサリーライムとジャックからジョークで「'''ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム'''」ともっと長い名前にされた事が由来。<br />ここでのスパムとはイギリスのポークランチョンミート(塩漬け豚肉固形化ハム)の缶詰食品のことであるが、この食品は戦時中足りない肉の配給代わりに''飽きるほど''民間で食べられた経緯がある。
 
***お笑い番組「空飛ぶモンティ・パイソン」ではこれを踏まえたネタとして、とあるレストランに行ったらどの料理にもスパムが使われていてうんざりする客の夫人に対し、周囲に何故かいるヴァイキングの客達が「スパム・スパム・スパム…」とノリ良く歌いだしてしまい夫人が「スパムは嫌いなのよ!」と更に絶叫するコントがある。なおこのコントは実は英語の下ネタだったりするがここでは割愛。各自調べられたし。
 
***お笑い番組「空飛ぶモンティ・パイソン」ではこれを踏まえたネタとして、とあるレストランに行ったらどの料理にもスパムが使われていてうんざりする客の夫人に対し、周囲に何故かいるヴァイキングの客達が「スパム・スパム・スパム…」とノリ良く歌いだしてしまい夫人が「スパムは嫌いなのよ!」と更に絶叫するコントがある。なおこのコントは実は英語の下ネタだったりするがここでは割愛。各自調べられたし。
166行目: 168行目:  
**内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。
 
**内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。
 
**第一夜'''『愚者の贈り物』'''というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。
 
**第一夜'''『愚者の贈り物』'''というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。
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*俵藤太からはこのサンタ・リリィの遊びの無いプレゼントについて「シュヴァイツアーの伝記に並ぶガッカリプレゼント」と評された。
 
*俵藤太からはこのサンタ・リリィの遊びの無いプレゼントについて「シュヴァイツアーの伝記に並ぶガッカリプレゼント」と評された。
 
**恐らく元ネタは国民的作品『ドラえもん』において、のび太がパパからクリスマスプレゼントとして『シュバイツァーの伝記』を貰うも、案の定ガッカリしてしまうやりとりからか。
 
**恐らく元ネタは国民的作品『ドラえもん』において、のび太がパパからクリスマスプレゼントとして『シュバイツァーの伝記』を貰うも、案の定ガッカリしてしまうやりとりからか。
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