差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
39 バイト追加 、 2017年7月29日 (土) 20:25
174行目: 174行目:  
:ライダーから自分と自分に付き従った連中を殺した人間が憎くないのかと問われた際の返答。返答次第では即座に槍を使うつもりだったライダーに対し、向かい合い、目線は逸らさない。そこに狂気の片鱗はなく、強者の驕りもない。「奇跡」と謳われ挫折した少年の瞳は、ぞっとするほど、透明だった。言葉の後には、ただ沈黙が広がる。
 
:ライダーから自分と自分に付き従った連中を殺した人間が憎くないのかと問われた際の返答。返答次第では即座に槍を使うつもりだったライダーに対し、向かい合い、目線は逸らさない。そこに狂気の片鱗はなく、強者の驕りもない。「奇跡」と謳われ挫折した少年の瞳は、ぞっとするほど、透明だった。言葉の後には、ただ沈黙が広がる。
   −
;全てを憎むか。全てを悲しむか。<br>……私は選んだのだ。全てを悲しもう、全てを慈しもう。私は人間を信じている。いつか、当たり前のようにそこへ到達するのだと信じている。
+
;全てを憎むか。全てを悲しむか。<br>……私は選んだのだ。全てを悲しもう、全てを慈しもう。私は人間を信じている。いつか、当たり前のようにそこへ到達するのだと信じている。<br>だけど、辿り着くまでに失うものは沢山あって。<br>無念は雪のように降り積もっていく。<br>私にできることはないだろうか。私が人の哀しみを癒やす方法はあるのだろうか。<br>――あった。<br>確かにそれは人を正しく救済する。辿り着くべき場所に至る唯一の近道だった。
だけど、辿り着くまでに失うものは沢山あって。<br>無念は雪のように降り積もっていく。<br>私にできることはないだろうか。私が人の哀しみを癒やす方法はあるのだろうか。<br>――あった。<br>
  −
確かにそれは人を正しく救済する。辿り着くべき場所に至る唯一の近道だった。
   
: いつか人間は悪性を乗り越えて平和へと至る。そう信じているからこそ、それまでに失うもの、無念、哀しみを癒やしたいと、減らしたいと願ったからこそ四郎は第三魔法を求める。
 
: いつか人間は悪性を乗り越えて平和へと至る。そう信じているからこそ、それまでに失うもの、無念、哀しみを癒やしたいと、減らしたいと願ったからこそ四郎は第三魔法を求める。
   183行目: 181行目:     
;「――聖杯に問う。我が奇跡は誤りか、我が願いは異端か、我々が信じたものは切り捨てられるべきものなのか」<br>「ならば。我々は何故美しいと思うのか。何故平和を愛し、幸福を愛し――それが第三者のものでさえ、愛しく思えるのか」<br>「それは、いつかここに辿り着くべきだと。<br>そう考えていたからではないか。答えよ、万能の願望機、答えてみせろ!我が願望に邪悪はあるか!!我らの希望に汚点はあるかッ!?<br>「ならば、我が願いを聞き届けよ。我らの祈りを確かなものとしろ!<br>聖杯、己はその真の役割に殉じるがいい!人類は天の杯を掴み、無限の星々に至るのだから!」
 
;「――聖杯に問う。我が奇跡は誤りか、我が願いは異端か、我々が信じたものは切り捨てられるべきものなのか」<br>「ならば。我々は何故美しいと思うのか。何故平和を愛し、幸福を愛し――それが第三者のものでさえ、愛しく思えるのか」<br>「それは、いつかここに辿り着くべきだと。<br>そう考えていたからではないか。答えよ、万能の願望機、答えてみせろ!我が願望に邪悪はあるか!!我らの希望に汚点はあるかッ!?<br>「ならば、我が願いを聞き届けよ。我らの祈りを確かなものとしろ!<br>聖杯、己はその真の役割に殉じるがいい!人類は天の杯を掴み、無限の星々に至るのだから!」
:人類史において数々の人が祈り、叶うことがなかった「人類が全て、等しく平和で幸福に満ちていますように――」という祈り。<br>それが傲慢であると、罪であると、そんなものは存在しないと、幻想だと、そう考えるほうが邪悪であると「正しい現実」の前に踏みにじられて来たモノ。<br>それでも。それでも平和を願った願いは遂に辿り着く。第三魔法、天の杯。人を次のステップへと導く奇跡である。
+
:人類史において数々の人が祈り、叶うことがなかった「人類が全て、等しく平和で幸福に満ちていますように――」という祈り。<br>それが傲慢であると、罪であると、そんなものは存在しないと、幻想だと、そう考えるほうが邪悪であると「正しい現実」の前に踏みにじられて来たモノ。<br>それでも。それでも平和を願った願いは遂に辿り着く。第三魔法、天の杯。人を次のステップを押し上げ新たなステージへと導く奇跡である。
    
;「では、何故――いえ、そうですね。貴方は個人を救い、私は全てを救うことを望んだ」<br>「貴女はご自分を聖人ではないと仰るでしょうが。私は誰より、貴女を聖女だと信じます。私も貴女のように考えようとした時期もあった。しかし、私には耐えられなかった」
 
;「では、何故――いえ、そうですね。貴方は個人を救い、私は全てを救うことを望んだ」<br>「貴女はご自分を聖人ではないと仰るでしょうが。私は誰より、貴女を聖女だと信じます。私も貴女のように考えようとした時期もあった。しかし、私には耐えられなかった」
202行目: 200行目:  
:「クリスマスには恋人関係が進展して行為に走る事が多い」という、とても聖職者とは思えないようなブラックジョーク。それを主人公からは「ジャックに変なこと吹き込む奴は霊基変換の刑に処す」と不興を買った。
 
:「クリスマスには恋人関係が進展して行為に走る事が多い」という、とても聖職者とは思えないようなブラックジョーク。それを主人公からは「ジャックに変なこと吹き込む奴は霊基変換の刑に処す」と不興を買った。
 
:元ネタはタキシード仮面が美少女戦士に下ネタトリビアを披露する有名な怪文書コピペ「タキシードクイズ」。
 
:元ネタはタキシード仮面が美少女戦士に下ネタトリビアを披露する有名な怪文書コピペ「タキシードクイズ」。
 +
 
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*Apocryphaの小説化にあたり、ラスボスを「Fate」の源流である「魔界転生」から抜擢するというアイデアと、それなりの知名度を持った歴史上の人物で本家「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎と下の名前や年齢が偶然一致していたという着想から発生したキャラクター。
 
*Apocryphaの小説化にあたり、ラスボスを「Fate」の源流である「魔界転生」から抜擢するというアイデアと、それなりの知名度を持った歴史上の人物で本家「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎と下の名前や年齢が偶然一致していたという着想から発生したキャラクター。
164

回編集

案内メニュー