40行目: |
40行目: |
| ;[[ガウェイン]] | | ;[[ガウェイン]] |
| : 主人公一行に同行していたサーヴァント。 | | : 主人公一行に同行していたサーヴァント。 |
− | : 当初から身勝手極まりない本性が滲み出ていたアーノルドに対しては終始冷ややかな態度を示しており、サーヴァントを率いてただ一人助けに来た主人公に悪態を吐いたり、余りにも手前勝手で現実が見えていない理屈で主人公の邪魔をしようとした彼に対し、有無を言わせない態度ではっきりと突き返す。 | + | : 当初から身勝手極まりない本性が滲み出ていたアーノルドに対しては終始冷ややかな態度を示しており、サーヴァントを率いてただ一人助けに来た主人公に悪態を吐いたり、余りにも手前勝手で現実が見えていない理屈で主人公の邪魔をしようとした彼に対し、有無を言わせない態度で厳しく突き返す。 |
| : 当の本人からも、最も頼りになりそうだと期待されていた半面、生意気な人物だと疎まれていた。 | | : 当の本人からも、最も頼りになりそうだと期待されていた半面、生意気な人物だと疎まれていた。 |
| | | |
| ;[[エミヤ〔オルタ〕]] | | ;[[エミヤ〔オルタ〕]] |
| : 主人公一行に同行していたサーヴァント。 | | : 主人公一行に同行していたサーヴァント。 |
− | : リーダーとしてのアーノルドの無能さに呆れており、他のサーヴァント達と同じく彼の事を歯牙にも掛けていない。 | + | : リーダーを自称するアーノルドの無能さに呆れており、他のサーヴァント達と同じく彼の事を歯牙にも掛けていない。 |
| : しかし、主人公の与り知らぬ所でセラフィックスの実験の秘匿を画策しており、そのためにセラフィックス職員である彼を暗殺した。 | | : しかし、主人公の与り知らぬ所でセラフィックスの実験の秘匿を画策しており、そのためにセラフィックス職員である彼を暗殺した。 |
| | | |
| ; [[トリスタン]] | | ; [[トリスタン]] |
− | : 同じく教会に残っていたサーヴァント。アーノルドは管制室の通信機を取りに行かせたり、自分の命令を無視して[[メルトリリス]]を助けに行ってしまった主人公を連れ戻しに行かせたりと好き勝手に命令してこき使っていたが、当人はそのようないい加減な言動や癇癪ばかり飛ばしているアーノルドの事を快く思っておらず、命令された時以外は狂言を振りまいて騒ぎ立てる彼を全く相手にする事なく主人公のサポーターとして行動していた。 | + | : 同じく教会に残っていたサーヴァント。アーノルドは管制室の通信機を取りに行かせたり、自分の命令を無視して[[メルトリリス]]を助けに行ってしまった主人公を連れ戻しに行かせたりと好き勝手に命令してこき使っていたが、当人はそのようないい加減な言動や癇癪ばかり飛ばしているアーノルドの事を快く思っておらず、一人で主人公のサポーターとして行動していた。 |
| | | |
| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
64行目: |
64行目: |
| :[[メルトリリス]]がセラフィックスの最下層に転落した時、「メルトリリスを見殺しにして教会に戻り、自分達を天体室に連れていけ」という彼の要求を毅然と突っぱねた主人公に対して。 | | :[[メルトリリス]]がセラフィックスの最下層に転落した時、「メルトリリスを見殺しにして教会に戻り、自分達を天体室に連れていけ」という彼の要求を毅然と突っぱねた主人公に対して。 |
| :「リーダー」の自分の命令に従わず、自分達の救助よりもメルトリリスの救助を優先しようとする主人公に苛立つ彼は、メルトリリスを酷く侮辱する暴言を吐いて主人公に自分の方針を押しつけようとし、更には自分の命令を拒絶すれば自分の立場を使って主人公の立場を貶める報告をすると脅してきたが、主人公はそんな彼を無視する形で一方的に通信を切断し、さっさと[[メルトリリス]]の救出に向かった。 | | :「リーダー」の自分の命令に従わず、自分達の救助よりもメルトリリスの救助を優先しようとする主人公に苛立つ彼は、メルトリリスを酷く侮辱する暴言を吐いて主人公に自分の方針を押しつけようとし、更には自分の命令を拒絶すれば自分の立場を使って主人公の立場を貶める報告をすると脅してきたが、主人公はそんな彼を無視する形で一方的に通信を切断し、さっさと[[メルトリリス]]の救出に向かった。 |
− | :この時に彼が苛立ち半分でぶちまけた殺し文句は主人公の本質的な在り方<ref>仲間を助けるためならば自らの危険や状況を顧みずに手を差し伸べる、自分の為す事や功績が周囲から評価されないものであっても気にしない、など。いずれも人理修復を成し遂げる上での大前提となった指針であり、カルデアのスタッフや仲間となったサーヴァントからも支持され、尊重されてきた考え方である。</ref>を根底から否定する大暴言であったが、この一線を越えた発言をした直後、温情を持って自分を受け入れていた主人公からさえも突き放され<ref>なお、彼に対して冷たい視線を向けるサーヴァント一同は最初から彼の主張を無視してメルトリリスを助ける前提で話をする有様だった。</ref>、完全な孤立に追いやられる事になった。 | + | :この時に彼が苛立ち半分でぶちまけた殺し文句は主人公の本質的な在り方<ref>仲間を助けるためならば自らの危険や状況を顧みずに手を差し伸べる、自分の為す事や功績が周囲から評価されないものであっても気にしない、など。いずれも人理修復を成し遂げる上での大前提となった指針であり、カルデアのスタッフや仲間となったサーヴァントからも支持され、尊重されてきた事柄でもある。</ref>を根底から否定する大暴言であったが、この一線を越えた発言をした直後、温情をもって自分を庇ってくれた主人公からさえも冷たく突き放される事になり<ref>なお、彼に対して冷たい視線を向けるサーヴァント一同は最初から彼の主張を無視してメルトリリスを助ける前提で話をする有様だった。</ref>、とうとう完全な孤立に追いやられる事になった。 |
| | | |
| ;「はあ!? 悪気は無かった、だって!? 切ったんだぞ!? 私からの通信を、一方的に!<br> カルデアのマスターだから礼儀正しく接してやっていたのに、何だあの態度は!<br> ここでは私の方が立場は上の筈だ!<br> 所長も、副所長も、区間部長も、ドクターたちも、みんな、みんなとっくに死んでいる! 始末した!<br> 生き残った人間の中で、一流大と言えるものを出ているのは私だけだ! そうだろうマーブル君!」 | | ;「はあ!? 悪気は無かった、だって!? 切ったんだぞ!? 私からの通信を、一方的に!<br> カルデアのマスターだから礼儀正しく接してやっていたのに、何だあの態度は!<br> ここでは私の方が立場は上の筈だ!<br> 所長も、副所長も、区間部長も、ドクターたちも、みんな、みんなとっくに死んでいる! 始末した!<br> 生き残った人間の中で、一流大と言えるものを出ているのは私だけだ! そうだろうマーブル君!」 |
− | :殆ど自業自得な形で主人公からさえ見放された事に対する逆恨みと怒りに我を忘れて暴れ回り、それを見かねて宥めようとするマーブルに対して。 | + | :殆ど自業自得な形で主人公からさえ相手にされなくなった事に対する逆恨みと怒りに我を忘れて暴れ回り、それを見かねて宥めようとするマーブルに対して。 |
| :生存者の中で一番学歴が高い事を根拠に自分の立場の正当性を主張し、しかも自分の今までの態度に全く問題が無かったと宣った上で、自分を無視した主人公を激しく非難する。 | | :生存者の中で一番学歴が高い事を根拠に自分の立場の正当性を主張し、しかも自分の今までの態度に全く問題が無かったと宣った上で、自分を無視した主人公を激しく非難する。 |
| :しかし、今までの自分の言動や態度を客観的に捉えられていない上、(知らなかったとは言え)同じく一流大卒であるマーブルさえも見下している有様なので説得力は皆無に等しく、寧ろこのような切迫した状況に追い込まれてもなお地位や立場などに拘泥し続けて自分の事すら正しく見えていない自身の愚かさを晒すだけであった。 | | :しかし、今までの自分の言動や態度を客観的に捉えられていない上、(知らなかったとは言え)同じく一流大卒であるマーブルさえも見下している有様なので説得力は皆無に等しく、寧ろこのような切迫した状況に追い込まれてもなお地位や立場などに拘泥し続けて自分の事すら正しく見えていない自身の愚かさを晒すだけであった。 |
79行目: |
79行目: |
| *序盤の早い段階から「ベックマン」の名字でセラフィックスを仕切っている様子が描写されていた事から、当初は「黒幕では」と疑う人間が続出。しかし、実際には彼もまたキアラの掌の上で踊らされていた駒に過ぎず、何にも良い所なしで終わってしまった。<del>あの[[間桐慎二|ワカメ]]だってまだ見せ場があったのに…</del> | | *序盤の早い段階から「ベックマン」の名字でセラフィックスを仕切っている様子が描写されていた事から、当初は「黒幕では」と疑う人間が続出。しかし、実際には彼もまたキアラの掌の上で踊らされていた駒に過ぎず、何にも良い所なしで終わってしまった。<del>あの[[間桐慎二|ワカメ]]だってまだ見せ場があったのに…</del> |
| **当記事でも解説している通り、勝手な理由で他人を見下しては無礼な態度で服従を迫り、自分の都合や保身のために「リーダー」の立場や権力を振りかざして他人を酷使し、そのためであれば他人を命を奪う事さえも平気で「やらせる」自己中心主義の権化のような人物。だが、事件の核心に迫るのに必要な要素や役割を何一つ持っていなかったので本人が自称するような重要人物には成り得ず、目の前の事も分からない現状に翻弄されながら、事件の真相を知る事も生還する事も許されずに自業自得・因果応報な形で退場する事になる。と'''憎まれ役・道化役としては'''非常に良く出来ていた。しかし、[[イアソン|似たようなタイプの「人間のクズ」]]と違い、それを払拭しうるだけの覚悟や矜持、男気など、評価できる所は何一つ無かった。 | | **当記事でも解説している通り、勝手な理由で他人を見下しては無礼な態度で服従を迫り、自分の都合や保身のために「リーダー」の立場や権力を振りかざして他人を酷使し、そのためであれば他人を命を奪う事さえも平気で「やらせる」自己中心主義の権化のような人物。だが、事件の核心に迫るのに必要な要素や役割を何一つ持っていなかったので本人が自称するような重要人物には成り得ず、目の前の事も分からない現状に翻弄されながら、事件の真相を知る事も生還する事も許されずに自業自得・因果応報な形で退場する事になる。と'''憎まれ役・道化役としては'''非常に良く出来ていた。しかし、[[イアソン|似たようなタイプの「人間のクズ」]]と違い、それを払拭しうるだけの覚悟や矜持、男気など、評価できる所は何一つ無かった。 |
− | ***更に言えば、彼を頂点とする「ミスト劇場」構造も主人公達が到着する前には完全に終わっていた。自分の立場を恐れて命令に従う職員は全員死に、部外者で複数のサーヴァントが味方に付いていて自分の意志決定で行動する主人公はわざわざ自分の管理下に入って行動する理由も必要性も無く、しかもその事に全く気付かないまま最後まで「リーダー」の座に固執し続けていたアーノルドの立ち位置はまさに「裸の王様」そのもの。その言動や性格の酷さ故に彼をまともに相手にする者がそもそも誰一人としておらず、「余計な事をしてますます状況を悪化させる」というパニック物のお約束さえ満足にこなせなかった。そういう意味では[[間桐慎二|TYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラ]]と比較することさえおこがましい、'''「名前があるだけのただのモブキャラ」'''同然と言っても過言ではない。 | + | ***更に言えば、彼を頂点とする「ミスト劇場」構造も主人公達が到着する前には完全に終わっていた。自分の立場を恐れて命令に従う職員は自分を残して全員死に絶え(しかもただ一人無事だったと思われていた別の職員も正体は[[殺生院キアラ (Grand Order)|死者に化けていた黒幕]]であり、実際に生き残っていた職員は彼以外には誰も居なかった)、部外者で複数のサーヴァントが味方に付いていて自分の意志決定で行動する主人公はわざわざ自分の管理下に入って行動する理由も必要性も無い。そしてその事に全く気付かないまま最後まで「リーダー」の座に固執し続けていたアーノルドの立ち位置はまさに「裸の王様」そのもの。余りにも酷すぎる性格や言動故に彼をまともに相手にする者がそもそも誰一人としておらず、「余計な事をしてますます状況を悪化させる」というパニック物のお約束さえ満足にこなせなかった。そういう意味では[[間桐慎二|TYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラ]]と比較することさえおこがましい、'''「名前があるだけのただのモブキャラ」'''同然と言っても過言ではない。 |
| **それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。 | | **それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。 |
| *彼が主人公に服従を強いる際に使おうとした毒薬「Bトキシン8型」というのは、おそらくボツリヌストキシンだと推測される。致死率は高く自然界で最も強力な毒物の一種。しかし主人公は[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|サーヴァントさえも蝕む強烈な毒]]などにも耐えられるような強力な対毒スキル(仮)を持っているため、仮に主人公に服用させたとしても効果があったかは怪しいものだろう。 | | *彼が主人公に服従を強いる際に使おうとした毒薬「Bトキシン8型」というのは、おそらくボツリヌストキシンだと推測される。致死率は高く自然界で最も強力な毒物の一種。しかし主人公は[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|サーヴァントさえも蝕む強烈な毒]]などにも耐えられるような強力な対毒スキル(仮)を持っているため、仮に主人公に服用させたとしても効果があったかは怪しいものだろう。 |