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:魔術師としての彼を言葉で表すならば異端であり外道。<br>戦闘に赴く場合は幾重にも張り巡らせた策・謀略と罠で「絶対に勝てる状況」を作ってから。戦いにおいても確実に相手を葬ることを第一とし、そのためなら狙撃、毒殺、公衆の面前での爆殺、人質作戦、だまし討ちなど徹底して手段を問わない。<br>目標を達することでより多くの命が救えると判断したならば無関係の人間を利用し、巻き添えにすることすらためらわず、自分を一個の戦闘機械としてみているが、普通の人間と変わらない感情を持ち続けていた。<br>「戦場こそ地獄」「流血は悪」という信条を持ち、人類という種全体が抱える「闘争」全てを終わらせるための奇跡を望んで聖杯戦争に挑む。その信条ゆえ英雄を軽蔑しているが、これはかつて「正義の味方」に憧れたが故の反動とも言える。<br>相棒である[[久宇舞弥]]は自分の右腕であり、「衛宮切嗣という機械を完全に動作させるための補助機械」として育ててきた。<br>魔術師としてだけでなくガンマンとしても異端であり、第四次聖杯戦争で使った銃を見ても「コストが高すぎる」「重すぎる」「スコープが銃本体より大きい」「照準が付けにくい」「連射ができない」など、「一般人」の戦場での実用性には致命的な欠陥を抱えたゲテモノ揃いである。<br>しかしこれらは全て、尋常な戦場にあらず条理の外にある魔術師を殺すための「魔術師殺し」衛宮切嗣としての装備であり、同時に彼の[[魔術礼装]]たる「起源弾」を最大に引き出すための「魔術師」衛宮切嗣の装備でもある。<br>相手がどのような魔術を使うかも解らない状況での遭遇戦が多いであろう聖杯戦争で、「機動力」を損なわず「狙撃」「制圧射撃」「大口径弾使用による標的の沈黙」を行う事を想定すれば彼の銃のチョイスは非常に理に敵うものである。<br>第四次聖杯戦争を経てからは冷酷な戦闘機械としての顔は影を潜め、病院で初めて切嗣と会話した士郎から見た切嗣の第一印象は「とにかくうだつのあがらない、頼りなさそうなヤツ」であった。晩年は背広姿ではなく着物姿でいることも多く、穏やかな若隠居のような存在であった。
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: 悲劇から闘争から多くの人間を救うことを自身に課しているが、幼き日の出来事から私情を排し、救う優先順を命の数で判断することを信条とする。目標を達することでより多くの命が救えると判断したならば無関係の人間、さらには自分の近しい人や愛する人間すら利用し切り捨て巻き添えにすることも厭わない。自身を冷酷な戦闘機械として扱うが、「冷酷である」という人格を用意したわけではなく普通の人間と変わらない、むしろ普通より繊細な感情を持ち続けており、あくまで自分の意志で非情な思考と行動を貫こうとしていた。<br>幼き日は「正義の味方」に憧れていたが、アリマゴ島の惨劇の後からの過酷な日々で早々に憧れを消失しており、遂には正義を憎むまでになっていたが、それまでに犠牲や代償に失ってきた人々を無価値にしたくないという一心から止まることが出来ず深みに嵌っていった。<br>「戦場こそ地獄」「流血は悪」という考えからやり場のない怒りと嘆きを「英雄」という構造そのものに抱いているが、これは自身がかつて「正義の味方」に憧れ、絶望したが故の反動とも言えるもので、自身のやり方でも闘争が終わらないことは理解しており、それ故に人類という種全体が抱える「闘争」全てを終わらせるための奇跡を求め、アインツベルンの誘いに乗り聖杯戦争に参加することとなる。<br>魔術師としての彼を言葉で表すならば異端であり外道。戦闘に赴く場合は幾重にも張り巡らせた策・謀略と罠で「絶対に勝てる状況」を作ってから。戦いにおいても確実に相手を葬ることを第一とし、そのためなら狙撃、毒殺、公衆の面前での爆殺、人質作戦、だまし討ちなど徹底して手段を問わない。<br>魔術師としてだけでなくガンマンとしても異端であり、第四次聖杯戦争で使った銃を見ても「コストが高すぎる」「重すぎる」「スコープが銃本体より大きい」「照準が付けにくい」「連射ができない」など、「一般人」の戦場での実用性には致命的な欠陥を抱えたゲテモノ揃いである。<br>しかしこれらは全て、尋常な戦場にあらず条理の外にある魔術師を殺すための「魔術師殺し」衛宮切嗣としての装備であり、同時に彼の[[魔術礼装]]たる「起源弾」を最大に引き出すための「魔術師」衛宮切嗣の装備でもある。相手がどのような魔術を使うかも解らない状況での遭遇戦が多いであろう聖杯戦争で、「機動力」を損なわず「狙撃」「制圧射撃」「大口径弾使用による標的の沈黙」を行う事を想定すれば彼の銃のチョイスは非常に理に敵うものである。<br>その外道戦術で戦いを生き抜き、まだその腕前を買われてアインツベルンに招かれたが、愛する妻子を得て過ごした9年間の平和な生活で危うく脆弱に変化しており、聖杯戦争に勝ち残るために、かつての非情な思考と行動だけの自分に戻ろうとするだけでも相当な無理を強いられていた。これまで犠牲にしてきた人々を無駄にしたくないという想い、自分が負ければ聖杯戦争の過程で死ぬ妻の命が無駄になってしまうこと、勝たなければイリヤが次の聖杯戦争で聖杯にされてしまうこと、そういった情のために勝とうと非情で在ろうとする矛盾、その他諸々から精神は軋みを上げており、自分を保つだけでも精一杯であった。セイバーへの拒絶もその弱さ故である。<br>第四次聖杯戦争を経てからは冷酷な戦闘機械としての顔は影を潜め、病院で初めて切嗣と会話した士郎から見た切嗣の第一印象は「とにかくうだつのあがらない、頼りなさそうなヤツ」であった。晩年は背広姿ではなく着物姿でいることも多く、穏やかな若隠居のような存在であった。
    
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:「魔術師殺し」と呼ばれる傭兵じみた魔術師。[[魔術]]属性は「火」と「土」の二重属性であり、それぞれの属性に関連した起源、「切断」と「結合」を有する。<br>魔術を「研究する目的」ではなく「手段であり道具」と見ている異端の魔術師であり、礼装に銃火器を用いる希有な存在。<br>通常火器としてワルサーWA2000(AN/PVS04暗視スコープとスペクターIR熱感知スコープを装着)及びキャリコM950、魔術礼装としてトンプソン・コンテンダーと魔弾「起源弾」を用いる。<br>なお、魔術刻印継承前に父を殺した彼だが、衛宮家が伝えた刻印をちゃんと持っている。ただし、協会が貴重な要所を回収した後の二割にも満たないものでしかない。<br>これはナタリアによる交渉のおかげで、刻印は彼の背中に刻まれている。
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:起源は「切断」と「結合」。[[魔術]]属性はそれぞれの起源に関連した「火」と「土」の二重属性。マスターとしての適性はノーマルだが、魔術師の常道を裏をかき、魔術師が忌避する戦術と手段を多く持ちいる。「魔術師殺し」の異名はそれ故。<br>魔術を「研究する目的」ではなく「手段であり道具」と見ている異端の魔術師であり、礼装に銃火器を用いる希有な存在。<br>通常火器としてワルサーWA2000(AN/PVS04暗視スコープとスペクターIR熱感知スコープを装着)及びキャリコM950、魔術礼装としてトンプソン・コンテンダーと魔弾「起源弾」を用いる。なお、魔術刻印継承前に父を殺した彼だが、衛宮家が伝えた刻印をちゃんと持っている。ただし、協会が貴重な要所を回収した後の二割にも満たないものでしかない。<br>これはナタリアによる交渉のおかげで、刻印は彼の背中に刻まれている。
    
*固有時制御<br>衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもの。<br>本来儀式が煩雑で大掛かりである魔術であるのだが、「[[固有結界]]の体内展開を時間操作に応用し、自分の体内の時間経過速度のみを操作する」ことで、たった二小節の詠唱で発動を可能とし、戦闘時に用いている。<br>問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇には倍率を示す単語が入る。<br>なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)※まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。<br>※4倍加速時のルビを「square accel」と表記しているが、これは誤りであると思われる。スクエア(square)は「四角、平方(=2乗)」などの意味があるが、「4倍」という意味は(少なくとも我々の世界では)含まれていない。正しくは「クアドラプル(quadruple)」であろう。<br>書籍版の重刷及び星海社文庫版で訂正されているかどうかは不明。『Fate/Zero』アニメ版では「スクエア」のままであった。
 
*固有時制御<br>衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもの。<br>本来儀式が煩雑で大掛かりである魔術であるのだが、「[[固有結界]]の体内展開を時間操作に応用し、自分の体内の時間経過速度のみを操作する」ことで、たった二小節の詠唱で発動を可能とし、戦闘時に用いている。<br>問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇には倍率を示す単語が入る。<br>なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)※まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。<br>※4倍加速時のルビを「square accel」と表記しているが、これは誤りであると思われる。スクエア(square)は「四角、平方(=2乗)」などの意味があるが、「4倍」という意味は(少なくとも我々の世界では)含まれていない。正しくは「クアドラプル(quadruple)」であろう。<br>書籍版の重刷及び星海社文庫版で訂正されているかどうかは不明。『Fate/Zero』アニメ版では「スクエア」のままであった。
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**第四時聖杯戦争中に某ハンバーガーチェーンの食事を摂った際の感想は「なにより作業の手を止めず、機械的に口に運ぶだけで栄養補給が出来るのが素晴らしい」(要約)。<br>どこぞの[[バゼット・フラガ・マクレミッツ|ダメ執行者]]を彷彿とさせる独白である。
 
**第四時聖杯戦争中に某ハンバーガーチェーンの食事を摂った際の感想は「なにより作業の手を止めず、機械的に口に運ぶだけで栄養補給が出来るのが素晴らしい」(要約)。<br>どこぞの[[バゼット・フラガ・マクレミッツ|ダメ執行者]]を彷彿とさせる独白である。
 
*彼に付き従った2人の女性が、2人とも「元々人間性がなく(失って)、切嗣に出会って感情が芽生えて(殻を得て)」おり、かつ「切嗣を全肯定してくれる」女性である事については興味深い。<br>それは元々彼女達が持っていた性質なのか、それとも切嗣が求めた性質なのだろうか。
 
*彼に付き従った2人の女性が、2人とも「元々人間性がなく(失って)、切嗣に出会って感情が芽生えて(殻を得て)」おり、かつ「切嗣を全肯定してくれる」女性である事については興味深い。<br>それは元々彼女達が持っていた性質なのか、それとも切嗣が求めた性質なのだろうか。
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*傭兵のようなことをしていた時のことは記録上は戦場が最も激化し破滅的になった時期に赴いてることになっているが、つまりこれは切嗣が赴く前をピークに切嗣の活動開始後は戦場が収束に向かっていたということになる。幸か不幸か、聖杯戦争以前は天秤の測り手としての行為は上手くやれていたと思われる。
    
== 話題まとめ ==
 
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