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| :戦闘能力は皆無。自分一人では攻性プログラムやサーヴァントが跋扈している外を歩くことすらできず、マスターやサーヴァントの同伴なしでは教会から管制室まで物を取りに行く事すらできない。 | | :戦闘能力は皆無。自分一人では攻性プログラムやサーヴァントが跋扈している外を歩くことすらできず、マスターやサーヴァントの同伴なしでは教会から管制室まで物を取りに行く事すらできない。 |
| :セラフィックスの知識や人生経験が主人公より豊かであると自認し、セラフィックスの地図に隠された天体室の場所やセラフィックスの潜行速度から計算した残り時間を自慢げに話してくるが、それはとっくに[[エミヤ〔オルタ〕]]が調べを付けているような事だったり、[[マーブル・マッキントッシュ|マーブル]]が計算したものをさも自分の知識のように話していただけの事であり、作中で自分の知識や行動で主人公の役に立った事は一度たりともなかった。 | | :セラフィックスの知識や人生経験が主人公より豊かであると自認し、セラフィックスの地図に隠された天体室の場所やセラフィックスの潜行速度から計算した残り時間を自慢げに話してくるが、それはとっくに[[エミヤ〔オルタ〕]]が調べを付けているような事だったり、[[マーブル・マッキントッシュ|マーブル]]が計算したものをさも自分の知識のように話していただけの事であり、作中で自分の知識や行動で主人公の役に立った事は一度たりともなかった。 |
− | :それでも自分こそが主人公一行のリーダーだと主張して偉そうに振る舞うが、実力も人間性も全く伴わない彼には求心力や人望も皆無であり<ref>特にサーヴァント一同からはその性格や人となりを見透かされていたため、早い段階から冷ややかな目線を向けられて殆ど相手にされておらず、そんな彼の話をまともに聞いていたのは実質主人公だけだった。</ref>、終い目には主人公からさえも見捨てられて完全に孤立することになる。 | + | :それでも自分こそが主人公一行のリーダーだと主張して偉そうに振る舞うが、実力も人間性も全く伴わない彼には求心力や人望も皆無であり<ref>特にサーヴァント一同からはその性格や人となりを見透かされていたため、早い段階から冷ややかな目線を向けられて殆ど相手にされていない。主人公も当初は彼の話をまともに聞いていたのだが、メルトリリスの一件で主人公からさえも見捨てられてしまう。</ref>、最終的には完全に孤立することになる。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| : 作中でも散々暴言を吐きながらこき使ったり、主人公が自分の命令に逆らった際には八つ当たりで暴力を振るったりと非道な扱いをしていた。 | | : 作中でも散々暴言を吐きながらこき使ったり、主人公が自分の命令に逆らった際には八つ当たりで暴力を振るったりと非道な扱いをしていた。 |
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− | ; [[メルトリリス]]、[[パッションリップ]] | + | ; [[メルトリリス (Grand Order)|メルトリリス]]、[[パッションリップ (Grand Order)|パッションリップ]] |
| : 自分達を陥れた張本人の仲間だと思い込んで強い敵愾心や警戒心を向け続けており、「いずれ始末しなければならなかった怪物」とまで言ってのける。 | | : 自分達を陥れた張本人の仲間だと思い込んで強い敵愾心や警戒心を向け続けており、「いずれ始末しなければならなかった怪物」とまで言ってのける。 |
| : 主人公達がやってくる以前にも生存者を嗾けて彼女達に攻撃したり、何とかして強引に操って自分の駒にしようと大真面目に考えていたりと無茶苦茶な対応を繰り返していたが、自分達の救援に来た主人公一行に協力している様子を見ても考えを改める事は無く、ただ一人だけ場違いなまでの猜疑心や嫌悪感、排斥感情を剥き出しにしていた。 | | : 主人公達がやってくる以前にも生存者を嗾けて彼女達に攻撃したり、何とかして強引に操って自分の駒にしようと大真面目に考えていたりと無茶苦茶な対応を繰り返していたが、自分達の救援に来た主人公一行に協力している様子を見ても考えを改める事は無く、ただ一人だけ場違いなまでの猜疑心や嫌悪感、排斥感情を剥き出しにしていた。 |
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| ;「バカな発言はそこまでにしなさい。アルターエゴが下層に落ちた? 助けに行く?<br> いいじゃないか、手間が省けた!最後には処理しなければならない怪物だったからね!<br> そんなことはどうでもいい。どうもいいんだ。いいから私の判断に従いなさい。<br> 少し考えれば分かるだろう? 君がどれほど功績をあげようと、外に出た時に報告するのは私なんだ。<br> ここまで死ぬ思いで戦ってきたのに、たった一度のミスで役立たずのレッテルを貼られたくはないだろう?<br> 今の発言は私も聞かなかったことにしてあげよう。いいね、君は今すぐ―――」 | | ;「バカな発言はそこまでにしなさい。アルターエゴが下層に落ちた? 助けに行く?<br> いいじゃないか、手間が省けた!最後には処理しなければならない怪物だったからね!<br> そんなことはどうでもいい。どうもいいんだ。いいから私の判断に従いなさい。<br> 少し考えれば分かるだろう? 君がどれほど功績をあげようと、外に出た時に報告するのは私なんだ。<br> ここまで死ぬ思いで戦ってきたのに、たった一度のミスで役立たずのレッテルを貼られたくはないだろう?<br> 今の発言は私も聞かなかったことにしてあげよう。いいね、君は今すぐ―――」 |
− | :[[メルトリリス]]がセラフィックスの最下層に転落した時、「メルトリリスを見殺しにして教会に戻り、自分達を天体室に連れていけ」という彼の要求を毅然と突っぱねた主人公に対して。 | + | :[[メルトリリス (Grand Order)|メルトリリス]]がセラフィックスの最下層に転落した時、「メルトリリスを見殺しにして教会に戻り、自分達を天体室に連れていけ」という彼の要求を毅然と突っぱねた主人公に対して。 |
− | :自分の命令を拒絶し、自分達の救助よりもメルトリリスの救助を優先すると宣言した主人公に苛立つ彼は、メルトリリスを酷く侮辱する暴言を吐いた挙句、更には自分の立場を盾に主人公を脅迫するという卑劣な行為にまで手を出した。しかし主人公はそんな彼の言葉に一切耳を貸すことなく一方的に通信を切断し、さっさと[[メルトリリス]]の救出に向かった。 | + | :自分の命令を拒絶し、自分達の救助よりもメルトリリスの救助を優先すると宣言した主人公に苛立つ彼は、メルトリリスを酷く侮辱する暴言を吐いた挙句、更には自分の立場を盾に主人公を脅迫するという卑劣な行為にまで手を出した。しかし主人公はそんな彼の言葉に一切耳を貸すことなく一方的に通信を切断し、さっさと[[メルトリリス (Grand Order)|メルトリリス]]の救出に向かった<ref>なお、彼に対して冷たい視線を向けるサーヴァント一同は最初から彼の主張を無視してメルトリリスを助ける前提で話をする有様だった。</ref>。 |
− | :見ず知らずの他人や裏切り者などですら簡単には見捨てない性格の主人公が、'''自分から'''他人を見捨てた数少ない場面。だが主人公は、仲間を助けるためならば自らの危険や状況なども顧みずに手を差し伸べ、また自分の為す事や功績が他人から評価されずとも気にせず、ここぞという時には誰が相手でも絶対に譲らない、という人物である以上<ref>これらは人理修復を成し遂げる上での大前提となった指針であり、主人公の意志がカルデアのスタッフや仲間となったサーヴァント達から支持され、尊重されてきた所以でもある。</ref>、私利私欲や悪意に満ちた浅ましい言葉でメルトリリスを嘲笑いながら見捨てさせようとした彼を主人公が切り捨てたのは至極当然の話であった。<ref>なお、彼に対して冷たい視線を向けるサーヴァント一同は最初から彼の主張を無視してメルトリリスを助ける前提で話をする有様だった。</ref>。 | + | :見ず知らずの他人はおろか裏切り者などですら簡単には見捨てない主人公でさえも、私利私欲や悪意に満ちた浅ましい言葉でメルトリリスを嘲笑いながら見捨てさせようとした彼を'''自分から'''見限ったのは至極当然の話であった<ref>そもそも主人公は、仲間を助けるためならば自らの危険や状況なども顧みずに手を差し伸べ、また自分の為す事や功績が他人から評価されずとも気にせず、ここぞという時には誰が相手でも絶対に譲らない、という人物である。第一部での人理焼却を乗り越える上で必要な要素であり、カルデアのスタッフや仲間となったサーヴァント達から支持され、尊重されてきた所以でもある。実際、この台詞の直前に主人公が「メルトリリスを救出に向かう」と聞いたタマモキャットとパッションリップは大いに喜んでいた。</ref>。 |
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| ;「はあ!? 悪気は無かった、だって!? 切ったんだぞ!? 私からの通信を、一方的に!<br> カルデアのマスターだから礼儀正しく接してやっていたのに、何だあの態度は!<br> ここでは私の方が立場は上の筈だ!<br> 所長も、副所長も、区間部長も、ドクターたちも、みんな、みんなとっくに死んでいる! 始末した!<br> 生き残った人間の中で、一流大と言えるものを出ているのは私だけだ! そうだろうマーブル君!」 | | ;「はあ!? 悪気は無かった、だって!? 切ったんだぞ!? 私からの通信を、一方的に!<br> カルデアのマスターだから礼儀正しく接してやっていたのに、何だあの態度は!<br> ここでは私の方が立場は上の筈だ!<br> 所長も、副所長も、区間部長も、ドクターたちも、みんな、みんなとっくに死んでいる! 始末した!<br> 生き残った人間の中で、一流大と言えるものを出ているのは私だけだ! そうだろうマーブル君!」 |
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| *序盤の早い段階から「ベックマン」の名字でセラフィックスを仕切っている様子が描写されていた事から、当初は「黒幕では」と疑う人間が続出。しかし、実際には彼もまたキアラの掌の上で踊らされていた駒に過ぎず、何にも良い所なしで終わってしまった。<del>あの[[間桐慎二|ワカメ]]だってまだ見せ場があったのに…</del> | | *序盤の早い段階から「ベックマン」の名字でセラフィックスを仕切っている様子が描写されていた事から、当初は「黒幕では」と疑う人間が続出。しかし、実際には彼もまたキアラの掌の上で踊らされていた駒に過ぎず、何にも良い所なしで終わってしまった。<del>あの[[間桐慎二|ワカメ]]だってまだ見せ場があったのに…</del> |
| **当記事でも解説している通り、勝手な理由で他人を見下しては無礼な態度で服従を迫り、自分の都合や保身のためにリーダーの立場や権力を振りかざして他人を酷使し、そのためであれば他人を命を奪う事さえも平気で「やらせる」自己中心主義の権化のような人物。だが、事件の核心に迫るのに必要な要素や役割を何一つ持っていなかったので本人が自称するような重要人物には成り得ず、目の前の事も分からない現状に翻弄されながら、事件の真相を知る事も生還する事も許されずに自業自得・因果応報な形で退場する事になる。…と'''憎まれ役・道化役としては'''非常に良く出来ていた。しかし、[[イアソン|似たようなタイプの「人間のクズ」]]と違い、それを払拭しうるだけの覚悟や矜持、男気など、評価できる所は何一つ無かった。 | | **当記事でも解説している通り、勝手な理由で他人を見下しては無礼な態度で服従を迫り、自分の都合や保身のためにリーダーの立場や権力を振りかざして他人を酷使し、そのためであれば他人を命を奪う事さえも平気で「やらせる」自己中心主義の権化のような人物。だが、事件の核心に迫るのに必要な要素や役割を何一つ持っていなかったので本人が自称するような重要人物には成り得ず、目の前の事も分からない現状に翻弄されながら、事件の真相を知る事も生還する事も許されずに自業自得・因果応報な形で退場する事になる。…と'''憎まれ役・道化役としては'''非常に良く出来ていた。しかし、[[イアソン|似たようなタイプの「人間のクズ」]]と違い、それを払拭しうるだけの覚悟や矜持、男気など、評価できる所は何一つ無かった。 |
− | ***更に言えば、彼を頂点とする「ミスト劇場」構造も主人公達が到着する前には完全に終わっていた。彼の立場を恐れて命令に従う職員は彼の暴政に耐え切れずに全員死に絶え(しかもただ一人無事だったと思われていた別の職員も正体は[[殺生院キアラ (Grand Order)|死者に化けていた黒幕]]であり、実際に生き残っていた職員は彼以外に誰も居なかった)、部外者で複数のサーヴァントが味方に付いていて自分の意志決定で行動する主人公はわざわざ彼の管理下に入って行動する理由も必要性も無い。そしてそうした事に全く気付かないまま最後まで「リーダー」の座に固執し続けていたアーノルドの立ち位置はまさに「裸の王様」そのもの。余りにも酷すぎる性格や言動故に彼をまともに相手にする者がそもそも最初から誰一人としておらず、「余計な事をしてますます状況を悪化させる」というパニック物のお約束さえ満足にこなせなかった。そういう意味では[[間桐慎二|TYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラ]]と比較することさえおこがましい、'''「名前があるだけのただのモブキャラ」'''同然と言っても過言ではない。 | + | ***更に言えば、彼を頂点とする「ミスト劇場」構造も主人公達が到着する前には完全に終わっていた。彼の立場を恐れて命令に従う職員は彼の暴政に耐え切れずに全員死に絶え(しかもただ一人無事だったと思われていた別の職員も正体は[[ビーストⅢ/R|死者に化けていた黒幕]]であり、実際に生き残っていた職員は彼以外に誰も居なかった)、部外者で複数のサーヴァントが味方に付いていて自分の意志決定で行動する主人公はわざわざ彼の管理下に入って行動する理由も必要性も無い。そしてそうした事に全く気付かないまま最後まで「リーダー」の座に固執し続けていたアーノルドの立ち位置はまさに「裸の王様」そのもの。余りにも酷すぎる性格や言動故に彼をまともに相手にする者がそもそも最初から誰一人としておらず、「余計な事をしてますます状況を悪化させる」というパニック物のお約束さえ満足にこなせなかった。そういう意味では[[間桐慎二|TYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラ]]と比較することさえおこがましい、'''「名前があるだけのただのモブキャラ」'''同然と言っても過言ではない。 |
| **それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。 | | **それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。 |
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