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: あらゆる宝具の原典を所持し扱うが、本人自身の宝具は「王の財宝」と「天地乖離す開闢の星」のみである。他の宝具に関しては所持者であるが、伝説の担い手ではないがゆえに、担い手のように極限まで極め使いこなせるわけではない。また、「王の財宝」から宝具を出す際、引き抜く動作が入るため、攻撃まで若干のタイムラグと隙が生じる。加えてステータスで大幅に優っているのに、人間である士郎に一方的に打ちのめされてしまうなど本人の技量もかなり低く、全能力を宝具に頼りっぱなしなため、「無限の剣製」で刀剣宝具を相殺できる上に取り出す工程を必要としない[[衛宮士郎]]&[[アーチャー]]、手にした武器全てを自分の宝具にする[[バーサーカー (第四次)]]は天敵中の天敵。
 
: あらゆる宝具の原典を所持し扱うが、本人自身の宝具は「王の財宝」と「天地乖離す開闢の星」のみである。他の宝具に関しては所持者であるが、伝説の担い手ではないがゆえに、担い手のように極限まで極め使いこなせるわけではない。また、「王の財宝」から宝具を出す際、引き抜く動作が入るため、攻撃まで若干のタイムラグと隙が生じる。加えてステータスで大幅に優っているのに、人間である士郎に一方的に打ちのめされてしまうなど本人の技量もかなり低く、全能力を宝具に頼りっぱなしなため、「無限の剣製」で刀剣宝具を相殺できる上に取り出す工程を必要としない[[衛宮士郎]]&[[アーチャー]]、手にした武器全てを自分の宝具にする[[バーサーカー (第四次)]]は天敵中の天敵。
 
: 128騎という多数のサーヴァントが参戦している[[Fate/EXTRA CCC|月の聖杯戦争]]において、宝具が元々強力無比なのに加えて、その性質から誰がマスターとなっても戦力に変化が少なく、「参戦すれば優勝が確定してしまう」という。そのため月の聖杯戦争の趣旨である「マスターのトライアル」にはそぐわないサーヴァントであり、ギルガメッシュ本人もムーンセルに大人しく従うような英霊ではなかった為月の裏側に存在する「宙の外」に封印処理されていた。
 
: 128騎という多数のサーヴァントが参戦している[[Fate/EXTRA CCC|月の聖杯戦争]]において、宝具が元々強力無比なのに加えて、その性質から誰がマスターとなっても戦力に変化が少なく、「参戦すれば優勝が確定してしまう」という。そのため月の聖杯戦争の趣旨である「マスターのトライアル」にはそぐわないサーヴァントであり、ギルガメッシュ本人もムーンセルに大人しく従うような英霊ではなかった為月の裏側に存在する「宙の外」に封印処理されていた。
:ちなみに彼にとっては「強さを競うなど凡夫の愚行。元より強さなど計るものではなく、王か、それ以外かの話であろう」と最強の座などよりも「王」としての在り方の方が遥かに重要らしく、自身の力や同ランクの他の英霊達との序列に特別固執はしていない。
+
: ちなみに彼にとっては「強さを競うなど凡夫の愚行。元より強さなど計るものではなく、王か、それ以外かの話であろう」と最強の座などよりも「王」としての在り方の方が遥かに重要らしく、自身の力や同ランクの他の英霊達との序列に特別固執はしていない。
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
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: ランク:EX
 
: ランク:EX
 
: 種別:対界宝具
 
: 種別:対界宝具
: レンジ:1〜99 / 1〜999(CCC)
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: レンジ:1~99 / 1~999(CCC)
 
: 最大捕捉:1000人
 
: 最大捕捉:1000人
 
: 由来:メソポタミア神話の創世叙事詩エヌマ・エリシュ。
 
: 由来:メソポタミア神話の創世叙事詩エヌマ・エリシュ。
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; 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
 
; 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
: ランク:E〜A++
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: ランク:E~A++
 
: 種別:対人宝具
 
: 種別:対人宝具
 
: レンジ:−
 
: レンジ:−
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==== 「王の財宝」内にある宝具 ====
 
==== 「王の財宝」内にある宝具 ====
彼が所蔵している物の多くは「宝具の原典」である。<br>以下にあげる宝具の中には、その「原典」としての名称・能力ではなく、派生品・後の伝承について述べているものもあるが、基本的に彼が所蔵しているのはその元になったもの、と考えられる。
+
: 彼が所蔵している物の多くは「宝具の原典」である。
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: 以下にあげる宝具の中には、その「原典」としての名称・能力ではなく、派生品・後の伝承について述べているものもあるが、基本的に彼が所蔵しているのはその元になったもの、と考えられる。
    
; 乖離剣エア
 
; 乖離剣エア
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== [[子ギル]] ==
 
== [[子ギル]] ==
若返りの薬を飲み、幼年体になったギルガメッシュ。同一人物だが、別人と言えるくらいに性格が違う。[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]ではこの状態で活躍する。詳しくは彼の項目にて。
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: 若返りの薬を飲み、幼年体になったギルガメッシュ。同一人物だが、別人と言えるくらいに性格が違う。[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]ではこの状態で活躍する。詳しくは彼の項目にて。
    
==黒化ギルガメッシュ==
 
==黒化ギルガメッシュ==
ギルガメッシュが黒化した姿。『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』で登場。<br>高密度の黒い魔力の霧を纏い、黄金の鎧は溶解して肉体と一体化し、全身がヘドロ状に変異している。辛うじてシルエットや戦闘パターンからギルガメッシュであると認識できるが、黒化に加えて地脈が収縮する程の魔力を吸収したことで、黒化英雄の中で最も醜く変貌している。<br>冬木市地下の地脈本幹に位置するに位置する鏡面界に出現。通常の『王の財宝』の掃射に加え、周囲の地面に垂れ流している泥からも宝具を射出し、下段からの攻撃を可能としている。また、全身に纏った黒い霧を操り、攻撃や防御だけでなく自己再生にも利用している。<br>黒化によって人格は崩壊し言語能力はほとんど失っているが、強固な自我によって僅かに意思を残しており、円蔵山の地下にある術式を乗っ取り、受肉を企む。だがイリヤの妨害に遭い、半身である[[子ギル]]とクラスカードを内包した暴走体に分離する事に。<br>その後、子ギルと再融合して黒い泥の巨人へと変貌し、[[美遊・エーデルフェルト|美遊]]を取り込むが、ツヴァイフォームへと変身した[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン#魔法少女プリズマ☆イリヤ|イリヤ]]に追い詰められる。最後は最大出力の『天地乖離す開闢の星』を使用するがイリヤに敗北し、黒化した方のギルガメッシュは消滅させられ、再び子ギルとクラスカードに分離する。<br>戦闘終了後、突如として現れたアンジェリカに回収され、彼女の道具として利用され続ける羽目になってしまった。
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: ギルガメッシュが黒化した姿。『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』で登場。
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: 高密度の黒い魔力の霧を纏い、黄金の鎧は溶解して肉体と一体化し、全身がヘドロ状に変異している。辛うじてシルエットや戦闘パターンからギルガメッシュであると認識できるが、黒化に加えて地脈が収縮する程の魔力を吸収したことで、黒化英雄の中で最も醜く変貌している。
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: 冬木市地下の地脈本幹に位置するに位置する鏡面界に出現。通常の『王の財宝』の掃射に加え、周囲の地面に垂れ流している泥からも宝具を射出し、下段からの攻撃を可能としている。また、全身に纏った黒い霧を操り、攻撃や防御だけでなく自己再生にも利用している。
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: 黒化によって人格は崩壊し言語能力はほとんど失っているが、強固な自我によって僅かに意思を残しており、円蔵山の地下にある術式を乗っ取り、受肉を企む。だがイリヤの妨害に遭い、半身である[[子ギル]]とクラスカードを内包した暴走体に分離する事に。
 +
: その後、子ギルと再融合して黒い泥の巨人へと変貌し、[[美遊・エーデルフェルト|美遊]]を取り込むが、ツヴァイフォームへと変身した[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン#魔法少女プリズマ☆イリヤ|イリヤ]]に追い詰められる。最後は最大出力の『天地乖離す開闢の星』を使用するがイリヤに敗北し、黒化した方のギルガメッシュは消滅させられ、再び子ギルとクラスカードに分離する。
 +
: 戦闘終了後、突如として現れたアンジェリカに回収され、彼女の道具として利用され続ける羽目になってしまった。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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; [[Fate/EXTRA CCC]]
 
; [[Fate/EXTRA CCC]]
 
: EXTRAでは登場しなかったが、CCCでは主人公のサーヴァントとして登場。コミックス版「EXTRA」のおまけでも登場し、いつも通り女体化したはくのんの目覚まし時計を宝具で叩き潰して怯えられた。セイバー曰く「気が合ったから連れてきた」。犬か。
 
: EXTRAでは登場しなかったが、CCCでは主人公のサーヴァントとして登場。コミックス版「EXTRA」のおまけでも登場し、いつも通り女体化したはくのんの目覚まし時計を宝具で叩き潰して怯えられた。セイバー曰く「気が合ったから連れてきた」。犬か。
;[[Fate/Ace Royal]]
+
; [[Fate/Ace Royal]]
:[[英霊カード]]の一枚。「天の鎖」によって神性持ちには有利。だがそれは襲撃側に回った時の話で、技量がお粗末なのを表現したのか本人の素のステータスはかなり低めで、非常に打たれ弱い。さらに防御力に強化を行う能力を一つも持たない、魔力コインを回復する能力もない(他のサーヴァントはどちらか一つは必ず持っている)と防御力は'''英霊中最低'''で、生存力が無いため一発屋になりやすい。
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: [[英霊カード]]の一枚。「天の鎖」によって神性持ちには有利。だがそれは襲撃側に回った時の話で、技量がお粗末なのを表現したのか本人の素のステータスはかなり低めで、非常に打たれ弱い。さらに防御力に強化を行う能力を一つも持たない、魔力コインを回復する能力もない(他のサーヴァントはどちらか一つは必ず持っている)と防御力は'''英霊中最低'''で、生存力が無いため一発屋になりやすい。
:また「アーチャー」の相手を削る戦い方に能力が噛みあっていない上にステータス補正が低いので、原作通りの組み合わせは、かなり不味い。一番相性が良いのは「[[クラス (バーサーカー)|バーサーカー]]」で、貧弱なステータスを補い、手札枚数の上限の関係からマスター殺しのリスクにもある程度の耐性がある。「狂化して自我を奪ってしまった方が良い」というのが原作的にも合っているのが何とも皮肉である。
+
: また「アーチャー」の相手を削る戦い方に能力が噛みあっていない上にステータス補正が低いので、原作通りの組み合わせは、かなり不味い。一番相性が良いのは「[[クラス (バーサーカー)|バーサーカー]]」で、貧弱なステータスを補い、手札枚数の上限の関係からマスター殺しのリスクにもある程度の耐性がある。「狂化して自我を奪ってしまった方が良い」というのが原作的にも合っているのが何とも皮肉である。
 
; [[コハエース]]
 
; [[コハエース]]
 
: 通称「金ぴか」。キャラはおろか口調すら崩壊気味。秋葉にプロトアーチャーと比べるとアホになったと言われている。
 
: 通称「金ぴか」。キャラはおろか口調すら崩壊気味。秋葉にプロトアーチャーと比べるとアホになったと言われている。
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; [[Fate/Zero|Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafe に集う英霊達~]]
 
; [[Fate/Zero|Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafe に集う英霊達~]]
 
: 「ゼロカフェ」常連客。
 
: 「ゼロカフェ」常連客。
:セイバーを求めて店内に長く居座ったり意気投合した征服王と騒いだりする上、他の客にもスタッフにも尊大に振る舞い、たいてい迷惑がられている。
+
: セイバーを求めて店内に長く居座ったり意気投合した征服王と騒いだりする上、他の客にもスタッフにも尊大に振る舞い、たいてい迷惑がられている。
 
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画|戦車男]]
 
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画|戦車男]]
 
: 「英霊の座」スレ住民。タンクトップにジャージのズボン、バンダナに指抜きグローブ姿の立派な引きこもりニートで、その上セイバーのストーカーでもある。遠坂邸に居候しており、カソックにフリルのエプロン姿の[[言峰綺礼|家政婦のおじさん]]が生活全般の面倒を見ている。
 
: 「英霊の座」スレ住民。タンクトップにジャージのズボン、バンダナに指抜きグローブ姿の立派な引きこもりニートで、その上セイバーのストーカーでもある。遠坂邸に居候しており、カソックにフリルのエプロン姿の[[言峰綺礼|家政婦のおじさん]]が生活全般の面倒を見ている。
 
: いつも自信満々に全く説得力皆無のアドバイスを[[ライダー (第四次)|戦車男]]に焚き付けては、そのたびに幼馴染の[[エルキドゥ]]ちゃんから厳しくつっこまれるのが日常風景。
 
: いつも自信満々に全く説得力皆無のアドバイスを[[ライダー (第四次)|戦車男]]に焚き付けては、そのたびに幼馴染の[[エルキドゥ]]ちゃんから厳しくつっこまれるのが日常風景。
 
; [[カプセルさーばんと]]
 
; [[カプセルさーばんと]]
:さーばんとの一匹。
+
: さーばんとの一匹。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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: 『unlimited codes』ではセイバーを打倒した際に興味を失い、「反抗する」という要素がなければセイバーに執着しないことが明かされた。つまり「我の后となれ」と言いつつ、「后になる(従順になる)」と興味を失うという、とんでもないギルガニズムが垣間見える。セイバーがまったく靡かないのは、こういう英雄王の性質を直感で感じ取っているのかもしれない。
 
: 『unlimited codes』ではセイバーを打倒した際に興味を失い、「反抗する」という要素がなければセイバーに執着しないことが明かされた。つまり「我の后となれ」と言いつつ、「后になる(従順になる)」と興味を失うという、とんでもないギルガニズムが垣間見える。セイバーがまったく靡かないのは、こういう英雄王の性質を直感で感じ取っているのかもしれない。
 
; [[セイバーオルタ]]
 
; [[セイバーオルタ]]
: セイバーが暴君に反転した姿。「unlimited codes」では「理想を捨てた貴様になど用はない!」「下らん!雑念に堕ちたな!セイバー」と嫌悪を見せている。
+
: セイバーが暴君に反転した姿。『unlimited codes』では「理想を捨てた貴様になど用はない!」「下らん!雑念に堕ちたな!セイバー」と嫌悪を見せている。
 
: ただ、「カーニバル・ファンタズム」では暴君でマイペースな彼女に心を奪われ、凛に「こういうのが好みか」と白い目を向けられていた。引っ張るより引っ張られるほうなのか?
 
: ただ、「カーニバル・ファンタズム」では暴君でマイペースな彼女に心を奪われ、凛に「こういうのが好みか」と白い目を向けられていた。引っ張るより引っ張られるほうなのか?
 
; [[ライダー (第四次)]]
 
; [[ライダー (第四次)]]
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;「たわけ、死ぬつもりなど毛頭ないわ…………!!<br> 踏み留まれ、下郎、我がその場に戻るまでな!!」
 
;「たわけ、死ぬつもりなど毛頭ないわ…………!!<br> 踏み留まれ、下郎、我がその場に戻るまでな!!」
:士郎との最後の戦いで見せた、往生際の悪さ。<br>体の半分を溶かされても、生にしがみつく様は凄まじいが、手段は他人に頼りきりなのが何とも情けない。
+
:士郎との最後の戦いで見せた、往生際の悪さ。
 +
:体の半分を溶かされても、生にしがみつく様は凄まじいが、手段は他人に頼りきりなのが何とも情けない。
    
;「―――ぬ?」
 
;「―――ぬ?」
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: エルキドゥを彷彿とさせるセイバーに対して。
 
: エルキドゥを彷彿とさせるセイバーに対して。
   −
;「決めたぞライダー。貴様はこの我(オレ)が手ずから殺す」
+
;「決めたぞライダー。貴様はこの我が手ずから殺す」
: アインツベルンの城でセイバー、ライダーを交えて談義した時、自分の心意気を見せたライダーに対して言った言葉。<br>この瞬間から、ライダーを対等な敵と認めていたと思われる。
+
: アインツベルンの城でセイバー、ライダーを交えて談義した時、自分の心意気を見せたライダーに対して言った言葉。
 +
: この瞬間から、ライダーを対等な敵と認めていたと思われる。
    
;「自ら『王』を名乗り、皆から『王』と称えられて……<br> そんな輩が『悔やむ』だと!? ハッハハハハハ、これが笑わずにいられるか!?」
 
;「自ら『王』を名乗り、皆から『王』と称えられて……<br> そんな輩が『悔やむ』だと!? ハッハハハハハ、これが笑わずにいられるか!?」
:聖杯問答において[[セイバー]]が語った心意を聞いた時、嘲笑を込めて笑いながら言った言葉。<br>彼女の王としての存在は、自分やライダーの描くそれとはかけ離れたものだった。 
+
:聖杯問答において[[セイバー]]が語った心意を聞いた時、嘲笑を込めて笑いながら言った言葉。
 +
:彼女の王としての存在は、自分やライダーの描くそれとはかけ離れたものだった。 
    
;「また幾度なりとも挑むが良いぞ。征服王。<br> 時空の果てまで、この世界は余さず我の庭だ。<br> 故に我が保証する。世界は決して、そなたを飽きさせることはない」
 
;「また幾度なりとも挑むが良いぞ。征服王。<br> 時空の果てまで、この世界は余さず我の庭だ。<br> 故に我が保証する。世界は決して、そなたを飽きさせることはない」
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=== Fate/EXTRA CCC ===
 
=== Fate/EXTRA CCC ===
; 「この雑種の命は既に我のものだ」<br>「貴様にくれてやるものは何一つないぞ?」
+
; 「この雑種の命は既に我のものだ」
 +
; 「貴様にくれてやるものは何一つないぞ?」
 
: 主人公がギルガメッシュに令呪すべてを捧げたことに憤慨するBBに、彼女の主人公への想いに気づいていながら挑発する。
 
: 主人公がギルガメッシュに令呪すべてを捧げたことに憤慨するBBに、彼女の主人公への想いに気づいていながら挑発する。
 
: なお、事前に「BBが主人公を想っている」ことを知らなければ意味がわからないセリフであり、唐突なデレとも取れるセリフに混乱したプレイヤーもいた模様。
 
: なお、事前に「BBが主人公を想っている」ことを知らなければ意味がわからないセリフであり、唐突なデレとも取れるセリフに混乱したプレイヤーもいた模様。
323行目: 333行目:  
: 『CCC』後半の雑魚戦後のセリフの一つ。非常に的を射たアドバイスである。
 
: 『CCC』後半の雑魚戦後のセリフの一つ。非常に的を射たアドバイスである。
   −
; 「我に慢心を捨てろときたか! つくづく厚顔なマスターよな!」<br>「貴様には地の理では生温い。天の理を示してやる。さあ! 死に物狂いで耐えるがよい、不敬!<br> 死して拝せよ! 『<RUBY><RB>天地乖離す開闢の星</RB><RT>エヌマ・エリシュ</RT></RUBY>』!」
+
; 「我に慢心を捨てろときたか! つくづく厚顔なマスターよな!」
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; 「貴様には地の理では生温い。天の理を示してやる。さあ! 死に物狂いで耐えるがよい、不敬!<br> 死して拝せよ! 『<ruby><rb>天地乖離す開闢の星</rb><rt>エヌマ・エリシュ</rt></ruby>』!」
 
: 宝具使用時セリフの一つ。最古の英雄王は高笑いと共に、最強最古の宝剣を解放する。
 
: 宝具使用時セリフの一つ。最古の英雄王は高笑いと共に、最強最古の宝剣を解放する。
: 「Fate/Zero」では時臣に宝具使用を懇願された時にすげなくあしらい、つまらない相手に使わせようとすることに「刎頚に値する」と激怒していたが、『CCC』ではたとえ雑魚が相手であっても、愉快げにこのセリフを言いながらノリノリで「天地乖離す開闢の星」を使ってくれる。両者の違いはじつは頼み方、時臣も真面目に頼み込んだりせず「英雄王のかっこいいところ、見たいー」みたいにおだてれば海魔相手でも余裕でつかってくれたらしい、ようはキャラの違い。
+
: 『Fate/Zero』では時臣に宝具使用を懇願された時にすげなくあしらい、つまらない相手に使わせようとすることに「刎頚に値する」と激怒していたが、『CCC』ではたとえ雑魚が相手であっても、愉快げにこのセリフを言いながらノリノリで「天地乖離す開闢の星」を使ってくれる。両者の違いはじつは頼み方、時臣も真面目に頼み込んだりせず「英雄王のかっこいいところ、見たいー」みたいにおだてれば海魔相手でも余裕でつかってくれたらしい、ようはキャラの違い。
   −
; 「興が乗ったぞ、下がっていろマスター。<br> 原初を語る。元素は混ざり、固まり…万象織りなす星を生む!<br> フハハハハハハ! 死して拝せよ! 『<RUBY><RB>天地乖離す開闢の星</RB><RT>エヌマ・エリシュ</RT></RUBY>』!」
+
; 「興が乗ったぞ、下がっていろマスター。<br> 原初を語る。元素は混ざり、固まり…万象織りなす星を生む!<br> フハハハハハハ! 死して拝せよ! 『<ruby><rb>天地乖離す開闢の星</rb><rt>エヌマ・エリシュ</rt></ruby>』!」
 
: 宝具使用時のセリフの一つ。英雄王が楽しそうで何よりです。
 
: 宝具使用時のセリフの一つ。英雄王が楽しそうで何よりです。
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: 何を言っているかわからないと思うが、オレもわけがわからなかった。露出強とかクール&ワイルドみたいなチャチなものじゃ断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を…
 
: 何を言っているかわからないと思うが、オレもわけがわからなかった。露出強とかクール&ワイルドみたいなチャチなものじゃ断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を…
   −
; 「やはり最後に物を言うのは貨幣か」<br>「英雄王マネーイズパワーシステム……フッ、悪くない響きではないか」
+
; 「やはり最後に物を言うのは貨幣か」
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; 「英雄王マネーイズパワーシステム……フッ、悪くない響きではないか」
 
: マシンの出力を上げるために投資してください、とラニに言われてしたり顔で呟いた。
 
: マシンの出力を上げるために投資してください、とラニに言われてしたり顔で呟いた。
 
: 直後に凛に「マネーイズパワーシステムは遠坂の商法」と怒られるが、英雄王はどこ吹く風。
 
: 直後に凛に「マネーイズパワーシステムは遠坂の商法」と怒られるが、英雄王はどこ吹く風。
   −
; 「すまぬ。我は貧乏という概念がよく分からぬのだ。<br> なにせ、使い切れぬほどの財がある故。よって貴様の哀しみを癒す術を知らぬ。<br> ………許せ、ハサンよ。あと近寄るな。貧しさが移りそうだ」<br>「知らぬか? サーヴァント界で最も不遇な者。<br> その名をハサンと言うのだ。まぁ、貴様の財政事情とかけているのだが。<br> ―――ハサンなだけに、破産。<br> よし笑え。笑う門には福来たる、とは貴様の国の格言であろう!」
+
; 「すまぬ。我は貧乏という概念がよく分からぬのだ。<br> なにせ、使い切れぬほどの財がある故。よって貴様の哀しみを癒す術を知らぬ。<br> ………許せ、ハサンよ。あと近寄るな。貧しさが移りそうだ」
 +
;「知らぬか? サーヴァント界で最も不遇な者。<br> その名をハサンと言うのだ。まぁ、貴様の財政事情とかけているのだが。<br> ―――ハサンなだけに、破産。<br> よし笑え。笑う門には福来たる、とは貴様の国の格言であろう!」
 
: 世知辛過ぎるAUOジョーク。ちっとも面白くない。そして死後も弄られる山の翁達は泣いていい。
 
: 世知辛過ぎるAUOジョーク。ちっとも面白くない。そして死後も弄られる山の翁達は泣いていい。
 
: そしてこれでは、聖杯戦争に復讐したいという[[アサシン(fake)|とある女アサシン]]の気持ちも尤もなものである。
 
: そしてこれでは、聖杯戦争に復讐したいという[[アサシン(fake)|とある女アサシン]]の気持ちも尤もなものである。
    
; 「横やり、だ!!<br> [[ランサー]]と槍をかけたAUOジョークだとなぜ分からぬ、たわけども!」
 
; 「横やり、だ!!<br> [[ランサー]]と槍をかけたAUOジョークだとなぜ分からぬ、たわけども!」
: 主人公、ランサー、言峰を沈黙させた渾身のAUOジョーク。
+
: 主人公、ランサー、言峰を沈黙させた渾身のAUOジョーク。
 
: 彼を完璧な王としてデザインした神々も、ユーモアセンスだけは与えられなかった様子。
 
: 彼を完璧な王としてデザインした神々も、ユーモアセンスだけは与えられなかった様子。
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===アルトリア・ロマンス===
 
===アルトリア・ロマンス===
; 「聞け! 次の文化祭、我が弓道部の出店は我の財でもって豪華絢爛に飾られ、華々しく売り上げ一位を取るであろう。<br> その際、大した結果も残せぬ剣道部の代表たる貴様は、勝者である我に服従する定めと知れ」<br>「もはやこの決定は覆せぬ。さぁ! 我の下であがくがいい!!」
+
; 「聞け! 次の文化祭、我が弓道部の出店は我の財でもって豪華絢爛に飾られ、華々しく売り上げ一位を取るであろう。<br> その際、大した結果も残せぬ剣道部の代表たる貴様は、勝者である我に服従する定めと知れ」
 +
; 「もはやこの決定は覆せぬ。さぁ! 我の下であがくがいい!!」
 
: ドラマCD「アルトリア・ロマンス」より。創造神きのこから「学園ものロマンスをせよ」と啓示を受けたセイバーが漠然と妄想した「強引なアプローチをかけてくる先輩キャラ」像なのでギルガメッシュ本人の台詞では厳密にはないが……
 
: ドラマCD「アルトリア・ロマンス」より。創造神きのこから「学園ものロマンスをせよ」と啓示を受けたセイバーが漠然と妄想した「強引なアプローチをかけてくる先輩キャラ」像なのでギルガメッシュ本人の台詞では厳密にはないが……
 
: なお、ラスト1行の台詞の元ネタは[[ランサー (第四次)|ディルムッド]]の中の人が主人公の、未成年のよい子がプレイしてはいけない女性向けゲームのタイトルもじりである。何やってるんですか、シナリオ担当の磨伸先生。
 
: なお、ラスト1行の台詞の元ネタは[[ランサー (第四次)|ディルムッド]]の中の人が主人公の、未成年のよい子がプレイしてはいけない女性向けゲームのタイトルもじりである。何やってるんですか、シナリオ担当の磨伸先生。
   −
; 「しかし早いものよ、あの地獄の大威信聖杯制覇も昨日のことのようだ」<br>「天頂五輪、大聖杯會だと……!?」<br>「ああ、天頂と呼ぶだけあって、ここ地球ではなく天の上、月面で行われる大武會、ムーンなんとか、なんとかマトンの力によって集められた128の猛者が、最後の一人となるまで戦い続けるという熾烈な大會よ!」<br>「フッ、我に男を問うだと……? 笑止! 見さらせぇ!! これが男の根性じゃぁあああああ!!!」
+
; 「しかし早いものよ、あの地獄の大威信聖杯制覇も昨日のことのようだ」
 +
; 「天頂五輪、大聖杯會だと……!?」
 +
; 「ああ、天頂と呼ぶだけあって、ここ地球ではなく天の上、月面で行われる大武會、ムーンなんとか、なんとかマトンの力によって集められた128の猛者が、最後の一人となるまで戦い続けるという熾烈な大會よ!」
 +
; 「フッ、我に男を問うだと……? 笑止! 見さらせぇ!! これが男の根性じゃぁあああああ!!!」
 
: 同じく「アルトリア・ロマンス」より。セイバーの妄想とは異なり、実際に繰り広げられたのは「学園ものロマンス」の定義認識違いからくる豪華男性声優3人の『魁!男塾』ごっこだったといいます。
 
: 同じく「アルトリア・ロマンス」より。セイバーの妄想とは異なり、実際に繰り広げられたのは「学園ものロマンス」の定義認識違いからくる豪華男性声優3人の『魁!男塾』ごっこだったといいます。
 
: 3行目の台詞、この時点で既に実際に月面の聖杯戦争への参戦が決まっていた英雄王に言わせるあたりが実に磨伸先生。
 
: 3行目の台詞、この時点で既に実際に月面の聖杯戦争への参戦が決まっていた英雄王に言わせるあたりが実に磨伸先生。
406行目: 423行目:     
;宝具や能力関連
 
;宝具や能力関連
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*TYPE-MOONには「ギルガメッシュ」と呼ばれる人物が3人存在する。だが総合能力的に3人の間に差はなくバランスが取れている。<br>[[アーチャー (Prototype)|『Prototype』のギルガメッシュ]]は戦闘技能が最も高く、財宝と双剣を組み合わせて戦うなど戦力的にも安定しており、性格的にも人間的で比較的扱いやすい。反面、最強宝具である「終末剣エンキ」を最大の威力で使用するためには、7日も必要とするため、速攻性で他より大きく劣る。<br>『stay night』のギルガメッシュは宝具の射出数が最も多く、最大出力での攻撃「天地乖離す開闢の星」の威力が売り。だが「慢心」に加え、一度相手にリードを許すと冷静さを失いアドバンテージを取り戻せなくなる精神的な弱さ、技量の低さが評価を下げる。<br>[[子ギル|子供の頃のギルガメッシュ]]は宝具の扱い方に関して他より優れ、「慢心」を始めとする精神的な問題も無く、基本的に聖人君子なので安定感もある。しかし、子供の姿で現界しているだけに身体能力は最も低く、最大火力も低下している。<br>奈須氏は元々「最強」という数字だけの強さやインフレによる数値の価値低下を嫌っていて、全てのギルガメッシュが「最強のキャラクター」にならないよう大きな欠陥が設定に組み込まれている。
 
*TYPE-MOONには「ギルガメッシュ」と呼ばれる人物が3人存在する。だが総合能力的に3人の間に差はなくバランスが取れている。<br>[[アーチャー (Prototype)|『Prototype』のギルガメッシュ]]は戦闘技能が最も高く、財宝と双剣を組み合わせて戦うなど戦力的にも安定しており、性格的にも人間的で比較的扱いやすい。反面、最強宝具である「終末剣エンキ」を最大の威力で使用するためには、7日も必要とするため、速攻性で他より大きく劣る。<br>『stay night』のギルガメッシュは宝具の射出数が最も多く、最大出力での攻撃「天地乖離す開闢の星」の威力が売り。だが「慢心」に加え、一度相手にリードを許すと冷静さを失いアドバンテージを取り戻せなくなる精神的な弱さ、技量の低さが評価を下げる。<br>[[子ギル|子供の頃のギルガメッシュ]]は宝具の扱い方に関して他より優れ、「慢心」を始めとする精神的な問題も無く、基本的に聖人君子なので安定感もある。しかし、子供の姿で現界しているだけに身体能力は最も低く、最大火力も低下している。<br>奈須氏は元々「最強」という数字だけの強さやインフレによる数値の価値低下を嫌っていて、全てのギルガメッシュが「最強のキャラクター」にならないよう大きな欠陥が設定に組み込まれている。
 
*彼が「弓兵」のクラスで召喚されたのは、「王の財宝」から宝具をそのまま無数に降らすという、魔弾の射手=遠距離攻撃・投擲という戦闘スタイルに拠る。このスタイルはエルキドゥとの戦いで生み出されたものだという。本人曰く「宝物を擲つ頭の悪い癖」
 
*彼が「弓兵」のクラスで召喚されたのは、「王の財宝」から宝具をそのまま無数に降らすという、魔弾の射手=遠距離攻撃・投擲という戦闘スタイルに拠る。このスタイルはエルキドゥとの戦いで生み出されたものだという。本人曰く「宝物を擲つ頭の悪い癖」
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保有スキル:対魔力:C→E、単独行動:A→A+→EX、黄金律:A、カリスマ:A+、神性:B(A+)、コレクター:EX
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[[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]:対魔力:C→E、単独行動:A→A+→EX、黄金律:A、カリスマ:A+、神性:B(A+)、コレクター:EX
    
スキルのランクが変動しているものは第四次→第五次→ムーンセルの順に記してある。
 
スキルのランクが変動しているものは第四次→第五次→ムーンセルの順に記してある。
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: Fateでも当然「ギルガメシュ叙事詩」内で語られる伝承を下敷きとしているが、独自の解釈やアレンジが加えられている箇所が多々ある。
 
: Fateでも当然「ギルガメシュ叙事詩」内で語られる伝承を下敷きとしているが、独自の解釈やアレンジが加えられている箇所が多々ある。
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*キャラクター造形<br>黄金のフルプレートを身に纏い、生前にこの世の全ての宝を所有していた――というのは、往年のアーケードゲーム「ドルアーガの塔」の主人公へのオマージュである。<br>「ギルガメシュ叙事詩」にはそのような記述は存在しない。しかしシュメール文明は後の時代(現代にまで及ぶ)に影響を与えた高度なものであり、ギルガメッシュら歴代の王たちは神格化され王朝が変わっても長く信仰され続けた。<br>「ギルガメシュ叙事詩」も成立が古いだけでなく、亜人・神と人の愛憎劇・洪水伝説・黄金・不老不死・蛇・冥界など、世界中の神話に共通する重要なファクターが多数登場する最古の物語でもある。<br>世界の文明・文化の起源はシュメールに遡るという説もあることから、Fateでは「宝具の原典」という形でこれらを独自に解釈し、統合したと思われる。
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; キャラクター造形
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: 黄金のフルプレートを身に纏い、生前にこの世の全ての宝を所有していた――というのは、往年のアーケードゲーム「ドルアーガの塔」の主人公へのオマージュである。
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:「ギルガメシュ叙事詩」にはそのような記述は存在しない。しかしシュメール文明は後の時代(現代にまで及ぶ)に影響を与えた高度なものであり、ギルガメッシュら歴代の王たちは神格化され王朝が変わっても長く信仰され続けた。
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:「ギルガメシュ叙事詩」も成立が古いだけでなく、亜人・神と人の愛憎劇・洪水伝説・黄金・不老不死・蛇・冥界など、世界中の神話に共通する重要なファクターが多数登場する最古の物語でもある。
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: 世界の文明・文化の起源はシュメールに遡るという説もあることから、Fateでは「宝具の原典」という形でこれらを独自に解釈し、統合したと思われる。
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*ウルクの滅亡<br>「ギルガメシュ叙事詩」では若い頃は暴君だったが、エルキドゥと出会ってからは改心し、名君として国を治めたと語られている。史実でも「ウルクの城壁を築きし者(=ウルクを城郭都市として拡張させた)」と語られ、ウルクを発展させた重要人物とされている。<br>Fateでは『stay night』及び『Zero』において、ギルガメッシュはやりたい放題した挙句に自らの国を滅亡させた暴君とセイバー、ランサーの両名から語られており、本人も否定していない。また『CCC』でも自身を暴君と認め、登場人物から国を滅ぼしたと語られている。しかし本人の話では宝物庫の完成と共にもはやこの世にコレ以上の楽しみは無いと悟り、国を確固のものにしてから次代の王に託し眠りについたと語っており辻褄が合わなくなっている。
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; ウルクの滅亡
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:「ギルガメシュ叙事詩」では若い頃は暴君だったが、エルキドゥと出会ってからは改心し、名君として国を治めたと語られている。史実でも「ウルクの城壁を築きし者(=ウルクを城郭都市として拡張させた)」と語られ、ウルクを発展させた重要人物とされている。
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: Fateでは『stay night』及び『Zero』において、ギルガメッシュはやりたい放題した挙句に自らの国を滅亡させた暴君とセイバー、ランサーの両名から語られており、本人も否定していない。また『CCC』でも自身を暴君と認め、登場人物から国を滅ぼしたと語られている。しかし本人の話では宝物庫の完成と共にもはやこの世にコレ以上の楽しみは無いと悟り、国を確固のものにしてから次代の王に託し眠りについたと語っており辻褄が合わなくなっている。
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*「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」<br>先述の「宝具の原典」を無数に繰り出す宝具であり、当然ながら「ギルガメシュ叙事詩」には登場しない。そもそも伝承では武器を使う場面自体が少ない(武器は黄金の剣と大斧、あと己の拳)。<br>なお、多くの宝具の真名は伝承の中の呼び名、または伝承の発祥地の言語に準拠しているが、この宝具はそのどちらでもなく英語である。奈須氏曰く、バビロンといえば黄金の都であり背徳の都であるから、らしい。<br>ここで言う「バビロン」は古代都市のバビロンのことではなく、地域としてのバビロン(メソポタミア一帯)や神話としてのバビロン(メソポタミア神話。「ギルガメッシュ叙事詩」「エヌマ・エリシュ」を代表的なものとして含む)を指していると思われる。<br>また、イスカンダルが劇中で彼を「バビロニアの英雄王」と呼ぶ際のバビロニアも同様の意味と思われる。
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;「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」
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: 先述の「宝具の原典」を無数に繰り出す宝具であり、当然ながら「ギルガメシュ叙事詩」には登場しない。そもそも伝承では武器を使う場面自体が少ない(武器は黄金の剣と大斧、あと己の拳)。
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: なお、多くの宝具の真名は伝承の中の呼び名、または伝承の発祥地の言語に準拠しているが、この宝具はそのどちらでもなく英語である。奈須氏曰く、バビロンといえば黄金の都であり背徳の都であるから、らしい。
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: ここで言う「バビロン」は古代都市のバビロンのことではなく、地域としてのバビロン(メソポタミア一帯)や神話としてのバビロン(メソポタミア神話。「ギルガメッシュ叙事詩」「エヌマ・エリシュ」を代表的なものとして含む)を指していると思われる。
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: また、イスカンダルが劇中で彼を「バビロニアの英雄王」と呼ぶ際のバビロニアも同様の意味と思われる。
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*「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」と乖離剣エア<br>古代メソポタミアの創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのは古バビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700〜800年ほど後である。<br>伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアの息子であり、バビロニアの主神であるマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。<br>後にバビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。かつて世界を分け、神の宝物庫に収められていたと伝えられ、伝承を受け継いだことが窺える。これらの伝承を照らし合わせ複合したものがFateにおける乖離剣エアの実態であると推測される。<br>「エヌマ・エリシュ」に登場する剣に名は無く、「エアの剣」も通称である。無論、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない。故に、乖離剣エアは「無銘の剣」と作中で呼ばれているのだろう。
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;「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」と乖離剣エア
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: 古代メソポタミアの創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのは古バビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700~800年ほど後である。
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: 伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアの息子であり、バビロニアの主神であるマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。
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: 後にバビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。かつて世界を分け、神の宝物庫に収められていたと伝えられ、伝承を受け継いだことが窺える。これらの伝承を照らし合わせ複合したものがFateにおける乖離剣エアの実態であると推測される。
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:「エヌマ・エリシュ」に登場する剣に名は無く、「エアの剣」も通称である。無論、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない。故に、乖離剣エアは「無銘の剣」と作中で呼ばれているのだろう。
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*不老不死と蛇<br>「ギルガメシュ叙事詩」では、ギルガメッシュは不老不死の秘薬を求めて冒険に旅立ち、その果てに秘薬の原料である「若返りの薬草」を手に入れるが、蛇に盗まれ飲まれてしまったと言われている。<br>しかし、『stay night』劇中で「興味が失せたのでそこらにいた蛇にくれてやった」と自ら放棄したことを語っている。また、聖杯に不老不死を願うようなことも無い。その割りに苦手なものに蛇を挙げている。<br>『CCC』で彼本人から解説され、当時まだ未熟だった彼は死を恐れて不老不死を求め、ウトナピュシテムに秘密を聞き出すも半ば植物のような存在に成り果てなくてはならない代償を知り、諦めたという。しかし、珍品だった為に「王の財宝」に加えるには相応しいと思い手に入れるも、水浴びをしている最中にうっかりして蛇に食べられたとの事。しかし、本人としても心の何処かで期待していた不老不死を手に入れた事に対する民の賞賛などの我欲を捨て去る事が出来、自身に不老不死など必要ないとハッキリと悟る事が出来たのでこれで良かったと納得している。尚、その後コレクターとして宝物庫を完成させるために再び不老不死の薬を採取したと語っている。
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; 不老不死と蛇
**イスカンダルはギルガメッシュを「ひとたび掴んだ不老不死をあっさりと手放した馬鹿者」としている。
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:「ギルガメシュ叙事詩」では、ギルガメッシュは不老不死の秘薬を求めて冒険に旅立ち、その果てに秘薬の原料である「若返りの薬草」を手に入れるが、蛇に盗まれ飲まれてしまったと言われている。
**蛇は薬草を飲んで以来、脱皮するようになったと言われている。時臣が「この世で初めて脱皮した蛇の抜け殻の化石」を召喚の触媒に使ったのはこのためである。
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: しかし、『stay night』劇中で「興味が失せたのでそこらにいた蛇にくれてやった」と自ら放棄したことを語っている。また、聖杯に不老不死を願うようなことも無い。その割りに苦手なものに蛇を挙げている。
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:『CCC』で彼本人から解説され、当時まだ未熟だった彼は死を恐れて不老不死を求め、ウトナピュシテムに秘密を聞き出すも半ば植物のような存在に成り果てなくてはならない代償を知り、諦めたという。しかし、珍品だった為に「王の財宝」に加えるには相応しいと思い手に入れるも、水浴びをしている最中にうっかりして蛇に食べられたとの事。しかし、本人としても心の何処かで期待していた不老不死を手に入れた事に対する民の賞賛などの我欲を捨て去る事が出来、自身に不老不死など必要ないとハッキリと悟る事が出来たのでこれで良かったと納得している。尚、その後コレクターとして宝物庫を完成させるために再び不老不死の薬を採取したと語っている。
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:: イスカンダルはギルガメッシュを「ひとたび掴んだ不老不死をあっさりと手放した馬鹿者」としている。
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:: 蛇は薬草を飲んで以来、脱皮するようになったと言われている。時臣が「この世で初めて脱皮した蛇の抜け殻の化石」を召喚の触媒に使ったのはこのためである。
    
; Fateの裏の顔
 
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== 商品情報 ==
 
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== リンク ==
 
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*[[登場人物]]
 
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*[[サーヴァント]]
 
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