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| ==概要== | | ==概要== |
− | [[聖杯]]をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』<ref group = "出">『Fate/strange Fake 第3巻』222頁。</ref>。 | + | [[聖杯]]をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』<ref group = "出">『Fate/strange Fake 第3巻』p.222。</ref>。 |
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− | 泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、泥に触れれば皆狂気に囚われ、時には肉体ごと呑み込まれて消滅してしまう<ref group = "出">『Fate/strange Fake 第3巻』223頁。</ref>。また、魂をも汚染してしまう性質を持つため、[[サーヴァント]]を触れただけで“黒化”という悪しき状態に反転させる<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』38頁">『Fate/complete material Ⅲ』38頁。</ref>。真っ当な英霊では呪いに耐性がないため、激痛と共に霊基が蝕まれてしまい、反英雄は「根が近い」ため強い痛みはない事ものの、最終的に呑まれてしまう。[[ギルガメッシュ]]でも手こずると認めていたことから、その危険性が伺い知れる。 | + | 泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、泥に触れれば皆狂気に囚われ、時には肉体ごと呑み込まれて消滅してしまう<ref group = "出">『Fate/strange Fake 第3巻』p.223。</ref>。また、魂をも汚染してしまう性質を持つため、[[サーヴァント]]を触れただけで“黒化”という悪しき状態に反転させる<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.38">「サーヴァントの黒化」『Fate/complete material Ⅲ world material.』p.38。</ref>。真っ当な英霊では呪いに耐性がないため、激痛と共に霊基が蝕まれてしまい、反英雄は「根が近い」ため強い痛みはない事ものの、最終的に呑まれてしまう。[[ギルガメッシュ]]でも手こずると認めていたことから、その危険性が伺い知れる。 |
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− | “黒化”したサーヴァントは聖杯の力で受肉するため、より現世との結び付きが強い存在へと変化し、物理的な干渉力は増大するが、霊体化ができなくなる。魔力消費についての自制心がなくなるため、戦闘能力は飛躍的に増大し、さながら暴走機関車とも言うべき勢いを持つ。当然ながら暴走状態にあるため細かい制御は不可能だが、破壊力は増している<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』38頁"/>。 | + | “黒化”したサーヴァントは聖杯の力で受肉するため、より現世との結び付きが強い存在へと変化し、物理的な干渉力は増大するが、霊体化ができなくなる。魔力消費についての自制心がなくなるため、戦闘能力は飛躍的に増大し、さながら暴走機関車とも言うべき勢いを持つ。当然ながら暴走状態にあるため細かい制御は不可能だが、破壊力は増している<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.38"/>。 |
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| それに耐えられたのは、圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさを有している[[ギルガメッシュ]]と、泥を浴びた[[ギルガメッシュ]]を通じて失われた心臓の代用とした[[言峰綺礼]]、己の精神に支配魔術をかけたことに加えて元から壊れていた[[バズディロット・コーデリオン]]である。 | | それに耐えられたのは、圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさを有している[[ギルガメッシュ]]と、泥を浴びた[[ギルガメッシュ]]を通じて失われた心臓の代用とした[[言峰綺礼]]、己の精神に支配魔術をかけたことに加えて元から壊れていた[[バズディロット・コーデリオン]]である。 |
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| ===汚染された聖杯の影響=== | | ===汚染された聖杯の影響=== |
− | 第三次聖杯戦争で[[アインツベルン]]に召喚された[[アンリマユ]]が原因で大聖杯自体が汚染し、本質が決定的に歪んでしまった。具体的に述べれば、万能の願望器の機能はそのままであるものの、叶え方に果てしない“悪意”が加わり、“願いを恣意的に捻じ曲げて解釈する”というフィクションにおける悪魔の手段と化してしまったが、この聖杯をそうさせてしまったのは、汚染源である[[アンリマユ]]を生み出した人類の悪意に他ならない<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』10頁">『Fate/complete material Ⅲ』10頁。</ref>。 | + | 第三次聖杯戦争で[[アインツベルン]]に召喚された[[アンリマユ]]が原因で大聖杯自体が汚染し、本質が決定的に歪んでしまった。具体的に述べれば、万能の願望器の機能はそのままであるものの、叶え方に果てしない“悪意”が加わり、“願いを恣意的に捻じ曲げて解釈する”というフィクションにおける悪魔の手段と化してしまったが、この聖杯をそうさせてしまったのは、汚染源である[[アンリマユ]]を生み出した人類の悪意に他ならない<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.10">「“この世全ての悪”による聖杯の歪み」『Fate/complete material Ⅲ world material.』p.10。</ref>。 |
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− | 聖杯が歪み果てた結果、願望は常に悪い方向へと解釈され、常に破壊と災厄をもたらす形でのみ実現され、解放されると汚染された大聖杯は聖杯の泥を垂れ流し、呪うべき人類すべてが滅びるまで悪意を振りまき続ける。一方で無色である聖杯の中身が黒に染まったことで、“世間から悪と定義されながら英雄として認められる者”、反英雄の存在が認められ、彼らも英霊として召喚されることができた<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』10頁" />。 | + | 聖杯が歪み果てた結果、願望は常に悪い方向へと解釈され、常に破壊と災厄をもたらす形でのみ実現され、解放されると汚染された大聖杯は聖杯の泥を垂れ流し、呪うべき人類すべてが滅びるまで悪意を振りまき続ける。一方で無色である聖杯の中身が黒に染まったことで、“世間から悪と定義されながら英雄として認められる者”、反英雄の存在が認められ、彼らも英霊として召喚されることができた<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.10" />。 |
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− | 第四次聖杯戦争において、破壊された聖杯の欠片が[[間桐桜]]の体内に移植されたが、その聖杯はすでに汚染されていたために欠片を宿した彼女もまた影響を受けてしまい、HFルートにおいて“黒化”してしまった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』10頁" />。 | + | 第四次聖杯戦争において、破壊された聖杯の欠片が[[間桐桜]]の体内に移植されたが、その聖杯はすでに汚染されていたために欠片を宿した彼女もまた影響を受けてしまい、HFルートにおいて“黒化”してしまった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.10" />。 |
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| ===ケイオスタイド=== | | ===ケイオスタイド=== |
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| ::[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕]]が水着を着たメイドになった姿。 | | ::[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕]]が水着を着たメイドになった姿。 |
| ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)]] | | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)]] |
− | :肉体と精神が完全な[[女神ロンゴミニアド|聖槍の女神]]へと転じる直前に、何処かで縁を得たと思わしき聖杯の呪いを利用して『嵐の王』として黒き暴虐であることを強く定義したもの<ref group = "出">『Fate/Grand Order materialⅢ』45頁。</ref>。 | + | :肉体と精神が完全な[[女神ロンゴミニアド|聖槍の女神]]へと転じる直前に、何処かで縁を得たと思わしき聖杯の呪いを利用して『嵐の王』として黒き暴虐であることを強く定義したもの<ref group = "出">「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕」『Fate/Grand Order materialⅢ』p.45。</ref>。 |
| ;[[アルケイデス]] | | ;[[アルケイデス]] |
| :偽りの聖杯戦争でアーチャーとして召喚された[[ヘラクレス]]が三画の令呪に加え、聖杯の泥、魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術によって変質した姿。 | | :偽りの聖杯戦争でアーチャーとして召喚された[[ヘラクレス]]が三画の令呪に加え、聖杯の泥、魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術によって変質した姿。 |
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| ==メモ== | | ==メモ== |
| *『[[マンガで分かる!Fate/Grand Order]]』では[[主人公 (マンガで分かる!FGO)|リヨぐだ子]]が'''うどん生地を触媒にして'''聖杯の泥からサーヴァントの幼生を生み出している。この時、うどん生地に聖杯の泥を練り込むために'''全裸で'''泥に浸かっていたがまるで平然としていた。……ギャグ作品なので深く考えてはいけない。 | | *『[[マンガで分かる!Fate/Grand Order]]』では[[主人公 (マンガで分かる!FGO)|リヨぐだ子]]が'''うどん生地を触媒にして'''聖杯の泥からサーヴァントの幼生を生み出している。この時、うどん生地に聖杯の泥を練り込むために'''全裸で'''泥に浸かっていたがまるで平然としていた。……ギャグ作品なので深く考えてはいけない。 |
− | *『[[Fate/strange Fake]]』での[[エルキドゥ]]の見立てでは、この「泥」と、Fakeで召喚されている「[[ペイルライダー|病]]」がまかり間違って融合しようものなら、地球規模での危機になるとのこと<ref group = "出">『Fate/strange Fake 第3巻』218頁。</ref>。汚染度は高いが広がりにくい「泥」と、爆発的感染力を持つが指向性を持たない「病」との組み合わせではむべなるかな。 | + | *『[[Fate/strange Fake]]』での[[エルキドゥ]]の見立てでは、この「泥」と、Fakeで召喚されている「[[ペイルライダー|病]]」がまかり間違って融合しようものなら、地球規模での危機になるとのこと<ref group = "出">『Fate/strange Fake 第3巻』p.218。</ref>。汚染度は高いが広がりにくい「泥」と、爆発的感染力を持つが指向性を持たない「病」との組み合わせではむべなるかな。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |