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*CV:緑川光
 
*CV:緑川光
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「[[クラス (ランサー)|槍兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]によって召喚される。<br>右目の下に泣き黒子のある美男子。
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「[[クラス (ランサー)|槍兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]によって召喚される。<br>
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右目の下に泣き黒子のある美男子。
    
;略歴
 
;略歴
:真名はフィオナ騎士団筆頭騎士ディルムッド・オディナ。
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:真名はディルムッド・オディナ。ケルト神話におけるフィオナ騎士団筆頭騎士。
 
:生前、主君の婚約者から主への裏切りをゲッシュにより強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持つ。そのことに後悔はないが、主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで全うしきれなかった未練から、今回は愛でなく忠義を選ぼうと心に決めて第四次聖杯戦争挑む。しかし彼の生前を知っているケイネスは自らのサーヴァントを信用しきれず、ことあるごとに痛罵する。それでもなお、彼は献身的に主へと仕えようとした。
 
:生前、主君の婚約者から主への裏切りをゲッシュにより強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持つ。そのことに後悔はないが、主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで全うしきれなかった未練から、今回は愛でなく忠義を選ぼうと心に決めて第四次聖杯戦争挑む。しかし彼の生前を知っているケイネスは自らのサーヴァントを信用しきれず、ことあるごとに痛罵する。それでもなお、彼は献身的に主へと仕えようとした。
 
:だが、ケイネスの婚約者である[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]がランサーの持つ魔貌による魅了を受け入れてしまい、盲目的なまでの恋慕を寄せる。奇しくも生前と同じ状況に陥りながらも、彼はあくまでも忠義を貫こうとするのだが……
 
:だが、ケイネスの婚約者である[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]がランサーの持つ魔貌による魅了を受け入れてしまい、盲目的なまでの恋慕を寄せる。奇しくも生前と同じ状況に陥りながらも、彼はあくまでも忠義を貫こうとするのだが……
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== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
 
;破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)
 
;破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:2〜4<br>最大捕捉:1人<br>由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ。
+
:ランク:B
:紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。基本的には、魔術的防御を無効化させるための能力を持った宝具。
+
:種別:対人宝具
:[[セイバー]]の鎧のように魔力で編まれた防具や、[[魔術]]やあるいはバーサーカーの宝具「騎士は徒手にて死せず」のような魔術的な強化・能力付加を受けた武具からその魔力的効果を奪い、物理的な防御力のみの状態にする。
+
:レンジ:2~4
:打ち消される魔力の対象は防具に限った話ではないが、「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を発揮するため、防御的な使い方には向かない。また、過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない。
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:最大捕捉:1人
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:由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ。
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:紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。基本的には、[[魔術]]的防御を無効化させるための能力を持った宝具。
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:[[セイバー]]の鎧のように魔力で編まれた防具や、魔術やあるいはバーサーカーの宝具「騎士は徒手にて死せず」のような魔術的な強化・能力付加を受けた武具からその魔力的効果を奪い、物理的な防御力のみの状態にする。
 +
:打ち消される魔力の対象は防具に限った話ではないが、「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を発揮するため、防御的な使い方には向かない。また、過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない(魔術は無効化できるが、その魔術が残した結果までは無効化できない)。
 
:「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の初期化はできない。あくまで「刃の触れている間だけ」効果を打ち消す。作中、セイバーと切り結んでも「風王結界」はその瞬間だけ僅かにほどけるのみであるし、[[キャスター (第四次)|キャスター]]の「螺湮城教本」を傷つけて海魔の大群を消し去った時も、表紙を切り裂かれた宝具は時間を置かず再生している。
 
:「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の初期化はできない。あくまで「刃の触れている間だけ」効果を打ち消す。作中、セイバーと切り結んでも「風王結界」はその瞬間だけ僅かにほどけるのみであるし、[[キャスター (第四次)|キャスター]]の「螺湮城教本」を傷つけて海魔の大群を消し去った時も、表紙を切り裂かれた宝具は時間を置かず再生している。
 
:魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずなく、派手さはないが実に有用な宝具。
 
:魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずなく、派手さはないが実に有用な宝具。
    
;必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
 
;必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:2〜3<br>最大捕捉:1人<br>由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ。
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:ランク:B
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:種別:対人宝具
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:レンジ:2~3
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:最大捕捉:1人
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:由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ。
 
:黄の短槍。治癒不能の傷を負わせる。通常のディスペルは不可能で、この槍で付けられた傷は槍を破壊するか、ディルムッドが死なない限り癒えることがない。
 
:黄の短槍。治癒不能の傷を負わせる。通常のディスペルは不可能で、この槍で付けられた傷は槍を破壊するか、ディルムッドが死なない限り癒えることがない。
:いかなる治癒や再生でも回復できない仕組みは、この槍が与えるダメージは最大HPの上限そのものを削減するため。それ故に回復や再生をしても「傷を負った状態」が全快状態であるため、それ以上治らない。
+
:いかなる治癒や再生でも回復できない仕組みは、この槍が与えるダメージは最大HPの上限そのものを削減するため。それ故に回復や再生をしても「傷を負った状態が全快状態」であるため、それ以上治らない。
 
:短期決戦であるとただの槍だが、同一の相手と長期に渡って複数回戦うことを前提に考えると、じわじわと、しかし確実に効いてくるボディブローのようなもので、対象がサーヴァントでなければ、時間経過による出血死などのより致命的な効果が期待できる。
 
:短期決戦であるとただの槍だが、同一の相手と長期に渡って複数回戦うことを前提に考えると、じわじわと、しかし確実に効いてくるボディブローのようなもので、対象がサーヴァントでなければ、時間経過による出血死などのより致命的な効果が期待できる。
 
:「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手である彼はこの槍で傷つくことはない。
 
:「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手である彼はこの槍で傷つくことはない。
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:ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。
 
:ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。
   −
:生前、主君であったフィン・マックールの婚約者であったグラニア姫を、その魔貌によって誤って魅了してしまい、ゲッシュにより駆け落ちを強制されてしまう。名誉を試すゲッシュと忠義の狭間で思い悩んだ末、彼は姫の愛に応える道を選ぶ。<br>出奔した二人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
+
:生前、主君であったフィン・マックールの婚約者であったグラニア姫を、その魔貌によって誤って魅了してしまい、ゲッシュにより駆け落ちを強制されてしまう。名誉を試すゲッシュと忠義の狭間で思い悩んだ末、彼は姫の愛に応える道を選ぶ。
:結果として、皮肉にもかつてフィオナ騎士団の一員であった時よりも優れた武勇を立てる羽目になり、敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
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:出奔した二人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
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:結果として、皮肉にもかつてフィオナ騎士団の一員であった時よりも優れた武勲を立てる羽目になり、敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
    
:後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかった主との和睦を得るが、フィンの怒りは治まってはおらず、フィンと共に狩りをしていたディルムッドが猪の牙により致命傷を負った際、治癒能力をもちながらも使うことを躊躇った主君に結果的に見殺しにされる形でその生を終える。
 
:後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかった主との和睦を得るが、フィンの怒りは治まってはおらず、フィンと共に狩りをしていたディルムッドが猪の牙により致命傷を負った際、治癒能力をもちながらも使うことを躊躇った主君に結果的に見殺しにされる形でその生を終える。
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;フィオナ騎士団
 
;フィオナ騎士団
 
:フィアナ騎士団とも。アルスター神話の時代である[[ランサー|クー・フーリン]]の赤枝の騎士団から約300年後ほど後の時代に活躍した、エリン(アイルランド)の守護を行う騎士団。一説には後のアーサー王の円卓の騎士、シャルルマーニュの十二勇士の原型であるとも。
 
:フィアナ騎士団とも。アルスター神話の時代である[[ランサー|クー・フーリン]]の赤枝の騎士団から約300年後ほど後の時代に活躍した、エリン(アイルランド)の守護を行う騎士団。一説には後のアーサー王の円卓の騎士、シャルルマーニュの十二勇士の原型であるとも。
:この時期のアイルランドにはキリスト教はまだ入っていないので後のアーサー王伝説、シャルルマーニュ伝説のようにキリスト教観念は存在せず、その時代の「騎士」とは在り方が異なる。
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:この時期のアイルランドにはキリスト教はまだ入っていないので後のアーサー王伝説、シャルルマーニュ伝説のようにキリスト教観念は存在せず、後の時代の「騎士」とは在り方が異なる。だが騎士としての在り方が全く異なるかというとそうでもなく、フィアナ騎士団の団員は様々な制約や決まり事を課しており、「牛(この時代における富の象徴)を強奪してはならない」など、宗教感こそ無いもののフィオナ騎士団たちの在り方は後の時代に共通する部分がある。
:だが騎士としての在り方が全く異なるかというとそうでもなく、フィアナ騎士団の団員は様々な制約や決まり事を課しており、「牛(この時代における富の象徴)を強奪してはならない」など、宗教感こそ無いもののフィオナ騎士団たちの在り方は後の時代に共通する部分がある。
+
:騎士団というが実際は傭兵集団といったところで、エリンの上王(この時代4つの国が存在したアイルランドを統べる王様)とは雇い雇われの関係であった。それでも信頼と忠義で結び合うことで互いに発展し、また騎士団員も男性には寛大、女性には優しく民からの人気もあり、最盛期には首領であるフィンは上王と並び立つ権勢を誇ったとされる。
:騎士団というが実際は傭兵集団といったところで、エリンの上王(この時代4つの国が存在したアイルランドを統べる王様)とは雇い雇われの関係であった。それでも信頼と忠義で結び合うことで互いに発展し、また騎士団員も男性には寛大、女性には優しく民からの人気もあり、最盛期には首領であるフィンは上王と並び立つ権勢を誇ったとされる。
   
:有名なのは入団試験の厳しさで、12冊の詩書に精通していること。すぐれた詩が作れること。地中に身体半分埋められたままで、ハシバミの楯と棒をもち、9人の騎士が投げる槍を防ぐこと。髪の毛を紐で結び、後ろから迫ってくる騎士に追いつかれないで、しかも、髪の紐もほどけず、森の枝を1本も折らずに逃げること。自分の額の高さの枝を跳び越えること。膝の高さに身をかがめて、坂を全力で駆けおり、駆けながら足のとげを抜くこと。 をすべてクリアして始めてフィオナ騎士団の一員となれる。
 
:有名なのは入団試験の厳しさで、12冊の詩書に精通していること。すぐれた詩が作れること。地中に身体半分埋められたままで、ハシバミの楯と棒をもち、9人の騎士が投げる槍を防ぐこと。髪の毛を紐で結び、後ろから迫ってくる騎士に追いつかれないで、しかも、髪の紐もほどけず、森の枝を1本も折らずに逃げること。自分の額の高さの枝を跳び越えること。膝の高さに身をかがめて、坂を全力で駆けおり、駆けながら足のとげを抜くこと。 をすべてクリアして始めてフィオナ騎士団の一員となれる。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
===Fate/Zero===
 
===Fate/Zero===
;「このディルムッドを差し置いて、“片腕のみのセイバー”を討ち果たすことだけは、断じて許さぬ。
+
;「このディルムッドを差し置いて、“片腕のみのセイバー”を討ち果たすことだけは、断じて許さぬ。なおも貴様が引かぬとあらば、これより先は我が槍がセイバーの“左手”に成り代る」
; なおも貴様が引かぬとあらば、これより先は我が槍がセイバーの“左手”に成り代る」
   
:VSキャスター。ライバルのセイバーとの共闘。
 
:VSキャスター。ライバルのセイバーとの共闘。
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:ケイネスに令呪がなかろうとランサーはケイネスに忠義を尽くす。しかし、彼の忠誠は主に届かない。
 
:ケイネスに令呪がなかろうとランサーはケイネスに忠義を尽くす。しかし、彼の忠誠は主に届かない。
   −
;「いま勝たなければならないのは、セイバーか? ランサーか? 否どちらでもない。
+
;「いま勝たなければならないのは、セイバーか? ランサーか? 否どちらでもない。ここで勝利するべきは、我らが奉じた『騎士の道』——そうだろう? 英霊アルトリアよ」
; ここで勝利するべきは、我らが奉じた『騎士の道』——そうだろう? 英霊アルトリアよ」
   
;「我が勝利の悲願を、騎士王の一刀に託す。頼んだぞ、セイバー」
 
;「我が勝利の悲願を、騎士王の一刀に託す。頼んだぞ、セイバー」
 
:VSキャスター第2ラウンド。「約束された勝利の剣」を封じていた切り札の「必滅の黄薔薇」を自らへし折る。サーヴァントとしてではなく、騎士としての勝利を選ぶ。
 
:VSキャスター第2ラウンド。「約束された勝利の剣」を封じていた切り札の「必滅の黄薔薇」を自らへし折る。サーヴァントとしてではなく、騎士としての勝利を選ぶ。
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;「貴様らは……そんなにも……」
 
;「貴様らは……そんなにも……」
;「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!? 
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;「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!? この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」
; この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」
+
;「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい! 聖杯に呪いあれ! その願いに災いあれ! いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」
;「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……
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; その夢を我が血で穢すがいい! 聖杯に呪いあれ! その願いに災いあれ!
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; いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」
   
:切嗣の卑劣な作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたランサー。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。
 
:切嗣の卑劣な作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたランサー。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。
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;「……それには及びません、我が主。必ずや勝利をもたらす、その誓いに優るものなどありましょうか」
 
;「……それには及びません、我が主。必ずや勝利をもたらす、その誓いに優るものなどありましょうか」
 
;「されど、その隣に並び立つ無礼をお許しあれ!」
 
;「されど、その隣に並び立つ無礼をお許しあれ!」
:本編では決して叶う事のなかった、主に忠誠を尽くすその願いの成就。これが「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」の1シーンであることに目を瞑れば、ディルムッドファン感涙のシーンである。
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:本編では決して叶う事のなかった、主に忠誠を尽くすその願いの成就。これが「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」の1シーンであることに目を瞑れば、ディルムッドファン感涙のシーンである。
    
;「まさに望外の喜び。セイバー、貴様は使える主君を誤ったな」
 
;「まさに望外の喜び。セイバー、貴様は使える主君を誤ったな」
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===お願い!アインツベルン相談室===
 
===お願い!アインツベルン相談室===
 
;「過去に振り回されるのはもう止めよう。俺は相応しい戦場、素晴らしい好敵手と出会い、騎士としての本懐を遂げたのだから!」
 
;「過去に振り回されるのはもう止めよう。俺は相応しい戦場、素晴らしい好敵手と出会い、騎士としての本懐を遂げたのだから!」
;「マスターから妬まれる事も疑われる事も無かった。 ソラウ殿とケイネス殿はオシドリ夫婦だった。
+
;「マスターから妬まれる事も疑われる事も無かった。ソラウ殿とケイネス殿はオシドリ夫婦だった。
 
; グラニアの事はもう勘弁してください」
 
; グラニアの事はもう勘弁してください」
;「よし、そういう事にして騎士王に会いにいこう!セイバーの首級は我が槍の誉れ!」
+
;「よし、そういう事にして騎士王に会いにいこう! セイバーの首級は我が槍の誉れ!」
 
;「うおお、もう一度四話からやり直すぞ~!」
 
;「うおお、もう一度四話からやり直すぞ~!」
 
:弟子ゼロ号にウロブチックな展開はなかった事にしようと励まされ、辛い過去はもう忘れたままやり直す気でいる。
 
:弟子ゼロ号にウロブチックな展開はなかった事にしようと励まされ、辛い過去はもう忘れたままやり直す気でいる。
177行目: 181行目:     
;「そうか——そうだったのか
 
;「そうか——そうだったのか
; ——俺は自分の騎士道に殉ずるあまり、常時イケてない主の苦悩を想像できなかった
+
; ——俺は自分の騎士道に殉ずるあまり、常時イケてない主の苦悩を想像できなかった。
 
; ——なんという不忠者だ——この馬鹿者、この馬鹿者めー!」
 
; ——なんという不忠者だ——この馬鹿者、この馬鹿者めー!」
 
:さらりと酷い事を言っているが、彼に悪意はまったくなく自分の行いを悔やんでいた。
 
:さらりと酷い事を言っているが、彼に悪意はまったくなく自分の行いを悔やんでいた。
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===その他の作品===
 
===その他の作品===
 
;「なにっ、知っているのか英雄王!」
 
;「なにっ、知っているのか英雄王!」
:コンプティーク付録のドラマCD『アルトリア・ロマンス』より。本人たちが登場して早々始まった男塾ごっこの中で、自ら買って出たのがこの立ち位置である。
+
:コンプティーク付録のドラマCD『アルトリア・ロマンス』より。本人たちが登場して早々始まった男塾ごっこの中で、自ら買って出たのがこの立ち位置である。
    
;「ま、今現在は我が主、土木研部長の卒業制作である巨大迷路作製を手伝っているのだがな……
 
;「ま、今現在は我が主、土木研部長の卒業制作である巨大迷路作製を手伝っているのだがな……
; これがフロアひとつ借り切った上に、隠し扉24層、音響効果機械3基、猟犬代わりの柴犬数十体、
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; これがフロアひとつ借り切った上に、隠し扉24層、音響効果機械3基、猟犬代わりの柴犬数十体、無数のトラップ、廊下の一部はトリックアート化させていて……」
; 無数のトラップ、廊下の一部はトリックアート化させていて……」
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:『アルトリア・ロマンス』より。学園ロマンスものにおける所属部活動を訊かれて「土木研究会」と爽やかに答える彼に、セイバーも「えっ……ランサー、なのに、土木研……?」と困惑を隠しきれない。
:『アルトリア・ロマンス』より。学園ロマンスものにおける所属部活動を訊かれて「土木研究会」と爽やかに答える彼に、セイバーも「えっ……ランサー、なのに、土木研……?」と困惑を隠しきれない。<br>もちろん[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|土木研部長]]の卒業制作とは冬木ハイアットホテルと共にアレした魔術工房のパロディであり、話を聞いているセイバーからは「なんでしょう、その迷路、妙に報われない予感がひしひしと……」と不吉なコメントを頂いてしまっている。
+
:もちろん[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|土木研部長]]の卒業制作とは冬木ハイアットホテルと共にアレした魔術工房のパロディであり、話を聞いているセイバーからは「なんでしょう、その迷路、妙に報われない予感がひしひしと……」と不吉なコメントを頂いてしまっている。
    
;「い、いや、あれは不可抗力というか、抗えなかったというか…」
 
;「い、いや、あれは不可抗力というか、抗えなかったというか…」
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;「つまりは武者修行と華々しい成功の部分こそが、本来重要視すべき部分。
 
;「つまりは武者修行と華々しい成功の部分こそが、本来重要視すべき部分。
; それが後年、ご婦人と騎士の部分のみがクローズアップされて、
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; それが後年、ご婦人と騎士の部分のみがクローズアップされて、ロマンス=恋愛物という認識が出来上がったという一説があり、ああ……嘆かわしい事だ」
; ロマンス=恋愛物という認識が出来上がったという一説があり、ああ……嘆かわしい事だ」
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:『アルトリア・ロマンス』より。ロマンスの意味を勘違いしているセイバーに対し、ライダーやギルガメッシュとともにロマンスについて解説する。
:『アルトリア・ロマンス』より。ロマンスの意味を勘違いしているセイバーに対し、ライダーやギルガメッシュとともにロマンスについて解説する。<br>タイトルと学園ものという事で、セイバーを巡る逆ハー展開を期待していた層にはちょっとがっかりな内容だった。
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:タイトルと学園ものという事で、セイバーを巡る逆ハー展開を期待していた層にはちょっとがっかりな内容だった。
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;「光の御子との手合わせとは……身に余る栄誉でありました。その勇姿、胸に刻みます」
 
;「光の御子との手合わせとは……身に余る栄誉でありました。その勇姿、胸に刻みます」
:『Fate/unlimited codes』より、対ランサー勝利セリフ。<br>フィオナ騎士団の時代には既にクーフーリンの名が大英雄として知られていた事を考えると、それはもう感激もひとしおであろう。
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:『Fate/unlimited codes』より、対ランサー勝利セリフ。
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:フィオナ騎士団の時代には既にクーフーリンの名が大英雄として知られていた事を考えると、それはもう感激もひとしおであろう。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
*[[ランサー|第五次聖杯戦争のランサー]]といい、彼といい、槍兵のサーヴァントとはケルト神話系の英霊を呼びだすことが多いのかもしれない。
+
*第五次聖杯戦争の[[ランサー]]といい、彼といい、槍兵のサーヴァントとはケルト神話系の英霊を呼びだすことが多いのかもしれない。
 
**聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点でもstay nightへのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに…
 
**聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点でもstay nightへのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに…
 
**Zero執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。
 
**Zero執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。
 
***作中では語られていないが、伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには16年の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4人とも言われる)も設けている。さすがに「これで不幸か?」という印象になってしまうためか省略されたと思われる。
 
***作中では語られていないが、伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには16年の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4人とも言われる)も設けている。さすがに「これで不幸か?」という印象になってしまうためか省略されたと思われる。
 
***もっとも、グラニアはディムルッドの死後、フィンと再婚しているので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆に、ディムルッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。<br>なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
 
***もっとも、グラニアはディムルッドの死後、フィンと再婚しているので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆に、ディムルッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。<br>なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
   
*余り世界的には有名ではないケルト神話の中においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。<br>なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルがディルムッドであるという話もある。
 
*余り世界的には有名ではないケルト神話の中においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。<br>なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルがディルムッドであるという話もある。
 
*フィンが彼を見殺しにしたのは変わらないが、伝承によってその対応は様々。死にかけの彼に向かって罵り侮蔑の言葉を投げかけるのもあれば、救おうとして水を掬うも土壇場で踏みとどまる等、多岐に渡る。<br>TYPE-MOON世界のフィンはアニメ版、漫画版共に悪意を持って彼を見殺しにした方を採用している。
 
*フィンが彼を見殺しにしたのは変わらないが、伝承によってその対応は様々。死にかけの彼に向かって罵り侮蔑の言葉を投げかけるのもあれば、救おうとして水を掬うも土壇場で踏みとどまる等、多岐に渡る。<br>TYPE-MOON世界のフィンはアニメ版、漫画版共に悪意を持って彼を見殺しにした方を採用している。
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