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2,751 バイト追加 、 2019年1月27日 (日) 02:41
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==話題まとめ==
 
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;迷い家
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:主に東北地方や関東地方に伝わる民話・伝承の一つ。「マヨイガ」「マヨヒガ」と表記されることも多い。
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:山中に突如として現れる幻の家であり、訪れた者に富や幸運をもたらすとされている。
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:民俗学者である柳田國男が発表した、岩手県の遠野地方に伝わる逸話・伝承などを記した説話集『遠野物語』で有名になる。遠野出身の作家である佐々木喜善が語る民話を纏めたこの作品は、日本民俗学の先駆けとなった。
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:『Fate/Grand Order』では紅閻魔が女将を務めている『閻魔亭』も迷い家の一つであり、そこへ日本に根付く地獄信仰や『宇治拾遺物語』などに見られる民間伝承の要素を加えた型月独自のオリジナル設定の迷い家になっている。
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::ちなみにイベント内では'''「迷い家は人間の欲望を試す怪異」'''と称され、無欲であると幸福が訪れるが、欲に負ければ命を失うという「教訓物語」めいた内容になっている。
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::しかし、『遠野物語』における迷い家に限っていえば、'''別に不幸になるとか命を失うといった類のものではない'''。下記するのは迷い家についての説明をしている箇所を抜粋したもの(※現代語訳)。
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::「迷い家に行き着いた者は、その家の道具でも家畜でもなんでもいいから必ず持って帰るべきである。その人に授けようとして迷い家はそこに招いているのだから。女は無欲にも何も盗んでこなかったから、この椀が自ら女のところまで流れてきたのだと云われている」
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::この記述から分かる通り、迷い家の物品に手を出しても何ら問題はない。むしろ迷い家に招かれたのだから土産代わりに何か持っていけ(盗っていけ)とまで書かれている。何も盗まなかったものに対しては、わざわざ川上から椀を流して届けるというアフターサービス付き。気前が良すぎる。
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::ちなみに『遠野物語』の迷い家の説話は成功談と失敗談が一つずつ収録されているが、どちらも話の経緯自体はかなり似ており、大きな違いは「当人以外の他者が迷い家を探そうとするか」の一点に絞られる。ゆえに迷い家のタブーは欲望の有無ではなく、'''「招かれざる者が迷い家に来ようとするかどうか」'''となる。奇しくも猿長者の語った「客は呼ぶものではなく、自ら迷い込むもの」というのが『迷い家』の本質と言えるか。
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
===注釈===
 
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