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306 バイト除去 、 2019年5月27日 (月) 15:50
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: 『[[Fate/EXTELLA]]』の続編である『[[Fate/EXTELLA LINK]]』の発表とともに公開された新規サーヴァント。
 
: 『[[Fate/EXTELLA]]』の続編である『[[Fate/EXTELLA LINK]]』の発表とともに公開された新規サーヴァント。
 
: [[カール大帝]]とは別々に召喚されるというイレギュラーで召喚され、カール大帝に見逃され、怖れを成して逃げ出した。
 
: [[カール大帝]]とは別々に召喚されるというイレギュラーで召喚され、カール大帝に見逃され、怖れを成して逃げ出した。
:だがその後、襲撃された[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]と[[主人公 (EXTRA)]]の前に現れ、協力を申し出る。
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:その後、大帝の軍勢に襲撃された[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]と[[主人公 (EXTRA)]]の前に現れ、協力を申し出る。
:いずれのルートでも、最終的には消滅している。
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:彼自身の遍歴は3通りの経緯をたどることになるが、そのいずれにおいても最終的にはカール大帝の打倒を成し遂げ、然る後に消滅している。
 
; 人物
 
; 人物
 
: その英名とは裏腹に、「自身は王に向いていない」と嘯く呑気な若者で、口調も王とは思えない程フランクでぶっきらぼう。
 
: その英名とは裏腹に、「自身は王に向いていない」と嘯く呑気な若者で、口調も王とは思えない程フランクでぶっきらぼう。
: 行動と美的基準を「カッコイイかどうか」「ダサいかどうか」に置き、自身やマスターにとって不利であっても気にしないという若干問題のある性格をしている。
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: 彼にとっての生前にまつわるあらゆる記憶がすべて空想のものでしかないことを認識・理解しており、マスターやアルテラに恥じぬ立派な騎士の生き様を目指している。<br/>それ故、行動と美的基準を「カッコイイかどうか」「ダサいかどうか」に置き、自身やマスターにとって不利であっても気にしないという若干問題のある性格をしている。
 
: かつての部下である[[アストルフォ]]からも「気持ちのいい馬鹿」と主君評とは思えないコメントを頂いている。その一方で「マジギレすると[[武則天]]並みに怖い」とも。
 
: かつての部下である[[アストルフォ]]からも「気持ちのいい馬鹿」と主君評とは思えないコメントを頂いている。その一方で「マジギレすると[[武則天]]並みに怖い」とも。
: 作中ではサーヴァントとして成立したばかりの存在であるため、他のあらゆるサーヴァントたちを「先輩」として敬意を払う。
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: 作中ではサーヴァントとして成立したばかりの存在であるため、他のあらゆるサーヴァントたちを「先輩」として敬意を払う。また、生前に古代遺跡でアルテラの姿と、その孤独を垣間見たことがあったらしい。
 
; 能力
 
; 能力
 
: 「白騎士」と表現されているように、セイバーらしくフランベルジュという波打った刃をした片手剣で戦っている。この聖剣「ジュワユーズ」には五大元素を操る能力があり、剣に纏わせて攻撃の威力や範囲の向上に使っている。
 
: 「白騎士」と表現されているように、セイバーらしくフランベルジュという波打った刃をした片手剣で戦っている。この聖剣「ジュワユーズ」には五大元素を操る能力があり、剣に纏わせて攻撃の威力や範囲の向上に使っている。
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== 真名:シャルルマーニュ ==
 
== 真名:シャルルマーニュ ==
:シャルルマーニュ。高貴なるフランクの聖王。遍歴騎士。
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:シャルルマーニュ。高貴なるフランクの聖王。遍歴騎士。「シャルル」は「カール」のフランス語読みであり、「マーニュ」は「大帝」を意味する。
:「シャルル」は「カール」のフランス語読みであり、「マーニュ」は「大帝」を意味する。
+
:史実においてはカール大帝と呼称され、九偉人に数えられる高名な英雄であり、同時に「ローランの歌」「狂えるオルランドゥ」など吟遊詩人たちが紡いだシャルルマーニュ十二勇士の英雄譚における中心人物の一人のモデルとなっている。
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:ムーンセルに同時に現れたカール大帝とは本来同一人物であり、別の側面。王としての全盛期がカール大帝ならば、セイバークラスの全盛期として召喚されたのがシャルルマーニュだと言える。
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:「ローランの歌」「狂えるオルランドゥ」など、吟遊詩人たちが紡いだ伝説の中心人物の一人。
+
:だが、カール大帝の史実の中に'''シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚は存在しない。'''その治世に聖剣や魔獣や魔女は存在せず、十二勇士はカール大帝の精鋭のことでしかない。
:史実においてはカール大帝と呼称され、九偉人に数えられる高名な英雄。
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:カール大帝とは同一人物であり、別の側面に当たる。
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:王としての全盛期がカール大帝ならば、セイバークラスの全盛期として召喚されたのがシャルルマーニュである。
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:だが、カール大帝の史実の中に'''シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚は存在しない。'''
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:シャルルマーニュの正体は大帝の影であり、カール大帝が捨て去った夢想の騎士である。それは<ruby><rb>大帝</rb><rt>マーニュ</rt></ruby>が子供の頃に夢見た、どこまでも正々堂々、民の為に剣を振るう騎士の再現である。
:その治世に聖剣や魔獣や魔女は存在せず、十二勇士はカール大帝の精鋭である。
+
:サーヴァントのシャルルマーニュは英雄譚であるシャルルマーニュ十二勇士の<ruby><rb>聖騎士</rb><rt>パラディン</rt></ruby>としての側面、であり、本来は独立することのないイレギュラーである。
 +
:ただしカール大帝は史実においてあまりに偉大な存在であり、その史実が盾となり幻想を阻む。それ故、大帝の人生に幻想が入り込む余地はどこにもない。
 +
:にも関わらず、英霊の座においてカール大帝とシャルルマーニュの二人は混同され、伝説に描かれた<ruby><rb>英雄</rb><rt>キャラクター</rt></ruby>とそのモデルとなった人物が結合してしまった。
   −
:シャルルマーニュの正体は大帝の影であり、カール大帝が捨て去った夢想。<ruby><rb>大帝</rb><rt>マーニュ</rt></ruby>の名を引きずる幻想の騎士。
+
:かつて彼は身分と関係なく誰とでも酒を酌み交わし、異なる神を信じる者と友達になる。そんな風になりたかった。否、なろうと思った。───それがカール大帝との分岐点だったのかもしれない。
:大帝が子供の頃に夢見た、どこまでも正々堂々、民の為に剣を振るう騎士。
+
:シャルルマーニュはそれを幻想に求め、カール大帝は現実で戦おうとした。だが想いだけは共通していた。自分と同じで一人ぼっちだった女の子を、人斬り包丁を持たされて戦場に立つアルテラを、姉さんを助けたかった。
   −
:シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚はカール大帝をモデルとして吟遊詩人たちが創作したものである。
+
:大帝の影であるシャルルマーニュは、大帝が倒されれば死ぬ。本体が居なくなれば影は消えてしまう。誰が大帝を討とうが、どこかに逃れたとしても、死は免れない。
:サーヴァントのシャルルマーニュは英雄譚であるシャルルマーニュ十二勇士の<ruby><rb>聖騎士</rb><rt>パラディン</rt></ruby>としての側面、即ち本来は存在することのないイレギュラーである。
+
:そしてシャルルマーニュの現界は、ただ一度の奇跡であり、またとないイレギュラーな召喚である。<br/>次に召喚される時は、力づくで世界を統一するカール大帝でもなく、世界を救う為なら命を捨てるシャルルマーニュでもなく…現実と理想を両立させ、史実と夢想の混ざった「カール大帝」が召喚されるのみである。
 
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:それを理解した上で、彼は暴走するカール大帝を騎士として、同じ<ruby><rb>シャルル</rb><rt>カール</rt></ruby>として倒すために奔走するのだ。
:カール大帝は史実においてあまりに偉大な存在であり、その史実が盾となり幻想を阻む。
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:それ故、大帝の人生に幻想が入り込む余地はどこにもない。
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:にも関わらず、英霊の座においてカール大帝とシャルルマーニュの二人は混同された。
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:伝説に描かれた<ruby><rb>英雄</rb><rt>キャラクター</rt></ruby>とそのモデルとなった人物が結合してしまった。
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:かつて彼は身分と関係なく誰とでも酒を酌み交わし、異なる神を信じる者と友達になる。そんな風になりたかった。
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:否、なろうと思った。───それがカール大帝との分岐点だったのかもしれない。
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:シャルルマーニュはそれを幻想に求め、カール大帝は現実で戦おうとした。だが想いだけは共通していた。
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:自分と同じで一人ぼっちだった女の子を、人斬り包丁を持たされて戦場に立つアルテラを、姉さんを助けたかった。
  −
 
  −
:幻想の騎士として召喚されたシャルルマーニュは、カール大帝としての記憶は朧気な代わり、邪悪な怪物と戦い十二勇士と冒険をした記憶を持っている。
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:だがそれは、剪定された事象に過ぎず、彼の記憶は全て詩人たちの作った妄言、妄想、物語である。
  −
:故に、シャルルマーニュという英霊に生前は存在しない。
  −
:シャルルマーニュ本人は記憶にある歴史、土地、国、仲間、冒険が全て空想の物語であることを認識し理解している。
  −
:それでも彼は、カッコ良くありたいと思い、そうあろうと行動する。
  −
:マスターに恥じず、姉に顔向ける立派な騎士としての生き方を目指す。'''それだけが彼にとっての生きるという事だから。'''
  −
 
  −
:大帝の影であるシャルルマーニュは、大帝が倒されれば死ぬ。本体が居なくなれば影は消えてしまう。
  −
:誰が大帝を討とうが、どこかに逃れたとしても、死は免れない。
  −
 
  −
:そしてシャルルマーニュの現界は、ただ一度の奇跡であり、イレギュラーな召喚。
  −
:次に召喚される時は、力づくで世界を統一するカール大帝でもなく、世界を救う為なら命を捨てるシャルルマーニュでもない。
  −
:現実と理想を両立させ、史実と夢想の混ざった「カール大帝」が召喚される。
  −
:故にシャルルマーニュが召喚されることはもうない。
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  −
:それを理解した上で、暴走するカール大帝を騎士として、同じ<ruby><rb>シャルル</rb><rt>カール</rt></ruby>として倒すために奔走する。
   
===関連===
 
===関連===
 
;[[シャルルマーニュ十二勇士]]
 
;[[シャルルマーニュ十二勇士]]
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:なお、卿づけで呼ばれるのはどうにも落ち着かないらしい。
 
:なお、卿づけで呼ばれるのはどうにも落ち着かないらしい。
 
;[[クー・フーリン]]
 
;[[クー・フーリン]]
:味方陣営に合流したサーヴァント。シャルルは大抵の英雄のファンなのだが、彼のファンでもあった。
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:味方陣営に合流したサーヴァント。シャルルは大抵の英雄のファンであり、彼もその例に漏れなかった。
 
:なお、卿づけで呼ばれるのはむず痒いので遠慮してほしいとのこと。
 
:なお、卿づけで呼ばれるのはむず痒いので遠慮してほしいとのこと。
 
;[[エリザベート=バートリー]]
 
;[[エリザベート=バートリー]]
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:彼の手腕は認めるものの、淡々と真実だけを述べる態度については物申したいところがあった模様。
 
:彼の手腕は認めるものの、淡々と真実だけを述べる態度については物申したいところがあった模様。
 
;[[カルナ]]
 
;[[カルナ]]
:“天声同化”によって敵対したサーヴァント。彼については「キラキラなのに漆黒で真っ白なのにダーク、ひたすらカッコ良い」と評価したため、ネロに語彙力の低さを指摘される。
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:“天声同化”によって敵対したサーヴァント。彼については「キラキラなのに漆黒で真っ白なのにダーク、ひたすらカッコ良い」「俺以外の誰かに倒されるかも」と評価しているが、前者を述べたことにはネロに語彙力の低さを指摘される。
 
:第一ルートでの彼との決戦時には宝具を打ち合ったものの、わずかに及ばなかった。一方第三ルートでは最終的に同化が解けて味方となり、最後はアルテラの護衛を彼に託した。
 
:第一ルートでの彼との決戦時には宝具を打ち合ったものの、わずかに及ばなかった。一方第三ルートでは最終的に同化が解けて味方となり、最後はアルテラの護衛を彼に託した。
 
;[[ジャンヌ・ダルク]]
 
;[[ジャンヌ・ダルク]]
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:第三ルート7日目。カルナの問い掛けに対する力強い返答。これより、シャルルと主人公は文字通り、最後の戦いへと身を投じることになる。
 
:第三ルート7日目。カルナの問い掛けに対する力強い返答。これより、シャルルと主人公は文字通り、最後の戦いへと身を投じることになる。
   −
;「俺の辿った人生は、幻想と現実が入り混じった夢物語。そう、だから──。だからせめて、カッコ良く生きたいんだよ。<br/> アンタだってそうだろ、大帝。──みんなが笑える国が欲しかったんだろ?殺し合わずに暮らせる国が。<br/> 他の神を信じる連中とも、いつかは上手くやれると思ってただろ?ああ、そう思ってた。<br/> どうあれ平和を求める行動が同じであれば、皆いつかは分かり合えると。」<br/>「……イヤだね。平和は正しい。万人の幸福は正しい。<br/> 矛盾だらけのこの世界を、悪戦苦闘してどうにかしようとするアンタは──多分、正しいんだろうさ。<br/> 夢物語に生きている俺なんかよりはずっとな。でもな。やっぱり最初の一歩目から間違えている。<br/> 現実の苦闘を無かったことにするな。それは……やっぱりカッコ悪い。」<br/>「この世界の運命をひとりでもう背負わなくていい。普遍の価値なんてなくなっていい。<br/> 幻想の聖騎士も、虚構の救世主も必要ない。終わらせようぜ、<ruby>カール大帝<rt>シャルルマーニュ</rt></ruby>──!」
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;「俺の辿った人生は、幻想と現実が入り混じった夢物語。そう、だから──。だからせめて、カッコ良く生きたいんだよ。<br/> アンタだってそうだろ、大帝。──みんなが笑える国が欲しかったんだろ?殺し合わずに暮らせる国が。<br/> 他の神を信じる連中とも、いつかは上手くやれると思ってただろ?ああ、そう思ってた。<br/> どうあれ平和を求める行動が同じであれば、皆いつかは分かり合えると。」
 +
:「……イヤだね。平和は正しい。万人の幸福は正しい。<br/> 矛盾だらけのこの世界を、悪戦苦闘してどうにかしようとするアンタは──多分、正しいんだろうさ。<br/> 夢物語に生きている俺なんかよりはずっとな。でもな。やっぱり最初の一歩目から間違えている。<br/> 現実の苦闘を無かったことにするな。それは……やっぱりカッコ悪い。」
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:「この世界の運命をひとりでもう背負わなくていい。普遍の価値なんてなくなっていい。<br/> 幻想の聖騎士も、虚構の救世主も必要ない。終わらせようぜ、<ruby>カール大帝<rt>シャルルマーニュ</rt></ruby>──!」
 
:同上。シャルルマーニュとカール大帝。万人を救い、世界の平和を願う──幻想にそれを求め続けた騎士と、現実でそれを叶えるために戦い続けた大帝。両者の手段は違えども、そこにある想いは同じだった。
 
:同上。シャルルマーニュとカール大帝。万人を救い、世界の平和を願う──幻想にそれを求め続けた騎士と、現実でそれを叶えるために戦い続けた大帝。両者の手段は違えども、そこにある想いは同じだった。
 
:ただ生きたい。自分として生きたい。カール大帝の“天声同化”の奥底にあったのは、そんなささやかな願いだった。
 
:ただ生きたい。自分として生きたい。カール大帝の“天声同化”の奥底にあったのは、そんなささやかな願いだった。
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;「こうして召喚されてようやく、実感したよ。幾つも幾つも間違いを犯してきたけれど……<br/> 俺はまだ、カッコ良くありたいと思うし、そうあろうと動くことはできる。<br/> ……マスターに恥じない生き方がしたい。会うことができた姉さんに、顔向けできる立派な騎士でありたい。<br/> 俺は、救われなくていいんだ。──それだけなんだ。俺にとっては、それが生きるってことなんだ!」<br/>「な……マスター。俺たち、カッコ良かったよな?」
 
;「こうして召喚されてようやく、実感したよ。幾つも幾つも間違いを犯してきたけれど……<br/> 俺はまだ、カッコ良くありたいと思うし、そうあろうと動くことはできる。<br/> ……マスターに恥じない生き方がしたい。会うことができた姉さんに、顔向けできる立派な騎士でありたい。<br/> 俺は、救われなくていいんだ。──それだけなんだ。俺にとっては、それが生きるってことなんだ!」<br/>「な……マスター。俺たち、カッコ良かったよな?」
:同上。決着はつき、二人の「騎士」は消える。それでも彼らはひたすらに自分として生き、長くも短い七日間を駆け抜けた。その在り方はどうしようもなく儚く、そしてきっと、紛れもなく「カッコ良い」ものだったのだ。
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:同上。決着はつき、二人の「騎士」は消える。それでも彼らはひたすらに自分として生き、長くも短い七日間を駆け抜けた。その在り方はどうしようもなく儚く、そしてきっと、紛れもなく「カッコ良い」ものだった。
:しかし、彼らが召喚されることはもう二度とない。良い夢から醒めるように、二人の物語はここで終わる。
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:しかし、彼らが召喚されることはもう二度とない。長い、良い夢から醒めるように、二人の物語はここで終わる。
    
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