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| == [[宝具]] == | | == [[宝具]] == |
| ; 倣薬・不要なる冥府の悲嘆(リザレクション・フロートハデス) | | ; 倣薬・不要なる冥府の悲嘆(リザレクション・フロートハデス) |
− | :蘇生の霊薬の倣薬。本物と比べると遅効性で効果も低い。 | + | : ランク:B<br />種別:対人宝具<br />レンジ:-<br>最大捕捉:- |
− | :だが「医者なので自身の身体のことを一番理解している」という理由で、自身に対しては他者よりもより効き目のいい倣薬を作成できる。 | + | :アスクレピオスが作り出す、死者を蘇らせる蘇生薬。……なのだが、この宝具は『そのもの』ではなく、彼がそれを模倣した薬である。 |
| + | :かつて実際に作成し用いた蘇生薬は、唯一無二の特殊な原材料を用いたものであり、英霊となった今でも宝具として自動的に引っ張ってこられるものではなかった。 |
| + | :故に通常の聖杯戦争においては、彼はこの模倣蘇生薬を用いることになる。 |
| + | :模倣品であるため元々のものより効能が落ちており、実際に死者を蘇生させるには様々な条件を満たしていなければならない。死亡後の経過時間や、死体の状態などである。だが「医者なので自身の身体のことを一番理解している」という理由で、自身に対しては他者よりもより効き目のいい倣薬を作成できる。 |
| + | :現代知識を得た彼は「単純に、少し出来のいいAEDのようなものだ」と自嘲気味に語る。 |
| + | :また、この模倣薬自体もそれなりに貴重なものであり、何度も使えるわけではない。 |
| :本物の蘇生の霊薬はサーヴァントの身では作れないが、ゴルゴーンがいれば作成できる可能性がある。 | | :本物の蘇生の霊薬はサーヴァントの身では作れないが、ゴルゴーンがいれば作成できる可能性がある。 |
| :インドの異聞帯ではアスクレピオスがカルデア一行に撃破された後、この倣薬の効果によって蘇生して復活した。 | | :インドの異聞帯ではアスクレピオスがカルデア一行に撃破された後、この倣薬の効果によって蘇生して復活した。 |
| :『Grand Order』では「自身を除く味方全体にガッツを付与[Lv.1]<ref group = "注" name="1回・3ターン">1回・3ターン</ref>&味方全体に毎ターンHPを回復する状態を付与<ref group = "注" name="3ターン">3ターン</ref>&味方全体に弱体無効を付与<ref group = "注" name="1回・3ターン" />」という効果の宝具。 | | :『Grand Order』では「自身を除く味方全体にガッツを付与[Lv.1]<ref group = "注" name="1回・3ターン">1回・3ターン</ref>&味方全体に毎ターンHPを回復する状態を付与<ref group = "注" name="3ターン">3ターン</ref>&味方全体に弱体無効を付与<ref group = "注" name="1回・3ターン" />」という効果の宝具。 |
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| + | ;真薬・不要なる冥府の悲歎(リザレクション・フロートハデス) |
| + | : ランク:EX<br />種別:対界宝具<br />レンジ:-<br>最大捕捉:- |
| + | :かつてハデスの領域を侵し、ゼウスを怒らせた真なる蘇生薬そのもの。 |
| + | :かなり無茶な状態からでも人や半神を完全に蘇生させる力を持つ。 |
| + | :彼はこれを用いてミノス王の子グラウコス、テセウスの子ヒッポリュトスらを蘇らせたと言われる。 |
| + | :この薬の原料はアテナから渡された(アテナはペルセウスから捧げられた)ゴルゴーンの血である。 |
| + | :ゴルゴーンの左半身から流れ出た血は人を破滅させ、右半身からの血は人を救済する力があったという。 |
| + | :実のところ、ただゴルゴーンから血を採っただけでは上手くいかない。ヒッポリュトスを蘇生させたときには『アルテミスの力を得て為した』とされているため、蘇生薬はこの血に純度の高い(アテナ、アルテミス級の)神の力が込められてこそ初めて完成するものなのだろう。他にも隠し味として必要なものがあるのかもしれない。 |
| + | :結局のところ、かつての蘇生薬は彼の医術だけでなく様々な要因と偶然も関与して作り出せたものであって、アスクレピオス本人もこの蘇生薬の作り方について完全にマスターしているわけではないのである。 |
| + | :―――勿論、だからこそ、彼は今日もその再現に心血を注いでいるのだが。 |
| + | :FGOでは基本的に使用されない。 |
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| == 真名:アスクレピオス == | | == 真名:アスクレピオス == |
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| :イアソン率いるアルゴノーツの一員でもある。 | | :イアソン率いるアルゴノーツの一員でもある。 |
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− | :アポロンの子であった彼はやがて死者を蘇らせるほどの力を持つようになり、それを問題視した神の雷霆によって撃ち殺された。 | + | :アポロンはコロニスという女と交わり、彼女に子を宿させた。 |
| + | :しかし鴉が彼女の不貞を告げた(鴉の嘘であったともされる)ことに激怒し、アポロンはコロニスを殺し、さらにそれまで白かった鴉の羽を黒く変えてしまった。 |
| + | :しかしアポロンはコロニスを殺したことを悔やみ、火葬寸前だった彼女の腹から子(アスクレピオス)を取り上げ、それをケンタウロスの賢者ケイローンに託して育てさせたのであった。 |
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| + | :アスクレピオスはケイローンのもとで医術と狩猟を学び、医術に関してはケイローンにも勝る才覚を示すようになった。 |
| + | :その医術はアテナから与えられたゴルゴーンの血を元に作った薬で人を蘇生するにまで至る。 |
| + | :だが、人が死を克服したなら冥府の存在価値は失われてしまう。 |
| + | :危機感を覚えた冥界神ハデスは(アポロンの子であるアスクレピオスに直接の手出しはできなかったため)ゼウスに対処を頼み、ゼウスは雷霆で彼を撃ち殺した。 |
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| + | :息子を殺されたアポロンの怒りを宥めるため、ゼウスは死んだアスクレピオスを神の座(へびつかい座)に引き上げてやったという。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |