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− :「話の通じない女性」ということで生前のグラニアを思い出したのであろうか。
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− :全ては騎士の本懐のため―――この選択があれほど無惨な結末を呼び込もうとは……
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− *そんな経緯故なのか、これまでに登場した作中で不幸な目にあったり悲惨なことになったりしたものの、『Fate/Grand Order』でカルデアに召喚され優遇かつ最良な環境に据えられた事により結果的に救われた英霊達は数多くいるが、その中でも必ずといっていいほど筆頭に挙げられているサーヴァントと言える。+
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− *[[ランスロット|バーサーカー]]を相手にした場合の相性が抜群に良い。バーサーカーが戦闘でメインに使う宝具「騎士は徒手にて死せず」で宝具化される諸々の武器は、それが最初から宝具でない限り、「破魔の紅薔薇」の前には無力化されるためである。
− **「お願い!アインツベルン相談室」のゼッちゃんの寝言によると、バーサーカーには強いがライダーには弱いとの事。対人宝具しか持たない彼にとって多大な物量を誇る[[イスカンダル|ライダー]]には単純に押し負けるという事と推測される。
− **同時に高火力、広範囲の攻撃手段を持つセイバーはライダーとの相性が良いと語られている事がこの説の裏付けになっている。
− **[[ジル・ド・レェ|青髭の旦那]]に対してもランスロットとは違う意味で宝具の性質上、優勢になれる。
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− *『Fate/Zero』本編において、ケイネスが新たに手配したというディルムッドの触媒に関しては、現物等が一切描かれていないため詳細は不明。+
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;能力
;能力
:二刀流ならぬ二槍流の槍兵。それぞれが[[宝具]]で、右手の長槍「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と、左手の短槍「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」の二つ。他の宝具のような圧倒的破壊力こそ持たないものの、同じ相手と長期に渡って戦うことに長ける、非常に実用的な宝具。
:二刀流ならぬ二槍流の槍兵。それぞれが[[宝具]]で、右手の長槍「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と、左手の短槍「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」の二つ。他の宝具のような圧倒的破壊力こそ持たないものの、同じ相手と長期に渡って戦うことに長ける、非常に実用的な宝具。
:絶世の美男子としても知られ、頬にあるホクロには女性を魅了(チャーム)してしまう呪いがかけられている。これはディルムッド自身にもコントロールできる力ではない。ゆえに彼の貌は「魔貌」と呼ばれている。「[[魔眼]]」が「相手を見る」ことで効果を発揮する能動的な能力であるのに対し、ディルムッドの「魔貌」は「相手に見られる」ことで効果を発揮する受動的な能力である。ただし、そこまで強力な能力ではなく、魔術師であれば難なく抵抗できる程度のもの。実際、アイリスフィールにはレジストされている。ソラウが魅了されたのは、彼女自身に抵抗する意思がなかったためである。
:絶世の美男子としても知られ、頬にある黒子には女性を魅了(チャーム)してしまう呪いがかけられている。これはディルムッド自身にも制御できず、ゆえに彼の貌は「魔貌」と呼ばれている。「[[魔眼]]」が「相手を見る」ことで効果を発揮する能動的な能力であるのに対し、ディルムッドの「魔貌」は「相手に見られる」ことで効果を発揮する受動的な能力である。ただし、そこまで強力ではなく、魔術師であれば難なく抵抗できる。実際、アイリスフィールにはレジストされている。ソラウが魅了されたのは、彼女自身に抵抗する意思がなかったためである。
== 別クラス / バリエーション ==
== 別クラス / バリエーション ==
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:2~4<br>最大捕捉:1人
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:2~4<br>最大捕捉:1人
:由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ。
:由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ。
:紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。基本的には、[[魔術]]的防御を無効化させるための能力を持った宝具。
:「赤い槍」を意味する名の通り、紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。
:[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]の鎧のように魔力で編まれた防具、魔術やあるいは[[ランスロット|バーサーカー]]の宝具「騎士は徒手にて死せず」のような魔術的な強化・能力付加を受けた武具から、その魔力的効果を奪って物理的な防御力のみの状態にする。
:打ち消される魔力の対象は防具に限った話ではないが、「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を発揮するため、防御的な使い方には向かない。また、過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない(魔術は無効化できるが、その魔術が残した結果までは無効化できない)。
:但し過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない。
:「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の初期化はできない。あくまで「刃の触れている間だけ」効果を打ち消す。作中、セイバーと切り結んでも「風王結界」はその瞬間だけ僅かにほどけるのみであるし、[[ジル・ド・レェ|キャスター]]の「螺湮城教本」を傷つけて海魔の大群を消し去った時も、表紙を切り裂かれた宝具は時間を置かず再生している。
:「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の初期化はできない。あくまで「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を打ち消す。作中、セイバーと切り結んでも「風王結界」はその瞬間だけ僅かにほどけるのみであるし、[[ジル・ド・レェ|キャスター]]の「螺湮城教本」を傷つけて海魔の大群を消し去った時も、表紙を切り裂かれた宝具は時間を置かず再生している。
:魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずなく、派手さはないが実に有用な宝具。
:魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずなく、派手さはないが実に有用な宝具。
;必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
;必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:2~3<br>最大捕捉:1人
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:2~3<br>最大捕捉:1人
:由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ。
:由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ。
:黄の短槍。治癒不能の傷を負わせる。通常のディスペルは不可能で、この槍で付けられた傷は槍を破壊するか、ディルムッドが死なない限り癒えることがない。
:「黄色い槍」を意味する名の通り、黄の短槍。回復不能の傷を負わせる呪いを帯びている。
:いかなる治癒や再生でも回復できない仕組みは、この槍が与えるダメージは最大HPの上限そのものを削減するため。それ故に回復や再生をしても「傷を負った状態が全快状態」であるため、それ以上治らない。
:HPの上限を削る為、いかなる治癒魔術、再生能力を持ってしても現在の最大HP、つまり「この槍による傷を負った状態」までしか回復できない。解呪するには槍を破壊するか、ディルムッド自身を滅ぼす必要がある。
:短期決戦であるとただの槍だが、同一の相手と長期に渡って複数回戦うことを前提に考えると、じわじわと、しかし確実に効いてくるボディブローのようなもので、対象がサーヴァントでなければ、時間経過による出血死などのより致命的な効果が期待できる。
:短期決戦だとただの槍だが、同一の相手と長期に渡って複数回戦うことを前提に考えると、じわじわと、しかし確実に効いてくるボディブローのようなもので、対象がサーヴァントでなければ、時間経過による出血死などのより致命的な効果が期待できる。
:「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手である彼はこの槍で傷つくことはない。
:「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手である彼はこの槍で傷つくことはない。
;:破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇(ゲイ・ジャルグ&ゲイ・ボウ)
;:破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇(ゲイ・ジャルグ&ゲイ・ボウ)
==真名:ディルムッド・オディナ==
==真名:ディルムッド・オディナ==
:ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。
:ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。優美な顔立ちは「輝く顔」と謳われ、2本の槍、ゲイ・ジャルグとゲイ・ボウ、2口の剣、ベガルタとモラルタを武器としていた。
:生前、主君であったフィン・マックールの婚約者であったグラニア姫を、その魔貌によって誤って魅了してしまい、ゲッシュにより駆け落ちを強制されてしまう。名誉を試すゲッシュと忠義の狭間で思い悩んだ末、彼は姫の愛に応える道を選ぶ。
:生前、主君であったフィン・マックールの婚約者であったグラニア姫を、その魔貌によって誤って魅了し、ゲッシュにより駆け落ちを強制される。名誉を試すゲッシュと忠義の狭間で思い悩んだ末、彼は姫の愛に応える道を選ぶ。
:出奔した二人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
:出奔した2人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
:結果として、皮肉にもかつてフィオナ騎士団の一員であった時よりも優れた武勲を立てる羽目になり、敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
:巨人ハルヴァン、ガルヴァと呼ばれる戦士9人、フィンの乳母である挽き臼の魔女などと戦い、皮肉にもフィオナ騎士団の一員であった時にも勝る武勲を立てる。敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
:ディルムッドは逃亡中もフィンへの忠節を貫き、グラニアには指一本触れなかったという。
:ディルムッドは逃亡中もフィンへの忠節を貫き、グラニアには指一本触れなかったという。
:後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかったフィンと和解した後には、晴れてグラニアと結ばれたものの、その幸福は長くは続かなかった。
:後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかったフィンと和解した後には、晴れてグラニアと結ばれたものの、その幸福は長くは続かなかった。
:フィンと共に狩りをしていたディルムッドが異父弟の生まれ変わりである猪の牙によって致命傷を負わされた際、癒しの魔力を持つフィンに助けを求めるが、グラニアの件を根に持っていたフィンは彼を見殺しにする。
:ある日、フィンと狩りをしていたディルムッドは異父弟の生まれ変わりである猪に遭遇し、持参していた武器がゲイ・ジャルグではなくゲイ・ボウだったことが仇となって<ref group="出">TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻口絵</ref>、その牙で致命傷を負わされる。癒しの魔力を持つフィンに助けを求めるが、グラニアの件を根に持っていたフィンは彼を見殺しにする。
:過ぎし日の自身の末路を顧みてもディルムッドに後悔はない。ただ運命の巡り合わせがあまりにも悪すぎただけのことであり、彼と彼を巡る者達は精一杯前向きに生きたのだから。フィンと交わした杯も、グラニアと囁きあった睦言も、その末路が悲劇であったとしても今もかけがえのない記憶である。
:過ぎし日の自身の末路を顧みてもディルムッドに後悔はない。ただ運命の巡り合わせがあまりにも悪すぎただけのことであり、彼と彼を巡る者達は精一杯前向きに生きたのだから。フィンと交わした杯も、グラニアと囁きあった睦言も、その末路が悲劇であったとしても今もかけがえのない記憶である。
=== Fate/Zero ===
=== Fate/Zero ===
;[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]
;[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]
:召喚者にしての[[令呪]]の所有者(マスター)。
:マスター。彼がディルムッドを召喚し、[[令呪]]も保有している。
:勝利と聖杯を捧げる絶対の主と定め、忠実な騎士として仕える。
:勝利と聖杯を捧げる絶対の主と定め、忠実な騎士として仕える。
:しかし等価交換を原則として生きる典型的な魔術師である彼からは自身の無償の忠義を理解してもらえず。さらにディルムッド自身も主であるケイネス個人への理解を怠っていたことから最期まで信頼関係を築くことができず、最終的には令呪によって自害を強要させられた。
:しかし等価交換を原則として生きる典型的な魔術師である彼からは自身の無償の忠義を理解してもらえず。さらにディルムッド自身も主であるケイネス個人への理解を怠っていたことから最期まで信頼関係を築くことができず、最終的には令呪で自害を強要させられた。
;[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]
;[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]
:主の婚約者であり、魔力提供のパスがつながっている相手。
:魔力は彼女から提供されているが、あくまで主の婚約者として接する。
:魔貌の呪いで想いを寄せられるが、それに応えるつもりはなく、後に彼女がマスターとなってからも、あくまで主の婚約者として接する。
:魔貌のせいで想いを寄せられるが、それに応えるつもりはなく、後に彼女がマスターとなってからも、その態度は崩さない。
:だが、もしグラニアのようにすべてを捨てて縋り付いてきたら、想いを振り払うことができるのか自身でも分からなかった。
:だが、もしグラニアのようにすべてを捨てて縋り付いてきたら、想いを振り払うことができるのか自身でも分からなかった。
:良き好敵手として鎬を削りあう。
:良き好敵手として鎬を削りあう。
:単純に勝利を競り合うでなく、誇りをもった相対はこの聖杯戦争において一際清廉。
:単純に勝利を競り合うでなく、誇りをもった相対はこの聖杯戦争において一際清廉。
;[[ライダー|イスカンダル]]
:いきなり名乗りを上げて軍門に降れと言われ、呆気にとられる。対キャスター戦では共闘し、キャスターの宝具破壊を狙う。
;[[ジル・ド・レェ|キャスター]]
:外道、青瓢箪と軽蔑している。セイバーへの執着を咎める気はないが、自分を差し置いてセイバーを狙うことは許さない。
;[[衛宮切嗣]]
;[[衛宮切嗣]]
=== Fate/Grand Order ===
=== Fate/Grand Order ===
;[[主人公 (Grand Order)]]
;[[主人公 (Grand Order)]]
: この世界でのマスター。
:この世界でのマスター。
:彼を理解し気にかけ、気遣ってくれる理想のマスター。
:彼を理解し気にかけ、気遣ってくれる理想のマスター。
:双剣を携えセイバーとなった自分自身。
:双剣を携えセイバーとなった自分自身。
:あちらの彼の幕間の物語「双剣、来たる」にてアヴァータの妄念を打ち払うべく、自らの霊基を一時的に貸し与えた。
:あちらの彼の幕間の物語「双剣、来たる」にてアヴァータの妄念を打ち払うべく、自らの霊基を一時的に貸し与えた。
;[[スカサハ]]
:「スカサハ体験クエスト」にて彼女に召喚される。『Fate/Grand Order material II』ではスパルタ過ぎないかと若干引いている。
;[[エミヤ〔アサシン〕]]
;[[エミヤ〔アサシン〕]]
;[[ナイチンゲール]]
;[[ナイチンゲール]]
:第五特異点で敵対した相手。満面の笑みで「病原菌は消毒です」と躊躇無く拳銃をぶっ放してくる彼女にドン引きした。
:第五特異点で敵対した相手。満面の笑みで「病原菌は消毒です」と躊躇無く拳銃をぶっ放してくる彼女にドン引きした。
;[[ビリー・ザ・キッド]]
;[[ビリー・ザ・キッド]]
;[[ファントム・オブ・ジ・オペラ]]、[[エドワード・ティーチ]]、[[ジル・ド・レェ]]
;[[ファントム・オブ・ジ・オペラ]]、[[エドワード・ティーチ]]、[[ジル・ド・レェ]]
:期間限定イベント『プリズマ☆コーズ』後半戦で、魔法少女嗜好四天王となった同士。
:期間限定イベント「プリズマ☆コーズ」後半戦で、魔法少女嗜好四天王となった同士。
:元からどこかおかしい他の三名と比べて、「真面目に考えた結果拗らせてしまってる分ヤバい感じがする」とクロからも引かれている。
:元からどこかおかしい他の3名と比べて、「真面目に考えた結果拗らせてしまってる分ヤバい感じがする」とクロからも引かれている。
:ティーチに関しては別のイベント『夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー』で悲惨な目に遭って「聖杯に呪いあれ!」のパロディをやらかしているため、妙な親近感を覚えている。
:ティーチに関しては別のイベント「夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー」で悲惨な目に遭って「聖杯に呪いあれ!」のパロディをやらかしているため、妙な親近感を覚えている。
;[[燕青]]、[[蘭陵王]]
;[[燕青]]、[[蘭陵王]]
=== 生前 ===
=== 生前 ===
;[[フィン・マックール]]
;[[フィン・マックール]]
:主君であり、フィオナ騎士団の団長。一度許したとはいえディルムッドとの遺恨を忘れることができず、最後は結果的に彼を見殺しにしてしまう。
:主君であり、フィオナ騎士団の団長。一度許したとはいえディルムッドとの遺恨を忘れることができず、最後は結果的に彼を見殺しにした。
:謀殺されたも同然の破局を遂げたが、フィンの怒りを理解していたためディルムッドは死後も恨んでおらず、フィンと交わした杯はかけがえのない記憶として残っている。また、フィン自身も私情により大事な部下を死なせてしまった事を後悔している。
:謀殺されたも同然の破局を遂げたが、フィンの怒りを理解していたためディルムッドは死後も恨んでおらず、フィンと交わした杯はかけがえのない記憶として残っている。また、フィン自身も私情により大事な部下を死なせてしまった事を後悔している。
:第五特異点およびカルデアでは念願の共闘が叶ったものの、微妙に笑えないジョークで弄ってくる主君に対して距離感を計りかねている。
:第五特異点およびカルデアでは念願の共闘が叶ったものの、微妙に笑えないジョークで弄ってくる主君に対して距離感を計りかねている。
;[[グラニア]]
;[[グラニア]]
:主君の婚約者として出会い、黒子によって魅了してしまった女性。後の妻。
:主君の婚約者として出会い、黒子で魅了してしまった女性。後の妻。
:ゲッシュで主への裏切りを強制する、恩人である巨人を殺させるなど何かとディルムッドを貶めた人物であるが、ディルムッドはその覚悟に敬意を持ち、彼女を恨むこと無く最後には愛するようになった。
:ゲッシュで主への裏切りを強制する、恩人である巨人を殺させるなど何かとディルムッドを貶めた人物であるが、ディルムッドはその覚悟に敬意を持ち、彼女を恨むこと無く最後には愛するようになった。
; オスカ
;オスカー
:フィンの孫でディルムッドの親友。
:フィンの孫でディルムッドの親友。
== 名台詞 ==
== 名台詞 ==
===Fate/Zero===
===Fate/Zero===
;「このディルムッドを差し置いて、“片腕のみのセイバー”を討ち果たすことだけは、断じて許さぬ。<br> なおも貴様が引かぬとあらば、これより先は我が槍がセイバーの“左手”に成り代る」
;「このディルムッドを差し置いて“片腕のみのセイバー”を討ち果たすことだけは、断じて許さぬ。なおも貴様が退かぬとあらば、これより先は我が槍がセイバーの“左手”に成り代わる」
:VSキャスター。ライバルのセイバーとの共闘。
:キャスターに苦戦するセイバーに助太刀しての宣言。己とセイバーの戦いに横槍が入ることは望まない。
;「──今ここで貴様を串刺しにするのがどれだけ容易いか、判っていような? セイバーのマスターよ」<br>「俺のマスターは殺させない。セイバーのマスターも殺さない。俺も彼女も、そのような形での決着は望まない」<br>「ゆめ忘れるな。今この場で貴様が生き長らえるのは、騎士王の高潔さ故であることを」
;「──今ここで貴様を串刺しにするのがどれだけ容易いか、判っていような? セイバーのマスターよ」<br>「俺のマスターは殺させない。セイバーのマスターも殺さない。俺も彼女も、そのような形での決着は望まない」<br>「ゆめ忘れるな。今この場で貴様が生き長らえるのは、騎士王の高潔さ故であることを」
:切嗣によって再起不能にされたケイネスを救出しつつ、セイバー無しで単独行動していた切嗣をあえて見逃す。
:切嗣によって再起不能にされたケイネスを救出しつつ、冷ややかな棘を含めて言い放つ。ランサーの行動次第で敵マスターの命運が決まる点は、UBWルートのオマージュである。
;「私はサーヴァントであるより以前に一人の騎士なのです。忠義を尽くす君主は、ただ一人しか有り得ない。ソラウ様、どうかご容赦を」
;「私はサーヴァントであるより以前に一人の騎士なのです。忠義を尽くす君主は、ただ一人しか有り得ない。ソラウ様、どうかご容赦を」
;「貴様らは……そんなにも……」<br>「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!?<br> この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」<br>「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!<br> 聖杯に呪いあれ! その願いに災いあれ! いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」
;「貴様らは……そんなにも……」<br>「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!?<br> この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」<br>「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!<br> 聖杯に呪いあれ! その願いに災いあれ! いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」
:切嗣の卑劣な作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたディルムッド。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。サーヴァント中屈指の悲惨な最期と言える。
:切嗣の卑劣な作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたディルムッド。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。
===Fate/unlimited codes===
===Fate/unlimited codes===
===Fate/Grand Order===
===Fate/Grand Order===
;「我が絶技をお見せしよう」<br>「宝具を開帳しよう」
;「我が絶技をお見せしよう」<br>「宝具を開帳しよう」
:宝具選択時の台詞。『破魔の紅薔薇』と『必滅の黄薔薇』は直接の火力はあまりなく、強化スキルを持たない敵にも十分な効果を発揮できないが、攻撃力や防御力アップ、無敵や様々な効果まで解除できるので、敵によっては直接ダメージ以上の効果がある。とはいえ永続効果は解除できないという絶妙の原作再現。<br/>「敵の持久力を削ぐ」という地味ながらも重要な立ち回りができるサーヴァントは少なく、派手な槍働きはできないが重要な役どころという意味ではディルムッドらしいといえばらしい。
:宝具選択時の台詞。『破魔の紅薔薇』と『必滅の黄薔薇』は直接の火力はあまりなく、強化スキルを持たない敵にも十分な効果を発揮できないが、攻撃力や防御力アップ、無敵や様々な効果まで解除できるので、敵によっては直接ダメージ以上の効果がある。とはいえ永続効果は解除できないという絶妙の原作再現。
:「敵の持久力を削ぐ」という地味ながらも重要な立ち回りができるサーヴァントは少なく、派手な槍働きはできないが重要な役どころという意味ではディルムッドらしいといえばらしい。
;「穿て! 『<ruby><rb>破魔の紅薔薇</rb><rt>ゲイ・ジャルグ</RT></RUBY>』! 『<ruby><rb>必滅の黄薔薇</rb><rt>ゲイ・ボウ</RT></RUBY>』!」
;「穿て! 『<ruby><rb>破魔の紅薔薇</rb><rt>ゲイ・ジャルグ</RT></RUBY>』! 『<ruby><rb>必滅の黄薔薇</rb><rt>ゲイ・ボウ</RT></RUBY>』!」
:真命解放。紅と黄の双槍が敵を穿つ。
:真名解放。紅と黄の双槍が敵を穿つ。
;「おや、あれは……なるほど、此度は味方か。誉れも高き騎士王の剣、頼りにしよう」
;「おや、あれは……なるほど、此度は味方か。誉れも高き騎士王の剣、頼りにしよう」
:眉目麗しい美男子だが、根っこのところはやはりケルト脳というべきか。
:眉目麗しい美男子だが、根っこのところはやはりケルト脳というべきか。
; 「く──<br>く──来るなぁ! 大人のおんなぁ、来るなぁ!」
; 「く──<br> く──来るなぁ! 大人のおんなぁ、来るなぁ!」
: 期間限定イベント『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ 翡翠紳士・血涙編』にて。
: 期間限定イベント『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ 翡翠紳士・血涙編』にて。
: 登場するや否やいきなり血の涙を流しての慟哭である。もはやトラウマというレベルを超えている残念っぷり。
: 登場するや否やいきなり血の涙を流しての慟哭である。もはやトラウマというレベルを超えている残念っぷり。
;「大人の女──大人の女は、したたかだ!<br>計算高くて腹の底では何を考えているのか分からない! 護られる立場を期待しつつ、その陰で支配しようとする!<br />そこへいくと魔法少女は物理的に強い……すぐに足が痛い、とか言い出さない……!」
;「大人の女──大人の女は、したたかだ!<br> 計算高くて腹の底では何を考えているのか分からない! 護られる立場を期待しつつ、その陰で支配しようとする!<br> そこへいくと魔法少女は物理的に強い……すぐに足が痛い、とか言い出さない……!」
: 同上イベント。前半に関しては彼の経験談ゆえに説得力もあるが、その反動のせいか大人じゃない女の子がやけに美化されており、真に忠義を誓う存在にまでなっている。
: 同上イベント。前半に関しては彼の経験談ゆえに説得力もあるが、その反動のせいか大人じゃない女の子がやけに美化されており、真に忠義を誓う存在にまでなっている。
: [[クロエ・フォン・アインツベルン (Grand Order)|クロエ]]曰く「そんなことも無いんだけど……」とのことで、魔法少女だって足が痛いときは痛いのだ。
: [[クロエ・フォン・アインツベルン (Grand Order)|クロエ]]曰く「そんなことも無いんだけど……」とのことで、魔法少女だって足が痛いときは痛いのだ。
;「嘆くな少女よ。これが男の浪漫というものだ。君も英霊の端くれならば、理解できずとも付き合ってやりたまえ」
;「嘆くな少女よ。これが男の浪漫というものだ。君も英霊の端くれならば、理解できずとも付き合ってやりたまえ」
:期間限定イベント『Fate/Accel Zero Order』にて。
:期間限定イベント「Fate/Accel Zero Order」にて。
:汚染された大聖杯をほったらかしての不条理な戦いに盛り上がる男たちに困惑するマシュにかけた言葉。『Grand Order』での彼にしては珍しく普通に格好いいのだが、同時に彼もまた脳筋気質なケルトの英雄だということを思い知らされる台詞と言えよう。
:汚染された大聖杯をほったらかしての不条理な戦いに盛り上がる男たちに困惑するマシュにかけた言葉。『Grand Order』での彼にしては珍しく普通に格好いいのだが、同時に彼もまた脳筋気質なケルトの英雄だということを思い知らされる台詞と言えよう。
===お願い!アインツベルン相談室===
===お願い!アインツベルン相談室===
;「過去に振り回されるのはもう止めよう。俺は相応しい戦場、素晴らしい好敵手と出会い、騎士としての本懐を遂げたのだから!」<br>「マスターから妬まれる事も疑われる事も無かった。ソラウ殿とケイネス殿はオシドリ夫婦だった。<br> グラニアの事はもう勘弁してください」<br>「よし、そういう事にして騎士王に会いにいこう! セイバーの首級は我が槍の誉れ!」<br>「うおお、もう一度四話からやり直すぞ~!」
;「過去に振り回されるのはもう止めよう。俺は相応しい戦場、素晴らしい好敵手と出会い、騎士としての本懐を遂げたのだから!」<br>「マスターから妬まれる事も疑われる事も無かった<br> ソラウ殿とケイネス殿はオシドリ夫婦だった<br> グラニアの事はもう勘弁してください」<br>「よし、そういう事にして騎士王に会いにいこう!<br> セイバーの首級は我が槍の誉れ!」<br>「うおお、もう一度四話からやり直すぞ~!」
:弟子ゼロ号にウロブチックな展開はなかった事にしようと励まされ、辛い過去はもう忘れたままやり直す気でいる。
:弟子ゼロ号にウロブチックな展開はなかった事にしようと励まされ、辛い過去はもう忘れたままやり直す気でいる。
;「無論だとも。いざとなれば[[Fate/unlimited_codes|格闘ゲーム]]の方で妥協する、という手もある。」<br>「そこでもう一度、セイバーと刃を交え、清く正しい聖杯戦争から男女交際に発展して──」
;「無論だとも。いざとなれば[[Fate/unlimited_codes|格闘ゲーム]]の方で妥協する、という手もある。」<br>「そこでもう一度、セイバーと刃を交え、<br> 清く正しい聖杯戦争から男女交際に発展して──」
:男女交際……本編でもセイバーに対して好敵手的な好意だけでなく異性としての好意も持っていたのだろうか。
:男女交際……グラニアが再婚しても当然な残念ぶりである。
;「そうか──そうだったのか<br> ──俺は自分の騎士道に殉ずるあまり、常時イケてない主の苦悩を想像できなかった。<br> ──なんという不忠者だ──この馬鹿者、この馬鹿者めー!」
;「そうか── そうだったのか──<br> 俺は自分の騎士道に殉ずるあまり、<br> 常時イケてない主の苦悩を想像できなかった──<br> なんという不忠者だ──この馬鹿者、この馬鹿者めー!」
:さらりと酷い事を言っているが、彼に悪意はまったくなく自分の行いを悔やんでいた。
:さらりと酷い事を言っているが、彼に悪意はまったくなく自分の行いを悔やんでいた。
:もちろん[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|土木研部長]]の卒業制作とは冬木ハイアットホテルと共にアレした魔術工房のパロディであり、話を聞いているセイバーからは「なんでしょう、その迷路、妙に報われない予感がひしひしと……」と不吉なコメントを頂いてしまっている。
:もちろん[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|土木研部長]]の卒業制作とは冬木ハイアットホテルと共にアレした魔術工房のパロディであり、話を聞いているセイバーからは「なんでしょう、その迷路、妙に報われない予感がひしひしと……」と不吉なコメントを頂いてしまっている。
;「い、いや、あれは不可抗力というか、抗えなかったというか…」
;「い、いや、あれは不可抗力というか、抗えなかったというか……」
:『アルトリア・ロマンス』より。この世界線でもケイネスとソラウとの三角関係を展開していた。
:『アルトリア・ロマンス』より。この世界線でもケイネスとソラウとの三角関係を展開していた。
*聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点で『stay night』の[[クー・フーリン]]へのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに……。
*聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点で『stay night』の[[クー・フーリン]]へのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに……。
**虚淵氏は『Zero』執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。<ref group="出" name="「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135">「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135</ref>
**虚淵氏は『Zero』執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。<ref group="出" name="「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135">「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135</ref>
**凄惨な最期及び今際の言葉のせいでアニメ版『Zero』からFateシリーズに入ったファンの中には'''「ディルムッドの呪詛で聖杯が汚染された」'''と誤解した人が多かった。あれ程までに怨嗟のこもった形相と発言内容では誤解するのも仕方ないが……。言うまでもなく、あの時点で聖杯はアインツベルンの失策で汚染されていたので、結果的に聖杯へ向けられたディルムッドの呪詛は切嗣がほぼ全部肩代わりさせられる格好となった。
**凄惨な最期及び今際の言葉のせいでアニメ版『Zero』からFateシリーズに入ったファンの中には'''「ディルムッドの呪詛で聖杯が汚染された」'''と誤解した人が多かった。元々『Fate/Zero』単体では詳しく説明されない上、アニメ版では尺不足もあった為、それらしい理由を探してディルムッドの最期に行き着くのも仕方ないが……。言うまでもなく、あの時点で聖杯はアインツベルンの失策で汚染されており、ディルムッドの怨嗟とは無縁である。結末を知るファンへのサービスといったところ。
*あまり世界的には有名ではないケルト神話の中においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。
*世界的には余り有名でないケルト神話においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。
**なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルの1人にディルムッドが挙げられている。虚淵氏はこれに対し、「そりゃ〜4thバーサーカーが苦手とするのも無理はない」と語っている。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>
**なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルの1人にディルムッドが挙げられている。虚淵氏はこれに対し、「そりゃ〜4thバーサーカーが苦手とするのも無理はない」と語っている。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>
*伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには16年の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4人とも言われる)も設けている。作中でも同様かは不明。
*伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには数年(7、16年とも)の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4、5人とも言われる)儲けている。作中でも同様かは不明。
**上記の伝承が採用されていたとしてもグラニアはディルムッドの死後、フィンと再婚しているという伝承もあるので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆にディルムッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。<br>なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
**上記の伝承が採用されていたとしてもグラニアはディルムッドの死後、フィンと再婚しているという伝承もあるので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆にディルムッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。<br>なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
*フィンが彼を見殺しにしたのは変わらないが、伝承によってその対応は様々。死にかけの彼に向かって罵り侮蔑の言葉を投げかけるのもあれば、救おうとして水を掬うも土壇場で踏みとどまる、必死に助けようとするがグラニアの恨みを思い出すと水が零れてしまいアドバイスを受けて三度目にして成功したが既に事切れていた等、多岐に渡る。<br>TYPE-MOON作品においては、メディアにもよるが悪意を持って彼を見殺しにした方を基本的に採用している。
*フィンが彼を見殺しにしたのは変わらないが、伝承によってその対応は様々。死にかけの彼に向かって罵り侮蔑の言葉を投げかけるのもあれば、救おうとして水を掬うも土壇場で踏みとどまる、必死に助けようとするがグラニアの恨みを思い出すと水が零れてしまいアドバイスを受けて三度目にして成功したが既に事切れていた等、多岐に渡る。<br>TYPE-MOON作品においては、メディアにもよるが悪意を持って彼を見殺しにした方を基本的に採用している。
*生前のディルムッドの死因は「イノシシに跳ねられたため」。作中、飛行中の戦闘機に飛び乗るほどの驚異的な身体能力を持った彼の死因がコレなので、ファンの間ではこのイノシシは「INOSHISHI」と呼ばれてネタにされている。だが、このイノシシは神話において、ディルムッドの異父弟である耳と尾を持たない真性の魔物であり、英霊を殺せても不自然ではない。
*生前のディルムッドの死因が猪と比較的身近な生き物であることから、ファンには「INOSHISHI」と呼ばれてネタにされている。神話の英雄であり、作中でも飛行中の戦闘機に飛び乗るほどの驚異的な身体能力を披露していた彼を殺せるというと猪とは思えない超生物に思えるが、それもその筈、この猪はディルムッドの異父弟である耳と尾を持たない真性の魔物である。やっぱりINOSHISHIじゃねーか。
**昔における猪との遭遇は、現代で言う所の自動車事故くらいに身近なものだった。猪というのはそういう意味で、日常に潜む分かり易い死の象徴の一つとも言える。
**昔における猪との遭遇は、現代で言う所の自動車事故くらいに身近なものだった。猪というのはそういう意味で、日常に潜む分かり易い死の象徴の一つとも言える。
**というか、ディルムッドはゲッシュにより「イノシシと戦うと死ぬ」。フィンも呪いを気にして「危険だ」とディルムッドを止めているのだが、スルーして相討ちになった。ついでに嫁からも「嫌な予感がするから、ちゃんと武器を持っていけ」と言われたのに「狩りだから」とスルーして死んだ。この時に限って何者かがディルムッドの危機意識を鈍らせる呪いをかけたとしか思えない裏事情である。
**というか、ディルムッドはゲッシュにより「猪と戦うと死ぬ」。フィンも呪いを気にして「危険だ」とディルムッドを止めているのだが、スルーして相討ちになった。ついでに嫁からも「嫌な予感がするから、ちゃんと武器を持っていけ」と言われたのに「狩りだから」とスルーして死んだ。この時に限って何者かがディルムッドの危機意識を鈍らせる呪いをかけたとしか思えない裏事情である。
**『Fate/Grand Order』で[[クー・フーリン]]の幕間の物語「ゲッシュ」にて、彼と[[ロマニ・アーキマン|Dr.ロマン]]が彼と猪に関する話題を挙げていた。<br>ちなみにDr.ロマンは「彼は嫌がると思う」と難色を示し、[[主人公 (Grand Order)|主人公]]は彼の名前を言おうとしたところをマシュに「誰しも苦手なものがある」と遮っており、実際マイルームでの発言にて猪が死ぬほど嫌いであることが判明した。彼と同時に実装された概念礼装「魔猪」は、幾多の戦士の亡骸の上に「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」を喰っている禍々しい猪のイラストとなっている。猪っていうのか、これ?
**この猪、伝承では「ベン・ブルベンの猪」と呼ばれているのだが、ちゃっかり完結記念冊子「ALL OVER/ZERO」での質問コーナーでペンネームに使われている。何してんだ異父弟。その上に[[アルトリア・ペンドラゴン|コーンウォールの猪]]が並んでいる辺り、作為的なものを感じる。
***この魔猪は概念礼装以外にエネミーとしても登場しており、クラスは一定ではないが通常サイズ以外に巨大エネミーサイズもおり、前者は複数で出現する事も多く、後者は全体攻撃を持っているため場合によっては難敵とも言える強さ。こんなのに襲われて死因にもなれば、ゲッシュの有無を問わずトラウマになるのも無理からぬ事である。
**『Fate/Grand Order』では[[クー・フーリン]]の幕間の物語「ゲッシュ」にて、彼と[[ロマニ・アーキマン|Dr.ロマン]]が彼と猪に関する話題を挙げていた。<br>ちなみにDr.ロマンは「彼は嫌がると思う」と難色を示し、[[主人公 (Grand Order)|主人公]]も彼の名前を言おうとしたところをマシュに「誰しも苦手なものがある」と遮られていた。その後、本人のマイルームで猪が死ぬほど嫌いであることが判明した。
**彼と同時に実装された概念礼装「魔猪」では、幾多の戦士の亡骸の上に「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」を喰っている禍々しい姿が描かれている。猪っていうのか、これ?<br>この魔猪は様々なクラスのエネミーとしても登場している。通常サイズと巨大サイズがおり、前者は複数で出現する事が多く、後者は全体攻撃を持っているため場合によっては難敵とも言える強さ。全てがディルムッドの死因になった猪という訳ではないが、こんなのが彷徨いていた神話時代のアイルランド、ウェールズの魔境っぷりが窺える。
*生前、彼は2本の槍だけでなく2本の剣、モラルタ(「大いなる激情」の意、『Grand Order』では「憤怒の波濤」表記)、ベガルタ(「小なる激情」の意、『Grand Order』では「激情の細波」表記)を所持していた。<br>用語辞典には「ケイネスはむしろディルムッドが[[ディルムッド・オディナ〔セイバー〕|セイバーのクラス]]で召喚されるのを望んでいたのかも」と記されている。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100"/>
*生前、彼は2本の槍だけでなく2本の剣、モラルタ(「大いなる激情」の意、『Grand Order』では「憤怒の波濤」表記)、ベガルタ(「小なる激情」の意、『Grand Order』では「激情の細波」表記)を所持していた。<br>用語辞典には「ケイネスはむしろディルムッドが[[ディルムッド・オディナ〔セイバー〕|セイバーのクラス]]で召喚されるのを望んでいたのかも」と記されている。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100"/>
**伝承によると、二本の剣は共に養父であるドルイドのアンガスより贈られた物で、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していた。モラルタは一太刀ですべてを倒すと言われ、ベガルタの詳細は不明とされている。<br>伝承ではこれらの二剣二槍の武器を用い様々な敵と闘い、グラニアとの逃避行の時には空飛ぶ魔女を投げ槍で倒したり、巨人を倒すなど騎士団に所属してた時以上の武功を立てたという。最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラルタのようだが、クラスの都合で再現できない。なお、彼が最期に魔猪の牙に倒れた時、携えていたのは逆の組み合わせであるゲイ・ボウとベガルタであったとされる。
**伝承によると、2口の剣は共に養父であるドルイドのアンガスより贈られた物で、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していた。モラルタは一太刀ですべてを倒すと言われ、ベガルタの詳細は不明とされている。<br>伝承ではこれらの二剣二槍の武器を用い様々な敵と闘い、グラニアとの逃避行の時には空飛ぶ魔女を投げ槍で倒したり、巨人を倒すなど騎士団に所属してた時以上の武功を立てたという。最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラルタのようだが、クラスの都合で再現できない。なお、彼が最期に魔猪の牙に倒れた時、携えていたのは逆の組み合わせであるゲイ・ボウとベガルタであったとされる。
**騎士の鑑といえる人物であるが、本来は二槍流や二刀流だけでなく剣と槍を同時に扱うという、かなり変則的な戦闘方法の持ち主である。<br>アニメ版でケイネスが見たディルムッドの過去夢および第一期エンディングでは、槍と剣を同時に装備している姿が確認出来る。<br>「槍兵」のクラスで現界した場合は槍しか持たず、二槍流で戦う。この非常に珍しい得物の扱いは、英霊という歴戦の戦士もまず相手にした経験が無いという面で白兵戦にて絶大な効果を発揮し、セイバーはやりにくい闘い方と相当戸惑っていた。<br>「剣士」のクラスで現界した場合は槍の方が使えなくなる。セイバーのディルムッドの絆礼装にて、サーヴァントである限り、生前の戦い方は不可能と明らかになった。
**騎士の鑑といえる人物であるが、本来は二槍流や二刀流だけでなく剣と槍を同時に扱うという、かなり変則的な戦闘方法の持ち主である。<br>アニメ版でケイネスが見たディルムッドの過去夢および第一期エンディングでは、槍と剣を同時に装備している姿が確認出来る。<br>「槍兵」のクラスで現界した場合は槍しか持たず、二槍流で戦う。この非常に珍しい得物の扱いは、英霊という歴戦の戦士もまず相手にした経験が無いという面で白兵戦にて絶大な効果を発揮し、セイバーはやりにくい闘い方と相当戸惑っていた。<br>「剣士」のクラスで現界した場合は槍の方が使えなくなる。セイバーのディルムッドの絆礼装にて、サーヴァントである限り、生前の戦い方は不可能と明らかになった。
***槍しか持ち込んでいないことについて、虚淵氏は冗談交じりに「ランサーのクラスで剣を使っちゃうのは流石にアレだと思ったんでしょう」と語っている。<ref group="出">「うろぶち、きのこのFate/Zero一問一答」『ALL OVER/Zero』p.24</ref>確かに[[長尾景虎|剣を持ち込むランサー]]も居る……
***槍しか持ち込んでいないことについて、虚淵氏は冗談交じりに「ランサーのクラスで剣を使っちゃうのは流石にアレだと思ったんでしょう」と語っている。<ref group="出">「うろぶち、きのこのFate/Zero一問一答」『ALL OVER/Zero』p.24</ref>確かに[[長尾景虎|剣を持ち込むランサー]]も居る……
**後に『Grand Order』の第五特異点実装の際のCMにてモラルタ、ベガルタと思しき2本の剣を携えた彼の姿が確認された。しかし本編に登場した際はランサーであり、長らくセイバーとしてのディルムッドは実装されていなかった。
**後に『Grand Order』の第五特異点実装の際のCMにてモラルタ、ベガルタと思しき2本の剣を携えた彼の姿が確認された。しかし本編に登場した際はランサーであり、長らくセイバーとしてのディルムッドは実装されていなかった。
***『TYPE-MOONエース』VOL.11によると、今後"セイバー・ディルムッド"の実装は予定しているとのこと。そしてCMでの登場からざっと'''895日'''で「復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP 2-」にて満を持して実装された。
***『TYPE-MOONエース』VOL.11によると、今後"セイバー・ディルムッド"の実装は予定しているとのこと。そしてCMでの登場からざっと'''895日'''で「復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP 2-」にて満を持して実装された。
*クー・フーリンとの比較について、虚淵氏は「クー・フーリンの戦闘能力には一歩譲るんじゃないかと」とコメント。<ref group="出" name="「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135"/><br>奈須氏は「同じランサーであるクー・フーリンとディルムッドがガチンコで戦ったら、どっちが勝ちますか? 初登場時のクー・フーリンはセイバーに押しまくられましたが、ディルムッドは逆に押してましたよね? ということはディルムッドのほうが強い……?」という質問に対して<br>「ディルムッドはマスターからのバックアップ(魔力供給量)が優れているので、単純な火力勝負ならディルムッドに軍配が上がるかと。日本ではどちらも地形効果はゼロですが、舞台がアイルランドならクー・フーリンに一本かと」(原文)と回答している。<ref group="出">「Fate道場」『コンプティーク』2007年6月号</ref>「ディルムッドはマスターからのバックアップが優れているので~」'''「単純な火力勝負なら~」'''と条件が補足されている通り、虚淵氏は「戦闘能力」、奈須氏は「マスター差も含めた火力勝負」の話であり、別に2人の発言は矛盾していない。また、虚淵氏は戦闘能力では上とは言っているが「クーフーリンが勝つ」とは言っていない。逆に奈須氏も火力だけで戦った場合はディルムッドが勝つとは言っているが何でもありの条件で「ディルムッドが勝つ」とは言っていない。そもそも対軍宝具がないディルムッドが火力勝負で勝つとしている時点で恐らく白兵戦(宝具抜き)での話と思われる。
*クー・フーリンとの比較について、虚淵氏は「クー・フーリンの戦闘能力には一歩譲るんじゃないかと」とコメント。<ref group="出" name="「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135"/><br>奈須氏は「同じランサーであるクー・フーリンとディルムッドがガチンコで戦ったら、どっちが勝ちますか? 初登場時のクー・フーリンはセイバーに押しまくられましたが、ディルムッドは逆に押してましたよね? ということはディルムッドのほうが強い……?」という質問に対して<br>「ディルムッドはマスターからのバックアップ(魔力供給量)が優れているので、単純な火力勝負ならディルムッドに軍配が上がるかと。日本ではどちらも地形効果はゼロですが、舞台がアイルランドならクー・フーリンに一本かと」(原文)と回答している。<ref group="出">「Fate道場」『コンプティーク』2007年6月号</ref>「ディルムッドはマスターからのバックアップが優れているので~」'''「単純な火力勝負なら~」'''と条件が補足されている通り、虚淵氏は「戦闘能力」、奈須氏は「マスター差も含めた火力勝負」の話であり、別に2人の発言は矛盾していない。また、虚淵氏は戦闘能力では上とは言っているが「クーフーリンが勝つ」とは言っていない。逆に奈須氏も火力だけで戦った場合はディルムッドが勝つとは言っているが何でもありの条件で「ディルムッドが勝つ」とは言っていない。そもそも対軍宝具がないディルムッドが火力勝負で勝つとしている時点で恐らく白兵戦(宝具抜き)での話と思われる。
**各本編の時点でのお互いの長所としては、ディルムッドはマスターからの魔力供給が非常に優位な点、クー・フーリンは「刺し穿つ死棘の槍」が強力かつ相性が良い(ディルムッドは幸運Eのためまず回避出来ない)点が挙げられるか。
**各本編の時点でのお互いの長所としては、ディルムッドはマスターからの魔力供給が非常に優位な点、クー・フーリンは「刺し穿つ死棘の槍」が強力かつ相性が良い(ディルムッドは幸運Eのためまず回避出来ない)点が挙げられるか。
*[[ランスロット|バーサーカー]]を相手にした場合の相性が抜群に良い。バーサーカーが戦闘でメインに使う宝具「騎士は徒手にて死せず」で宝具化される諸々の武器は、それが最初から宝具でない限り、「破魔の紅薔薇」の前には無力化されるためである。
**「お願い!アインツベルン相談室」のゼッちゃんの寝言によると、バーサーカーには強いがライダーには弱いとの事。対人宝具しか持たない彼にとって多大な物量を誇る[[イスカンダル|ライダー]]には単純に押し負けるという事と推測される。
**同時に高火力、広範囲の攻撃手段を持つセイバーはライダーとの相性が良いと語られている事がこの説の裏付けになっている。
**同じく物量攻撃のキャスターは、宝具に触れられさえすれば一撃で海魔を霧散できるが、近付くまでにそれなりに苦労している。
*聖杯戦争中、マスターとの関係に終始頭を痛める彼だが、両者の関係がこじれた原因は複数ある。その最たるものはソラウの恋慕だが、彼に何の責任もなかったわけではない。<br>ケイネスは、彼の人格や思想を認める気が無く、サーヴァントはあくまで使い魔=戦いの道具であるとして、始終その様に扱おうとした。<br>ディルムッドの方も、マスターに求めるのは「忠義を受け入れる器」だけであり、ひいては一個人としてのマスターはどうでもよかった節があり、ケイネスの人格や思想と向き合おうとすらしなかった。<br>両者は、命を賭した戦場で共闘しなければならないパートナーでありながら、相互理解を怠った。このことも、彼らの敗因の一つである。
*聖杯戦争中、マスターとの関係に終始頭を痛める彼だが、両者の関係がこじれた原因は複数ある。その最たるものはソラウの恋慕だが、彼に何の責任もなかったわけではない。<br>ケイネスは、彼の人格や思想を認める気が無く、サーヴァントはあくまで使い魔=戦いの道具であるとして、始終その様に扱おうとした。<br>ディルムッドの方も、マスターに求めるのは「忠義を受け入れる器」だけであり、ひいては一個人としてのマスターはどうでもよかった節があり、ケイネスの人格や思想と向き合おうとすらしなかった。<br>両者は、命を賭した戦場で共闘しなければならないパートナーでありながら、相互理解を怠った。このことも、彼らの敗因の一つである。
**「ただ今生の主たる召喚者に忠誠を尽くし、騎士としての名誉を全うすること。それだけが己の望みであると」この言葉に嘘偽りはなく本心で、ディルムッドの望みはただ忠節の騎士として主に聖杯を捧げることのみ。しかしマスターであるケイネスの価値観からすれば、「英霊は英霊なりに、聖杯を求める理由を持ち合わせているはず」であり「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」として、その望みを信じてはおらず、彼が自分に偽りを言っている、という認識だった。<br>そのためケイネスは彼が「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」と疑っていた。彼はいくら問い質されても頑なに「騎士としての面目を果たせばそれで良い。願望器の聖杯はマスター一人に譲り渡す」と終始その一点張り。何故そう思うかを彼に説明しなかったし、ケイネスも「令呪があるのだからいざという時はどうとでもなる」「サーヴァントは所詮道具。道具が何を秘めていようと問題ない」と、ディルムッドに何故そう思ってるのか問うこともしなかった。
**「ただ今生の主たる召喚者に忠誠を尽くし、騎士としての名誉を全うすること。それだけが己の望みであると」この言葉に嘘偽りはなく本心で、ディルムッドの望みはただ忠節の騎士として主に聖杯を捧げることのみ。しかしマスターであるケイネスの価値観からすれば、「英霊は英霊なりに、聖杯を求める理由を持ち合わせているはず」であり「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」として、その望みを信じてはおらず、彼が自分に偽りを言っている、という認識だった。<br>そのためケイネスは彼が「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」と疑っていた。彼はいくら問い質されても頑なに「騎士としての面目を果たせばそれで良い。願望器の聖杯はマスター一人に譲り渡す」と終始その一点張り。何故そう思うかを彼に説明しなかったし、ケイネスも「令呪があるのだからいざという時はどうとでもなる」「サーヴァントは所詮道具。道具が何を秘めていようと問題ない」と、ディルムッドに何故そう思ってるのか問うこともしなかった。
**それでも、ディルムッドがケイネスの人格と才能に目を向けて腹を割って言うべきことをキチンと打ち明けれていれば、ケイネスも多少なりとも態度を軟化させていたとも言われているので、相互理解さえできれば関係の改善は容易だった可能性は十分高い。実際「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」のランサー陣営ルートではソラウの恋慕という核爆弾が依然として残ったものの、相互理解のおかげでケイネスとの関係は劇的に改善した。
**それでも、ディルムッドがケイネスの人格と才能に目を向けて腹を割って言うべきことをキチンと打ち明けれていれば、ケイネスも多少なりとも態度を軟化させていたとも言われているので、相互理解さえできれば関係の改善は容易だった可能性は十分高い。実際「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」のランサー陣営ルートではソラウの恋慕という核爆弾が依然として残ったものの、相互理解のおかげでケイネスとの関係は劇的に改善した。
**また「騎士の誇り」への執着に関しては、「Fate/Accel Zero Order」において主人公たちの活躍によりセイバーとランサーの戦闘が回避された結果、本編のようなこだわりを見せなくなり、ケイネスが帰国するまでの短い期間で特に彼との間でトラブルが起きなかった。
**また「騎士の誇り」への執着に関しては、「Fate/Accel Zero Order」において主人公たちの活躍によりセイバーとランサーの戦闘が回避された結果、本編のようなこだわりを見せなくなり、ケイネスが帰国するまでの短い期間で特に彼との間でトラブルが起きなかった。
*召喚シーンの描写が原作に無いランサー陣営。当然ディルムッドがアニメ本編中で「問おう、貴方が俺のマスターか」という台詞を発することは無い。
*召喚シーンの描写が原作に無いランサー陣営。当然ディルムッドがアニメ本編中で「問おう、貴方が俺のマスターか」という台詞を発することは無い。
**ディルムッド役の緑川光氏とケイネス役の山崎たくみ氏が「召喚シーンをやりたい」と希望するものの実現せず、ディルムッドが上記の台詞を発する機会は永遠に来ないかと思われた……………が、とあるイベントで「『問おう、貴方が俺のマスターか』と言って欲しい」というファンのリクエストに緑川氏が応え、アニメ放送開始から二年以上の時を経て幻のシーンが(完全な形ではないが)実現。会場の『Zero』ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
**ディルムッド役の緑川光氏とケイネス役の山崎たくみ氏が「召喚シーンをやりたい」と希望するものの実現せず、ディルムッドが上記の台詞を発する機会は永遠に来ないかと思われた……………が、とあるイベントで「『問おう、貴方が俺のマスターか』と言って欲しい」というファンのリクエストに緑川氏が応え、アニメ放送開始から二年以上の時を経て幻のシーンが(完全な形ではないが)実現。会場の『Zero』ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアイルランドのスライゴにある銅像『The Pursuit of Diarmuid and Grainne』。構図はそのままに、本気絵のグラニアが描かれている。
*『Fate/Zero』において、ケイネスが急遽手配したというディルムッドの触媒が何だったかは今以て不明である。
*『Grand Order』の最終再臨イラストで彼が摘んでいる木の実は、おそらく彼の伝承に登場するドゥロスの森のナナカマドの実。妖精国の品種で若返りの効能があるとされている。
**グラニアとの逃避行の最中、二人はこの森に身を潜めることになるのだが、ナナカマドの実の効能を知ったグラニアが「食べさせてくれなければ死ぬ」と言ってまで実を取ってくることをせがんだ。結果、ディルムッドは厚意で自分たちを匿ってくれている、森の番人の巨人を殺す羽目になったとされている。
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDでの生前を描いた一枚絵のモチーフは、アイルランドのスライゴにある銅像『The Pursuit of Diarmuid and Grainne』か。芸風は大分違うが、構図はそっくりである。
*『Fate/Grand Order』の最終再臨イラストで彼が摘んでいる木の実は、おそらく彼の伝承に登場するドゥロスの森のナナカマドの実。妖精国の品種で若返りの効能があるとされている。
**グラニアとの逃避行の最中、二人はこの森に身を潜めることになるのだが、ナナカマドの実の効能を知ったグラニアが「食べさせてくれなければ死ぬ」と言ってまで実を取ってくることをせがんだ。結果、ディルムッドは厚意で自分たちを匿ってくれている、森の番人の巨人を殺す羽目になったという。<br>作中では「巨人ハルヴァンとの戦い」とさらっと触れられているだけだが、裏では伝承通りDQNなことになっていたのかもしれない。
== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
;ケイネス・ディルムッドチームの必勝パターン
;ケイネス・ディルムッドチームの必勝パターン
:1. 戦場の誉れとか騎士の誇りとかを意識させない。ただの汚れ仕事の処理業務だと諦観させておく。これを満たすため、セイバーとの接触は厳禁。
:# 戦場の誉れとか騎士の誇りとかを意識させない。ただの汚れ仕事の処理業務だと諦観させておく。これを満たすため、セイバーとの接触は厳禁。
:2. 戦闘は長引かせず、常に撤退ありきで行動。「必滅の黄薔薇」の一撃を与えたら即退却。これを繰り返して相手の消耗を待つ。
:# 戦闘は長引かせず、常に撤退ありきで行動。「必滅の黄薔薇」の一撃を与えたら即退却。これを繰り返して相手の消耗を待つ。
:3. いつでも倒せるバーサーカーチームを利用。可能であればバーサーカーに他チームを殲滅させ、しかるのちに漁夫の利を得る。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」『Fate/Zero material』p.95</ref>
:# いつでも倒せるバーサーカーチームを利用。可能であればバーサーカーに他チームを殲滅させ、しかるのちに漁夫の利を得る。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」『Fate/Zero material』p.95</ref>
:戦略次第では聖杯戦争を制するか、アサシンにあっさり不覚を取るかのどちらかだった。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100"/>
:戦略次第では聖杯戦争を制するか、アサシンにあっさり不覚を取るかのどちらかだった。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100"/>