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だがそう言ったモノはあまりに危険であるため、[[西欧財閥]]によって封印指定にされ、宇宙開発それ自体を人類社会から取り上げ、物理的接触を断たれたほど<ref group = "注">尤も、物理的な侵入方法が存在しない以上、月にロケットを飛ばしたところで、アクセスすることは不可能であるが。</ref>。ただし、例外となるのが[[ウィザード]]と呼ばれる霊子ハッカー。物理的接触の代わりに、ムーンセルが地球を精査する路を通って魂で聖杯へと繋がる能力を持った者達。聖杯は魂を、形而上の人の精神だけは観測できない。しかし知らねばならない。ゆえに自ら人間を招くのである。通常のハッカーも手段があれば表層にアクセスすることは可能だが、魂を霊子化できる魔術師でなければSE.RA.PHは光としか認識できず、第二層以降へのアクセスもできない<ref group = "注">旧世界の魔術師(メイガス)も瞑想の一環としてムーンセル内部にコンタクトしていたという。</ref><ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.212、『Fate/EXTELLA material』p.115"/>。
 
だがそう言ったモノはあまりに危険であるため、[[西欧財閥]]によって封印指定にされ、宇宙開発それ自体を人類社会から取り上げ、物理的接触を断たれたほど<ref group = "注">尤も、物理的な侵入方法が存在しない以上、月にロケットを飛ばしたところで、アクセスすることは不可能であるが。</ref>。ただし、例外となるのが[[ウィザード]]と呼ばれる霊子ハッカー。物理的接触の代わりに、ムーンセルが地球を精査する路を通って魂で聖杯へと繋がる能力を持った者達。聖杯は魂を、形而上の人の精神だけは観測できない。しかし知らねばならない。ゆえに自ら人間を招くのである。通常のハッカーも手段があれば表層にアクセスすることは可能だが、魂を霊子化できる魔術師でなければSE.RA.PHは光としか認識できず、第二層以降へのアクセスもできない<ref group = "注">旧世界の魔術師(メイガス)も瞑想の一環としてムーンセル内部にコンタクトしていたという。</ref><ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.212、『Fate/EXTELLA material』p.115"/>。
=== ムーンセルの中枢 ===
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ムーンセルの中心核にして、その全て。
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七つの階層に及ぶ月の内部は、その実、ムーンセルにとっては“追加メモリ”でしかなく、中枢こそが月を運営し、地球を観測し、過去と未来を収めた頭脳である。運命を一覧する系統樹。情報のみで物理法則を書き換えるまで収束した光。秒単位で枝分かれしていく運命を観測、演算し、光として閉じ込めた単眼の箱。何億光年もの光を閉じ込め、光によって稼働するこの結晶体<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.213"/>。ムーンセルの情報は全てムーンセル中枢の質量へ引き寄せられ、これを電脳空間における引力と考える。
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=== ムーンセルの成り立ち ===
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もともとは異星文明によって置かれた観測機、地球の生命の在り方を記録するだけの装置だった。しかし観測者が観る部分のみが確定し、観ていない部分は確定しないという原理<ref group = "注">EXTRA世界ではこの原理を「ハイゼンベルグの不確定性」と呼称している。現実にもハイゼンベルクの不確定性原理は存在するが、内容は別物なので注意。</ref>を考えるならば、全てを観て不確定の部分を無くさなければならない。全てを平等に、ありのままに記録する為に、観測機以上の性能を必要し、観測から監視、果てには星の運営すら把握する演算器にまで拡張し、観測機であったムーンセルは長い年月を経て、現在の機能を持つに至った<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.212、『Fate/EXTELLA material』p.115"/>
   −
無限の過去と現在を記録するほか、天文学的回数の「1分後の未来」のシミュレートを演算し続けている。「事象の書き換えすら可能になる」とされる<ref group = "注">厳密には膨大なシミュレーションサンプルの中から望む未来に確実に至れる方法を提示できるということ。</ref>。その改竄能力は過去に遡って、現代を望んだ世界に変換出来る程。無限とも言える膨大な未来の可能性を記録している中枢は、フォトニック深淵領域、事象選択樹、熾天の檻(アンジェリカケージ)などと呼ばれる。そして、聖杯戦争に勝ち残った勝者のみが立ち入ることを許される絶対禁断領域<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.213"/>。
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規模が拡張されれば運営方針は複雑化していき、ムーンセルは多くの端末を作り、セクションごとに機能を管理する人工知能さえ作り出した<ref group = "注">これが後に『月の聖杯戦争』におけるNPC、上級AIなどに利用される。</ref>。しかしその一方で、ムーンセルは自らに人工知能を搭載することだけは頑なに拒否した。これは、観測者であるムーンセルに知性があっては、物事の意味を観測者が決定してしまうことになり、ムーンセルはあくまで一つの眼として、絶対的な客観性を維持し続けた。生まれていく知能らしきものを常に解体したことで、ムーンセルには善悪の思想も、未来への欲求も、さらには結末すらなく、神の残した自動書記として存在するだけだった<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.212、『Fate/EXTELLA material』p.115"/><ref group="注">数少ない例外が『Fate/Grand Order』で[[殺生院キアラ]]の情報が[[ゼパル]]の手で並行世界にダウンロードされた事件であり、ムーンセルが[[BB]]をセラフィックスに片道切符で派遣するという特例処置がとられた。</ref>。
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=== ムーンセルの成り立ち ===
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しかし『EXTELLA』では、人間の精神活動を記録するために行われていた『月の聖杯戦争』と、その勝者である[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の選択によって多少なりと、ムーンセルの在り方は変化した。その広大な光子ネットワークを第二のフロンティアとして地球人類に提供。今後のSE.RA.PHは「人間を識るため」のものではなく、「人間が進化するため」の土壌となっていく。そしてムーンセルはただ世界を提供するだけの、観測装置としての在り方は変えないまま、その歴史を記録していく<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』p.115">「Fate/EXTELLA用語辞典-ムーンセル」『Fate/EXTELLA material』p.115。</ref>。
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もともとは異星文明によって置かれた観測機。地球の生命の在り方を記録するだけの装置だったが、観測するのならば「見えない部分<ref group = "注">ハイゼンベルグの不確定性=観測者が観る事で事象を決定させる。観ていない部分は確定しない。</ref>」があってはならず、すべてを平等に、ありのままに記録する為に、観測機以上の性能を必要し、観測から監視、果てには星の運営すら把握する演算器にまで拡張し、観測機であったムーンセルは長い年月を経て、現在の機能を持つに至った<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.212、『Fate/EXTELLA material』p.115"/>。
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=== ムーンセルの中枢 ===
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フォトニック深淵領域、事象選択樹、熾天の檻(アンジェリカケージ)とも。月の中心部に収まる、ルービックキューブに似た物体。宙に浮かび、中で光が輝いている。
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規模が拡張すれば運営方針は複雑化していき、ムーンセルは多くの端末を作り、セクションごとに機能を管理する人工知能さえ作り出した<ref group = "注">これが後に『月の聖杯戦争』におけるNPC、上級AIなどに利用される。</ref>。しかしその一方で、ムーンセルは自らに人工知能を搭載することだけは頑なに拒否した。これは、観測者であるムーンセルに知性があっては、物事の意味を観測者が決定してしまうことになり、ムーンセルはあくまで一つの眼として、絶対的な客観性を維持し続けた。生まれていく知能らしきものを常に解体したことで、ムーンセルには善悪の思想も、未来への欲求も、さらには結末すらなく、神の残した自動書記として存在するだけだった<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.212、『Fate/EXTELLA material』p.115"/><ref group="注">数少ない例外が『Fate/Grand Order』で[[殺生院キアラ]]の情報が[[ゼパル]]の手で並行世界にダウンロードされた事件であり、ムーンセルが[[BB]]をセラフィックスに片道切符で派遣するという特例処置がとられた。</ref>
+
ムーンセルの核にして、その全て。聖杯戦争に勝ち残った勝者のみが立ち入ることを許される絶対禁断領域。<br>
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7つの階層に及ぶ月の内部は、その実、ムーンセルにとっては“追加メモリ”でしかなく、中枢こそが月を運営し、地球を観測し、過去と未来を収めた頭脳である。無限とも言える膨大な未来の可能性を記録している。秒単位で枝分かれしていく運命を観測、演算し、光として閉じ込めた単眼の箱。運命を一覧する系統樹。情報のみで物理法則を書き換えるまで収束した光。何億光年もの光を閉じ込め、光によって稼働する結晶体。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-ムーンセルの中枢」『Fate/EXTRA material』p.213">「Fate/EXTRA用語辞典-ムーンセルの中枢」『Fate/EXTRA material』p.213</ref>
   −
しかし『EXTELLA』では、人間の精神活動を記録するために行われていた『月の聖杯戦争』と、その勝者である[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の選択によって多少なりと、ムーンセルの在り方は変化した。その広大な光子ネットワークを第二のフロンティアとして地球人類に提供。今後のSE.RA.PHは「人間を識るため」のものではなく、「人間が進化するため」の土壌となっていく。そしてムーンセルはただ世界を提供するだけの、観測装置としての在り方は変えないまま、その歴史を記録していく<ref group="出" name="『Fate/EXTELLA material』p.115">「Fate/EXTELLA用語辞典-ムーンセル」『Fate/EXTELLA material』p.115。</ref>。
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ムーンセルの情報は全てムーンセル中枢の質量へ引き寄せられ、これを電脳空間における引力と考える。無限の過去と現在を記録するほか、天文学的回数の「1分後の未来」のシミュレートを演算し続けている。「事象の書き換えすら可能になる」とされる。厳密には膨大なシミュレーションサンプルの中から望む未来に確実に至れる方法を提示できる。その改竄能力は過去に遡って、現代を望んだ世界に変換出来る程。
    
=== SE.RA.PH ===
 
=== SE.RA.PH ===
第三虚構世界。Serial Phantasm。
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Serial Phantasm。第三虚構世界。
    
規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った“月を回す都市型エンジン”。要はムーンセルが後から増築した追加エンジン、追加メモリ、追加レイヤーである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.196、『Fate/EXTELLA material』p.110">「Fate/EXTRA用語辞典-SE.RA.PH」『Fate/EXTRA material』p.196、「Fate/EXTELLA用語辞典-SE.RA.PH」『Fate/EXTELLA material』p.110。</ref>。細菌から人間に至るまで、何兆、何京もの生命の記憶が保存されている。ムーンセル・オートマトンの表層世界。いわば電脳世界だが、スーパーコンピュータや有機ネットワークなどのものとはそれこそ桁が違う。通常の電脳世界では英霊の再現をしようとすれば一体でも即座にリソースを使い果たしてシステムダウンするのだが、それが霊子虚構世界では100体以上が存在している。そのうえ極めて精巧なNPCの作りこみや世界そのもののモデリングなども一般的な電脳世界の比ではない。
 
規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った“月を回す都市型エンジン”。要はムーンセルが後から増築した追加エンジン、追加メモリ、追加レイヤーである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.196、『Fate/EXTELLA material』p.110">「Fate/EXTRA用語辞典-SE.RA.PH」『Fate/EXTRA material』p.196、「Fate/EXTELLA用語辞典-SE.RA.PH」『Fate/EXTELLA material』p.110。</ref>。細菌から人間に至るまで、何兆、何京もの生命の記憶が保存されている。ムーンセル・オートマトンの表層世界。いわば電脳世界だが、スーパーコンピュータや有機ネットワークなどのものとはそれこそ桁が違う。通常の電脳世界では英霊の再現をしようとすれば一体でも即座にリソースを使い果たしてシステムダウンするのだが、それが霊子虚構世界では100体以上が存在している。そのうえ極めて精巧なNPCの作りこみや世界そのもののモデリングなども一般的な電脳世界の比ではない。
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;試写室
 
;試写室
:「生者でも白野でもなく、あるマスターの要素を持った死の総体に過ぎない」事実を知ったハクノが失意の中で辿り着いた記録。[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]に対して「俺は憎しみしかない」「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した<ruby>誰か</rb><rt>白野</RT></RUBY>の余計なお世話<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第8話「无二打」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]。</ref>。「ウィザードでもマスターでもなく過去に存在した人間の再現データ、NPCに過ぎない」者がハクノにマスターとして一番大事なものをここで思い出させようと用意した<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」。</ref>。
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:「生者でも白野でもなく、あるマスターの要素を持った死の総体に過ぎない」事実を知ったハクノが失意の中で辿り着いた記録。[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]に対して「俺は憎しみしかない」「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した<ruby><rb>誰か</rb><rt>白野</RT></RUBY>の余計なお世話<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第8話「无二打」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]。</ref>。「ウィザードでもマスターでもなく過去に存在した人間の再現データ、NPCに過ぎない」者がハクノにマスターとして一番大事なものをここで思い出させようと用意した<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」。</ref>。
 
:1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとされるが、今はやきそばパンだけが残されている<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]。</ref>。
 
:1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとされるが、今はやきそばパンだけが残されている<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]。</ref>。
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:死の直前でフロアと同化したリンとラニの本体(オリジナル)の意識は、いまだ『聖杯戦争』のただ中にある。彼女たちは霧のかかった意識のまま、本能に従い、代理となる分身(アバター)を作成。勝敗を明らかにする為、対戦相手を殺し第七階層に上がるという当初の目的の為に戦闘を再開したのだが、すでにムーンセルは私たちに引き分けの判定を与えていた為に、何年、何十年、何百年と戦いを繰り返しても彼女たちが勝者としてフロアから開放される時は来ず、500年の殺し合いが続き、彼女たちもようやく状況を諦めた。自分たちではもう判定は覆らない。片方を殺したところで片方が勝者になる事はない。オリジナルに意識はなく、分身を介して活動することしかできないが、無数の分身を量産し殺し合わせる生体ユニットとして活動し続ける事で摩耗し、彼女達はムーンセルが終了の判定を下すことで第六階層まであがってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、倒されて敗者としてカウントされるかだけである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第10話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。  
 
:死の直前でフロアと同化したリンとラニの本体(オリジナル)の意識は、いまだ『聖杯戦争』のただ中にある。彼女たちは霧のかかった意識のまま、本能に従い、代理となる分身(アバター)を作成。勝敗を明らかにする為、対戦相手を殺し第七階層に上がるという当初の目的の為に戦闘を再開したのだが、すでにムーンセルは私たちに引き分けの判定を与えていた為に、何年、何十年、何百年と戦いを繰り返しても彼女たちが勝者としてフロアから開放される時は来ず、500年の殺し合いが続き、彼女たちもようやく状況を諦めた。自分たちではもう判定は覆らない。片方を殺したところで片方が勝者になる事はない。オリジナルに意識はなく、分身を介して活動することしかできないが、無数の分身を量産し殺し合わせる生体ユニットとして活動し続ける事で摩耗し、彼女達はムーンセルが終了の判定を下すことで第六階層まであがってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、倒されて敗者としてカウントされるかだけである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第10話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。  
 
:第六階層の中心にあるドーム「心臓世界アストライア」にリンとラニの本体が安置されているが、分身たちはこのドームに入る事を本能的に恐れている。いかに代理といえ、分身(借り物)が本物に近づき、これを直視しようとした時、自己矛盾により砕け散る可能性があった為だ。また、分身たちでは本体に干渉する事はできないため、自殺する事も叶わなかった。 フロアの心臓部分であり、この天秤の上からどちらかが欠けた時、第六階層は崩壊する。分身たちの行いはすべて、眠り続ける本体にフィードバックされる構造になっており、分身たちは消滅の際、蓄積した情報・記憶を本体に送り届ける<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。
 
:第六階層の中心にあるドーム「心臓世界アストライア」にリンとラニの本体が安置されているが、分身たちはこのドームに入る事を本能的に恐れている。いかに代理といえ、分身(借り物)が本物に近づき、これを直視しようとした時、自己矛盾により砕け散る可能性があった為だ。また、分身たちでは本体に干渉する事はできないため、自殺する事も叶わなかった。 フロアの心臓部分であり、この天秤の上からどちらかが欠けた時、第六階層は崩壊する。分身たちの行いはすべて、眠り続ける本体にフィードバックされる構造になっており、分身たちは消滅の際、蓄積した情報・記憶を本体に送り届ける<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。
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==関連==
 
==関連==
 
;ヴィーナス・スタチュー
 
;ヴィーナス・スタチュー
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;サクラヴェール・グランデ
 
;サクラヴェール・グランデ
:ムーンセル中枢への到達を阻む最後の壁の名称。またの名を論理への挑戦<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』「サクラヴェール・グランデ」p.183">「Fate/EXTRA用語辞典-サクラヴェール・グランデ」</ref>。
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:ムーンセル中枢への到達を阻む最後の壁の名称。またの名を倫理への挑戦<ref group="出" name="「サクラヴェール・グランデ」『Fate/EXTRA material』p.183">「Fate/EXTRA用語辞典-サクラヴェール・グランデ」『Fate/EXTRA material』p.183</ref>。
:初期案ではサクラヴェール・ディーバ。ディーバはゴディバに近いイントネーションで発音するらしく、ゴッデス・ディーバ。略してゴディバとなる。しかし流石に最後の最後でコメディにするのもどうかと思ったのか、グランデに変更されたようだ<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』「サクラヴェール・グランデ」p.183"/>。
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:初期案ではサクラヴェール・ディーバ。ディーバはゴディバに近いイントネーションで発音する。ゴッデス・ディーバ、略してゴディバとなる。しかし流石に最後の最後でコメディにするのもどうかと思ったのか、グランデに変更されたようだ<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』「サクラヴェール・グランデ」p.183"/>。
    
;サクラメント
 
;サクラメント
:月の裏側限定マネー。『[[Fate/EXTRA|EXTRA]]』における「PP」の名前を[[BB]]が勝手に変えてしまったが、その理由が「名前が可愛くない」というものであり、名称の由来も「サクラ印の、元気になるサプリメント。略してサクラメント」らしい<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.183-184">「Fate/EXTRA用語辞典-サクラメント」『Fate/EXTRA material』p.183-184。</ref>。ざっくり説明すると、名称を「円」を「桜」に変えたようなもの<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』「サクラメント」p.183">「Fate/EXTRA用語辞典-サクラメント」『Fate/EXTRA material』p.183。</ref>。
+
:月の裏側でのみ使える貨幣。
:元の名称であるPPとは月の裏側における(経済貨幣としての)魔力であり、魔力=メモリでルビをふると分かり易い。電脳空間において、何かを作る、変える、動かすのに必要なもの。全体の総量は決まっているが、基本的に一箇所にたまる事はなく、流動してSE.RA.PHを回すもの<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』「サクラメント」p.183"/>。
+
:『[[Fate/EXTRA|EXTRA]]』における「PP」の名前を[[BB]]が「名前が可愛くない」からと勝手に変えた。「円」を「桜」に変えたようなもの。「サクラ印の、元気になるサプリメント」を略してのサクラメントらしい。一般にサクラメントというと宗教的な秘蹟のことだが、[[無銘|紅茶]]はおかん的な気遣いで黙っていた。
:初期案では<ruby><rb>貨幣</rb><rt>サクラメント</rt></ruby>を管理する銀行頭取みたいな[[アルターエゴ]]がいたが、製品版[[Fate/EXTRA CCC|CCC]]には気配たりとも登場しない<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』「サクラメントp.184">「Fate/EXTRA用語辞典-サクラメント」『Fate/EXTRA material』p.184。</ref>
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:元の名称であるPPとは月の裏側における(経済貨幣としての)魔力であり、魔力=メモリでルビをふると分かり易い。電脳空間において、何かを作る、変える、動かすのに必要なもの。全体の総量は決まっているが、基本的に一箇所にたまる事はなく、流動してSE.RA.PHを回すもの。
:ちなみに宗教的な秘蹟もサクラメントというが、『Fate/EXTRA material』では[[無銘|紅茶]]はおかん的な気遣いで黙っていた。
+
:初期案では<ruby><rb>貨幣</rb><rt>サクラメント</rt></ruby>を管理する銀行頭取みたいな[[アルターエゴ]]がいたが、製品版[[Fate/EXTRA CCC|CCC]]には気配たりとも登場しない。<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.183-184">「Fate/EXTRA用語辞典-サクラメント」『Fate/EXTRA material』p.183-184</ref>
    
;シールド
 
;シールド
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;上級AI
 
;上級AI
:聖杯戦争を円滑に進めるために作られた仮想生命。製造された経緯は一般NPCと同じだが、上級AIには確固たる人権と人格、魂が与えられている。非常に高度な知性を持ち合わせ、その人格に従った判断も許容されている<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.187">「Fate/EXTRA用語辞典-上級AI」『Fate/EXTRA material』p.187。</ref>
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:聖杯戦争を円滑に進めるために作られた仮想生命。製造された経緯はNPCと同じだが、上級AIには確固たる人権と人格、魂が与えられている。<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.187">「Fate/EXTRA用語辞典-上級AI」『Fate/EXTRA material』p.187</ref>非常に高度な知性を持ち合わせ、その人格に従った判断も許容されている。
 
:上級AIは製作コストが高いため、一度の聖杯戦争ではオールリセットされない。彼らは定番のキャラクターとして次の聖杯戦争に移行する。経験こそリセットされるが人格は次回以降も引き継がれる。
 
:上級AIは製作コストが高いため、一度の聖杯戦争ではオールリセットされない。彼らは定番のキャラクターとして次の聖杯戦争に移行する。経験こそリセットされるが人格は次回以降も引き継がれる。
 
:また、上級AIは獲得した記録を自分から消去する事はできず、自分を殺す事が出来ない。どれほど陰惨な記憶でも残し続け、ムーンセルに提出する事が彼らの大原則であり、存在意義<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.187"/>。ただしバックアップに預けることは出来る。
 
:また、上級AIは獲得した記録を自分から消去する事はできず、自分を殺す事が出来ない。どれほど陰惨な記憶でも残し続け、ムーンセルに提出する事が彼らの大原則であり、存在意義<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.187"/>。ただしバックアップに預けることは出来る。

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