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サイズ変更なし 、 2013年8月2日 (金) 18:38
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:HFルートにおけるイリヤとの夜の公園の会話で「正義の味方」であり続ける事を選んだBADENDより。理想のために親しい少数を見限ってでも多くを救う決意を固めた士郎の姿に言峰はかつての宿敵の姿を重ね、桜や臓硯だけでなくやがて凛やイリヤも葬り去った士郎が勝者となり、そして士郎が聖杯を破壊する事によって第五次聖杯戦争は終結するであろうと予言する。
 
:HFルートにおけるイリヤとの夜の公園の会話で「正義の味方」であり続ける事を選んだBADENDより。理想のために親しい少数を見限ってでも多くを救う決意を固めた士郎の姿に言峰はかつての宿敵の姿を重ね、桜や臓硯だけでなくやがて凛やイリヤも葬り去った士郎が勝者となり、そして士郎が聖杯を破壊する事によって第五次聖杯戦争は終結するであろうと予言する。
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;「おまえには自分という概念がない。だがそのおまえが、まさか一つの命に拘るとはな。いや、それとも——」<br />多くの命に拘る、のではなく。一つの命に拘るが如く、全ての命に拘ったのか。
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;「おまえには自分という概念がない。だがそのおまえが、まさか一つの命に拘るとはな。いや、それとも――」<br />多くの命に拘る、のではなく。一つの命に拘るが如く、全ての命に拘ったのか。
 
:HFルートにおけるイリヤとの夜の公園の会話で「桜の味方」となる事を決めた後の会話より。<br />思い出を切り捨てる事ができず、切嗣とは違う道を取ったことに若干失望しつつも、自分と同じく破綻者と見ていた士郎が信念を捨て去ってまで桜一人の命に執着したのは言峰にとっても意外だったようだ。<br />しかし、自分が分からなかったものを同類の破綻者が理解し始めているその抜け駆けに対して言峰自身、若干の羨望も抱いていた。
 
:HFルートにおけるイリヤとの夜の公園の会話で「桜の味方」となる事を決めた後の会話より。<br />思い出を切り捨てる事ができず、切嗣とは違う道を取ったことに若干失望しつつも、自分と同じく破綻者と見ていた士郎が信念を捨て去ってまで桜一人の命に執着したのは言峰にとっても意外だったようだ。<br />しかし、自分が分からなかったものを同類の破綻者が理解し始めているその抜け駆けに対して言峰自身、若干の羨望も抱いていた。
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;「……ふん。それにな、告白すれば八つ当たりでもある。以前からよもや、とは思っていたが、事ここに至ってようやく気が付いた」<br />「———私は、おまえたちを羨んでいる。求めても得られなかったもの。手に入れたというのに手に入らなかったもの。どのような戒律をもってしても、指の隙間から零れ落ちた無数の澱」<br />「その鬱積を、ここで帳消しにするのみだ」
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;「……ふん。それにな、告白すれば八つ当たりでもある。以前からよもや、とは思っていたが、事ここに至ってようやく気が付いた」<br />「―――私は、おまえたちを羨んでいる。求めても得られなかったもの。手に入れたというのに手に入らなかったもの。どのような戒律をもってしても、指の隙間から零れ落ちた無数の澱」<br />「その鬱積を、ここで帳消しにするのみだ」
 
:HFルート終盤より。ついに桜を開放し、汚染された大聖杯の前に立った士郎とそれを守るように現れた言峰。元より相容れない目的の為に共闘していた両者が最後まで生き残っていたならばこうなる事は必然。満身創痍の体で対峙する中で言峰はついに自分でも自覚しきれていなかったアンリマユ誕生を渇望していた理由に気が付いた。ちなみにPC版で「八つ当たり」の部分はPS2版では「'''感傷'''」と書き換えられている。
 
:HFルート終盤より。ついに桜を開放し、汚染された大聖杯の前に立った士郎とそれを守るように現れた言峰。元より相容れない目的の為に共闘していた両者が最後まで生き残っていたならばこうなる事は必然。満身創痍の体で対峙する中で言峰はついに自分でも自覚しきれていなかったアンリマユ誕生を渇望していた理由に気が付いた。ちなみにPC版で「八つ当たり」の部分はPS2版では「'''感傷'''」と書き換えられている。
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;「だがいい{{rb(条件,ハンデ)}}だ。つまるところ、私とおまえの戦いは」<br />「外敵との戦いではなく、自身を賭ける戦いという事だ———!」
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;「だがいい{{rb(条件,ハンデ)}}だ。つまるところ、私とおまえの戦いは」<br />「外敵との戦いではなく、自身を賭ける戦いという事だ―――!」
 
:HFルート終盤より。大聖杯の前で互いに満身創痍の体を押した最終決戦。格闘技術で圧倒する言峰であったが固有結界の暴走によって体中から剣が生えてくる士郎の体は殴る度に言峰の拳も傷付ける。どちらが息絶えるのが先か…長かったHFルートを締めくくる最後の泥仕合に空虚であった言峰も己の存在を賭けて叫ぶ。
 
:HFルート終盤より。大聖杯の前で互いに満身創痍の体を押した最終決戦。格闘技術で圧倒する言峰であったが固有結界の暴走によって体中から剣が生えてくる士郎の体は殴る度に言峰の拳も傷付ける。どちらが息絶えるのが先か…長かったHFルートを締めくくる最後の泥仕合に空虚であった言峰も己の存在を賭けて叫ぶ。
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:「この世全ての悪」による火災を見て。初めて識った、己と世界との繋がりを実感し、歓喜と絶望を込めての言葉。
 
:「この世全ての悪」による火災を見て。初めて識った、己と世界との繋がりを実感し、歓喜と絶望を込めての言葉。
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;「食うか————?」
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;「食うか――――?」
:泰山にて。目の前には例の麻婆、手にはレンゲ。そして士郎を見て一言。<br />聞かれた士郎は '''「食うか————!」''' と断言。
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:泰山にて。目の前には例の麻婆、手にはレンゲ。そして士郎を見て一言。<br />聞かれた士郎は '''「食うか――――!」''' と断言。
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;「——お嬢さん。未婚の女性が、冗談でもそんな事を口にしてはいけないな」
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;「――お嬢さん。未婚の女性が、冗談でもそんな事を口にしてはいけないな」
 
:「トラぶる花札道中記」より。タイガの無神経な言葉に爆発寸前。それにしても、タイガをお嬢さんと呼ぶのは言峰くらいだろう。
 
:「トラぶる花札道中記」より。タイガの無神経な言葉に爆発寸前。それにしても、タイガをお嬢さんと呼ぶのは言峰くらいだろう。
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== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
;綺礼の妻
 
;綺礼の妻
:まだ己の本性に気付いていなかった頃、迷い悩む渦中にあった綺礼が、「人並みの幸福のカタチ」を得る試みとして迎えた妻。死病を患っていて、余命のない女性だった。「そんな女だから選んだのか、その女しか選べなかったのか。その基準だけは、こうして思い返しても判らない」と綺礼は述べている。<br />共に暮らしたのは2年ほど。その間に子供を儲けている。<br />「何もない空虚な自分」というものに苦悩する綺礼をそのまま愛し、癒そうとした女性。綺礼からすれば「聖女」だったという。<br />最期は、「私にはおまえを愛せなかった」と告げる綺礼に対し、「——いいえ。貴方は私を愛しています」と告げ、微笑みながら自害した。綺礼が人を愛せることを証明するために。女には、最期に綺礼が泣いているように見えた。女には。<br />確かに綺礼は女の死を悲しんだ。だが、悲しんだのは「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかった」からだ、と綺礼は述懐する。<br />——その、自分の手で殺したかったという願望が、ただの「快楽」のためであったのか、「愛したものだからこその悲哀」なのか、綺礼は考えることに蓋をした。女の死は「無意味」だったと断じながらも、「無価値」にはしたくないと、考えることを止めた。<br />なお、この影響かどうかは不明だが、『stay night』の桜ルートにて、士郎と共にアインツベルンの森でイリヤを逃がそうとした際に、「助けた者が女なら殺すな。目の前で死なれるのは、中々に応えるぞ」と士郎に漏らしている。
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:まだ己の本性に気付いていなかった頃、迷い悩む渦中にあった綺礼が、「人並みの幸福のカタチ」を得る試みとして迎えた妻。死病を患っていて、余命のない女性だった。「そんな女だから選んだのか、その女しか選べなかったのか。その基準だけは、こうして思い返しても判らない」と綺礼は述べている。<br />共に暮らしたのは2年ほど。その間に子供を儲けている。<br />「何もない空虚な自分」というものに苦悩する綺礼をそのまま愛し、癒そうとした女性。綺礼からすれば「聖女」だったという。<br />最期は、「私にはおまえを愛せなかった」と告げる綺礼に対し、「――いいえ。貴方は私を愛しています」と告げ、微笑みながら自害した。綺礼が人を愛せることを証明するために。女には、最期に綺礼が泣いているように見えた。女には。<br />確かに綺礼は女の死を悲しんだ。だが、悲しんだのは「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかった」からだ、と綺礼は述懐する。<br />――その、自分の手で殺したかったという願望が、ただの「快楽」のためであったのか、「愛したものだからこその悲哀」なのか、綺礼は考えることに蓋をした。女の死は「無意味」だったと断じながらも、「無価値」にはしたくないと、考えることを止めた。<br />なお、この影響かどうかは不明だが、『stay night』の桜ルートにて、士郎と共にアインツベルンの森でイリヤを逃がそうとした際に、「助けた者が女なら殺すな。目の前で死なれるのは、中々に応えるぞ」と士郎に漏らしている。
 
*以上は『stay night』での綺礼。<br />『Zero』での綺礼は未だ悟りを得ていないため、妻に関する記憶をねじ曲げているとされ、この時覚えたはずの「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかった」という思いは自覚していない。
 
*以上は『stay night』での綺礼。<br />『Zero』での綺礼は未だ悟りを得ていないため、妻に関する記憶をねじ曲げているとされ、この時覚えたはずの「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかった」という思いは自覚していない。
 
*後に同様の思いを父・璃正の死に際しても憶えたが、妻の時と同様にまだ悟りを得ていないため、無理やりに封じ込めた。<br />また、後に[[間桐臓硯]]が父の死を弄ぶような発言をした際には、悟りを得た後だったもののまだ直後だったゆえか、臓硯に反発している。
 
*後に同様の思いを父・璃正の死に際しても憶えたが、妻の時と同様にまだ悟りを得ていないため、無理やりに封じ込めた。<br />また、後に[[間桐臓硯]]が父の死を弄ぶような発言をした際には、悟りを得た後だったもののまだ直後だったゆえか、臓硯に反発している。
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