「カール大帝」の版間の差分
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: 『[[Fate/EXTELLA]]』の続編である『Fate/EXTELLA LINK』にて登場した新規サーヴァント。 | : 『[[Fate/EXTELLA]]』の続編である『Fate/EXTELLA LINK』にて登場した新規サーヴァント。 | ||
: 突如攻性プログラムを用いて[[主人公 (EXTRA)]]たちの領域を侵略し始め、[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]を召喚し攫って行った英霊。 | : 突如攻性プログラムを用いて[[主人公 (EXTRA)]]たちの領域を侵略し始め、[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]を召喚し攫って行った英霊。 | ||
− | : [[カルナ]] | + | : [[カルナ]]を始めとした数々のサーヴァントを「天声同化(オラクル)」によって配下に加えており、究極的にはムーンセル全てを同化することで、世界(神)と自分だけが存在する永劫の平和と完全な平等を実現しようとする。 |
; 人物 | ; 人物 | ||
− | : 勝利に対しても敗北に対しても決して苦悩せず、迷わず、冷静な判断で邁進する威風堂々たる王。 | + | : 筋骨隆々とした体躯を黄金の鎧と王冠に包んだ偉丈夫。一人称は基本的に「余」、私的な場面でのみ「私」。 |
+ | :勝利に対しても敗北に対しても決して苦悩せず、迷わず、冷静な判断で邁進する威風堂々たる王。 | ||
: 過去現在未来において神に次ぐ愛を持つと豪語しており、敵に対しては苛烈極まりないが、「神」への恭順を示した者については寛容に受け入れる。 | : 過去現在未来において神に次ぐ愛を持つと豪語しており、敵に対しては苛烈極まりないが、「神」への恭順を示した者については寛容に受け入れる。 | ||
− | : | + | : 実際に自軍への態度は基本的にはおおらかであり、部下の作戦失敗の報告を受けても常に余裕と冷静さを保って次なる指令を下す。 |
+ | : また永劫の平和の為とはいえ、事実上一方的に侵攻、ないし強制的に同化させている者達に対して「[[セイヴァー]]の資格を持たなかった自身の愚昧」として謝罪を独白するなど、その内心は決して単なる傲慢な侵略者に限らないことが伺える。 | ||
+ | : 生前の彼は古代遺跡にてアルテラとの邂逅を経て夢見る心を排し徹底した現実主義者として生きたが、英霊として召喚される本来の彼は現実主義者では有るが夢見る心を失っていない、いわば[[シャルルマーニュ]]の要素が混ざったカール大帝として召喚される。 | ||
+ | : しかし今回の召喚においては二人のつながりは断絶しており、徹底した現実主義者であるカール大帝と夢見る心を持ち幻想の中で生きたシャルルマーニュといった形で分離してしまっている。 | ||
+ | : 「永劫の平和」を目的としているものの、それはあくまでカール大帝という役割を果たすための目的でしかなく、ただの人間としてのカールの本心は「自分らしく生きたい」という純粋なものであり、生に執着のないサーヴァントを除いた多くのサーヴァントが格の高さすら超えて「天声同化(オラクル)」の影響を受けてしまうのもこのため。 | ||
+ | : そういった経緯もあってか素の人間性は意外とざっくばらんであり、「気の休める部屋ではもう少し簡素な服装でいたい」「部屋でも王の威厳というものが必要なのか」といった旨の発言をするなど、所々で自身の別側面である[[シャルルマーニュ]]との共通性を見せる。 | ||
; 能力 | ; 能力 | ||
− | : | + | : 主に第一宝具でもある大剣を使用しているが、シャルルマーニュ同様に複数の武器を使用している描写も存在している。 |
− | + | :;天声同化(オラクル) | |
− | :彼が本来持っているカリスマスキルが異星鍵(モノリス)に接触した事で変質した特殊スキル。 | + | ::彼が本来持っているカリスマスキルが異星鍵(モノリス)に接触した事で変質した特殊スキル。 |
− | : | + | ::あらゆるものを隷属・同一化する能力であり、サーヴァントであっても本来の人間性や性格を保ったまま自身の配下に加える事ができる。ただし、それでも本来の行動を曲げていることに変わりはなく、どこかしらに歪みが出ている場合がある。 |
− | :発動条件も「彼に少しでも賛意や同情を示すこと」という非常に緩いものであり、善意に則り切実な願いを持って行動する彼にそれらの感情を示さないことが非常に難しいため避ける事は困難である。 | + | ::発動条件も「彼に少しでも賛意や同情を示すこと」という非常に緩いものであり、善意に則り切実な願いを持って行動する彼にそれらの感情を示さないことが非常に難しいため避ける事は困難である。 |
− | :ただしちょっと殴っただけで解けたり戦闘不能にしないと解けなかったりと、かかり方の程度や解除の難易度は人によってまちまち。 | + | ::ただしちょっと殴っただけで解けたり戦闘不能にしないと解けなかったりと、かかり方の程度や解除の難易度は人によってまちまち。 |
− | :また精神に干渉するスキルであるため、精神汚染のような精神干渉を無効化するスキルを持つ者には効果がない。 | + | ::また精神に干渉するスキルであるため、精神汚染のような精神干渉を無効化するスキルを持つ者には効果がない。 |
+ | ::上記の通り、そのトリガーは「生きたい」という意志であり、生を全うしたいと思うものすべてが対象となる。また、本能に忠実になっているためか、バーサーカーは一人残らず大帝の手に落ちている。 | ||
+ | ::一方、本質が幻想・神性ゆえに生きるという概念から遠い者、既に己の生を全力で駆け抜けた者、生きたくはあるが大帝に従うことは魂の死を意味する者などには効果が薄い模様。プレイヤー陣営は大体このいずれか。 | ||
== ステータス == | == ステータス == | ||
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== [[宝具]] == | == [[宝具]] == | ||
;聖剣ジュワユーズ | ;聖剣ジュワユーズ | ||
− | : | + | :第一宝具。通常手にしている黄金の大剣。 |
− | : | + | :シャルルマーニュと共通する宝具だが、史実に生きたカール大帝にとっては「後天的に幻想が付与された剣」でしかない為に真価を発揮できない。 |
+ | :それでも単なる剣として見た場合、魔力を纏わせることで強烈な斬撃を放つなど十二分な性能を誇る。 | ||
;カロルス・パトリキウス | ;カロルス・パトリキウス | ||
− | : | + | :第二宝具。ムーンセルに駐在するような形で存在する巨大な浮遊都市。劇中での通称は「機動聖都」。 |
− | : | + | :自動拡大型巨大要塞にして、カール大帝の電脳体を覆う黄金の鎧。機動聖都領域そのもの。 |
+ | :ちなみに「パトリキウス」は本来、ローマおよびイタリアの守護者へと与えられる称号を意味する。 | ||
; 聖なるかな、今こそ威光が地に満ちる(カロルス・パトリキウス・アウクトリタス) | ; 聖なるかな、今こそ威光が地に満ちる(カロルス・パトリキウス・アウクトリタス) | ||
<!-- : ランク:<br />種別:<br />レンジ:~<br />最大捕捉:人<br />由来: --> | <!-- : ランク:<br />種別:<br />レンジ:~<br />最大捕捉:人<br />由来: --> | ||
− | : | + | :第三宝具。カロルス・パトリキウスの奥の手。 |
− | : | + | :機動聖都の一部にして最奥部である礼拝堂に存在する祭壇を呼び出し、自身を模した巨大な人形攻撃形態へと大変化させ、あらゆる敵性体を一掃する。 |
+ | :レーザー光線、自身の像を模した形状のミサイルなど多彩な武装を備えるほか、巨体を活かした格闘戦も可能。 | ||
+ | :腰部と口部にそれぞれ魔力炉が搭載されており、ここが事実上の弱点となっている。 | ||
+ | :『EXTELLA LINK』のラスボス及びその前座として単体で登場し、基本的に四足歩行で行動し、戦闘を行う。 | ||
+ | :またプレイアブルキャラクターとしてのカール大帝の宝具であり、この時は直立二足歩行で立ち上がり、ミサイルやレーザーの連射でエリア内の敵を一掃する。 | ||
;カロルス・パトリキウス・ディミッテ | ;カロルス・パトリキウス・ディミッテ | ||
− | : | + | :第四宝具。別名「最後の審判(ウルティム・プロパテール)」。 |
− | : | + | :自身が生前に接触し、そしてムーンセルにて再び巡り合った謎のアーティファクト「異星鍵(モノリス)」の力を得て、サーヴァントのみならずSE.RA.PHの全電脳体を一度に同化することが可能。 |
+ | :ただし、この場合一挙に同化できるのは全体の六割程度であり、残りの四割は意識を維持できない。 | ||
+ | |||
+ | == 使用技 == | ||
+ | ===[[Fate/EXTELLA LINK]]=== | ||
+ | ; ジュワユーズ・クルクス | ||
+ | : 縦回転斬りと横回転斬りにより発生した十字の光波を前方に放つ。 | ||
+ | ; インペルフェクトゥス・アウクトリタス | ||
+ | : 部分召喚した「アウクトリタス」の腕を両手に装着し、巨大な腕による3連撃を放つ。 | ||
+ | ; 言祝げ、神は天にあり(ジュワユーズ) | ||
+ | : 自身を中心に「ジュワユーズ」の力を小規模解放し、爆発を発生させる。 | ||
+ | ; 神の鉄槌 | ||
+ | : その場で飛び上がり、部分召喚した「アウクトリタス」の腕を地面に叩き付け、放射状に地割れを起こす。 | ||
+ | ; 守護者の帰還 | ||
+ | : 「アウクトリタス」の砲台を部分召喚し、砲撃する。 | ||
+ | ; カロルス・パトリキウス・ディミッテ | ||
+ | : 前方に突き出した手より同化ウィルスを放出する。ヒットした敵をウィルスの力でスタン状態にする。 | ||
+ | ; ジュワユーズ・ポエナ | ||
+ | : 「ジュワユーズ」に聖なる魔力を纏わせ叩き付ける。さらに、大爆発を起こし追撃する。 | ||
== 真名:カール大帝 == | == 真名:カール大帝 == | ||
− | : | + | :カール大帝。聖なる王。フランク王国国王にして威風堂々の男。 |
− | : | + | :「シャルルマーニュ伝説」における聖王・[[シャルルマーニュ]]のモデルとされる。 |
− | : | + | :古典ローマ・キリスト教・ゲルマンの文化を融合させた、中世以降のヨーロッパの王国の太祖、いわば「ヨーロッパの父」とも言える存在。 |
+ | :シャルルマーニュはセイバークラスの全盛期として召喚された自らの別側面に当たり、王としての全盛期がカール大帝に当たる。 | ||
+ | |||
+ | :八世紀から九世紀の間に西ヨーロッパの統一を成し遂げ、ローマ帝国崩壊以来の混乱に終止符を打ち、遂にはローマ皇帝を名乗った覇王。 | ||
+ | :神への信仰に篤い王としても知られており、「平和なくして神を喜ばせることはできない」といった発言も残されている。 | ||
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+ | :シャルルマーニュが幻想に依った聖騎士ならば、カール大帝は史実における聖王である。 | ||
+ | :苦々しい現実を前に、あまりにも遠い理想を目指してただ戦い続けた現実主義の化身にして、極致的なまでの夢想家。 | ||
+ | :平和の為には剣を握るしかない事実を、自身の夢見た幻想への決別の手向けとして、男は世界に挑み続けた。 | ||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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;[[シャルルマーニュ]] | ;[[シャルルマーニュ]] | ||
:自分自身の別名。「存在そのものが過ち」とまで辛辣に言い放っている。 | :自分自身の別名。「存在そのものが過ち」とまで辛辣に言い放っている。 | ||
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:同じ聖人として共感する部分が強いのか「結婚しよう」と爆弾発言を言い放っていた。 | :同じ聖人として共感する部分が強いのか「結婚しよう」と爆弾発言を言い放っていた。 | ||
+ | ;[[アルトリア・ペンドラゴン]] | ||
+ | :高潔さに惹かれたのか、ジャンヌ同様に「結婚しよう」と勧誘した。 | ||
+ | :なお、彼女からはどこぞの[[ギルガメッシュ|金ピカストーカー]]と同類扱いされてしまった。 | ||
;[[イスカンダル]] | ;[[イスカンダル]] | ||
:広大な領土を治めた王として一目置いてはいるが、酒を大量に飲まされることには辟易している模様。 | :広大な領土を治めた王として一目置いてはいるが、酒を大量に飲まされることには辟易している模様。 | ||
+ | ;[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]] | ||
+ | :プロローグで彼女を自陣営へと召喚し、拐す。 | ||
+ | :かつて生前に触れた異星鍵を通じて[[捕食遊星ヴェルバー|異星]]と縁を持ったためか、彼女のことを「姉上」と呼ぶ。 | ||
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*名前の通り、大きくカールした髪型が特徴的。 | *名前の通り、大きくカールした髪型が特徴的。 | ||
**トランプのハートのキングのモデルになった王であるので、キャラクターデザインもそちらに寄せている感はある。 | **トランプのハートのキングのモデルになった王であるので、キャラクターデザインもそちらに寄せている感はある。 | ||
− | ***なお、[[ダビデ|スペードのキング]]、[[ガイウス・ユリウス・カエサル|ダイヤのキング]]、[[イスカンダル|クラブのキング]] | + | ***なお、[[ダビデ|スペードのキング]]、[[ガイウス・ユリウス・カエサル|ダイヤのキング]]、[[イスカンダル|クラブのキング]]は既に居たため、これでキングが四種類揃うことになり、続く『Grand Order』では(シャルルマーニュという変則はあるが)全員がプレイアブルしているため実際にメンバー編成を組むことも可能になった。 |
*キャラクター公開から早くも界隈では「今回の黒幕ではないか」という説が出ている。…確かに前回の黒であった[[アルキメデス]]は遊星の紋章が消えているほか、シャルルマーニュ絡みの事件である事は明白である為、あからさまに彼と相対しているこのカール大帝が怪しい(逆にシャルルマーニュも然り)のは自明であるが。 | *キャラクター公開から早くも界隈では「今回の黒幕ではないか」という説が出ている。…確かに前回の黒であった[[アルキメデス]]は遊星の紋章が消えているほか、シャルルマーニュ絡みの事件である事は明白である為、あからさまに彼と相対しているこのカール大帝が怪しい(逆にシャルルマーニュも然り)のは自明であるが。 | ||
**そして、[https://www.youtube.com/watch?v=qENC4uz9Ngo&feature=youtu.be PV2]では「'''あらゆるものを隷属・同一化させる天声同化の力を持つ大帝'''」が新たな脅威として言及されていた。 | **そして、[https://www.youtube.com/watch?v=qENC4uz9Ngo&feature=youtu.be PV2]では「'''あらゆるものを隷属・同一化させる天声同化の力を持つ大帝'''」が新たな脅威として言及されていた。 | ||
**「聖杯に願うものがない」事が条件のルーラーでありながら「我が不変の願いを」「巨大に、より巨大に」等あからさまに何らかの願望や上昇志向の強さをPV公開時点で台詞の節々に見せており、「[[天草四郎時貞|なんらかの理由で裁定者としておかしくなっているのでは]]」という予想も一部で既にある。 | **「聖杯に願うものがない」事が条件のルーラーでありながら「我が不変の願いを」「巨大に、より巨大に」等あからさまに何らかの願望や上昇志向の強さをPV公開時点で台詞の節々に見せており、「[[天草四郎時貞|なんらかの理由で裁定者としておかしくなっているのでは]]」という予想も一部で既にある。 | ||
− | + | ***最終的に彼の目的が「役割を終えた後に自分らしく生きる」というものであることが発覚し、目的に見える「世界平和・世界統一」はあくまでそこ至るまでの過程にすぎず「自分らしく生きる」という目的に聖杯は不要といった点から「聖杯に願うことがない」条件を満たしていると思われる。 | |
− | |||
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年8月10日 (土) 23:15時点における版
ルーラー | |
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真名 | カール大帝 |
外国語表記 | Karl der Große |
性別 | 男性 |
身長 | 195cm |
体重 | 110kg |
出典 | 史実 |
属性 | 秩序・善 |
声優 | 井上和彦 |
初登場作品 | Fate/EXTELLA LINK |
概要
- 略歴
- 『Fate/EXTELLA』の続編である『Fate/EXTELLA LINK』にて登場した新規サーヴァント。
- 突如攻性プログラムを用いて主人公 (EXTRA)たちの領域を侵略し始め、アルテラを召喚し攫って行った英霊。
- カルナを始めとした数々のサーヴァントを「天声同化(オラクル)」によって配下に加えており、究極的にはムーンセル全てを同化することで、世界(神)と自分だけが存在する永劫の平和と完全な平等を実現しようとする。
- 人物
- 筋骨隆々とした体躯を黄金の鎧と王冠に包んだ偉丈夫。一人称は基本的に「余」、私的な場面でのみ「私」。
- 勝利に対しても敗北に対しても決して苦悩せず、迷わず、冷静な判断で邁進する威風堂々たる王。
- 過去現在未来において神に次ぐ愛を持つと豪語しており、敵に対しては苛烈極まりないが、「神」への恭順を示した者については寛容に受け入れる。
- 実際に自軍への態度は基本的にはおおらかであり、部下の作戦失敗の報告を受けても常に余裕と冷静さを保って次なる指令を下す。
- また永劫の平和の為とはいえ、事実上一方的に侵攻、ないし強制的に同化させている者達に対して「セイヴァーの資格を持たなかった自身の愚昧」として謝罪を独白するなど、その内心は決して単なる傲慢な侵略者に限らないことが伺える。
- 生前の彼は古代遺跡にてアルテラとの邂逅を経て夢見る心を排し徹底した現実主義者として生きたが、英霊として召喚される本来の彼は現実主義者では有るが夢見る心を失っていない、いわばシャルルマーニュの要素が混ざったカール大帝として召喚される。
- しかし今回の召喚においては二人のつながりは断絶しており、徹底した現実主義者であるカール大帝と夢見る心を持ち幻想の中で生きたシャルルマーニュといった形で分離してしまっている。
- 「永劫の平和」を目的としているものの、それはあくまでカール大帝という役割を果たすための目的でしかなく、ただの人間としてのカールの本心は「自分らしく生きたい」という純粋なものであり、生に執着のないサーヴァントを除いた多くのサーヴァントが格の高さすら超えて「天声同化(オラクル)」の影響を受けてしまうのもこのため。
- そういった経緯もあってか素の人間性は意外とざっくばらんであり、「気の休める部屋ではもう少し簡素な服装でいたい」「部屋でも王の威厳というものが必要なのか」といった旨の発言をするなど、所々で自身の別側面であるシャルルマーニュとの共通性を見せる。
- 能力
- 主に第一宝具でもある大剣を使用しているが、シャルルマーニュ同様に複数の武器を使用している描写も存在している。
- 天声同化(オラクル)
- 彼が本来持っているカリスマスキルが異星鍵(モノリス)に接触した事で変質した特殊スキル。
- あらゆるものを隷属・同一化する能力であり、サーヴァントであっても本来の人間性や性格を保ったまま自身の配下に加える事ができる。ただし、それでも本来の行動を曲げていることに変わりはなく、どこかしらに歪みが出ている場合がある。
- 発動条件も「彼に少しでも賛意や同情を示すこと」という非常に緩いものであり、善意に則り切実な願いを持って行動する彼にそれらの感情を示さないことが非常に難しいため避ける事は困難である。
- ただしちょっと殴っただけで解けたり戦闘不能にしないと解けなかったりと、かかり方の程度や解除の難易度は人によってまちまち。
- また精神に干渉するスキルであるため、精神汚染のような精神干渉を無効化するスキルを持つ者には効果がない。
- 上記の通り、そのトリガーは「生きたい」という意志であり、生を全うしたいと思うものすべてが対象となる。また、本能に忠実になっているためか、バーサーカーは一人残らず大帝の手に落ちている。
- 一方、本質が幻想・神性ゆえに生きるという概念から遠い者、既に己の生を全力で駆け抜けた者、生きたくはあるが大帝に従うことは魂の死を意味する者などには効果が薄い模様。プレイヤー陣営は大体このいずれか。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ルーラー | 主人公 (EXTRA) | B | A+ | C | C | A+ | A+ | 対魔力:EX 真名看破:C 神明裁決:B |
カリスマ:B 大帝特権:A+ 典礼改革:A 聖王:A |
宝具
- 聖剣ジュワユーズ
- 第一宝具。通常手にしている黄金の大剣。
- シャルルマーニュと共通する宝具だが、史実に生きたカール大帝にとっては「後天的に幻想が付与された剣」でしかない為に真価を発揮できない。
- それでも単なる剣として見た場合、魔力を纏わせることで強烈な斬撃を放つなど十二分な性能を誇る。
- カロルス・パトリキウス
- 第二宝具。ムーンセルに駐在するような形で存在する巨大な浮遊都市。劇中での通称は「機動聖都」。
- 自動拡大型巨大要塞にして、カール大帝の電脳体を覆う黄金の鎧。機動聖都領域そのもの。
- ちなみに「パトリキウス」は本来、ローマおよびイタリアの守護者へと与えられる称号を意味する。
- 聖なるかな、今こそ威光が地に満ちる(カロルス・パトリキウス・アウクトリタス)
- 第三宝具。カロルス・パトリキウスの奥の手。
- 機動聖都の一部にして最奥部である礼拝堂に存在する祭壇を呼び出し、自身を模した巨大な人形攻撃形態へと大変化させ、あらゆる敵性体を一掃する。
- レーザー光線、自身の像を模した形状のミサイルなど多彩な武装を備えるほか、巨体を活かした格闘戦も可能。
- 腰部と口部にそれぞれ魔力炉が搭載されており、ここが事実上の弱点となっている。
- 『EXTELLA LINK』のラスボス及びその前座として単体で登場し、基本的に四足歩行で行動し、戦闘を行う。
- またプレイアブルキャラクターとしてのカール大帝の宝具であり、この時は直立二足歩行で立ち上がり、ミサイルやレーザーの連射でエリア内の敵を一掃する。
- カロルス・パトリキウス・ディミッテ
- 第四宝具。別名「最後の審判(ウルティム・プロパテール)」。
- 自身が生前に接触し、そしてムーンセルにて再び巡り合った謎のアーティファクト「異星鍵(モノリス)」の力を得て、サーヴァントのみならずSE.RA.PHの全電脳体を一度に同化することが可能。
- ただし、この場合一挙に同化できるのは全体の六割程度であり、残りの四割は意識を維持できない。
使用技
Fate/EXTELLA LINK
- ジュワユーズ・クルクス
- 縦回転斬りと横回転斬りにより発生した十字の光波を前方に放つ。
- インペルフェクトゥス・アウクトリタス
- 部分召喚した「アウクトリタス」の腕を両手に装着し、巨大な腕による3連撃を放つ。
- 言祝げ、神は天にあり(ジュワユーズ)
- 自身を中心に「ジュワユーズ」の力を小規模解放し、爆発を発生させる。
- 神の鉄槌
- その場で飛び上がり、部分召喚した「アウクトリタス」の腕を地面に叩き付け、放射状に地割れを起こす。
- 守護者の帰還
- 「アウクトリタス」の砲台を部分召喚し、砲撃する。
- カロルス・パトリキウス・ディミッテ
- 前方に突き出した手より同化ウィルスを放出する。ヒットした敵をウィルスの力でスタン状態にする。
- ジュワユーズ・ポエナ
- 「ジュワユーズ」に聖なる魔力を纏わせ叩き付ける。さらに、大爆発を起こし追撃する。
真名:カール大帝
- カール大帝。聖なる王。フランク王国国王にして威風堂々の男。
- 「シャルルマーニュ伝説」における聖王・シャルルマーニュのモデルとされる。
- 古典ローマ・キリスト教・ゲルマンの文化を融合させた、中世以降のヨーロッパの王国の太祖、いわば「ヨーロッパの父」とも言える存在。
- シャルルマーニュはセイバークラスの全盛期として召喚された自らの別側面に当たり、王としての全盛期がカール大帝に当たる。
- 八世紀から九世紀の間に西ヨーロッパの統一を成し遂げ、ローマ帝国崩壊以来の混乱に終止符を打ち、遂にはローマ皇帝を名乗った覇王。
- 神への信仰に篤い王としても知られており、「平和なくして神を喜ばせることはできない」といった発言も残されている。
- シャルルマーニュが幻想に依った聖騎士ならば、カール大帝は史実における聖王である。
- 苦々しい現実を前に、あまりにも遠い理想を目指してただ戦い続けた現実主義の化身にして、極致的なまでの夢想家。
- 平和の為には剣を握るしかない事実を、自身の夢見た幻想への決別の手向けとして、男は世界に挑み続けた。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/EXTELLA LINK
- ルーラーとして参戦。
人間関係
Fate/EXTELLA LINK
- シャルルマーニュ
- 自分自身の別名。「存在そのものが過ち」とまで辛辣に言い放っている。
- 本来は霊基を共有する同一存在であり、「現実に生きた」自分に対して「幻想に生きた」存在である。
- 『Grand Order』では彼そのものの出番はないが[注 1]、人理漂白と云う前代未聞の危機に対し、自分よりもシャルルマーニュの方に適性があるとみなして僅かながら力を貸し与えて送り出した事が語られている。
- ジャンヌ・ダルク
- 同じ聖人として共感する部分が強いのか「結婚しよう」と爆弾発言を言い放っていた。
- アルトリア・ペンドラゴン
- 高潔さに惹かれたのか、ジャンヌ同様に「結婚しよう」と勧誘した。
- なお、彼女からはどこぞの金ピカストーカーと同類扱いされてしまった。
- イスカンダル
- 広大な領土を治めた王として一目置いてはいるが、酒を大量に飲まされることには辟易している模様。
- アルテラ
- プロローグで彼女を自陣営へと召喚し、拐す。
- かつて生前に触れた異星鍵を通じて異星と縁を持ったためか、彼女のことを「姉上」と呼ぶ。
生前
- アストルフォ
- 部下である精鋭騎士の一人。
- ただし現実に生きた彼にとって、ヒポグリフに乗って女装しているアストルフォのことは完全に別人と認識している。
名台詞
Fate/EXTELLA LINK
- 「過ちとは、貴様の存在そのものだ、シャルル」
- 参戦発表CMのラストの言葉。
- 「シャルルマーニュ」は彼をモデルにした存在しない英雄。カール大帝が生きた世界には聖剣も魔獣も魔女も存在しない。
メモ
- 名前の通り、大きくカールした髪型が特徴的。
- キャラクター公開から早くも界隈では「今回の黒幕ではないか」という説が出ている。…確かに前回の黒であったアルキメデスは遊星の紋章が消えているほか、シャルルマーニュ絡みの事件である事は明白である為、あからさまに彼と相対しているこのカール大帝が怪しい(逆にシャルルマーニュも然り)のは自明であるが。
- そして、PV2では「あらゆるものを隷属・同一化させる天声同化の力を持つ大帝」が新たな脅威として言及されていた。
- 「聖杯に願うものがない」事が条件のルーラーでありながら「我が不変の願いを」「巨大に、より巨大に」等あからさまに何らかの願望や上昇志向の強さをPV公開時点で台詞の節々に見せており、「なんらかの理由で裁定者としておかしくなっているのでは」という予想も一部で既にある。
- 最終的に彼の目的が「役割を終えた後に自分らしく生きる」というものであることが発覚し、目的に見える「世界平和・世界統一」はあくまでそこ至るまでの過程にすぎず「自分らしく生きる」という目的に聖杯は不要といった点から「聖杯に願うことがない」条件を満たしていると思われる。
脚注
注釈
- ↑ シャルルマーニュの第三及び最終再臨取得の為のクエストでは『カール大帝』名義のエネミーが登場するが、グラフィック自体は彼処の彼の第二再臨が流用されている。
出典