「Fate/Apocrypha」の版間の差分

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:様々な技術系統の魔術を吸収して発展してきた[[ユグドミレニア]]一族の長。ランサーのマスター。<br>"八枚舌"のダーニックと呼ばれ、その政治的手腕によって、かつて時計塔最高峰の階位にまで上り詰めた。<br>第三次聖杯戦争にてナチスドイツ側の魔術師として参戦した彼は、軍の力すらも利用して御三家から大聖杯を奪い、約70年後に聖杯大戦を引き起こした。
 
:様々な技術系統の魔術を吸収して発展してきた[[ユグドミレニア]]一族の長。ランサーのマスター。<br>"八枚舌"のダーニックと呼ばれ、その政治的手腕によって、かつて時計塔最高峰の階位にまで上り詰めた。<br>第三次聖杯戦争にてナチスドイツ側の魔術師として参戦した彼は、軍の力すらも利用して御三家から大聖杯を奪い、約70年後に聖杯大戦を引き起こした。
  
;フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
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;[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
:ダーニックの後継者とされる魔術師。アーチャーのマスター。可憐な貴人という印象を与える女性。<br>外見通り穏やかな人物だが、降霊術と人体工学において類稀な才能を見せ、独自のアレンジを加えて作り出した数々の接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)は三流の魔術師でも一流を仕留めると言われる程の剣呑な代物。<br>一族の中でも有望視されているが、魔術回路の変質によって両足が動かず、時に耐えがたい苦痛に襲われ、車椅子による生活を強いられている。<br>彼女の魔術回路は両足に存在し、足を治療するためには魔術師としての生を棄てなければならない。だがフォルヴェッジ家の後継者として魔術を捨てることは許されず、聖杯にかける願いは魔術回路をそのままに足を治療すること。<br>生まれ持ったハンデを跳ね除けようと死に物狂いでしてきた彼女の努力は、周囲の魔術師達からは当たり前のこととして受け入れられてしまったこともあり、自らの願いを浅ましいと卑下している。<br>アーチャーを心から信頼しており、恋とも愛とも違う、どこか清廉で少しだけ歪んだ思いを抱きながら主従というより教師と教え子のような関係を堅持している。
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:ダーニックの後継者とされる魔術師。アーチャーのマスター。可憐な車椅子の少女。<br>外見通り穏やかな人物だが、降霊術と人体工学において類稀な才能を見せ、独自のアレンジを加えて作り出した数々の接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)は三流の魔術師でも一流を仕留めると言われる程の剣呑な代物。<br>一族の中でも有望視されているが、魔術回路の変質によって両足が動かず、時に耐えがたい苦痛に襲われ、車椅子による生活を強いられている
  
 
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
 
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]

2013年8月31日 (土) 18:16時点における版

Fate/Apocrypha

聖杯戦争を舞台にしたオンラインゲームとして企画された作品。
「Fate/complete material IV Extra material」にて登場サーヴァントの設定が公開され、2011年冬発売のTYPE-MOONエース Vol.7に短編が掲載された。

2012年7月7日、書籍化が発表された。

登場サーヴァント(オンラインゲーム版)

ジークフリート
「ニーベルンゲンの歌」に登場する「竜殺し」の騎士。
カルナ
「マハーバーラタ」に登場する不死身の英雄。
ヴラドIII世
ワラキア公国の「串刺し公」。
武蔵坊弁慶
源義経に仕えた荒法師……の名を借りた人物。
ダビデ
旧約聖書に登場する古代イスラエルの王。
アタランテ
ギリシア神話に登場する狩人。
ゲオルギウス
キリスト教の聖人。
アストルフォ
シャルルマーニュ十二勇士の一人。
シェイクスピア
イギリスの劇作家。
ジャック・ザ・リッパー
19世紀イギリスに出現した謎の猟奇連続殺人者。
セミラミス
アッシリア帝国の女帝。
フランケンシュタイン
メアリー・シェリー作『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』に登場する人造人間。
スパルタクス
ローマ帝国の剣闘士。
坂田金時
源頼光四天王の一人で、「金太郎」の幼名でも知られる。
ジャンヌ・ダルク
英仏百年戦争におけるフランスの英雄。

小説版「Fate/Apocrypha」

Fate/stay nightのスピンアウト小説。著者は東出祐一郎。"黒"のサーヴァント7騎 VS "赤"のサーヴァント7騎、計14騎+1騎で展開されていく物語となる。
これまで公開されたサーヴァントの内、数騎が没案となり、新規に追加された者と入れ替わっている。

全四巻で完結予定。
2012年12月29日のコミックマーケット83にて「TYPE-MOON」の書籍ブランド「TYPE-MOON BOOKS」より第一巻が発行された。
第二巻は2013年8月16日発売予定とされている。
2012年冬発売のTYPE-MOONエース Vol.8でコミックマーケットでの販売に先駆けてプロローグが掲載された。
なお、Vol.7掲載分の小説の内容は設定を一部変更の上引き継がれている。

登場人物

ルーラー
主人公。
聖杯戦争を正しく導く存在。現代の人物であるフランス人の少女・レティシアに憑依・人格統合するという異例の現界を果たした。
ジーク
もう一人の主人公。
ユグドミレニア一族により、アインツベルンの技術を流用して作り出されたホムンクルスの少年。
その中性的な容姿とは裏腹に、一人称は「俺」。黒のアーチャーの診療を受けた時点では、あと三年ほどしか生きられないと判断されていた。
彼を含むホムンクルスたちは元々サーヴァントの宝具や自己治癒、魔術行使などによる魔力供給を肩代わりさせられるために生み出された、ただ消費されるだけの生命だったのだが、奇跡的な確率で自我に目覚めた彼は死への恐怖から魔術回路を駆動させ、魔力供給槽からの脱出に成功する。だが歩くことすら設計されていない欠陥を抱えた体では城の外までは逃げられず、命運が尽きようとしていたその時、黒のライダーに助けられる。
その後、赤のバーサーカー襲撃の混乱を利用し、ライダーの助けを借りて脱走を試みるも、ダーニックの命で捕縛に現れたゴルドに暴行を受け、瀕死の重傷を負う。だがライダーに英雄としての誇りを問いただされた黒のセイバーによって、彼の心臓を与えられ、蘇生に成功。
サーヴァントの心臓を取り込んだことで肉体が変化し、錬金術の永い歴史の中でも例のない存在となる。
その後、恩人であるジークフリートへの感謝の念を込めて、「ジーク」と名乗り、同胞を救う手段を求めてルーラーと行動を共にするようになる。赤のセイバーとの戦いで特殊な令呪「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を左手に発現させ、令呪一画につき3分間限定で自らの体に英霊・ジークフリートを憑依させ、「黒のセイバー」として復活を遂げる。

黒の陣営

ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
様々な技術系統の魔術を吸収して発展してきたユグドミレニア一族の長。ランサーのマスター。
"八枚舌"のダーニックと呼ばれ、その政治的手腕によって、かつて時計塔最高峰の階位にまで上り詰めた。
第三次聖杯戦争にてナチスドイツ側の魔術師として参戦した彼は、軍の力すらも利用して御三家から大聖杯を奪い、約70年後に聖杯大戦を引き起こした。
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
ダーニックの後継者とされる魔術師。アーチャーのマスター。可憐な車椅子の少女。
外見通り穏やかな人物だが、降霊術と人体工学において類稀な才能を見せ、独自のアレンジを加えて作り出した数々の接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)は三流の魔術師でも一流を仕留めると言われる程の剣呑な代物。
一族の中でも有望視されているが、魔術回路の変質によって両足が動かず、時に耐えがたい苦痛に襲われ、車椅子による生活を強いられている
カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
フィオレの弟。姉とは違い、魔術師としては凡庸。バーサーカーのマスター。
己の非才さも、全てにおいて姉に遠く及ばないことも充分に弁えており、黒の陣営のマスターに選ばれてしまったことを渋々受け入れている。
一族の中では召喚術を扱っているが、ダーニックからはバーサーカー共々あまり期待されていない。魔術師には珍しく、パソコンなどの電気製品を厭わない現代派。
ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
優れた錬金術師。セイバーのマスター。
かつてアインツベルンに並ぶと称された錬金術の名家・ムジーク家の後継者。没落してもなお血筋に固執する頑迷な人物で、盟主であるダーニックを除く同胞達にも高圧的に振舞う。
セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
黒魔術の使い手にしてライダーのマスター。怜悧な美貌を持つ残忍な女魔術師。
知的な雰囲気を持つ佳人といった見た目だが、生贄を捧げるために獣や人間の腹を割き、臓物に接吻するせいで全身から血腥さを漂わせている。
ライダーの清廉さ、美しさに心奪われており、彼に異常な執着を示す。魔術使いである獅子劫を軽視しない冷静沈着な女性ではあるが、ユグドミレニア一族でただ一人我欲を優先させており、赤の陣営を殲滅したらライダーに対する情欲を抑えられなくなるだろう、と自覚している。
ロシェ・フレイン・ユグドミレニア
人形工学(ドール・エンジニアリング)の分野で名を馳せる魔術師。キャスターのマスター。
年齢は13歳と一族の中では最年少に当たるが、やや大人びた口調で、ダーニックにも対等に話す。
彼の一族は生まれた子供の養育をゴーレムに任せ、刻印の移植が可能になるまで一度も顔を合わせることさえしない、という魔術師の中でも特に異色な教育方法をとっていた。
そんな奇矯な教育を受けた彼は父母の顔は覚えていないのに、自分を世話したゴーレムは形状の一つも残さず記憶している、人間に興味を持たない少年になってしまった。それは如何なる魔術師であろうと例外ではなく、彼にとっては一般人と大差は無い。
だが自分を遥かに上回るゴーレムの作り手であるキャスターは別で、尊敬を込めて「先生」と呼び、ゴーレム製造の助手を務めている。
現在共に理想的な関係を築いているように見えるが、貴重な材料を手に入れるためなら、他の魔術師を殺して奪い取ろうとするなど、ゴーレムにしか価値を見出していない彼には危うさがある。
六導玲霞
黒の陣営でただ一人ユグドミレニアの人間ではない女性。アサシンのマスター。飛び入り参戦の一般人で、年齢は23歳。
ユグドミレニア一族に連なる日本人の魔術師、相良豹馬から偶然奪い取る形でアサシンのマスターとなった彼女は聖杯戦争についてさしたる興味も持たず、ただかわいい「娘」であるアサシンの望むままに獲物の物色を手伝い、残虐な「食事」を傍観する。

黒のサーヴァント

ランサー
ダーニックのサーヴァント。『串刺し公』の異名を持つルーマニアの王。
アーチャー
フィオレのサーヴァント。広大な森のような気配を持つ青年。常に礼儀を持って接する好青年で、誰に対しても柔らかな物腰を崩さない。本来なら英霊より格上の存在だが、生前の事情と真名を隠蔽するために大きく霊格が落ちている。
バーサーカー
カウレスのサーヴァント。白いドレスを着たか細い矮躯の少女。狂化しながらもある程度の理性は残しており、他者に対して不満げに呻ったり首を振ったりするなどの意思疎通が可能。
セイバー
ゴルドのサーヴァント。燦然と輝く鎧に身を包み、大剣を背にする長身の青年。数多の冒険を成し遂げた英雄であり、ランサーでさえ彼の追従には特に歓喜している。
ライダー
セレニケのサーヴァント。派手に着飾った中性的な少年。好奇心の塊のような存在で、常に実体化したがる。真名が暴かれても何の問題もないサーヴァントといわれる。
キャスター
ロシェのサーヴァント。蒼いマントと無貌の仮面をつけた男性。ロシェと共に、大戦に必要なゴーレムを作成している。
アサシン
玲霞のサーヴァント。露出の高い服を着た、あどけない口調で話す少女。

赤の陣営

獅子劫界離
フリーランスの死霊魔術師。セイバーのマスター。
強面に違わぬ歴戦の「魔術使い」であるが、サーヴァントとの信頼関係の構築を最重要視していて、召喚したセイバーとも早期に打ち解けている。
シロウ・コトミネ
聖堂教会から派遣された監督役にして、アサシンのマスター。シギショアラの山上教会を拠点とする。
ロットウェル・ペルジンスキー
『銀蜥蜴(シルバーリザード)』の二つ名を持つフリーランスの魔術師。
ジーン・ラム
『疾風車輪』の二つ名を持つフリーランスの魔術師。
ペンテル兄弟
『結合した双子(ガムブラザーズ)』の二つ名を持つフリーランスの魔術師。
フィーンド・ヴォル・センベルン
時計塔の一級講師。

赤のサーヴァント

セイバー
獅子劫のサーヴァント。重厚な全身鎧に身を包んだ白銀の騎士。見目麗しい少女だが、普段は粗雑で自信過剰なところがある。マスターの指示には忠実で、シロウやアサシンのような不気味な存在にはいち早く反応し、民草を犠牲にするのを良しとしない高潔さを持つ。
アサシン
シロウのサーヴァント。暗闇のようなドレスを身に纏った退廃的な美女。セイバーによれば「母上と同じ匂いがする」らしく、かなりの陰謀家。
キャスター
中世ヨーロッパ風の洒脱な衣装の伊達男。世界随一の劇作家であり、会話の節々に自作のセリフを引用した奇妙な話し方をする。
ランサー
英雄王と同等の力を持つ不死身の大英雄。肉体と一体化した黄金の鎧と胸元に埋め込まれた赤石が目を引く、赤陣営最強のサーヴァント。
アーチャー
翠緑の衣装を纏った野性味と気品を併せ持つ少女。話し方は非常に古風。超一流の狩人であり、神域の弓術の使い手。
ライダー
いかなる攻撃でも疵を受けず、三頭の神馬に牽かれた戦車を駆る無双の武人。
バーサーカー
全身に数え切れないほどの傷跡を持つ筋骨稜々とした戦士。虐げられる者たちのために戦い続けた紛れも無い英雄だが、戦闘中微笑を絶やさないため、敵味方問わず恐れられている。

魔術協会

ロッコ・ベルフェバン
召喚科学部長を長年務めている老人。聖杯大戦対策の中心人物で、獅子劫に参加を依頼する。
ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ
降霊科学部長の後継者であり、ソラウの兄。時計塔で一級講師を務めており、聖遺物の選定を担当する。
ロード・エルメロイII世
フリーランスの魔術師を雇うことを提案し、ベルフェバンと共に優秀な人材を集めるのに奔走する。

その他

アルマ・ペトレシア
ルーラーが下宿した教会のシスター。純朴で神の愛以外に必要なものは存在しないようなおっとりとした女性。

TYPE-MOONエース Vol.7掲載版

相良豹馬
アサシンを召喚した魔術師。偽装としてヒカルという名でホストをしている。
魔術師としての力量が低いのでアサシンが適すると考え、従来通りのアサシンでは真名がバレるので切り裂きジャックに目を付けた。
力量が低く、この聖杯戦争では聖杯による補助が第四次聖杯戦争の半分な上に、ジャックもせいぜい120年前なので知名度はあっても信仰面では劣るため、なかなか召喚できずにいた。
玲霞をマスターとして召喚されたアサシンに、令呪を使う暇もなく口を封じられ死亡。

用語

聖杯大戦
14騎ものサーヴァントが2つの陣営に分かれてぶつかり合うという、大規模化した聖杯戦争に付けられた名称。
冬木のようなバトルロワイヤルやムーンセルのトーナメント方式ではなく、同じ陣営に属する他の組との連携が求められるチーム戦。それゆえ、サーヴァント同士の関係が密接で、相性が良い者を組ませると遥かに格が上の敵でも打倒することが可能。
また通常の聖杯戦争では到底勝ち抜けないような支援に特化した者や集団戦闘で補正がかかるスキルを持つ者が真価を発揮する。
そのため、傲慢で自らの力を過信する者や正気を失っているため他との連携が取れない者などは非常に不利で、「絶対的な強者」は聖杯大戦においてはあり得ない。
現在、組織としての纏まりは「黒」が上。「赤」はセイバー陣営が単独行動をしているが、これは赤陣営の中心人物であるシロウが他のマスターを傀儡とするなど不審な行動をとっている為。
しかし、チーム戦ではあるものの聖杯を手にするのは一組というのは他の聖杯戦争と同一である。よって、赤と黒の戦争が終結すれば、一時は味方であった者との第二の争いが始まる。

製作スタッフ

メモ

  • 一部のサーヴァントは他の作品にも登場している。
    • ジャンヌ・ダルクがFate/Zeroアニメ版で姿のみ登場。『Apocrypha』のキャラクターデザインで描かれていた。
    • アタランテが『Fate/EXTRA』にて名前だけ登場。廊下ですれ違ったとセイバー (EXTRA・赤)が語っている。
      ゲームではビジュアルはなかったが、後にコミックス化された際、『Apocrypha』のキャラクターデザインそのままで描かれている。
    • カルナが『Fate/EXTRA CCC』にて登場。細部のデザインは異なるが、概ねそのままの姿である。これはハードのスペックによるものだけでなく、作中で、何故彼の姿が変わったのか理由が明かされる。
  • 前述の通りTYPE-MOONエース Vol.7掲載分のストーリーは設定が一部変更された上で決定稿の流れに組み込まれる。以下はVol.7掲載分で触れられた内容である。
    • 「第四次聖杯戦争」という単語が登場している。

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