「ヘシアン・ロボ」の版間の差分

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;ロボとヘシアン
 
;ロボとヘシアン
 
:人格としては一つの霊基に別個に存在する。
 
:人格としては一つの霊基に別個に存在する。
:ヘシアンは首がないせいもあろうが、基本的に攻撃の補佐役でしかなく主張も少ない。しかしどうしようもない状況でロボを庇う意志を示す事もある。
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:ヘシアンは首がないせいもあろうが、基本的に攻撃の補佐役でしかなく主張も少ない。しかしロボが瀕死にまで追い詰められた状況では、ロボを庇う意志を示してみせた。
 
:ロボは人だったものを乗せる事に内心嫌悪があるが、上記の通りヘシアンは何も語らず、補佐に徹する為まあいいだろうと受け入れている。
 
:ロボは人だったものを乗せる事に内心嫌悪があるが、上記の通りヘシアンは何も語らず、補佐に徹する為まあいいだろうと受け入れている。
  

2017年6月3日 (土) 15:04時点における版

新宿のアヴェンジャー

  • 真名:ヘシアン・ロボ
  • 身長:181cm / 体重:99kg(首は除いている)
  • 出典:伝承、史実、小説
  • 地域:アメリカ
  • 属性:混沌・悪
  • 性別:男性・雄・男性
  • CV:竹内良太

復讐者」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿においてライダーとして召喚され、幻影魔人同盟の一人として行動する。
主人公が特異点に来る前は新宿で人間を食い殺して回っていた。主人公の到着後は彼らと幾度か交戦を繰り広げ、一度撃退されて大ダメージを負った後はさらにもう1体の幻霊を追加して透明化能力を得た。その際、霊基が変質しアヴェンジャーへとクラスチェンジしている。
最終的にはロボの最期の逸話を利用した白い狼(犬)とトラバサミの罠へとかかり、機動力と透明化能力を封じられて倒される。
人物
3mを超す巨大な狼とそれに跨った首無しの騎士。
バーサーカーのように言語能力を失ったのではなく、最初から人語を話せない。乗り手が主ではなく、狼の方が主。
生前のある出来事がきっかけで人間を憎んでおり、その憎悪は海より深く、同じく悪のモリアーティに呼ばれたサーヴァントに対してすら心を許していない。
人を喰らうのは、空腹を満たすためではなく、直接的な憎しみからである。
「悪性隔絶魔境 新宿」では憎悪に呑まれたことで、生物から逸脱した存在と化し[1]、自分の望みを忘れてしまった。
能力
狼の方は時速200キロという物凄い速さで追跡する他、名前に反して強力な「スーパーキメラくん」を一撃で噛み砕く咬合力を持っている。
首無し騎士は、基本的に首狩り鎌を携えて振り回すのみであるが、霊基が強化されていくと両腕が鋭利で伸縮自在な青黒い刃に変質し、あらゆる対象を瞬時に八つ裂き可能となる。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アヴェンジャー 主人公 (Grand Order) A+ B+ A+ E D B+ 復讐者:A
忘却補正:B
自己回復(魔力):B
堕天の魔:A+
怪力:B
死を纏う者:A

宝具

遥かなる者への斬罪(フリーレン・シャルフリヒター)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~5
最大捕捉:1人
二人の復讐心を形にした憤怒の断罪。一撃で首を刈る、絶殺宝具。
因果を逆転するほどの力は持たないものの、宝具のレンジ内で微妙に世界への偏差を加える事によって「首を刈りやすくする」状況を形作る。

真名:へシアン・ロボ

へシアン・ロボ。「スリーピー・ホロウ」の逸話で知られるドイツ軍人「ヘシアン」と、シートン動物記で有名な「狼王ロボ」の複合型サーヴァント。 しかし、虚構である彼らに成立する理由はなく、本来では英霊には到れず、サーヴァントとして召喚されることはない。 そもそも生前全く縁のなかった者同士がパートナーとして結合することはありえないが、『悪性隔絶魔境 新宿』の特性により召喚できた。

狼王ロボ
狼王ロボは実在したハイイロオオカミ(諸説あり)、「シートン動物記」に取り上げられたことで一躍その名が広まった。
当時のアメリカにとって、狼による家畜の被害は甚大であり、アメリカの広大な放牧地カランポー平原を荒らしまわり、五年間に二千頭もの牛を殺し、一晩で二百五十頭近い羊を食いもせずに殺したと伝えられている。
当然、狼の縄張りに踏み込んで牧場を作ったのが原因であるが、人間は狼を狩って狩って狩りまくっていた。何故なら、家畜を育てねば生きられない人間がいるのも事実だから。
ロボに家畜を食い殺された牧場主は毒薬や銃、罠などあらゆる方法で彼を仕留めようとしたが、ロボはそれらを意にも介さなかったという。
あまりに賢すぎて名高いハンターが「悪魔の化身」と恐れたロボに対し、雇用されたシートンはロボではなく彼の妻、白い狼ブランカを利用することを思いつく。
好奇心旺盛な彼女はトラバサミに引っかかってしまい、その上で人間たちに殺された。ロボはブランカの死体を求めるも、罠に掛かってしまった。
捕縛されたロボは人間からの餌を拒んで、人を憎みながら死に絶えたという。
ヘシアン
ヘシアンとはアメリカに伝わる唯一無二の御伽噺であり、首無し騎士。
しかしそれは固有の人名ではなく、英国政府に雇われてアメリカ独立戦争で活躍したドイツ人傭兵たちの総称。ロボに騎乗するこの名も無き傭兵もその一人であった。
だが、大砲の弾を頭に食らって吹き飛んだ彼は、自分が死んだことを自覚せぬまま、微睡みの窪(スリーピー・ホロウ)を彷徨っている、と伝わっている。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
〔アヴェンジャー〕キャラクターデザイン:下越 / 設定作成:??? / レア度:☆4
亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』の解禁に際して真名を伏せる形で実装。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。憎しみを抱いている人間であるため、容赦なく威嚇している。
しかし絆レベルや霊基再臨を重ねるごとに徐々に心を開き、最終的には笑顔を見せる。
サーヴァント全般
「人間ではない」ため、そこまで嫌ってはいない。敵対した場合でも、あくまでも「邪魔な障害物」程度の認識。
カヴァスⅡ世
亜種特異点Ⅰで、アルトリアオルタが新宿で召喚された折飼っていた白い子犬。
ただの犬は蹴散らす対象に過ぎないと彼は独白で語るが、最早擦り切れた生前の記憶の白い毛並の妻をカヴァスⅡ世を囮とした捕獲作戦で思い起こすこととなる。
霊核に致命傷を与えられ、騎乗者のヘシアンも先に去り、敗走した彼。一頭寂しく果てるものだと自負していたが…。
ロボとヘシアン
人格としては一つの霊基に別個に存在する。
ヘシアンは首がないせいもあろうが、基本的に攻撃の補佐役でしかなく主張も少ない。しかしロボが瀕死にまで追い詰められた状況では、ロボを庇う意志を示してみせた。
ロボは人だったものを乗せる事に内心嫌悪があるが、上記の通りヘシアンは何も語らず、補佐に徹する為まあいいだろうと受け入れている。

生前

ブランカ
ロボのかつての妻。スペイン語の「白」を意味する美しい白毛の雌狼。厳格な社会性の狼の群れにあってロボが唯一心を許した存在。
ロボの妻であるだけあってそれなりに知性も高く罠を掻い潜れていたが、シートンに生け捕りにされ、絞め殺されてしまう。
アーネスト・トンプソン・シートン
ロボの復讐の最たる対象の人間。或いは物語としての存在の生みの親。博物学者。事実狼駆除運動に参加した。
ブランカの死で我を忘れたロボを見事罠に陥れたが、やがて檻の中で暴れるのをやめ、水も餌も拒絶し餓死したロボに最後は深い敬意と罪悪感を感じた。
イカボッド・クレーン
「スリーピー・ホロウ」の話にて、首無し騎士と対峙することになる主人公。
本家の話ではただの口の達者な教師であり、最後はやり込められる側なのだが、名前が特徴的な為かその後の様々なスリーピー・ホロウ関連の創作で主要人物として名前が使われている。

名台詞

「―――瞼を開けば、そこは遥か彼方の荒野だった。
懐かしい土の感触、
耳をくすぐるそよ風、
踊るように跳ねる、愛しき存在。

今はもうない、失ってしまった遠い思い出。
奪われたのではなく、捨ててしまったはずのもの。

連れてきてくれた何者かに、感謝を。
人と獣は分かり合えず、相対すれば殺し合う運命だ。
その運命を理解していながら、それでもなお。
それを良しとしなかった君へ伝えよう。

ここがわたしの、生きた場所なのだと。」
正確には台詞ではなく、ヘシアン・ロボとの絆を最大に上げることで手に入る礼装「彼方の荒野」のテキスト。
レイシフトに加え何らかの手段を使い、ブランカとの再会も果たすことが出来たらしい。
本編中の独白では一人称は「俺」であり、アヴェンジャー化も合わさり非常に荒々しい口調であったが、こちらでは穏やかで理知的な口調となり一人称も「私」となっている。
「悪魔が智慧を授けたような」というのはあくまで人間の評である。
穏やかな口調の中に見える理性を以て群れを守り導いた、この姿こそが本来の"狼王"であったのかもしれない。
一方、絆礼装なのに影が薄いどころか微塵も記載の無いヘシアンとグリフィン博士は泣いていい。片方は泣こうにも泣く頭が無く、もう一人は泣いてもそもそも見えないとか言ってはいけない。
「超大型犬であるため、朝夜合計四時間の散歩は欠かさないようにしてください。運動不足になると、イライラした目付きでこちらを見つめてきます。また、毎日のブラッシングを欠かさないようにしましょう。犬の躾には自分が上位であることを示す必要がありますが、この犬は下剋上が大好きなので上位であることを示した瞬間に叛逆してきます。
がぶがぶ。」
エイプリルフール企画「FateGO Gutentag Omen」でのテキスト。ただの大型犬の飼育方法である。
そしてどこぞの叛逆大好きマンみたいな特徴が付いた。

メモ

  • 新宿で追加された3体のサーヴァントは全員当初は真名が伏せられていたが、その中でも彼らは実装前に明かされた情報がその見た目と「相互理解など不可能な憎悪を撒き散らす獣」という程度の設定しかなかったため、極めつけに真名当てが難しかった。
    • 結論から言えばハズレであったわけだが、「バーゲスト」というイギリスの民間伝承に登場する妖精という説があった。鎖を引きずる犬の姿や首のない人間の姿で現れると言われており、割とドンピシャである。また宝具名がドイツ語である点もバーゲストがドイツ語由来という点で合致しており最有力候補の一つであった。
    • 獣の方については正解だったロボ以外にもクルトー、ジェヴォーダンの獣、バスカヴィルの猟犬、フェンリルなどの仮説がいくつも出ていたが、いずれの場合でも首無し騎士の説明がつかず、首無し騎士のほうはスリーピーホロウを推測する意見が多かった[2]がその場合は下の方が光る眼の騎馬でなく説明にならない。
      • 真相は「まったく関係のない別個の存在が無理矢理結びつけられた存在」という、本編のシナリオを読んだ上でなければ正解を出す事がほぼ不可能な案件であった。
      • 尤も、双方「アメリカ大陸の近代寓話」「共に本能のまま人を襲っている」と共通点は揃っており、更にシリーズにはという幻霊はおろか神霊を数柱複合したハイ・サーヴァントの存在も過去にあった他、「もう当て嵌めるとしたら複数の逸話が融合したとしか」と逆説的に絞り込めたところもあり、狼王ロボとスリーピーホロウの伝説がそれだという推理的中者も極僅かに存在した。
  • 追加された3番目の幻霊については明言されていないが、「透明化」する能力を持つ「科学者」であること、そして高い推理力を持つモリアーティが「ウェルズのアレ」と推測していることから、H・G・ウェルズの小説『透明人間』の主人公、科学者グリフィンの幻霊であると思われる。
    • また性別が「男性・雄・男性」と3人分書かれていることから、この3番目の彼は(それ以外の部分では一切触れられていないものの)カルデアに召喚されたヘシアン・ロボにも融合していると思われる。
  • 悪を押しつけられた存在だったり、復讐の体現者だったり、憎悪する対象が神だったり、そもそも憎悪自体が偽りの物だったりと、性格や行いに問題はあれど何だかんだで人類そのものに対しては意外なほど憎悪を向けないアヴェンジャーの中にあって「ガチで人類そのものを憎悪している」という正統過ぎて一種の特異点になっているサーヴァント。
    • 『Grand Order』でも、幻霊であることを差し引いても到底カルデアの召喚に応じるとは思えない。事実、絆レベルを上昇させてもほとんど懐いてくれない。
      • 実際の所は人類を許した訳ではなく、人と獣は相容れないという運命をよしとせずに力を尽くそうとした主人公を微かにでも信頼してくれたからである。それでも信頼の感情は本物であり、最終的には上述の通り笑顔を見せてくれる。
  • ヘシアンの出自は上記の通りだが、この話の元となっているのは小説家ワシントン・アーヴィングが1820年に発表した短編集「スケッチ・ブック」に収録されている話で、「首なし騎士がヘシアンである」という設定はこの話の際に付加されたもの。スリーピー・ホロウの伝説自体はそれ以前から存在しており、そちらでは開拓時代に渡って来た残虐なドイツ騎士で、最後には首を刎ねられたという出自になっている。
  • スリーピー・ホロウの逸話はニューヨーク州ウエストチェスター郡が物語の舞台とされている。この付近には同名の地名や建物が数多く存在しており、1997年には正式にスリーピー・ホロウという名前の村が誕生した。

脚注

  1. クラスも当初はライダーだったが、第13節からはアヴェンジャーとなっている。
  2. 首無しの騎士だと他にはデュラハンという有名例があるが、デュラハンは乗っているのが馬車で、しかも自分の首を所持しているので早々に違うと結論付けられた。

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