「シャルルマーニュ十二勇士」の版間の差分
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2018年10月27日 (土) 21:30時点における版
概要
『シャルルマーニュ伝説』に登場するシャルルマーニュの仲間である12人の英雄。
シャルルマーニュを盟主に仰ぎ、ローラン、オリヴィエ、アストルフォなど、いずれ劣らぬ武勇に優れた騎士であるが、後年に成立した武勲詩や叙事詩の影響からか、超人的な戦闘力を持つ伝説上の人物として中世のヨーロッパでは人気を博した。
……が、その実態は実力はともかく一癖も二癖もある人物で構成されており、結構なポンコツであるエリザベート・バートリーが「十二勇士の資格がある」と評されるようなスカポンタンの集団である。
また、構成員の人間関係も非常にフランクで、アストルフォの言動を見る限り明確な上下関係というわけではなく、同じチームのメンバーのようなノリである。
また、ローランやアストルフォなどのメンバーは史実には登場するものの、彼らはシャルルマーニュのモデルであるカール大帝の配下の精鋭騎士団であり、「十二勇士」という組織自体は伝説の中にしか登場しない。
人物
盟主
- シャルルマーニュ
- 十二勇士を統べるリーダー。なお、十二勇士自体には含まれていない。
メンバー
- ローラン
- シャルルマーニュの甥であり、十二勇士を代表する人物。
- 卓越した実力を持つものの、狂人レベルで破天荒な人物である上に、すぐに服を脱ぎたがる問題児。
- アストルフォ
- 十二勇士のメンバーであり、ムードメーカー。
- 理性の吹っ飛んだ行動を繰り返し、女装趣味という結構な性格。それでも十二勇士ではまともなほうである。
- テュルパン
- 十二勇士のメンバーであり、大司教も務める。
- 戦いでは非常に苛烈であり、最後の戦いでは槍が何本も刺さった状態で大暴れしていたとか。
- 普段は人格者であるが、人格者過ぎて他のメンバーの問題行動もスルーしてしまうという別の意味で結構な性格である。
- オリヴィエ
- 十二勇士のメンバー。
- メンバーの中では割と常識人寄りで、面倒なノリになった時にはシャルルマーニュから後始末をいつも押し付けられていたとか。
その他
- マーリン
- シャルルマーニュ伝説において、彼らに何らかの形で助力していたと言われている。
言及作品
メモ
- 現実の歴史では、彼らが活躍する『シャルルマーニュ伝説』が評判になった為に、それのイングランド版として、アルトリウスの物語をベースに「円卓の騎士達の物語」が統合され、アーサー王物語として成立した背景がある。
- これらの伝説は互いに影響を与え合っており、上記のようにシャルルマーニュ伝説にアーサー王物語のキャラクターであるマーリンが登場したり、ランスロットの剣であるアロンダイトがオリヴィエの持つ聖剣オートクレールと同一視されたりと色々である。
脚注
注釈
出典