「カズラドロップ」の版間の差分
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: BBの手によって封印されていたところを解放し、手駒として使役していたが、岸波を巡って対立し、裏切られた。 | : BBの手によって封印されていたところを解放し、手駒として使役していたが、岸波を巡って対立し、裏切られた。 | ||
: 全てのサーヴァントの上位に立つム―ンセル最強の存在だが、その強さと出鱈目さは自身をも超えており、すっかり持て余している。 | : 全てのサーヴァントの上位に立つム―ンセル最強の存在だが、その強さと出鱈目さは自身をも超えており、すっかり持て余している。 | ||
− | : | + | : インセクトイーターと虫空間で小さくして捕食しようにも際限なく大きくなり続けるためカズラドロップの側が負担で倒れてしまうので、相性としても最悪であったが、パッションリップから奪った「トラッシュ&クラッシュ」で押し潰して吸収してしまう。 |
=== Fate/Grand Order === | === Fate/Grand Order === |
2019年10月31日 (木) 18:31時点における版
カズラドロップ | |
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外国語表記 | Kazuradrop |
誕生日 | 4月12日 |
血液型 | 不明 |
身長 | 133cm |
体重 | 30kg |
特技 | 双六遊び、掃除 |
好きな物 | 自分達以外(特にBB) |
苦手な物 | なし |
天敵 | 天敵しかいない(特にBBとヴァイオレット) |
イメージカラー | 若草色 |
初登場作品 | Fate/EXTRA CCC FoxTail |
概要
BBのアルターエゴ、「サクラファイブ」の一人。「慈愛」のアルターエゴ。
若草色の着物を着た幼い少女。BBに化けていた時はCCCのマント姿ではなく、没になった初期デザイン案の黒いゴシックドレスを纏っている。
- 略歴
- 『Fate/EXTRA CCC』の初期企画案で登場する予定だったキャラクター。……だが哀しい事に没になってしまった。
- 『Fate/EXTRA CCC FoxTail』にて正式に登場を果たす……が、大方の予想を裏切って全ての事態の黒幕としての登場となった。
- 当初は全ての元凶と思われていたBB、そして主人公達の味方であるはずの間桐桜として振舞い、白野達の前に立ち塞がった。
- BBとしてサクラ迷宮を踏破しようとする白野達の前に突如現れ、キングプロテアを嗾けてくる。白野がそれを退けた後には彼を何もかもが特大サイズの部屋(彼女曰く「虫空間」)に監禁し、人格を破壊する為に苦痛を与え続ける等の非道を働く。
- その一方で物語開始前に本物の間桐桜に成りすまし、白野たち生徒会の内部に潜り込んで監視を行っていた。
- 物語序盤、校舎に襲撃をかけてきたパッションリップとメルトリリス(実際は桜に成りすましていたカズラドロップを倒すのが目的であったが、目的を勘違いした主人公たちによって倒されてしまった)が死んだ後に、メルトリリスの死体へBBの外装を被せて操り人形として活動させることで自身の正体を隠蔽するのに利用していた。
- BBの中身がばれるのとほぼ同時に校舎で白野を背後から襲うが、それまでずっと潜伏していたユリウスに妨害され失敗。桜の外装を自ら解き、正体を晒した。
- 正体を現してからは、「十の王冠」の権限をフルに発揮してユリウスに重傷を負わせ、白野を再び虫空間に幽閉。キングプロテアの裏切りで脱出されるが、キングプロテアを「トラッシュ&クラッシュ」で押し潰して吸収した事で成長した姿となる。
- 人物
- 初期案では、アルターエゴの一人ではあるが、外見通り非常に大人しく、献身的な性格をしている。また年齢的にも最も幼く、清楚な少女。同胞たちのように人間を憎めず、むしろ創造主であるBBの矛盾や他のエゴ達の歪んだ在り方に疑問を持っていて、元の正常な管理AIに戻りたがっている。また元の健康管理AIとしての性格が強く、お注射大好きな健康マニアでもある。
- 和風系キャラなので、もし採用されていたらキャス狐のライバルになっていたという。ただし内面のキレイさは比べるべくもない。
- 『Fate/EXTRA CCC FoxTail』では当初BBとして登場するが、本物と違い終始冷酷無比でふざけたような態度は一切とらない。白野に対する態度も独占欲の反転等と言う生易しいものではなく、憎悪と嗜虐趣味の表れにしか見えず非常に攻撃的。上記の「本来こういうキャラだったはず」という設定に見られるような温和な雰囲気は微塵も無い。
- 本体の彼女は柔和な笑顔を見せることもあるのだが、不完全で矛盾したAIの存在を一方的に否定し利用しては切り捨てるなどこちらも非常に冷酷な性格となっている。
- 他の桜シリーズと比較しても良くも悪くも子供っぽく、上記のように「AIは完全でなくてはならない」という拘りから非効率的な行動もするように完全主義で潔癖性なところがある。好きな色も「黒と白」と潔癖性や完全性を強調したものであり、後述する虫空間や偽造した保健室を白一色にしたり、校舎前の桜を趣味で白くしたりと拘りがある模様。
- 能力
- 戦闘能力は皆無だが、「ウィルスチェッカー」に特化した能力を持ち、バグを起こしたデータが抵抗しないなら、洗浄して無力化することが出来る。
ここも彼女が没になった理由で、完全に『CCC』本編の桜と設定が被っている。
id-es(イデス)は『同族嫌悪』と『インセクトイーター』。名称から言えば、『インセクト=虫=バグ』なので、ムーンセル上のバグと捕食する、つまり彼女の得意分野の治療ないし洗浄に該当すると思われる。しかし、彼女が没になったこともあり、詳細は一切不明。 - 『Fate/EXTRA CCC FoxTail』では本来の戦闘能力は皆無なのだが、桜系統のAIの能力を奪い取る『インセクトイーター』を利用してBBの持つ能力や権限などを奪い取ったようで、弱体化した彼女を上回る出力の十の王冠を使うなどかなりのチート振りを発揮している。また、メルトリリスも吸収しているため彼女のスキルである「オールドレイン」も使えるのに加え、同じく吸収したパッションリップのスキルである「トラッシュ&クラッシュ」も使用可能。
- この能力はオリジナルである間桐桜にも通用するのだが、本編開始前に襲撃した際、彼女が難を逃れるために『乾燥保存』で自己凍結しプロテクトを張ったことで手が出せない状態にある。
- 虫空間
- カズラドロップが生み出す異空間。白一色に染められた部屋のような外見をしている。
- 内部に閉じ込められた人物は文字通り虫のようなサイズになってしまい、通常サイズのカズラドロップから極端に遅くなった時間の流れの中で一方的な虐待を受ける事になる。
- また、ウツボカズラの捕虫嚢を意識しているのか、捕われた虫(バグ)はナーサリー・ライムの名無しの森よろしく次第に自我を溶かされてゆく。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/EXTRA CCC
- 初期企画案で登場。
- Fate/EXTRA CCC FoxTail
- サクラファイブの一人として存在が示唆されており、イメージの後ろ姿も映るが、キングプロテアが幼女キャラになっているせいか、若干背が高めに変更されている。
- 後に登場した2人目のBBについて、主人公は消去法でカズラドロップではないかと推測していたが、実は保健室にいた「間桐桜」こそがカズラドロップであり、真相に気がついた主人公らの前に姿を現した。
- Fate/Grand Order
- ゲーム本編には出番は皆無だが、コミック版『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 深海電脳楽土 SE.RA.PH』にてBBの手駒としてまさかの登場を果たした。
人間関係
Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 間桐桜
- 創造主のオリジナル。彼女に成り済ます事で、当初から主人公の動向を監視していた。
- 自分の方が桜として正しく在ったとし、偽物と呼んでいる。
- BB
- 創造主。『インセクトイーター』を利用し、一部の権能を奪い取っていた。
- 「不完全で不快で迷惑で不要」と軽蔑しており、こちらも彼女から奪った力で作った人形の方が本物と主張している。
- メルトリリス
- BBの権能を奪い取った事で間接的に使役していた。
- 彼女がガウェインに敗れ去った後も死体を利用して外装を偽る事で黒ゴス姿のBBに仕立て上げていた。
- パッションリップ
- メルトリリス同様、BBの権能を奪い取った事で間接的に使役していた。
- メルトリリスと違い、敗れた後の動向は不明だが、カズラドロップの台詞や「トラッシュ&クラッシュ」を使用している事から、メルトリリス同様に吸収されたものと思われる。
- 岸波白野
- BBの振りをして、文字通り虫螻のように甚振り、殺そうとする。
- 実際、彼の事は「間桐桜に余計な感情を植え付けて正しいAIの在り方から逸脱させ、不完全な存在であるBBやサクラファイブ、何より自分自身を生み出した存在」として明確な憎悪の対象にしている。
- セイバー
- 配下サーヴァントにして七階以降の迷宮衛士。洗脳等は施されておらず指示は送っているがほぼ自由行動させている。
- 坂神一人
- 配下マスター。勧誘された際はビビりながらも協力を拒んだが、その際カズラドロップによって精神干渉を受けており極端に死ぬことを恐れるようにされてしまった。
- ヴァイオレット
- 最も信頼できる部下であり、かなり重要な役目を任せている。忠誠を誓われていたが、間桐シンジとともに裏切られた。
- キングプロテア
- BBの手によって封印されていたところを解放し、手駒として使役していたが、岸波を巡って対立し、裏切られた。
- 全てのサーヴァントの上位に立つム―ンセル最強の存在だが、その強さと出鱈目さは自身をも超えており、すっかり持て余している。
- インセクトイーターと虫空間で小さくして捕食しようにも際限なく大きくなり続けるためカズラドロップの側が負担で倒れてしまうので、相性としても最悪であったが、パッションリップから奪った「トラッシュ&クラッシュ」で押し潰して吸収してしまう。
Fate/Grand Order
- BB (Grand Order)
- コミック版『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 深海電脳楽土 SE.RA.PH』にて、彼女のオーダーを受けて動いているが、何らかの改造を受けていることが示唆されており、態度も反抗的である。
- ヴラド三世 (EXTRA)
- コミック版『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 深海電脳楽土 SE.RA.PH』にて、主人公らに現状を語ろうとする瀕死の彼を「バグ」と見なし脳天を貫いた。
初期設定
- BB
- 創造主。だが彼女の矛盾に気づいてしまった事で自分の存在に疑問を持つようになる。
名台詞
初期設定
- 「ようこそ。ここは、穏健派の桜たちが集まった集落です」
「わたし達の源である『桜の滴』を還元してくれたら、アイテムや体力回復が可能ですよ♥」 - 初期アイディアではアリーナ内に正常な桜達が集まる集落があり、彼女はそこで暮らしていて、訪れた主人公達とこのようなやり取りをする予定だったらしい。
「穏健派の桜たち」って……何か酷くシュールである。見てみたいような、見たくないような……。
ちなみに『桜の滴』とは、初期設定で考えられていたゲーム通貨、つまり『CCC』における「サクラメント」にあたる。このリソースはストーリーの展開にも影響し、『桜の滴』を集めて保健室の桜に投与する事でBBによって歪められた世界の支配率を奪い返していく、という設定だったらしい。
ただ、『桜の滴』って、ちょっと卑猥な意味に聞こえるような気が……。そのためかは不明だが、このリソースの設定も没に。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 「私は桜のフェイクではありません」
「だってそうでしょう?」
「不完全なあの子に比べたら 私の方が正しく桜として在った」
「じゃあ偽物はあっちですよね?」 - ユリウスに正体を暴かれた後、「カズラドロップ」としての最初の発言。
- 「教えちゃいます 聖杯を手に入れた暁には……そうです」
「聖杯にお願いして、人類をみーんな殺しちゃうんです♥」
「――だって 人間くらいどうでもいい存在っていないでしょう?」
「摘み取るのに、こんなにうってつけの存在は、他にありません―― ああ―― なんて愛おしい――」
「だから……平等に愛するには みーんな殺しちゃうしかないですよね? センパイ」 - 虫空間で白野を弄びながら、聖杯を手に入れた時に叶える望みを語る。「完全」を求めた末に精神が破綻した姿を見せて、白野を恐怖させる……が、型月でそのような望みは最悪の死亡フラグであり、今後改心しない限り、彼女の運命は決まったようなものである。
メモ
- 「『CCC』に足りないのは幼女成分だ!」と奈須氏を含む制作スタッフも分かっていたが、ボスとして成立しづらい上に和風キャラのボスであるキアラと被るという理由から奈須氏は泣く泣く没にしたという。
- BBを起源とするアルターエゴは元の名前が「サクラ」なためか全員花の名前が由来であるが、彼女の由来はおそらく「つる(かずら)」と「スノードロップ(雪割草)」。あるいは、id-esが「インセクトイーター」なことを考えると、「ウツボカズラ」かもしれない。
- かずらの花言葉は「束縛」「美しさ」「縁結び」。スノードロップの花言葉は 「春」「温み」「希望」。ウツボカズラの花言葉は「からみつく視線」「甘い罠」「油断」「危険」「熱い感動」。ウツボカズラだとすると、象徴する意味も非常に不穏である。
- 没となったアルターエゴ仲間でヴァイオレットとキングプロテアがいる。
- 「穏健派の桜たち」が存在するということは、反対に「過激派の桜たち」が存在することも意味する。
メルトやリップが大量発生して、一斉に主人公達を追いかけてくるのだろうか?
それとも黒桜達が恨み言や互いの悪口を言いながら殺し合いでもしているのだろうか?
……想像するだけで恐ろしい。
もっともメルトリリスやパッションリップ、BB、キングプロテア、ヴァイオレット単体でも充分に過激派だが。 - ちびちゅき!の作者である華々つぼみ氏は未登場時の段階で彼女を出そうとしたら(まだ出演してないことが主な要因かは不明)編集部に止められた事をニコ生で告白した。なお、上記の二人は無事出演できたようだ。
- その後『FoxTail』でカズラドロップも無事出演を果たしたわけだが、そのキャラクター性は初期設定と大きく異なるものであった。
脚注
注釈
出典