「アシュヴァッターマン」の版間の差分
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2020年5月7日 (木) 23:28時点における版
アーチャー | |
---|---|
真名 | アシュヴァッターマン |
外国語表記 | Aśvatthāman |
性別 | 男性 |
身長 | 188cm |
体重 | 81kg |
好きな物 | 戦うこと[注 1] |
苦手な物 | 戦うこと[注 1] |
出典 | マハーバーラタ |
地域 | インド |
属性 | 混沌・中庸 |
一人称 | 俺/私[注 2] |
二人称 | テメェ/アンタ |
声優 | 鈴木達央 |
デザイン | pako |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 人物
- 炎をまとった赤褐色の肌に赤髪の男。
- 原典にある夜襲前後の姿を取っているためなのか、とにかくひたすら怒っている。理不尽に怒り、悲しみに怒り、傲慢に怒る。
- ただし、憎むことはしないと誓っている。彼は常に、理不尽な世界に対して異を唱える存在でありたいと願っているのだ。
- あらゆる賢しい理屈を吹き飛ばし、相手が誰であろうと納得いかなければ余裕で吹っ飛ばす。
- 聖杯戦争においては、マスターとの相性が極めて重要なタイプ。相性が悪ければ、初戦での自滅すらも考えられる。
- 能力
- 担いでいる巨大な戦輪(チャクラム)を自在に操って戦う。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | スカンジナビア・ペペロンチーノ | B | A | A++ | B | A | A+ | 対魔力:A 単独行動:EX 憤怒の化身:EX 神性:A+ |
魔尼の宝珠:B 士道の蹂躙:A 至尊の戦士:A+ |
|
主人公 (Grand Order) | B | A | A++ | B | A | A+ | 対魔力:A 単独行動:EX 憤怒の化身:EX 神性:A+ |
魔尼の宝珠:B 士道の蹂躙:A 至尊の戦士:A+ |
宝具
- 転輪よ、憤炎を巻き起こせ(スダルシャンチャクラ・ヤムラージ)
- ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:500人 - 珍しいことに、生前は使用することのなかった、できなかった武器を宝具としたもの。
- 巨大なチャクラムを手にした彼は、サーヴァントとして召喚される度に、この武器を自在に操り、それを戦士としての記録に刻み続けた。
- つまり、チャクラムの使い方はその一切が我流であり、誰に師事したものでもないオリジナルである。
- 絆礼装によると、生前は戦士の名誉や誇りを求めて何でも欲しがり、他者を傷つけ、不名誉な真似を随分とした所為か、この戦輪を手に入れる事は出来ず、ただ手を伸ばすだけだったという。死後、誰かを守る力を欲し「守り続けて討ち死にしても後悔しない」と誓った瞬間、この武器が不思議と馴染んだという。
- 『Grand Order』では「敵単体に自身のHPが少ないほど威力の高い超強力な攻撃[Lv.1~][注 3]&防御強化状態を解除」という効果のBuster宝具。
真名:アシュヴァッターマン
- アシュヴァッターマン。マハーバーラタにおいてカルナと並び称された、バラモン最強の戦士。憤怒の化身。
- 父はバラモンの英雄ドローナ。
- 叙事詩に詠われる大戦争においては父と同じくドゥリーヨダナの側につき、カルナと共にパーンダヴァ五兄弟と凄絶な争いを繰り広げた。
- 中でもカルナを始めとする自軍の有力者がことごとく死に絶えた後、怒り狂った彼は戦士としての誓約を破り、夜襲を決行。
- 数千人を皆殺しにした、と伝えられている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』配信後に実装。
- ストーリーガチャ限定サーヴァントであり『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』クリア後ガチャに追加される。
その他
- ちびちゅき!
- 生徒役。インド鯖の皆でTVゲームをやるものの、いつものキレ易さからコントローラを破壊する寸前になってしまった。
人間関係
Fate/Grand Order
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- インド異聞帯でのマスター。
- 主従関係は良好だったのだが、神たるアルジュナにマスター権を剥奪されてしまう。契約期間は短いながらも互いを理解していた。
- パールヴァティー
- 自身に力を授けてくれたシヴァ神の妻なので、珍しく怒らずに丁寧な言葉づかいで会話する。
- 血に染まりし身を清めていないことを謝罪するレベルで崇めている。
- 主人公達からは「極道の妻と若頭」というぴったりだが酷い理解をされている。
- 大いなる石像神
- 彼女にヤンキー扱いされて怒っている。
- アルジュナ〔オルタ〕
- インド異聞帯で自分のマスター権を簒奪した相手。
- 元々敵であった上に生前の呪いを復活させられ、怒りを募らせている。
- 異聞帯での記憶がないカルデアにおいては、顔を合わせるとあからさまに訝しみ「いつものアルジュナに戻りやがれ」とやはり怒るが、戻らないと聞くと困惑気味に。
- 期間限定イベント『救え!アマゾネス・ドットコム』では「アルジュナじゃねえほうのアルジュナ」と呼びかけ、サウナ耐久勝負に引き摺り込んだものの、先に力尽きてしまい敵わなかった。
- ブーディカ
- パールヴァティーの幕間の物語にて、空腹の為に彼女に料理をお願いした。
- だが、その事をすっかり忘れてシミュレータでバトルに興じた挙げ句邪険にしたために、キツいお仕置きを受けるハメに。
- 坂田金時
- 期間限定イベント『ナイチンゲールのクリスマス・キャロル』で共演。
- 性格の波長が近い為か、あっさり意気投合していた。
- 風魔小太郎
- 同上。
- 金時同様に性格が若いもの同士であり、彼が第二宝具を使った姿についても「ウチ(インド神話)じゃよくあること」とあっさり受け入れていた。
- ガイウス・ユリウス・カエサル
- 同上。彼の口車に乗る形で、ヒーローショーじみた公演を行っていた。
- ナポレオン、ウィリアム・テル、宝蔵院胤舜、柳生但馬守宗矩
- 『救え!アマゾネス・ドットコム』にて共演。サウナで耐久勝負を繰り広げるも無理が祟り、ナポレオン、テルと一緒に倒れてしまった。
- テルはインド異聞帯では同じく「神将」のひとりであり、アシュヴァッターマンの霊核は彼を「人と神の合一体として、最も均衡が取れていた」と評価していた。
- アスクレピオス
- 上述のサウナ耐久勝負で熱中症になり動けなくなったため、彼によって医務室に搬送されてしまう。
- インド異聞帯では「神将」として、同じく神たるアルジュナへ服従していた。
- トリスタン、ケイローン
- 幕間の物語「アフターレイジ」にて、「自分に怒る権利はあるのか」という疑問について相談した相手。
- 彼らの協力も得て「怒りの源泉」が「自分自身への怒り」であることを突き止め、これに立ち向かう。
生前
- カルナ
- かつての兄弟弟子であり、同じカウラヴァ陣営の戦士。
- インド異聞帯では当初は敵同士だったが、彼に自身の霊核とシヴァ神の加護を譲り渡して復活の機を作り出し、アルジュナとの決戦に導いた。
- 彼からはその実力を高く評価されている一方、怒りの原因については「有り余る闘志によるものだろう」と微妙にズレた認識をされている。
- アルジュナ
- かつての兄弟弟子であり、敵対するパーンダヴァ陣営の戦士。パーンダヴァ五兄弟のひとり。
- 父やカルナの仇であると同時に自身は彼の息子の仇という間柄でもあるため、何とも言えない複雑な心境になりつつ、今は味方同士ということでどうにか折り合いをつけている。
- 一方で彼からも実力を非常に高く評価されているが、怒りの原因については「カルシウム不足なのでは」と若干天然な認識をされている。
- ドローナ
- 父親。アルジュナやカルナの武芸の師を務めたこともある。
- 『マハーバーラタ』では、クルクシェートラ戦争の最中、パーンダヴァ陣営の講じた策と思惑の行き違いにより殺害されてしまう。
- ドゥリーヨダナ
- 味方陣営の長であり、パーンダヴァ五兄弟と対立関係にあったカウラヴァ百兄弟の長兄。
- アシュヴァッターマン曰く「お調子者」。
- クリシュナ
- アルジュナの友人にして、ヴィシュヌ神の第八化身。クルクシェートラの大戦争ではアルジュナやパーンダヴァ側に味方していた。
- アシュヴァッターマンは生前のとある行動が原因で彼から呪いを掛けられたことがある。
名台詞
Fate/Grand Order
マイルーム
- 「カァァルナじゃねェーーかぁあああーーーーッ! なんだテメェもこっち側かよォ! 相変わらず辛気臭ぇツラだなぁオイ!
だがまあいい! テメェが戦うんなら、どこだって行ってやらぁ! ……ところで、ドゥリーヨダナの旦那は元気か? あのお調子者、何してんだろうなぁ。」 - マイルーム会話「カルナ」。遠い昔に肩を並べた戦友との再会に際し、一際豪快に叫びつつ喜びを見せる。
- 再び共に戦う約束を交わしつつ、かつての仲間にも思いを馳せるのだった。
- 「アルジュナ……! テメェか! ……あぁッ、くそ……なんつぅ気分だ……! ───まあいい、テメェは強ぇ……! 今はそんだけでいい……」
- マイルーム会話「アルジュナ」。因縁浅からぬ相手に対し、何とも形容し難い複雑な感情を抱く。
- それでも今回は同じマスターに召喚された味方であるということを考慮し、どうにか怒りを抑えて受け入れる。
- 「ガネーシャ、様、か……? ……いや待て、いくらなんでも違うだろテメェ。……なんだその目は。
───は? 『ヤンキーとかボクの人生に関わらないでほしいッス』だぁ? 誰がヤンキーだコラァ!
───『そういうところだぞ』? どういうところだコラァ!!」 - マイルーム会話「大いなる石像神」。シヴァ神の息子にあたるガネーシャ神と思わしき石像を目にして困惑するも、冷静に分析して判断を改めるが……。
- さしものアシュヴァッターマンとてヤンキー扱いされれば怒る。二度怒る。
- なお異聞帯ではアシュヴァッターマンは彼女と面識があり、ガネーシャ神の権能を使い切って成し遂げた大偉業まで見届けているので彼女がガネーシャ神である事を疑う余地は無いのだが、カルデアのサーヴァントとしてのアシュヴァッターマンは異聞帯の記憶を持っていないため、初対面では彼女が本当にガネーシャ神の疑似サーヴァントであると信じられなかったようだ。
- 「パールヴァティー様、か……? あ、いや。我が身、我が力は是全てシヴァ様から授かりしもの。
本来なら、血に染まりし身を清めて出迎えねばならぬ所をこのような身体で……申し訳ありません。」 - マイルーム会話「パールヴァティー」。破壊神シヴァの配偶神たる彼女に対しては最大限の気遣いと敬意を払う。
- 普段怒りに燃えている様子からは些か想像しにくいが、彼は本来バラモン(僧侶)なのでこちらが「本職」とも言える。
- 「アルジュナ……? いや、違うな。何者だテメェ。……『異聞帯』? 『最後の神』?
……ケッ、いいからいつものアルジュナに戻りやがれ! ……あ? 『戻らない』だぁ!?」 - マイルーム会話「アルジュナ〔オルタ〕」。自身のよく知るアルジュナとは異なる道を辿った彼に対して。
- 元とかけ離れてしまっている彼を即座にアルジュナと認識し「元に戻れ」と怒鳴るのも、ある意味深い関係があった事の裏返しと言えるのかもしれない。
- 「イベントだぞイベントぉ! おーら、素材狩りだあああ!」
- イベント開催時。(全国のマスターの気持ちを代弁するかのような)気持ちの良い怒鳴り声が響き渡る。
- 「聖杯……そうだなぁ。…………贖罪───いや、赦しを聖杯によって得るべきじゃないか。悪いが、ちと思いつかねえ。」
- マイルーム会話「聖杯について」。かつて夜襲を実行した際に踏みにじった者たち。
- その時の贖罪が考えをよぎるも、それは聖杯に願うべきものではないと取り消して。
- 「よぉしマスター! 俺の怒りを飲み込み、受け入れたなァ! なら一緒に怒るぞ! いいか? 人間は怒る生き物だ!
テメェはもっと理不尽に対して、怒って怒って怒りまくれ!! 大丈夫だ、俺が共に怒ってやるからなァ!」 - マイルーム会話「絆レベル5-1」。逆境に立たされ理不尽を背負っても進まざるを得ない主人公の傍に立つ彼は、その怒りを理解し、共に怒ってくれる。
- あらゆる理不尽に怒り、怒り続けることを良しとする彼ならではの信頼関係の境地と言える。
- 「誇り高き戦い……それが紛い物になったのはいつの頃だったか。……そして俺も、戦いを汚す事に加担した。
あの戦争がただの地獄になったのは俺の所為であり、誰かの所為だ。
───だがマスター、俺は此処に誓うぞ。アンタを護り、正しく戦い抜くとな。」 - マイルーム会話「絆レベル5-2」。思い出すのは戦争の記憶。戦士としての誇りすらも地に塗れた壮絶な戦いでは、きっと誰もが間違えていた。
- それでもマスターに誓った誇りがここにある限り、彼が道を間違え見失うようなことはもうないだろう。
本編
メモ
- 『マハーバーラタ』では、アシュヴァッターマンに関する記述は呪いを受けた所で終わる。クリシュナの呪い通りなら死なないまま放浪し続けているはずであるが、サーヴァントとして召喚されているということは、Fateの設定ではどこかで死亡したようである。
- 『マハーバーラタ』の記述ではないが、その後は呪いを解く方法を求めてパラシュラーマを頼ったという異説もある。パラシュラーマはクリシュナと同じヴィシュヌの化身であり、また父ドローナの師という縁もあり、不自然な話ではないだろう。
- 幕間の物語「アフターレイジ」では「放浪し、摩耗し、気づけば英霊になっていた」と語られている。
- バラモン(僧侶)という階級とカルナの会話から、本来ならば冷静沈着で達観的な性格[注 4]であったことが垣間見え、この姿で現界したアシュヴァッターマンを見て兄弟弟子のカルナとアルジュナが困惑しているのは無理もないと思える。同時にそんな彼が怒りに身を燃やすほど、いかに大戦が凄まじく惨たらしいものであったか想像がつく。
- 物凄くヒーローっぽい名前であるが、「アシュヴァッター・マン」ではなく、「アシュヴァッターマン」で一繋がりの名前。意味としては「馬の嘶き」という感じである。
脚注
注釈
出典