「帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(→メモ) |
|||
71行目: | 71行目: | ||
*時代背景やサーヴァントの性質もあってか、とにかく描写が凄惨。主人公以外の登場人物の大半が殺人に忌避感を持たないため、血なまぐさい描写が目立つ。 | *時代背景やサーヴァントの性質もあってか、とにかく描写が凄惨。主人公以外の登場人物の大半が殺人に忌避感を持たないため、血なまぐさい描写が目立つ。 | ||
**なお、作画担当の平野氏はグロ描写はあまり好きではないらしく、必要があって資料として見るのもあまり気が進まないとのこと。 | **なお、作画担当の平野氏はグロ描写はあまり好きではないらしく、必要があって資料として見るのもあまり気が進まないとのこと。 | ||
+ | *時代背景が明確になっているため歴史作品としての側面もあり、「連合軍からの最終通告<ref group="注">明言されていないが、おそらく1945年7月26日に出されたポツダム宣言。</ref>を巡っての閣僚が集まっての閣議」という非常にデリケートな題材と、会議参加者たちの当時の状況に対する絶望的な本音が克明に描かれている。 | ||
+ | **この聖杯戦争の終結は8月15日の日本の無条件降伏と重なるものと思われるが、その場合「ソ連の日本への宣戦布告」や「広島、長崎への原爆投下」などとも聖杯戦争の時期が重なるため、作品内で登場する可能性はある。 | ||
==関連書籍== | ==関連書籍== |
2020年11月5日 (木) 00:18時点における版
帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline | |
---|---|
原作 | 経験値/TYPE-MOON |
作画 | 平野稜二 |
掲載誌 | TYPE-MOONコミックエース |
連載期間 | 2019年12月20日~ |
単行本 | 既刊1巻 |
概要
剣士と呼ぶにはあまりにも華奢なその身に浅葱の羽織を纏い刀を振るう姿は、白い肌と相まってさながら雪椿のようであった。
「コハエースGO 帝都聖杯奇譚」で掲載されたストーリーを正式な単独作品として完全リメイクしたもの。
スターシステムという手抜き配役として登場していた秋葉や琥珀などのマスター勢は入れ替えとなっている。新しい主人公とヒロインは武内崇氏原案。
なお、原典のコハエースへのオマージュもある。
登場人物
聖杯戦争参加者・関係者
- 赤城奏丈(あかぎ かなた)
- 衰退した魔術師一族の末裔。魔術には、ほとんど関心が無い。
- 祖母の遺品を整理していたら怪奇現象に巻き込まれ、なし崩しにセイバーのマスターとなる。
- セイバー
- 日本刀を扱う少女。名乗りを上げる槍騎士を躊躇無く切り刻む衝撃の登場を果たした。
- 藤宮九十九(ふじみや つくも)
- 聖杯戦争に参加しようとした魔術師の女性。
- セイバーを召喚しようとしていたが巻き込まれた奏丈にマスター権を奪われてしまう。
- アーチャー
- 無数の火縄銃を操る少女。物の怪のような恐ろしい形相でセイバーを蜂の巣のようにしようとしていた。
- 将校
- 槍騎士を従えたドイツ第三帝国の将校。
- セイバーとアーチャーの戦いに横槍を入れ、アーチャーに射殺された。
- 槍騎士
- 甲冑を纏った槍騎士。サーヴァントではなく、ドイツ第三帝国の英霊兵。
- セイバーとの戦いにおいて名乗りを上げようとしたが、瞬時に切り刻まれてしまった。
- ライダー
- 白い海軍服に身を包んだ青年。
- お竜
- ライダーと行動を共にするセーラー服の姿の美女。
- 真瓦津少佐
- 帝国陸軍の顧問魔術師。陸軍での階級は少佐。一応アーチャーと同じ陣営の人物だが、あまり仲は良くない。
- アサシン
- 剣術使いの青年。ドイツ第三帝国の指揮下で動いているようである。
用語
- 砂時計
- 老年の藤宮九十九の魔術工房に存在していた砂時計。内部は謎の結晶で目詰まりしており、普通の砂時計としては使用できない。
- 赤城奏丈がうっかり魔力を通してしまったために起動し、75年前と思しき世界にタイムスリップしてしまった。
- 当然ながら時間遡行は魔法の領域にあり、なぜそのような現象が発生したのかは不明である。
- 帝都戦記
- 赤城奏丈が友人に貸してもらって読んでいたライトノベル。著者は不明。
- 「帝都」と呼称される太平洋戦争末期の日本を舞台に、主人公と召喚した少女剣士と共に魔術儀式の戦争を戦い抜く物語。
- 不思議なことに、帝都での聖杯戦争と文章の内容が酷似している。
- さらに、1945年の世界では状況の変化によって文章がリアルタイムで変動していくため、一種の未来予測として機能している。もともと上記の「主人公」も藤宮九十九を思わせる少女だったのが、セイバーの召喚あたりから赤城奏丈を思わせる少年に変化している。
メモ
- 時代背景やサーヴァントの性質もあってか、とにかく描写が凄惨。主人公以外の登場人物の大半が殺人に忌避感を持たないため、血なまぐさい描写が目立つ。
- なお、作画担当の平野氏はグロ描写はあまり好きではないらしく、必要があって資料として見るのもあまり気が進まないとのこと。
- 時代背景が明確になっているため歴史作品としての側面もあり、「連合軍からの最終通告[注 1]を巡っての閣僚が集まっての閣議」という非常にデリケートな題材と、会議参加者たちの当時の状況に対する絶望的な本音が克明に描かれている。
- この聖杯戦争の終結は8月15日の日本の無条件降伏と重なるものと思われるが、その場合「ソ連の日本への宣戦布告」や「広島、長崎への原爆投下」などとも聖杯戦争の時期が重なるため、作品内で登場する可能性はある。
関連書籍
Amazon.co.jp 商品リンク: 4041094585
Amazon.co.jp 商品リンク: 4041094593
脚注
注釈
- ↑ 明言されていないが、おそらく1945年7月26日に出されたポツダム宣言。
出典